「salesforceassistant」で検索される2つの製品の違いとは?
「salesforceassistant」と検索すると、実は異なる2つの製品がヒットすることをご存じでしょうか。
一つはNIコンサルティングが提供するSFAツール「Sales Force Assistant」、もう一つはSalesforce社の公式AIアシスタント(Agentforce、Einstein等)です。名称が似ているため、どちらを選べばいいか分からないという声をよく耳にします。
この記事では、両製品の機能・料金・使い分けを詳しく比較し、B2B企業の営業支援ツール選びをサポートします。
この記事のポイント:
- 「salesforceassistant」は2つの異なる製品を指す可能性がある
- Sales Force Assistant(NIコンサルティング)は7,500社以上の導入実績があるSFAツール
- Salesforce公式のAIアシスタントは2024年にAgentforceとして進化
- 既存システムとの連携性・予算・企業規模で選び方が変わる
- 無料トライアルで自社業務との適合性を確認するのが推奨される
「salesforceassistant」で検索される2つの製品
(1) Sales Force Assistant(SFAツール)の概要
Sales Force Assistantは、NIコンサルティングが提供するSFA(営業支援システム)です。「AI秘書」機能を搭載し、営業担当者の業務をサポートすることが特徴です。
主要機能:
- 顧客管理、商談管理、案件管理
- AI秘書による訪問準備支援(地図表示、顧客情報通知)
- 日報管理(一日一枚の入力で網羅的に管理)
- 名刺読み込み機能(Customer Register Assist)
導入実績:
- 7,500社以上の導入実績(中小企業から大企業まで)
- 製造業、卸売業、サービス業など幅広い業種で利用
(2) Salesforce公式AIアシスタントの概要
Salesforce社は、CRMプラットフォーム「Salesforce」にAI機能を追加する製品を提供しています。2024年2月にEinstein Copilotのベータ版を公開し、同年10月にはAgentforceプラットフォームとして正式展開しました。
主要機能:
- CRMデータに基づくAI応答生成
- リードスコアリング(見込み顧客の優先順位付け)
- 商談予測(成約確率の予測)
- 次善アクション提案(営業担当者への推奨行動)
- 自動データ入力
提供形態:
- Salesforceの既存ユーザー向けアドオン機能
- Einstein Copilot → Agentforce Assistantへと進化
(3) 両製品の基本的な違い
最も重要な違いは、Sales Force Assistantは独立したSFAツール、Salesforce公式製品はSalesforce CRMの機能拡張という点です。
| 項目 | Sales Force Assistant | Salesforce公式AIアシスタント |
|---|---|---|
| 提供元 | NIコンサルティング | Salesforce社 |
| 製品タイプ | 独立型SFAツール | Salesforce CRMのアドオン |
| 前提条件 | なし(単体導入可能) | Salesforce CRM契約が必要 |
| 主要機能 | 営業支援全般 | AI機能によるCRM強化 |
※製品仕様・料金は変更される可能性があるため、導入時は各公式サイトで最新情報をご確認ください(2024年11月時点)。
Sales Force Assistant(NIコンサルティング)の機能と特徴
(1) AI秘書機能とマッピングアシスト
Sales Force Assistantの特徴的な機能が「AI秘書」です。営業担当者のスケジュールや顧客情報を分析し、必要なタイミングで情報を通知します。
具体的な機能:
- 訪問前の準備支援: 訪問予定先の地図表示、過去の商談履歴の自動表示
- マッピングアシスト: 訪問予定先や現在地近隣の顧客を地図上に表示し、効率的な訪問ルートを設計
- スマートフォンアプリ対応: 外出先からも顧客情報を確認・更新可能
これらの機能により、訪問前の準備時間を短縮し、営業活動の効率化が期待できます。
(2) 日報管理と顧客情報管理
Sales Force Assistantは「一日一枚の日報入力」で、顧客管理・商談管理・案件管理・訪問計画管理を網羅できることが特徴です。
主要機能:
- 日報テンプレート: 必要項目を一度に入力できる設計
- 顧客情報の自動蓄積: 日報入力により顧客情報が自動的にデータベース化
- 名刺読み込み: スマートフォンのカメラで名刺を撮影し、顧客情報を自動登録
- 売上レポート: 商談・案件の進捗状況を可視化
(3) 料金プラン(クラウド版・オンプレミス版)
Sales Force Assistantは、クラウド版とオンプレミス版の2つの提供形態があります。
