Salesforceを導入したけれど、どこから使い始めればいいか分からない...
Salesforceを導入したB2B企業の営業担当者や営業事務担当者の多くが、「画面が複雑で何から始めればいいか分からない」「用語(リード、取引先、商談等)の意味が分からない」「データ入力の手順が不明」といった悩みを抱えています。
この記事では、Salesforceを初めて使う担当者向けに、基本的な画面構成、ログイン・初期設定、顧客データ登録、商談管理、レポート作成の方法を詳しく解説します。
この記事のポイント:
- Salesforceは標準オブジェクト(リード、取引先、取引先責任者、商談)で顧客情報と営業活動を管理
- リード(見込み客)→取引先(企業情報)→取引先責任者(担当者)→商談の順で管理するのが基本
- レポート・ダッシュボード機能で営業状況を可視化し、営業目標に対する進捗を管理できる
- Trailheadという無料オンライン学習サービスで実践的に学習できる
- モバイルアプリでスマートフォンから外出先でも利用可能(リモートワーク対応)
Salesforceとは?基本画面の構成
Salesforceの概要と基本的な画面構成を理解しましょう。
(1) Salesforceの概要と特徴
Salesforce(セールスフォース)は、世界No.1のCRM(顧客関係管理)プラットフォームです。クラウドサービスとして提供され、営業支援、顧客管理、マーケティング、カスタマーサポートなどを統合的に管理できます。
Salesforceの主な特徴:
- クラウドサービスのため、インターネット接続があればどこからでもアクセス可能
- 過去の商談履歴やアプローチの内容など、顧客と営業担当者のやりとりを効率的に管理
- Webサイトやメール・電話の問い合わせ履歴を集約し、顧客情報を一元化
- モバイルアプリでスマートフォンやタブレットから外出先でも利用可能 (出典: Salesforce「セールスフォースの使い方と基本機能 何ができるかを5分で理解!」)
(2) Sales Cloudの基本画面構成
Sales Cloud(セールスクラウド)は、Salesforceが提供する営業支援(SFA/CRM)製品です。基本画面は以下の要素で構成されています。
基本画面の主要要素:
- ナビゲーションバー:リード、取引先、取引先責任者、商談などのオブジェクトにアクセス
- ホーム画面:ダッシュボード、ToDo、最近の活動などを表示
- 検索バー:データの検索とフィルタ機能
- 通知エリア:重要なアラートや更新情報
(3) 標準オブジェクトの理解(リード・取引先・取引先責任者・商談)
Salesforceには最初から標準オブジェクト(データ構造)が用意されており、顧客情報や営業活動を効率的に管理できます。
標準オブジェクトの種類:
- リード: 見込み客情報を管理。マーケティング活動で獲得した潜在顧客を管理
- 取引先: 企業や組織の基本情報を管理。企業名、所在地、業種などを記録
- 取引先責任者: 取引先に所属する担当者の情報を管理。氏名、役職、連絡先などを記録
- 商談: 営業案件を管理。商談金額、確度、フェーズ、クローズ予定日などを記録
リード(見込み客)→取引先(企業情報)→取引先責任者(担当者)→商談の順で管理するのが基本的な流れです。 (出典: Salesforce「セールスフォースの使い方と基本機能 何ができるかを5分で理解!」)
Salesforceの基本操作(ログイン・初期設定)
ログイン方法と初期設定の手順を解説します。
(1) ログイン方法とパスワード管理
Salesforceにログインするには、管理者から提供されたログインURLとユーザー名・パスワードを使用します。
ログイン手順:
- ブラウザでログインURLにアクセス(通常は https://login.salesforce.com)
- ユーザー名とパスワードを入力
- 2段階認証(有効な場合)を実行
パスワードを忘れた場合:
- ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」リンクをクリック
- 登録メールアドレスにリセットリンクが送信される
- 管理者に問い合わせることも可能
(2) ホーム画面の見方とナビゲーション
ホーム画面には、ダッシュボード、ToDo、最近の活動などが表示されます。ナビゲーションバーから各オブジェクト(リード、取引先、商談等)にアクセスできます。
ナビゲーションのポイント:
- 上部のナビゲーションバーで頻繁に使う機能にすぐアクセス
- 検索バーでデータを素早く検索
- 「最近使ったデータ」で過去にアクセスした記録を確認
