Pardot(Account Engagement)を導入したいけれど、具体的にどんな機能があるのか分からない
B2Bマーケティング・営業の効率化を目指してMAツールの導入を検討している企業の中で、Salesforceユーザーを中心に注目されているのがPardot(現:Marketing Cloud Account Engagement)です。「Salesforceとの連携はどう便利なの?」「料金はどれくらい?」「うちの会社に合うのか?」といった疑問を持つ担当者も多いでしょう。
この記事では、Pardot(Account Engagement)の主要機能・料金プラン・Salesforce連携のメリットを、BtoB企業の実務担当者向けに解説します。
この記事のポイント:
- Pardotは2022年にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更されたSalesforceのBtoB向けMAツール
- スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの主要機能でリード育成を自動化
- Salesforce CRMとの連携により営業とマーケティングのデータ統合が可能
- 料金はGrowth+プラン月額15万円から、年間契約が基本
- 中堅〜大企業でリード数が月50件以上ある企業に適している
1. Pardot(Account Engagement)とは?
Pardot(パードット)は、SalesforceのBtoB向けマーケティングオートメーション(MA)ツールです。リード獲得・育成・営業への引き渡しまでを自動化し、営業活動の効率化を支援します。
(1) Pardotの定義とBtoB向けMAツールとしての位置づけ
PardotはBtoB企業に特化したMAツールで、見込み客の行動を追跡・スコアリングし、購買意欲の高い見込み客を営業に引き渡す仕組みを提供します。展示会やウェビナーで獲得したリードを育成し、商談化までをサポートする点が特徴です。
(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)
(2) 2022年の名称変更(Marketing Cloud Account Engagementへ)
2022年にPardotは「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更されました。ただし機能や仕様は変わらず、現在でもPardotという呼び方が広く使われています。
(出典: TRICORN「Marketing Cloud Account Engagementとは何か?」)
(3) Marketing Cloudとの違い(BtoB vs BtoC)
Salesforceには2つのマーケティングツールがあります:
Pardot(現Account Engagement):
- BtoB向け
- リード育成・営業との連携に強み
- スコアリング・トラッキング機能が中心
Marketing Cloud:
- BtoC向け
- 大量の顧客へのメール配信・SNS連携に強み
- マルチチャネルのキャンペーン管理が中心
BtoB企業で営業とマーケティングを統合したい場合はPardotが適しています。
(出典: TRICORN「Marketing Cloud Account Engagementとは何か?」)
2. Pardotの主要機能
PardotはBtoB企業のリード育成を支援する多彩な機能を提供します。
(1) スコアリング機能(見込み客の購買意欲を数値化)
スコアリング機能は、見込み客の行動(メール開封・Webサイト閲覧・資料ダウンロード等)を数値化し、購買意欲の高さを評価します。一定スコアに達した見込み客を営業に自動通知することで、商談化の確度を高めることができます。
(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)
(2) Engagement Studio(メール配信・シナリオ自動化)
Engagement Studioは、見込み客の行動に応じてメール配信やアクションを自動化する機能です。たとえば「資料をダウンロードした見込み客に3日後にフォローメールを送る」「メールを開封しなかった見込み客には別のアプローチをする」といったシナリオを設定できます。
2024年夏リリースでは、オペレーショナルメール送信機能が追加され、よりきめ細かいシナリオ設定が可能になりました。
(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)
(3) Webトラッキング(サイト閲覧履歴の追跡)
Webトラッキング機能は、見込み客のWebサイト閲覧履歴を追跡し、どのページに関心があるかを把握します。これにより、見込み客のニーズに合わせたメール配信や営業アプローチが可能になります。
(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)
(4) 2024年AIアシスタント機能の追加
2024年春リリースでAIアシスタント機能が追加され、テキスト入力からフォームやランディングページを自動生成できるようになりました。マーケティング担当者の制作工数を削減し、施策のスピードアップに貢献する機能として注目されています。
(出典: Clever Touch「Pardot Spring 2024 Release」)
3. Salesforce連携のメリット
Pardotの最大の強みは、Salesforce CRMとのシームレスな連携です。
(1) 営業とマーケティングのデータ統合
