HubSpotダッシュボードとは?KPI可視化の重要性
「HubSpotを導入したけれど、レポート機能をうまく活用できていない」「毎週のミーティングで数字を報告するのに時間がかかる」といった悩みはありませんか?HubSpotのダッシュボード機能を活用すれば、重要なKPIを一画面で可視化し、チーム全体で成果を共有できます。
この記事では、HubSpotダッシュボードの作成方法から、効果的なKPI設計、ベストプラクティスまでを解説します。マーケティング・営業それぞれに役立つKPI設定例もご紹介しますので、すぐに実践できる内容となっています。
この記事のポイント:
- HubSpotダッシュボードは複数のレポート・KPIを一画面で可視化できるインターフェース
- 事前作成済みテンプレートまたは空のダッシュボードから作成可能
- 「5秒ルール」に従い、必要な情報を5秒以内に見つけられる設計が重要
- 人間の脳は一度に約7±2の情報しか処理できないため、レポート数を5-9個に制限
- RevOps視点で部門横断的なPDCAサイクルを回せる
(1) ダッシュボードの役割:複数のレポート・KPIを一画面で可視化
ダッシュボードは、複数のレポートやKPIを一画面で可視化するインターフェースです。営業成績、マーケティング施策の成果、カスタマーサクセスの指標などを一箇所に集約することで、チームの意思決定を迅速化できます。
(2) HubSpotダッシュボードの特徴:レポートライブラリーとカスタマイズ性
HubSpotダッシュボードには以下の特徴があります:
レポートライブラリー:
- 事前作成済みのレポートテンプレート集
- デフォルトレポートを複製し、自社のKPI定義に合わせてカスタマイズ可能
カスタマイズ性:
- 最大5つのクイックフィルターを追加可能
- プロパティをピン留めして簡単にアクセス
- ウィジェット配置を自由に変更
(HubSpotでダッシュボードを作成、複製、削除、管理する方法)
(3) RevOpsでのダッシュボード活用:部門横断的なPDCA
RevOps(Revenue Operations)は、マーケティング・営業・カスタマーサクセスを統合し、収益最大化を目指す組織運営手法です。HubSpotダッシュボードを活用することで、部門横断的なKPI管理と迅速なPDCAサイクルを実現できます(RevOps導入のKPI管理を効率化させるHubSpotのレポートライブラリー活用術!)。
HubSpotでダッシュボードを作成する基本手順
(1) 事前作成済みテンプレートから選択する方法
HubSpotは事前作成済みのダッシュボードテンプレートを提供しています。
手順:
- レポート画面にアクセス
- 「ダッシュボード」タブを選択
- 「新規作成」をクリック
- テンプレート一覧から目的に合ったものを選択(例:営業ダッシュボード、マーケティングダッシュボード)
- ダッシュボード名を設定して完了
テンプレートを使えば、すぐに基本的なKPI可視化を始められます。
(2) 空のダッシュボードを新規作成する方法
自社独自のKPIを可視化したい場合は、空のダッシュボードから作成します。
手順:
- レポート画面にアクセス
- 「ダッシュボード」タブを選択
- 「新規作成」→「空のダッシュボード」を選択
- ダッシュボード名を設定
- レポートライブラリーから必要なレポートを追加
(3) レポートライブラリーからレポートを追加
レポートライブラリーには、HubSpotが提供する事前作成済みレポートが豊富に用意されています。
レポート例:
- マーケティング:リード獲得数、CV率、コストパーリード
- 営業:商談数、商談化率、受注率、パイプライン金額
- カスタマーサクセス:解約率、サポート対応時間
レポートライブラリーを活用することで、ゼロから設計する手間を省けます。
(4) レポートをカスタマイズして自社KPIに合わせる
デフォルトレポートを複製し、自社のKPI定義に合わせてカスタマイズできます。
カスタマイズ例:
- データソースの変更(コンタクト→商談等)
- 表示期間の変更(過去30日→過去90日等)
- グラフタイプの変更(棒グラフ→折れ線グラフ等)
カスタマイズには「カスタムレポートへのアクセス権」が必要な場合があります(プランにより異なる)。
効果的なダッシュボード設計のベストプラクティス
(1) 5秒ルール:必要な情報を5秒以内に見つけられるように
ダッシュボード設計は「5秒ルール」に従い、必要な情報を5秒以内に見つけられるようにすることが重要です。情報が散在していると意思決定が遅れ、ダッシュボードの価値が下がります(効果的なダッシュボードを作成するための 10 のベストプラクティス)。
(2) 情報量の制限:人間の脳は一度に約7±2の情報しか処理できない
人間の脳は一度に約7±2の情報しか処理できないため、1ダッシュボードにレポート5-9個が目安です。重要なKPIに絞り込み、詳細は別ダッシュボードへのリンクで階層化することで、情報過多を防げます。
(3) 階層的デザイン:上部に「指標」、中間に「傾向」、下部に「詳細」