(3) プロフィール設定と通知の設定
プロフィール設定では、個人情報、通知設定、表示言語などをカスタマイズできます。
推奨設定:
- 通知設定:重要な商談や期限が近いタスクの通知を有効化
- 表示言語:日本語に設定(デフォルトが英語の場合)
- メール通知:営業活動に関連する更新情報を受信
(4) モバイルアプリの設定とリモートワーク対応
Salesforceはクラウドサービスとして提供されているため、社内にいなくてもスマートフォンやタブレットでツール操作ができ、リモートワークにも対応しています。
モバイルアプリの利用:
- App Store(iOS)またはGoogle Play(Android)から「Salesforce」アプリをダウンロード
- ログイン情報を入力してアクセス
- 外出先から商談報告、データ入力、レポート確認が可能
※オフライン(インターネット接続なし)では基本的に利用できませんが、一部のモバイルアプリではデータ閲覧が可能です。編集・同期にはオンライン接続が必要です。 (出典: 日立ソリューションズ「Salesforceの活用方法とは?活用事例や具体的な使い方を解説」)
顧客データの登録と管理
リード、取引先、取引先責任者、商談の登録方法と管理のポイントを解説します。
(1) リード(見込み客)の登録と管理
リードは見込み客情報を管理するオブジェクトです。マーケティング活動で獲得した潜在顧客を記録します。
リード登録の基本手順:
- ナビゲーションバーから「リード」を選択
- 「新規」ボタンをクリック
- 氏名、会社名、メールアドレス、電話番号などを入力
- ステータス(新規、商談中、失注等)を設定
- 「保存」をクリック
(2) 取引先(企業情報)の登録
取引先は企業や組織の基本情報を管理するオブジェクトです。企業名、所在地、業種などを記録します。
取引先登録の基本手順:
- ナビゲーションバーから「取引先」を選択
- 「新規」ボタンをクリック
- 企業名、所在地、業種、従業員数などを入力
- 「保存」をクリック
(3) 取引先責任者(担当者)の登録
取引先責任者は取引先に所属する担当者の情報を管理するオブジェクトです。氏名、役職、連絡先などを記録します。
取引先責任者登録の基本手順:
- 取引先の詳細画面から「新規取引先責任者」をクリック
- 氏名、役職、メールアドレス、電話番号などを入力
- 「保存」をクリック
(4) 過去の問い合わせ履歴・アプローチ履歴の集約
Salesforceでは、Webサイトやメール・電話の問い合わせ履歴を集約し、顧客と営業担当者のやりとりを効率的に管理できます。
履歴の記録方法:
- 取引先または取引先責任者の詳細画面から「活動を記録」を選択
- 訪問記録、電話対応、メール履歴などを入力
- 過去の履歴は時系列で表示され、常に最新情報にアクセス可能 (出典: Salesforce「セールスフォースの使い方と基本機能 何ができるかを5分で理解!」)
(5) データの検索とフィルタ機能
検索バーでデータを素早く検索し、フィルタ機能で条件に合ったデータを抽出できます。
検索のポイント:
- グローバル検索:画面上部の検索バーで全体を検索
- オブジェクト内検索:各オブジェクト(リード、取引先等)内で検索
- フィルタ:業種、地域、ステータスなどで絞り込み
商談管理とレポート・ダッシュボード作成
商談の新規作成、進捗管理、レポート・ダッシュボード作成の方法を解説します。
(1) 商談の新規作成と進捗管理
商談は営業案件を管理するオブジェクトです。商談金額、確度、フェーズ、クローズ予定日などを記録します。
商談登録の基本手順:
- ナビゲーションバーから「商談」を選択
- 「新規」ボタンをクリック
- 商談名、取引先、金額、クローズ予定日などを入力
- フェーズ(見込み、提案、交渉、受注等)を設定
- 「保存」をクリック
(2) 商談フェーズと確度の設定
商談フェーズは営業プロセスの進捗を表し、確度は受注見込みを%で表します。
一般的なフェーズ設定:
- 見込み(10%)
- ヒアリング(25%)
- 提案(50%)
- 交渉(75%)
- 受注(100%)
- 失注(0%)
フェーズと確度を正確に設定することで、営業パイプラインの可視化が可能になります。
(3) レポート作成(営業目標・パイプライン可視化)
レポート・ダッシュボード機能を利用すれば、現状を可視化・分析することが容易になり、営業目標に対する成果やパイプラインの状況を進捗管理として活用できます。
レポート作成の基本手順:
- ナビゲーションバーから「レポート」を選択
- 「新規レポート」をクリック
- レポートタイプ(商談、取引先等)を選択