クラウド版:
- 初期費用: 50,000円
- 月額料金: 2,000〜4,500円/ユーザー
オンプレミス版:
- 別途見積もり(企業規模・カスタマイズ要件により変動)
クラウド版は初期費用が比較的低く、中小企業でも導入しやすい価格帯となっています。オンプレミス版は、セキュリティ要件が厳しい企業や既存システムとの連携が必要な企業向けです。
※料金プランは時期により変更される可能性があるため、導入時は公式サイトで最新情報をご確認ください。
(4) 導入実績と適している企業規模
Sales Force Assistantは7,500社以上の導入実績があり、中小企業から大企業まで幅広い企業規模に対応しています。
適している企業規模:
- 小規模企業(従業員50人未満): クラウド版で低コストに導入可能
- 中堅企業(従業員50〜500人): 営業部門の標準化・効率化に活用
- 大企業(従業員500人以上): オンプレミス版でセキュリティ要件に対応
導入効果は企業の営業体制や運用方法により異なるため、無料トライアルやデモで自社に適合するか確認することが推奨されます。
Salesforce公式AIアシスタント(Agentforce・Einstein)の機能と特徴
(1) Agentforce Assistant(2024年10月発表)の機能
2024年10月、Salesforce社はAgentforceプラットフォームを正式発表しました。これは「AI-first CRM」時代の幕開けとされ、従来のEinstein Copilotから大幅に進化した機能を提供します。
主要機能:
- 自律型AI応答: CRMデータに基づき、営業担当者に最適なアクションを提案
- リードスコアリング: 見込み顧客の関心度を数値化し、優先順位を明確化
- 商談予測: 過去のデータから成約確率を予測
- 自動データ入力: 営業活動の記録を自動化し、入力の手間を削減
これらの機能により、営業担当者はデータ入力や分析の時間を削減し、顧客とのコミュニケーションに集中できます。
(2) Einstein Copilot(2024年2月発表)からの進化
Salesforce公式のAIアシスタントは、2024年2月のEinstein Copilotベータ版公開から急速に進化しています。
進化の流れ:
- 2024年2月: Einstein Copilotのパブリックベータ版公開(会話型AIアシスタント)
- 2024年9月: Agentforce for Developers一般提供開始(開発者向けAIコーディングアシスタント)
- 2024年10月: Agentforceプラットフォーム正式発表(より高度な自律型AI機能)
Einstein CopilotからAgentforceへの進化により、単なる「アシスタント」から「自律的に業務を遂行するAIエージェント」へと機能が拡張されています。
(3) CRMデータに基づくAI応答と自動化機能
Salesforce公式のAI機能は、既存のCRMデータを活用することが最大の強みです。
データ活用の例:
- 過去の商談履歴: 類似案件の成約パターンを分析し、次善アクションを提案
- 顧客の行動データ: メール開封率、Webサイト訪問履歴から関心度を推定
- 営業担当者の活動データ: 効果的な営業手法をAIが学習し、他の担当者に提案
これらの機能を活用するには、一定量のデータ蓄積が必要です。Salesforce社のドキュメントによると、リードスコアリングには最低数百件のリード履歴、商談予測には最低数十件の商談履歴が推奨されています。
(4) 料金体系とライセンス要件
Salesforce公式のAI機能は、Salesforce CRMの既存ユーザー向けアドオンとして提供されます。
料金体系:
- Salesforce CRM本体のライセンス料金が必要(月額数千円〜数万円/ユーザー)
- AI機能は追加ライセンスとして提供(具体的な料金は要問い合わせ)
注意点:
- Salesforce CRM未導入の企業は、CRM本体の導入が前提となる
- 既にSalesforceを使用している企業は、追加ライセンスのみで利用可能
※料金プランは時期により変更される可能性があるため、導入時は公式サイトで最新情報をご確認ください。
両製品の比較と使い分け
(1) 機能面での違い(SFA vs AI機能拡張)
両製品の機能面での最大の違いは、独立したSFAツールか既存CRMの機能拡張かという点です。
| 機能カテゴリ | Sales Force Assistant | Salesforce公式AIアシスタント |
|---|---|---|
| 顧客管理 | ◎(単体で完結) | ◎(Salesforce CRM必須) |
| 営業日報 | ◎(一日一枚入力) | ○(Salesforceの活動記録) |
| AI機能 | ○(AI秘書機能) | ◎(高度なAI予測・提案) |
| データ分析 | ○(基本的なレポート) | ◎(高度な分析・予測) |
