Salesforce Pardotの価格、結局いくらかかる?
B2B企業のマーケティング担当者や経営者がMAツールを検討する際、Salesforce Pardot(現:Marketing Cloud Account Engagement)は有力な選択肢として挙がります。しかし、「価格体系が複雑で、実際の導入コストが分からない」「予算確保のための根拠が説明できない」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Salesforce Pardot(Account Engagement)の料金プラン、追加費用、他MAツールとの価格比較を整理し、導入検討時のコスト把握に役立つ情報を提供します。
この記事のポイント:
- Pardotの料金プランは4段階(Growth:月額15万円~Premium:月額180万円)
- 初期設定費用はかからないが、無料トライアルはなし
- Advanced以上のプランでAI機能(Pardot Einstein)が利用可能
- Salesforce Sales Cloudとの連携を前提とする場合、全体コストは年間数百万円規模になるケースも
- 最新の価格は必ず公式サイトまたは営業担当者に確認が必要
Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)とは
B2B向けMAツールとしての位置付け
Pardotは、Salesforce社が提供するB2B向けマーケティングオートメーション(MA)ツールです。2022年4月7日に「Marketing Cloud Account Engagement」に改名されましたが、現在でも「Pardot」の名称で呼ばれることが多い状況です。
リード獲得・育成(リードナーチャリング)・スコアリング・分析を自動化し、B2Bマーケティングのほぼ全てのプロセスに対応する高機能ツールとして位置付けられています。
Sales Cloudとのネイティブ連携
Pardotの最大の特徴は、Salesforce Sales Cloud(CRM/SFA)とのネイティブ連携です。マーケティング部門と営業部門のデータを一元管理でき、リードの獲得から商談化・受注までをシームレスに追跡できる点が、他のMAツールとの差別化ポイントとなっています。
すでにSalesforceを利用している企業にとっては、統合コストを抑えながら高機能なMAを導入できるメリットがあります。
主な機能
Pardotが提供する主な機能は以下の通りです:
リード管理
- リード獲得(フォーム、ランディングページ作成)
- リードスコアリング(関心度の数値化)
- リードナーチャリング(育成メール配信)
マーケティング自動化
- メールマーケティング(テンプレート、A/Bテスト)
- エンゲージメントスタジオ(自動化シナリオ作成)
- ソーシャルメディア連携
分析・レポート
- キャンペーン効果測定
- ROI分析
- ダッシュボード
料金プラン詳細
Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)には4つの料金プランがあります。以下は2024年時点の参考価格であり、最新情報は必ず公式サイトまたは営業担当者に確認してください。
Growthプラン(月額15万円)
概要
- 最も基本的なプラン
- プロスペクト(リード)上限:10,000件
- MAツールを初めて導入する企業向け
含まれる主な機能
- リード管理・スコアリング
- メールマーケティング
- フォーム・ランディングページ作成
- 基本的なレポート機能
Plusプラン(月額30万円)
概要
- Growthの機能に加え、より高度な分析・自動化が可能
- プロスペクト上限:10,000件(Growthと同じ)
- マーケティング活動を本格化したい企業向け
追加される主な機能
- 高度なメール分析
- より詳細なレポート機能
- エンゲージメント履歴の詳細追跡
Advancedプラン(月額48万円)
概要
- 最も利用されているプランとされる
- AI機能(Pardot Einstein)が利用可能
- Marketing Data Sharing機能搭載
- 本格的にMAを活用したい企業向け
追加される主な機能
- Pardot Einstein(AI機能)
- リードスコアリング精度の向上
- 行動予測・最適タイミング提案
- Marketing Data Sharing(Salesforce間データ共有)
- 高度なカスタマイズ
多くの導入支援会社が「最大限活用するならAdvanced以上を推奨」としている傾向があります。
Premiumプラン(月額180万円)
概要
- 全機能が利用可能な最上位プラン
- プロスペクト上限:無制限
- 大規模なマーケティング組織向け
追加される主な機能
- 全機能の制限解除
- 専任サポート
- 高度なAPI連携
料金プラン比較表
| プラン | 月額料金 | 年間費用目安 | プロスペクト上限 | Einstein AI |
|---|---|---|---|---|
| Growth | 15万円 | 180万円 | 10,000件 | × |
| Plus | 30万円 | 360万円 | 10,000件 | × |
| Advanced | 48万円 | 576万円 | 10,000件 | ○ |
| Premium | 180万円 | 2,160万円 | 無制限 | ○ |
※上記は参考価格です。実際の価格は為替レートや契約条件により変動する可能性があります。
追加費用・オプションとコスト内訳
初期費用について
Pardotは初期設定費用がかからず、サブスクリプション形式で開始できます。ただし、無料トライアルは提供されていないため、導入前にデモや他社事例で機能を確認してから契約することが推奨されます。
年間契約が基本
Pardotは年間契約が基本となっています。月単位での契約は基本的に想定されていないため、導入を決める際は年間コストを前提に予算を確保する必要があります。