Pardotで育成した見込み客の情報は、Salesforceの商談・取引先情報と自動的に同期されます。これにより、営業担当者は見込み客のマーケティング活動履歴(メール開封・資料ダウンロード等)を確認しながら商談に臨むことができます。
(出典: ferret One「Pardot(パードット)の特徴と機能とは? Salesforceと連携させて活用しよう」)
(2) 商談までの可視化
PardotとSalesforceを連携することで、リード獲得から商談化・受注までのプロセスを一元管理できます。「どのマーケティング施策が商談に貢献したか」「どのメールキャンペーンがROIが高いか」といった分析が可能になります。
(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)
(3) 営業活動の効率化
スコアリング機能により、購買意欲の高い見込み客が自動的に営業に通知されるため、営業担当者は優先順位をつけて効率的にアプローチできます。導入事例では「メール開封率が約10%改善」「営業の商談化率が向上」といった効果が報告されています。
(出典: シナジーマーケティング「Pardot導入事例 導入企業に聞く!半年で見えた効果とは?」)
4. 料金プラン・費用
Pardotの料金は企業規模や必要機能により異なります。
(1) Growth+プラン(月額15万円)
Growth+プランは、Pardotの基本機能を利用できるエントリープランです。月額15万円で、スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの主要機能が利用できます。年間契約が基本で、初期費用が別途必要になる場合があります。
(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)
(2) Plus+プラン(月額30万円)
Plus+プランは、中堅企業向けのプランです。月額30万円で、Growth+プランの機能に加えて、より詳細な分析・レポート機能が利用できます。
(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)
(3) Advanced+プラン(月額52.8万円)
Advanced+プランは、大企業向けの最上位プランです。月額52.8万円で、すべての機能に加えて、専任サポートやカスタマイズオプションが利用できます。
(出典: 営業DX.jp「Pardotの価格はいくら?料金体系と機能を徹底解説」)
(4) 年間契約と初期費用
Pardotは年間契約が基本で、月額料金×12ヶ月分を一括または分割で支払います。また、Salesforceを未導入の企業は、Salesforce CRMのライセンス費用も別途必要になる点に注意が必要です。
※2025年1月時点の料金です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
(出典: Salesforce公式サイト「Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)」)
5. 導入時のポイントと注意点
Pardot導入を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
(1) 運用体制の整備
Pardotは機能が豊富なため、運用体制が整っていないと活用しきれない可能性があります。マーケティング担当者がEngagement Studioやスコアリング設定を理解し、営業担当者がPardotのデータを活用できる体制を整える必要があります。
導入時はSalesforceのパートナー企業や専門コンサルタントのサポートを受けることが推奨されます。
(出典: CloudFit「Salesforce Pardotとは?主な機能や他MAとの違い、活用事例3選」)
(2) DKIMレコード検証の必須化(2024年)
2024年からメール送信ドメインにDKIMレコードの検証が必須になりました。DKIMは送信者認証の仕組みで、迷惑メール判定を防ぐために重要です。導入前にドメイン設定の準備が必要です。
(出典: Clever Touch「Pardot Spring 2024 Release」)
(3) 導入事例と効果測定(メール開封率改善など)
導入企業の事例では、「メール開封率が約10%改善」「Engagement Studioの活用でリード育成が効率化」といった効果が報告されています。ただし、効果は企業規模・業種・運用体制により異なるため、自社の目標と照らし合わせて導入を検討することが重要です。
(出典: シナジーマーケティング「Pardot導入事例 導入企業に聞く!半年で見えた効果とは?」)
6. まとめ:Pardot導入を検討すべき企業
Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)は、SalesforceのBtoB向けMAツールで、スコアリング・Engagement Studio・Webトラッキングなどの機能でリード育成を自動化します。Salesforce CRMとの連携により、営業とマーケティングのデータ統合が可能になります。
Pardot導入を検討すべき企業:
- Salesforceを導入済みまたは導入予定のBtoB企業
- リード数が月50件以上ある中堅〜大企業
- 営業とマーケティングのデータ統合を重視する企業
- 月額15万円以上のMA予算を確保できる企業
次のアクション:
- 自社のリード数・予算・Salesforce導入状況を確認する
- Salesforce公式サイトで最新の料金・機能を確認する
- 導入パートナー企業に相談し、運用体制を検討する
- 無料デモや導入事例を参考に、自社に合うかを評価する
自社に合ったMAツールで、BtoB営業・マーケティングの効率化を実現しましょう。
