Salesforce料金の全体像|ライセンス費だけで判断すると失敗する理由

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/1910分で読めます

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Salesforce料金の全体像と「見えないコスト」の落とし穴

Salesforceの導入費用を正しく把握するには、ライセンス料金だけでなく、初期導入費用と導入後の活用・定着にかかる運用コストを含めた総費用で判断する必要があります。これが本記事の結論です。

ライセンス費用とは、Salesforce利用に必要な月額・年額の基本料金を指します。ユーザー数×単価で計算されますが、これはSalesforce導入にかかる費用の一部に過ぎません。

ある中規模企業(30名規模)での事例では、Salesforce初年度総額が約1,280万円(Enterprise Edition×30名+初期導入費用300万円+サポート費用)に達したケースがあります(参考値であり、導入範囲や設定内容により大きく変動します)。ライセンス費だけを見て予算を組むと、実際の総費用との乖離が生じる可能性があります。

Sales Cloudとは、Salesforceの営業支援(SFA)製品です。リード管理・商談管理・売上予測などの機能を提供し、BtoB企業で広く導入されています。

この記事で分かること

  • Sales Cloudの料金プラン一覧と各エディションの違い
  • ライセンス費以外にかかる初期導入費用の相場と内訳
  • 導入後の運用・サポートにかかる見落としがちなコスト
  • Salesforce導入判断のためのチェックリスト

Sales Cloudの料金プラン一覧と各エディションの違い

Salesforce Sales Cloudの料金は、エディションによって月額3,000円から42,000円まで幅があります。

エディションとは、Salesforceの料金プラン区分を指します。Starter/Professional/Enterprise/Unlimited等があり、機能が異なります。

2025年8月1日より、Enterprise EditionおよびUnlimited Editionの標準価格が平均6%引き上げられました。以下の料金は最新の公式サイトで確認することを推奨します。

【比較表】Salesforce Sales Cloud料金プラン比較表

エディション 月額料金(税抜/ユーザー) 主な特徴 適性
Starter 3,000円 基本的なCRM機能 小規模・初導入
Professional 9,600〜12,000円 営業チーム向け標準機能 本格的な営業管理
Enterprise 19,800〜21,000円 カスタマイズ・高度な分析 中規模以上・要カスタマイズ
Unlimited 39,600〜42,000円 全機能・無制限サポート 大規模・高度な活用

※料金はユーザーあたり月額、年間契約が基本。価格改定が行われるため最新情報は公式サイトで確認してください。

エディション選定のポイント

高機能・高価格のエディションを選べば成果が出るというわけではありません。自社の営業プロセスと必要な機能を見極めた上で選定することが重要です。

Starter: 小規模チームや初めてのCRM導入に適しています。基本的な顧客管理・商談管理から始めたい場合に選択されます。

Professional: 営業チームでの本格活用に適しています。パイプライン管理や売上予測など営業管理機能が充実しています。

Enterprise: カスタマイズや高度な分析が必要な場合に選択されます。ワークフロー自動化やAPI連携など拡張性が高い点が特徴です。

Unlimited: 大規模展開や高度な活用を行う企業向けです。全機能と手厚いサポートが含まれますが、費用対効果を十分に検討する必要があります。

初期導入費用の相場と内訳

Salesforce導入には、ライセンス費以外に設計・構築・データ移行などの初期導入費用が発生します。

初期導入費とは、Salesforce導入時の設計・構築・カスタマイズ・データ移行などにかかる費用を指します。

前述の30名規模の事例では、初期導入費用として約300万円がかかっています(参考値)。ただし、この費用は導入範囲、カスタマイズの程度、データ移行の規模によって大きく変動します。

初期導入費用の主な内訳は以下の通りです。

  • 要件定義・設計: 業務フローの整理、Salesforceへの落とし込み設計
  • 初期設定・カスタマイズ: オブジェクト設定、項目設定、ワークフロー構築
  • データ移行: 既存システムからのデータ移行、クレンジング
  • 連携開発: 基幹システムやMA等との連携構築
  • トレーニング: ユーザー教育、管理者教育

自社設定とパートナー導入の費用比較

導入方法によって初期費用は大きく異なります。

自社設定のメリット・デメリット: 初期費用を抑えられる一方、活用度は社内の運用体制・スキルに依存します。Salesforceに精通した人材がいない場合、設定は完了しても活用が進まないリスクがあります。

パートナー導入のメリット・デメリット: 費用は増加しますが、設計・構築のノウハウを活用でき、定着・活用支援を受けられます。導入後の運用設計まで見据えた支援を受けることで、費用対効果を高められる可能性があります。

運用・サポート費用と見落としがちなコスト

Salesforce導入後には、継続的な運用・サポート費用がかかります。ライセンス料金だけで導入判断を行い、これらのコストを見落とすことは、よくある失敗パターンです。

Premier Success Planとは、Salesforceの上位サポートプランを指します。24時間サポートや専任担当者配置などが含まれ、ライセンス費用の30%程度がサポート費用の相場とされています。

Salesforceのライセンス料金だけを見て導入を決定し、初期構築や運用に必要なコスト・リソースを見落とした結果、導入しても活用できず費用対効果が出ない状態に陥るケースがあります。この考え方は誤りです。