- フィルタ条件(期間、担当者、フェーズ等)を設定
- グラフタイプ(棒グラフ、円グラフ等)を選択
- 「保存」をクリック (出典: Salesforce「セールスフォースの使い方と基本機能 何ができるかを5分で理解!」)
(4) ダッシュボードで営業状況を分析
ダッシュボードは複数のレポートを一つの画面にまとめて表示する機能です。営業状況や顧客動向を一目で把握できます。
ダッシュボード作成の基本手順:
- ナビゲーションバーから「ダッシュボード」を選択
- 「新規ダッシュボード」をクリック
- レポートを選択してダッシュボードに追加
- レイアウトを調整
- 「保存」をクリック
(5) 外部ツール連携(Gmail・Google Calendar等)
SalesforceはGmailやGoogle Calendarなどの外部ツールと統合可能です。メール履歴や商談予定を自動的に同期し、業務効率を向上できます。
主な連携先:
- Gmail:メール履歴をSalesforceに自動記録
- Google Calendar:商談予定を同期
- Slack:営業活動の通知・アラート (出典: 日立ソリューションズ「Salesforceの活用方法とは?活用事例や具体的な使い方を解説」)
Salesforceの学習方法(Trailhead・認定トレーニング)
Salesforceを効率的に学習する方法を解説します。
(1) Trailhead(無料オンライン学習)の活用
Trailhead(トレイルヘッド)は、Salesforce公式の無料オンライン学習サービスです。実際にSalesforceを使いながらクイズ形式で学習でき、バッジやポイントを獲得するゲーム感覚で学べます。
Trailheadの特徴:
- 無料で利用可能
- コースや難易度を選んで実践的に学習
- バッジやポイントを獲得し、進捗を可視化
- AIやCRMをスキマ時間で学べる (出典: Salesforce「Trailhead | 楽しく学ぶ方法」)
推奨コース:
- Salesforce入門(初心者向け)
- Sales Cloud基本操作
- レポート・ダッシュボード作成
(2) Salesforce認定講師によるトレーニング
Salesforce公式の有料トレーニングコースでは、Salesforce管理Ⅰなど体系的なカリキュラムで学習できます。
認定トレーニングの特徴:
- 体系的なカリキュラム
- Salesforce認定講師による指導
- 実践的な演習 (出典: Salesforce「Salesforce認定講師によるトレーニング」)
(3) ユーザーコミュニティ(SFUG等)
SFUG(Salesforce User Group)などのユーザーコミュニティに参加すると、リアルな使い方を学び合う場があります。SFUG CUP 2025などのイベントも開催されています。
(4) よくあるトラブルと対処法
Salesforceを使い始める際によくあるトラブルと対処法を紹介します。
よくあるトラブル:
- データの誤削除:削除したデータはゴミ箱に15日間保管されるため、その期間内であれば復旧可能
- パスワード忘れ:ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」リンクからリセット
- データ重複:重複データの統合機能を使用
まとめ:Salesforceを使いこなすために
Salesforceの基本的な使い方、標準オブジェクト、商談管理、レポート・ダッシュボード作成、学習方法を解説しました。
Salesforceを使いこなすポイント:
- リード(見込み客)→取引先(企業情報)→取引先責任者(担当者)→商談の順で管理する
- レポート・ダッシュボード機能で営業状況を可視化し、営業目標に対する進捗を管理
- Trailheadで無料で実践的に学習する
- モバイルアプリで外出先からも利用し、リモートワークに対応
次のアクション:
- Trailheadで「Salesforce入門」コースを受講する
- リード、取引先、商談の基本的なデータを10件程度登録してみる
- レポートを1つ作成して営業状況を可視化する
- ユーザーコミュニティ(SFUG等)に参加してリアルな使い方を学ぶ
Salesforceは多機能であるため、初心者には難しく感じる場合があります。段階的に学習し、まずは基本的な操作(リード登録、商談管理、レポート作成)から始めましょう。
※この記事は2024年11月時点の情報です。Salesforceの機能や使い方は頻繁にアップデートされるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
