商談化率の平均は20〜30%|リードソース別の目安とプロセス改善法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/1210分で読めます

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商談化率の平均を把握する前に確認すべきこと

多くの人が見落としがちですが、商談化率を改善するには、営業スキル向上だけでなく、MA/SFA連携とマーケ・IS間の引き渡しプロセスを整備することで、リード対応の属人化を解消し、再現性のある商談化体制を構築できます。

「リードは獲得できているのに商談につながらない」「商談化率が低いのは営業のスキル不足では」と考えている方は多いのではないでしょうか。実はこの考え方自体が、改善を遅らせる原因になっているケースが少なくありません。

BtoB企業全体の商談化率平均は20〜30%程度とされています(2025年 Aporo調査)。ただしこれはSaaSベンダーによる推計値であり、公的統計ではないため、あくまで相場感として参照してください。この平均値と比較して自社の商談化率が低い場合、営業研修やトークスクリプトの改善だけで対処しようとしていませんか。

実際には、商談化率が低い原因の多くは、リード対応のプロセス設計やMA/SFA連携が未整備なために、対応漏れやタイミングの遅れが発生していることにあります。

この記事で分かること

  • 商談化率の定義と計算式、関連指標との違い
  • リードソース別の商談化率の平均値と自社との比較方法
  • 商談化率が低い本当の原因と誤った対処法
  • 商談化率を向上させるためのプロセス設計の具体策

商談化率とは?定義・計算式と関連指標の違い

商談化率とは、アプローチしたリードのうち、実際に商談(初回打ち合わせ・ヒアリング)に到達した割合を指します。営業活動の効率性を測る基本的なKPIの一つです。

商談化率を正しく理解するためには、営業プロセスの各段階を示す関連指標との違いを把握しておくことが重要です。

案件化率は、商談から提案・見積りなど具体的な案件に進んだ割合を示す指標です。商談化率の次のステージにあたります。

受注率(クロージング率) は、案件から受注に至った割合を示す指標です。営業プロセスの最終段階を測定します。

これらの指標を区別して管理することで、営業プロセスのどこにボトルネックがあるかを特定しやすくなります。

商談化率の計算方法

商談化率の計算式は以下のとおりです。

商談化率(%)= 商談化数 ÷ リード数 × 100

(例)月間リード100件のうち25件が商談に至った場合

  • 商談化率 = 25 ÷ 100 × 100 = 25% ※実際の数値は業種・単価・リード獲得経路により大きく変動します

計算式自体はシンプルですが、「何をもって商談とするか」の定義を社内で統一しておくことが重要です。初回ヒアリングまでを商談とするのか、提案段階まで進んだ場合を商談とするのかで、数値は大きく変わります。

業界・リードソース別の商談化率の平均値

商談化率の平均値は、リードの獲得経路(リードソース)によって大きく異なります。全体の商談化率だけを見るのではなく、リードソース別に分析することが改善の第一歩です。

【比較表】リードソース別 商談化率の目安比較表

リードソース 商談化率の目安 特徴
インバウンドリード(Web問い合わせ・資料DL) 35〜40% 見込み客が自発的に接触しており、ニーズ顕在度が高い
展示会・セミナー経由 25〜30% 一定の関心を持って来場しているが、情報収集段階も含む
広告経由リード 11〜20%(15%前後が合格ライン) ferret One調査(2025年、330名対象)で最多のボリュームゾーン
アウトバウンド/コールドリード 10〜15% コールドコンタクト中心で、ニーズ不明・温度感低が多い

※上記はSaaSベンダーによる調査データをもとにした目安であり、公的統計ではありません。自社の商材単価・セールスサイクルにより±10ポイント以上のズレがあり得ます。

リードソース別の傾向

インバウンドリードは、Web問い合わせや資料ダウンロードなど、見込み客が自発的に接触してきたリードを指します。ニーズが顕在化しているため、商談化率は35〜40%と高い傾向にあります(2025年 Aporo調査)。

