Salesforce Pardot(Account Engagement)とは?機能・料金・導入メリットを解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/15

Pardot(Account Engagement)を導入したいけれど、具体的にどんな機能があるのか分からない

B2Bマーケティング・営業の効率化を目指してMAツールの導入を検討している企業の中で、Salesforceユーザーを中心に注目されているのがPardot(現:Marketing Cloud Account Engagement)です。「Salesforceとの連携はどう便利なの?」「料金はどれくらい?」「うちの会社に合うのか?」といった疑問を持つ担当者も多いでしょう。

この記事では、Pardot(Account Engagement)の主要機能・料金プラン・Salesforce連携のメリットを、BtoB企業の実務担当者向けに解説します。

この記事のポイント:

  • Pardotは2022年にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更されたSalesforceのBtoB向けMAツール
  • スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの主要機能でリード育成を自動化
  • Salesforce CRMとの連携により営業とマーケティングのデータ統合が可能
  • 料金はGrowth+プラン月額15万円から、年間契約が基本
  • 中堅〜大企業でリード数が月50件以上ある企業に適している

1. Pardot(Account Engagement)とは?

Pardot(パードット)は、SalesforceのBtoB向けマーケティングオートメーション(MA)ツールです。リード獲得・育成・営業への引き渡しまでを自動化し、営業活動の効率化を支援します。

(1) Pardotの定義とBtoB向けMAツールとしての位置づけ

PardotはBtoB企業に特化したMAツールで、見込み客の行動を追跡・スコアリングし、購買意欲の高い見込み客を営業に引き渡す仕組みを提供します。展示会やウェビナーで獲得したリードを育成し、商談化までをサポートする点が特徴です。

(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)

(2) 2022年の名称変更(Marketing Cloud Account Engagementへ)

2022年にPardotは「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更されました。ただし機能や仕様は変わらず、現在でもPardotという呼び方が広く使われています。

(出典: TRICORN「Marketing Cloud Account Engagementとは何か?」)

(3) Marketing Cloudとの違い(BtoB vs BtoC)

Salesforceには2つのマーケティングツールがあります:

Pardot(現Account Engagement):

  • BtoB向け
  • リード育成・営業との連携に強み
  • スコアリング・トラッキング機能が中心

Marketing Cloud:

  • BtoC向け
  • 大量の顧客へのメール配信・SNS連携に強み
  • マルチチャネルのキャンペーン管理が中心

BtoB企業で営業とマーケティングを統合したい場合はPardotが適しています。

(出典: TRICORN「Marketing Cloud Account Engagementとは何か?」)

2. Pardotの主要機能

PardotはBtoB企業のリード育成を支援する多彩な機能を提供します。

(1) スコアリング機能(見込み客の購買意欲を数値化)

スコアリング機能は、見込み客の行動(メール開封・Webサイト閲覧・資料ダウンロード等)を数値化し、購買意欲の高さを評価します。一定スコアに達した見込み客を営業に自動通知することで、商談化の確度を高めることができます。

(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)

(2) Engagement Studio(メール配信・シナリオ自動化)

Engagement Studioは、見込み客の行動に応じてメール配信やアクションを自動化する機能です。たとえば「資料をダウンロードした見込み客に3日後にフォローメールを送る」「メールを開封しなかった見込み客には別のアプローチをする」といったシナリオを設定できます。

2024年夏リリースでは、オペレーショナルメール送信機能が追加され、よりきめ細かいシナリオ設定が可能になりました。

(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)

(3) Webトラッキング(サイト閲覧履歴の追跡)

Webトラッキング機能は、見込み客のWebサイト閲覧履歴を追跡し、どのページに関心があるかを把握します。これにより、見込み客のニーズに合わせたメール配信や営業アプローチが可能になります。

(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)

(4) 2024年AIアシスタント機能の追加

2024年春リリースでAIアシスタント機能が追加され、テキスト入力からフォームやランディングページを自動生成できるようになりました。マーケティング担当者の制作工数を削減し、施策のスピードアップに貢献する機能として注目されています。

(出典: Clever Touch「Pardot Spring 2024 Release」)

3. Salesforce連携のメリット

Pardotの最大の強みは、Salesforce CRMとのシームレスな連携です。

(1) 営業とマーケティングのデータ統合

Pardotで育成した見込み客の情報は、Salesforceの商談・取引先情報と自動的に同期されます。これにより、営業担当者は見込み客のマーケティング活動履歴(メール開封・資料ダウンロード等)を確認しながら商談に臨むことができます。

(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)

(2) 商談までの可視化

PardotとSalesforceを連携することで、リード獲得から商談化・受注までのプロセスを一元管理できます。「どのマーケティング施策が商談に貢献したか」「どのメールキャンペーンがROIが高いか」といった分析が可能になります。