最も重要な「指標」は上部に、中間は「傾向」を、下部には「詳細」を表示するレイアウトが効果的です。
レイアウト例:
- 上部: 今月のリード獲得数、受注件数、売上金額(指標)
- 中間部: 月別リード獲得数推移、商談化率推移(傾向)
- 下部: リードソース別内訳、商談ステージ別内訳(詳細)
(4) クイックフィルター活用:最大5つまで追加可能
ダッシュボードには最大5つのクイックフィルターを追加でき、プロパティをピン留めして簡単にアクセス可能です。
フィルター例:
- 期間(過去7日、過去30日、過去90日)
- 担当者
- 商品カテゴリ
- リードソース
クイックフィルターを活用することで、同じダッシュボードで複数の切り口から分析できます。
マーケティング・営業それぞれに役立つKPI設定例
(1) マーケティングKPI:リード獲得数、CV率、MQL数、コストパーリード
マーケティング部門で重視されるKPIは以下の通りです:
リード獲得数:
- Webサイトからの問い合わせ数
- ホワイトペーパーダウンロード数
CV率(コンバージョン率):
- Webサイト訪問者のうち、リードになった割合
MQL数(Marketing Qualified Lead):
- マーケティング部門が営業部門に引き渡す見込み度の高いリード数
コストパーリード:
- 広告費やコンテンツ制作費を含む1リード獲得あたりのコスト
(2) 営業KPI:商談数、商談化率、受注率、平均受注金額、パイプライン金額
営業部門で重視されるKPIは以下の通りです:
商談数:
- 現在進行中の商談件数
商談化率:
- MQLのうち商談化した割合
受注率:
- 商談のうち受注に至った割合
平均受注金額:
- 1件あたりの受注金額の平均
パイプライン金額:
- 見込み案件の合計金額
これらのKPIをダッシュボードで可視化することで、営業活動の進捗を一目で把握できます。
(3) カスタマーサクセスKPI:解約率、顧客満足度、サポート対応時間
カスタマーサクセス部門で重視されるKPIは以下の通りです:
解約率:
- 契約を解約した顧客の割合
顧客満足度:
- NPS(Net Promoter Score)やCSAT(Customer Satisfaction)
サポート対応時間:
- 問い合わせからクローズまでの平均時間
2025年にはBreeze顧客対応エージェントでサポートチケットの50%以上が自動解決、クローズ時間40%短縮を実現すると発表されており、AI活用による効率化が進んでいます(HubSpotが、AI機能をはじめとする200以上の製品アップデートを発表)。
(4) KPIチャートタイプでの比較分析
HubSpotのKPIチャートは、前年同月比・前月比などの変化率を自動計算し、グラフと数値で視覚的に比較可能です。
活用例:
- 前月比でリード獲得数が+15%増加
- 前年同月比で受注率が-5%減少
トレンド把握と施策効果測定に活用できます。
ダッシュボードの共有とアクセス権限管理
(1) チームでの共有方法
ダッシュボードはチーム全体で共有できます。
共有手順:
- ダッシュボード設定を開く
- 「共有」を選択
- チーム全体または特定ユーザーに共有リンクを送信
チームで同じダッシュボードを見ることで、共通認識が生まれ、議論が活性化します。
(2) アクセス権限の設定(閲覧のみ・編集可能)
ダッシュボードのアクセス権限は「閲覧のみ」と「編集可能」の2つから選べます。
権限設定の例:
- 経営層: 閲覧のみ(誤操作防止)
- 担当者: 編集可能(KPIの追加・削除を許可)
アクセス権限の細かい設定はEnterpriseプラン限定の場合があります。
(3) 経営層へのレポート提出に活用
ダッシュボードは経営層へのレポート提出にも活用できます。毎週のミーティングでスクリーンショットを共有したり、URLを送信してリアルタイムで確認してもらうことで、報告準備の時間を大幅に削減できます。
まとめ:HubSpotダッシュボードで成果を最大化する
HubSpotダッシュボードは、複数のレポート・KPIを一画面で可視化し、チーム全体の意思決定を迅速化する強力なツールです。事前作成済みテンプレートから始め、自社のKPIに合わせてカスタマイズすることで、マーケティング・営業・カスタマーサクセスの各部門で成果を最大化できます。
次のアクション:
- HubSpotの公式ナレッジベースでダッシュボード作成手順を確認する
- まずは事前作成済みテンプレートから始め、基本操作に慣れる
- 5秒ルールと情報量制限(レポート5-9個)に従って設計する
- クイックフィルターで複数の切り口から分析できるようにする
- チームで共有し、週次ミーティングで活用する
ダッシュボード設計は一度作って終わりではなく、運用しながら改善していくものです。まずはシンプルな構成から始め、徐々に最適化していきましょう。
※この記事は2025年12月時点の情報です。HubSpotの機能・UIは頻繁にアップデートされるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