一方、アウトバウンド/コールドリードは10〜15%と大きな差があります(2025年 Aporo調査)。この差は、リードのニーズ顕在度の違いに起因します。アウトバウンドでは、まだ課題を認識していない、または課題はあるが解決を急いでいない見込み客が多く含まれます。

同じ「全体商談化率20〜30%」であっても、インバウンド中心かアウトバウンド中心かで構造がまったく異なります。KPI設計の際は、リードソース別に目標値を設定することが実務上重要です。

商談化率が低い主な原因と誤った対処法

商談化率が低い原因を「営業のスキル不足」と捉え、営業研修やトークスクリプト改善だけで対処しようとするのは誤りです。実際には、リード対応のプロセス設計やMA/SFA連携が未整備なために、対応漏れやタイミングの遅れが発生しているケースが多いのです。

日本のインサイドセールス導入率は40.6%とされており(HubSpot調査)、まだ半数以下の企業でしか専任体制が整備されていません。リード獲得後の対応プロセスが属人的になっている企業が多いことがうかがえます。

さらに、BtoB購買行動の変化も商談化率に影響を与えています。ワンマーケティングの「BtoB購買プロセス白書2025」によると、企業の購買行動において営業面談前に85%が候補を選定しているとされています。つまり、リード獲得後にすぐ対応しなければ、すでに候補から外されている可能性があるのです。

リードスコアリングとは、行動ログや属性情報をもとにリードの優先度を点数化し、商談確度の高いリードを選別する手法です。この仕組みがなければ、すべてのリードに同じ対応をすることになり、結果として重要なリードへの対応が遅れてしまいます。

対応スピードとプロセス設計の問題

商談化率が高い企業は、リード対応のスピードが速いという共通点があります。

ラクスの調査(2024年、商談化率50%超企業118名対象)によると、高商談化率企業の約半数が当日中〜2日以内にリードへ初回接触しています。また、アポイント獲得は2〜3回の接触で成立するケースが最多とされています。

対応スピードを上げるためには、個人の努力だけでは限界があります。MA/SFAとの連携により、リード獲得を即座に通知し、優先順位に応じて担当者に割り振る仕組みが必要です。

商談化率を向上させるためのプロセス設計

商談化率を向上させるためには、営業スキルの向上だけでなく、MA/SFA連携とマーケ・IS間の引き渡しプロセスを整備することが重要です。以下のチェックリストを活用して、自社のプロセスを点検してください。

【チェックリスト】商談化率改善プロセス点検チェックリスト

  • リード獲得時の自動通知が設定されている
  • リードの優先順位付け(スコアリング)ルールが定義されている
  • 初回接触の目標時間(例:24時間以内)が設定されている
  • 担当者への自動割り振りルールが設定されている
  • フォローアップの回数・タイミングが標準化されている
  • マーケからISへの引き渡し基準が明文化されている
  • 引き渡し時に共有する情報項目が決まっている
  • リード情報がMA/SFAで一元管理されている
  • 対応ステータスがリアルタイムで可視化されている
  • 商談化率がリードソース別に計測・分析されている
  • 週次/月次でKPIレビュー会議が実施されている
  • 改善アクションのPDCAサイクルが回っている

ラクスの調査(2024年)によると、高商談化率企業の66.1%がリードの優先順位付けを実施しています。スコアリングによりホットリードを素早く特定し、優先的に対応することが商談化率向上の鍵です。

リードの優先順位付けと初回接触タイミング

高商談化率企業に共通するのは、リードの優先順位付けと迅速な初回接触です。

前述のとおり、商談化率50%超企業の約半数が当日中〜2日以内に初回接触しており、アポイント獲得は2〜3回の接触で成立するケースが最多です(ラクス調査2024年)。