(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)

(3) 営業活動の効率化

スコアリング機能により、購買意欲の高い見込み客が自動的に営業に通知されるため、営業担当者は優先順位をつけて効率的にアプローチできます。導入事例では「メール開封率が約10%改善」「営業の商談化率が向上」といった効果が報告されています。

(出典: シナジーマーケティング「Pardot導入事例 導入企業に聞く!半年で見えた効果とは?」)

4. 料金プラン・費用

Pardotの料金は企業規模や必要機能により異なります。

(1) Growth+プラン(月額15万円)

Growth+プランは、Pardotの基本機能を利用できるエントリープランです。月額15万円で、スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの主要機能が利用できます。年間契約が基本で、初期費用が別途必要になる場合があります。

(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)

(2) Plus+プラン(月額30万円)

Plus+プランは、中堅企業向けのプランです。月額30万円で、Growth+プランの機能に加えて、より詳細な分析・レポート機能が利用できます。

(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)

(3) Advanced+プラン(月額52.8万円)

Advanced+プランは、大企業向けの最上位プランです。月額52.8万円で、すべての機能に加えて、専任サポートやカスタマイズオプションが利用できます。

(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)

(4) 年間契約と初期費用

Pardotは年間契約が基本で、月額料金×12ヶ月分を一括または分割で支払います。また、Salesforceを未導入の企業は、Salesforce CRMのライセンス費用も別途必要になる点に注意が必要です。

※2025年1月時点の料金です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

(出典: Salesforce公式サイト「Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)」)

5. 導入時のポイントと注意点

Pardot導入を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

(1) 運用体制の整備

Pardotは機能が豊富なため、運用体制が整っていないと活用しきれない可能性があります。マーケティング担当者がEngagement Studioやスコアリング設定を理解し、営業担当者がPardotのデータを活用できる体制を整える必要があります。

導入時はSalesforceのパートナー企業や専門コンサルタントのサポートを受けることが推奨されます。

(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)

(2) DKIMレコード検証の必須化(2024年)

2024年からメール送信ドメインにDKIMレコードの検証が必須になりました。DKIMは送信者認証の仕組みで、迷惑メール判定を防ぐために重要です。導入前にドメイン設定の準備が必要です。

(出典: Clever Touch「Pardot Spring 2024 Release」)

(3) 導入事例と効果測定(メール開封率改善など)

導入企業の事例では、「メール開封率が約10%改善」「Engagement Studioの活用でリード育成が効率化」といった効果が報告されています。ただし、効果は企業規模・業種・運用体制により異なるため、自社の目標と照らし合わせて導入を検討することが重要です。

(出典: シナジーマーケティング「Pardot導入事例 導入企業に聞く!半年で見えた効果とは?」)

6. まとめ:Pardot導入を検討すべき企業

Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)は、SalesforceのBtoB向けMAツールで、スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの機能でリード育成を自動化します。Salesforce CRMとの連携により、営業とマーケティングのデータ統合が可能になります。

Pardot導入を検討すべき企業:

  • Salesforceを導入済みまたは導入予定のBtoB企業
  • リード数が月50件以上ある中堅〜大企業
  • 営業とマーケティングのデータ統合を重視する企業
  • 月額15万円以上のMA予算を確保できる企業

次のアクション:

  • 自社のリード数・予算・Salesforce導入状況を確認する
  • Salesforce公式サイトで最新の料金・機能を確認する
  • 導入パートナー企業に相談し、運用体制を検討する
  • 無料デモや導入事例を参考に、自社に合うかを評価する

自社に合ったMAツールで、BtoB営業・マーケティングの効率化を実現しましょう。

よくある質問

Q1PardotとMarketing Cloudの違いは?

A1Pardot(現Account Engagement)はBtoB向けで、リード育成・営業との連携に強みがあります。Marketing CloudはBtoC向けで、大量の顧客へのメール配信・SNS連携が中心です。BtoB企業で営業とマーケティングを統合したい場合はPardotが適しています。

Q2Pardotの料金はどのくらい?

A2Growth+プラン月額15万円、Plus+プラン月額30万円、Advanced+プラン月額52.8万円からです。年間契約が基本で、初期費用が別途必要になる可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

Q3Salesforceとの連携は必須?

A3必須ではありませんが、連携することで営業とマーケティングのデータ統合が可能になり、Pardotの効果が最大化されます。Salesforce未導入の場合は、Salesforce CRMのライセンス費用が追加で必要になる点を考慮する必要があります。

Q4小規模企業でもPardotは使える?

A4料金が月額15万円からと高額なため、リード数が一定以上(月50件以上)ある中堅〜大企業向けです。小規模企業でリード数が少ない場合は、他の低価格MAツールを検討するのが推奨されます。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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