プロスペクト上限超過時の追加費用
各プランにはプロスペクト(リード)の管理上限が設定されています。上限を超過した場合、追加費用が発生する可能性があります。自社の見込みリード数を把握した上でプラン選定を行うことが重要です。
導入支援・コンサル費用
Pardotの初期設定や運用には専門知識が必要な場合があり、導入支援会社やコンサルタントを利用する企業も少なくありません。これらの費用は別途発生するため、総コストとして考慮する必要があります。
Salesforce連携時の全体コスト
Salesforce Sales Cloudなど他のSalesforce製品と連携する場合、Account Engagement単体ではなくSalesforce全体のコストを考慮する必要があります。統合利用の場合、年間500万円程度の費用がかかるケースもあると報告されています。
他MAツールとの価格比較
HubSpot Marketing Hubとの比較
HubSpot Marketing Hubは、Pardotと比較されることの多いMAツールです。
| 項目 | Pardot | HubSpot Marketing Hub |
|---|---|---|
| 最低月額 | 15万円~ | 約10万円~ |
| 無料プラン | なし | あり(機能制限付き) |
| 強み | Salesforce連携 | 使いやすさ・無料CRM |
| 向いている企業 | Salesforce利用企業 | 中小企業・スタートアップ |
HubSpotは無料プランや無料CRMがあり、導入ハードルが低い点が特徴です。一方、Pardotは Salesforceとのネイティブ連携が強みであり、すでにSalesforceを利用している企業にとってはデータ統合の観点で優位性があります。
Marketo Engageとの比較
Marketo Engage(Adobe)は、Pardotと同様に大企業向けの高機能MAツールとして位置付けられています。
| 項目 | Pardot | Marketo Engage |
|---|---|---|
| 価格 | 月額15万円~ | 要問い合わせ |
| 提供元 | Salesforce | Adobe |
| 強み | Salesforce連携 | Adobe連携・高度なパーソナライズ |
| 向いている企業 | Salesforce利用企業 | Adobe製品利用企業 |
Marketoは価格が公開されておらず、個別見積りが必要です。どちらを選ぶかは、既存のシステム環境(Salesforce or Adobe)によって判断が分かれる傾向があります。
価格帯の相対的位置付け
Pardotは月額15万円からと、MAツールの中では高価格帯に位置付けられます。ただし、B2Bマーケティングのほぼ全てを自動化できる高機能性と、Salesforceとの統合性を考慮すると、一定の費用対効果が見込めるとする見方もあります。
費用対効果の判断は、自社のマーケティング規模・Salesforce利用状況・必要機能によって異なるため、複数のMAツールを比較検討することが推奨されます。
まとめ:コスト削減のポイントと導入判断基準
Salesforce Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)の価格体系について解説しました。
価格のポイント
- 4つの料金プラン:Growth(15万円)~Premium(180万円)/月
- 初期費用なし、年間契約が基本
- AI機能を活用するならAdvanced以上を検討
- Salesforce連携時は全体コストを考慮
コスト最適化のポイント
- 自社のプロスペクト数を把握し、適切なプランを選定
- 複数年契約や他Salesforce製品との同時導入で割引交渉の余地がある場合も
- 導入支援費用は別途発生する可能性があるため、総コストで比較
- 必ず公式サイトまたは営業担当者で最新価格を確認
導入判断の基準
- すでにSalesforceを利用している → Pardotが有力な選択肢
- MAツール初導入で予算を抑えたい → HubSpotなど他ツールも比較検討
- 高度なAI機能を活用したい → Advancedプラン以上を検討
次のアクション
- Salesforce公式サイトで最新の価格情報を確認する
- 営業担当者にデモを依頼し、機能を確認する
- 自社のマーケティング要件と予算を整理する
- 他MAツール(HubSpot、Marketo等)と比較検討する
※この記事の価格情報は2024年時点の参考情報です。実際の価格は変動する可能性があるため、導入検討時は必ず公式サイトまたは営業担当者にご確認ください。
よくある質問:
Q: Pardot(Account Engagement)の最低価格は? A: Growthプランで月額15万円(年間180万円)からです。プロスペクト10,000件まで対応しており、初期設定費用はかかりません。ただし、無料トライアルは提供されていないため、導入前にデモで機能を確認することが推奨されます。
Q: Salesforce CRMの導入は必須? A: 必須ではありませんが、Salesforce Sales Cloudとのネイティブ連携がPardotの最大の強みです。統合利用することで、マーケティング・営業データの一元管理が可能になり、リード獲得から受注までをシームレスに追跡できます。
Q: 契約期間は?途中解約は可能? A: 年間契約が基本となっています。詳細な解約条件については営業担当者に確認が必要です。無料トライアルがないため、導入前にデモで機能を十分に確認してから契約することが推奨されます。
Q: 料金の値下げ交渉は可能? A: 企業規模や利用ユーザー数により、交渉の余地があるケースもあるとされています。複数年契約や他のSalesforce製品(Sales Cloud等)との同時導入で割引が適用される場合もあるため、営業担当者に相談してみることが推奨されます。