セールスフォースコンサルティングサービス市場は、2025年の209億3000万ドルから2032年には570億ドルに達すると予測されています(グローバル市場規模。日本市場単体ではありません)。また、IDC調査によると、日本のSalesforceエコシステム収益は2026年までにSalesforce本体の6.5倍(2020年比3.2倍成長)と予測されています。この数字は、Salesforce導入・運用に関連する外部サービス市場が拡大していることを示しています。

導入後の活用・定着にかかる費用

導入後に発生する主なコストは以下の通りです。

  • サポート費用: Premier Success Plan等の上位サポート利用の場合、ライセンス費の30%程度
  • 追加開発・カスタマイズ: 業務変更に伴う設定変更、機能追加
  • トレーニング: 新入社員教育、機能アップデートに伴う再教育
  • 運用管理: 管理者の工数、データメンテナンス
  • コンサルティング: 活用支援、運用改善のための外部支援

導入しただけでは成果は出ません。運用設計と継続的な改善が費用対効果を高める鍵となります。

Salesforce導入判断の基準と費用対効果の考え方

Salesforce導入を判断する際は、ライセンス費・初期費用・運用コストの総額と、期待する成果を照らし合わせて検討する必要があります。

ROIや費用対効果は企業・運用体制により大きく異なるため、一律の数値を示すことは困難です。導入前に無料トライアルを活用し、自社業務との適合性を検証することを推奨します。

【チェックリスト】Salesforce導入判断チェックリスト

  • 導入目的と期待する成果を明確にしている
  • 現状の営業プロセス・課題を整理している
  • 利用ユーザー数と必要なエディションを決定している
  • 初年度の総費用(ライセンス+初期導入+サポート)を試算している
  • 運用開始後の管理体制・担当者を決めている
  • データ移行対象と移行方法を検討している
  • 既存システムとの連携要件を整理している
  • 導入パートナーの要否を判断している
  • 無料トライアルで自社業務との適合性を検証している
  • 経営層の承認と予算確保ができている
  • 導入スケジュールとマイルストーンを設定している
  • 導入後の教育・トレーニング計画を立てている
  • KPI・成功指標を設定している
  • 定着・活用のための継続支援体制を検討している

導入前に確認すべき項目

導入を成功させるためには、以下の準備が重要です。

運用体制の整備: Salesforceを日常的に管理・改善できる担当者を決めておくことが必要です。外部パートナーに依存しすぎると、自社でのノウハウ蓄積が進みません。

業務フローの整理: 現状の営業プロセスを可視化し、Salesforceにどう落とし込むかを設計します。ツールを導入してから業務を考えるのではなく、業務設計が先です。

データの整理: 既存システムからのデータ移行を行う場合、データのクレンジング(重複削除、不整合修正)が必要です。データ品質が低いと、導入後の活用に支障が出ます。

まとめ:Salesforce料金は総費用で判断する

本記事では、Salesforceの料金体系について、ライセンス費だけでなく初期導入費用・運用コストまで含めた総費用の観点から解説しました。

本記事の要点

  • Sales Cloudの料金はエディションにより月額3,000円〜42,000円(ユーザーあたり)
  • 2025年8月にEnterprise/Unlimitedは平均6%価格改定。最新料金は公式サイトで確認
  • 初期導入費用は設計・構築・データ移行などで変動。30名規模で300万円の事例あり
  • 上位サポート利用時はライセンス費の30%程度がサポート費用相場
  • 導入判断はライセンス費だけでなく、初期費用・運用コストを含めた総費用で行う

次のステップとして、本記事のチェックリストを活用し、自社の導入準備状況を確認してください。また、Salesforce公式サイトで最新の料金を確認し、無料トライアルを活用して自社業務との適合性を検証することを推奨します。

改めて強調すると、Salesforceの導入費用を正しく把握するには、ライセンス料金だけでなく、初期導入費用と導入後の活用・定着にかかる運用コストを含めた総費用で判断する必要があります。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
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よくある質問

Q1Salesforceと他社CRM/SFAツールの料金を比較するとどうなりますか?

A1Salesforceは機能が豊富な分、月額料金は他社ツールより高めの傾向があります。ただし、単純な月額比較は機能差や拡張性を見落とすため、自社に必要な機能を明確にした上で比較することが重要です。

Q2Salesforceに無料トライアルはありますか?

A2Sales Cloudには無料トライアルが用意されています。導入前にトライアルを活用し、自社業務との適合性を検証することを推奨します。

Q3Salesforce導入は自社設定とパートナー経由どちらが良いですか?

A3自社設定は初期費用を抑えられますが、活用度は運用体制に依存します。パートナー経由は費用が増加しますが、定着・活用支援を受けられるメリットがあります。自社のリソースと目的に応じて判断が必要です。

Q4どのエディションから始めるべきですか?

A4小規模・初導入ならStarter(月額3,000円)、営業チームでの本格活用ならProfessional(月額9,600〜12,000円)、カスタマイズや高度な分析が必要ならEnterprise(月額19,800〜21,000円)以上が目安です。高機能エディションを選んでも運用設計がなければ成果は出ないため、必要な機能を見極めて選定してください。

Q5Salesforce料金は値上げされることがありますか?

A5Salesforceは定期的に価格改定を行っています。2025年8月にはEnterprise EditionとUnlimited Editionが平均6%引き上げられました。最新料金は公式サイトで確認することを推奨します。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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