| スマホ対応 | ◎(専用アプリ) | ◎(Salesforceアプリ) |
(2) 価格帯と導入コストの比較
導入コストは企業規模や必要機能により大きく異なります。
Sales Force Assistant:
- 初期費用: 50,000円
- 月額: 2,000〜4,500円/ユーザー
- 例)10ユーザーで月額2万〜4.5万円
Salesforce公式AIアシスタント:
- Salesforce CRM本体が必要(月額数千円〜数万円/ユーザー)
- AI機能の追加ライセンス(要問い合わせ)
- 例)10ユーザーで月額十数万円〜(CRM本体+AI機能)
中小企業でコストを抑えたい場合はSales Force Assistant、既にSalesforceを使っている企業や高度なAI機能が必要な企業はSalesforce公式製品が適していると言えます。
(3) 既存システムとの連携性
既存システムとの連携性も重要な比較ポイントです。
Sales Force Assistant:
- 独立したSFAツールとして導入可能
- 他システムとの連携はAPI等で対応(要確認)
Salesforce公式AIアシスタント:
- Salesforce CRMとシームレスに連携
- Salesforceエコシステム内の他製品(Marketing Cloud、Service Cloud等)とも連携可能
既にSalesforceを使用している企業は、公式AI機能を追加する方が連携がスムーズです。一方、Salesforceを使っていない企業は、Sales Force Assistantを単体で導入する方がシンプルです。
(4) 企業規模・目的別の適性
企業規模や導入目的により、適した製品は異なります。
Sales Force Assistantが適している企業:
- Salesforce未導入で、シンプルなSFAを導入したい
- 初期費用・月額コストを抑えたい
- 営業日報管理・顧客管理を効率化したい
- 中小企業(従業員数十〜数百人)
Salesforce公式AIアシスタントが適している企業:
- 既にSalesforceを導入済み
- 高度なAI予測・分析機能が必要
- データドリブンな営業戦略を推進したい
- 中堅〜大企業(従業員数百人以上)
導入時の検討ポイントと注意点
(1) 自社の営業課題と必要機能の整理
SFAツールやAI機能を導入する前に、自社の営業課題を明確にすることが重要です。
検討すべきポイント:
- 現在の課題: 顧客情報の管理が煩雑、営業活動の可視化が不十分、訪問効率が悪い等
- 必要な機能: 顧客管理、日報管理、データ分析、AI予測のどれが優先か
- 予算: 初期費用・月額費用はどの程度まで許容できるか
- 既存システム: SalesforceやほかのCRMを既に使用しているか
これらを整理することで、どの製品が自社に適しているかが明確になります。
(2) 無料トライアル・デモでの検証の重要性
SFAツールやAI機能は、実際に使ってみないと自社業務に適合するか分かりません。
検証のポイント:
- 操作性: 営業担当者が日常的に使いやすいか
- データ入力の手間: 日報入力等の作業負担は許容範囲か
- スマホアプリの使い勝手: 外出先での利用がスムーズか
- レポート機能: 必要なデータを簡単に可視化できるか
多くのSFAツールは無料トライアルやデモを提供しています。複数のツールを試してから導入を決定することが推奨されます。
(3) 導入後の定着化とROI測定
SFAツールやAI機能は、導入後の定着化が成功の鍵です。
定着化のポイント:
- 初期トレーニング: 営業担当者への操作研修を実施
- 運用ルール: 日報入力のタイミング、データ入力基準を明確化
- 継続的な改善: 使いにくい点をフィードバックし、設定を調整
ROI測定のポイント:
- 営業活動の効率化: 日報入力時間、訪問計画作成時間の削減
- 成約率の向上: 商談管理・リードスコアリングによる成約率の変化
- 顧客対応の質向上: 過去の商談履歴を活用した提案の効果
ROIは導入後6ヶ月〜1年で評価するのが一般的です。短期的な効果だけでなく、中長期的なデータ蓄積による効果も考慮しましょう。
まとめ:自社に適した営業支援ツールの選び方
「salesforceassistant」と検索すると、NIコンサルティングの「Sales Force Assistant」とSalesforce社の公式AIアシスタント(Agentforce等)という2つの異なる製品がヒットします。
両製品はそれぞれ特徴があり、企業規模・予算・既存システムにより最適な選択肢が異なります。
次のアクション:
- 自社の営業課題と必要機能を整理する
- 既にSalesforceを使用しているか確認する
- 予算(初期費用・月額費用)を明確にする
- 公式サイトで最新の料金・機能を確認する
- 無料トライアルで実際に操作性を試す
自社に合った営業支援ツールで、営業活動の効率化とデータドリブンな営業戦略の実現を目指しましょう。