優先順位付けの具体的な方法としては、以下のような要素でスコアリングを行います。

  • 属性スコア: 企業規模、業種、役職など、ターゲットに合致する度合い
  • 行動スコア: 資料ダウンロード、問い合わせ、メール開封、ページ閲覧など
  • タイミング: 直近のアクションがあったリードを優先

これらをMA/SFAで自動計算し、閾値を超えたリードを優先的に対応する仕組みを構築します。

マーケとインサイドセールスの引き渡し基準

商談化率が低い企業では、マーケティング部門とインサイドセールス部門でKPIが異なり、データが連携されていないケースが多く見られます。

引き渡し基準を明確にするためには、以下の項目を両部門で合意しておくことが重要です。

引き渡し基準の例

  • スコアが一定値(例:50点)以上に達したリード
  • 特定の行動(例:料金ページ閲覧、問い合わせフォーム送信)を行ったリード
  • 初回接触で「検討中」と回答したリード

引き渡し時に共有する情報

  • リードの属性情報(企業名、役職、連絡先)
  • 行動履歴(閲覧ページ、ダウンロード資料、過去のやり取り)
  • スコアとその内訳
  • 想定される課題・ニーズ(あれば)

これらの情報をSFAに自動連携することで、インサイドセールス担当者はすぐに状況を把握し、適切なアプローチが可能になります。

まとめ:商談化率改善は営業スキルではなくプロセス設計から

商談化率を改善するためには、営業スキル向上だけに頼るのではなく、MA/SFA連携とマーケ・IS間の引き渡しプロセスを整備することが重要です。

本記事のポイントを整理します。

  • BtoB企業全体の商談化率平均は20〜30%程度だが、リードソースにより大きく異なる(インバウンド35〜40%、アウトバウンド10〜15%)
  • 商談化率が低い原因の多くは、営業スキル不足ではなく、リード対応のプロセス設計やタイミングの問題にある
  • 高商談化率企業は、リードの優先順位付けを実施し、2日以内に初回接触している

記事内で紹介したチェックリストを活用して、自社のリード対応プロセスを点検してみてください。属人的な対応から脱却し、再現性のある商談化体制を構築することが、継続的な商談化率向上につながります。

商談化率を改善するには、営業スキル向上だけでなく、MA/SFA連携とマーケ・IS間の引き渡しプロセスを整備することで、リード対応の属人化を解消し、再現性のある商談化体制を構築できます。

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よくある質問

Q1商談化率の平均はどのくらいですか?

A1BtoB企業全体の商談化率平均は20〜30%程度とされています(2025年 Aporo調査)。ただしリードソースにより大きく異なり、インバウンドリードは35〜40%、アウトバウンド/コールドリードは10〜15%が目安です。なお、これらはSaaSベンダーによる推計値であり、公的統計ではないため、あくまで相場感として参照してください。

Q2商談化率と案件化率・受注率の違いは何ですか?

A2商談化率はリードから商談(初回打ち合わせ・ヒアリング)に至った割合を示します。案件化率は商談から提案・見積りなど具体的な案件に進んだ割合、受注率は案件から受注に至った割合を示す指標です。営業プロセスの各段階を区別して管理することで、ボトルネックを特定しやすくなります。

Q3商談化率が低い原因は何ですか?

A3商談化率が低い原因は「営業のスキル不足」と考えがちですが、実際にはリード対応のプロセス設計やタイミングの問題が多いとされています。高商談化率企業(商談化率50%超)の約半数は、リード獲得後2日以内に初回接触しているという調査結果があります(ラクス調査2024年)。対応スピードとプロセス設計の見直しが重要です。

Q4広告経由のリードの商談化率はどのくらいですか?

A4BtoBマーケ担当者330名を対象としたferret One調査(2025年)によると、広告経由リードの商談化率は11〜20%がボリュームゾーン(31.3%)とされています。15%前後が一つの合格ラインとされており、10%未満で停滞している場合はターゲティングやフォロー体制の見直しが必要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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