Pardotの読み方と正式名称|Marketing Cloud Account Engagementへのリブランドを解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/11

Pardotの読み方を正しく知る重要性と本記事の目的

「社内でMAツール導入の提案をするけれど、Pardotの読み方が分からない」「名称が変更されたと聞いたけれど、正式名称は何?」——こうした疑問を持つB2Bマーケターは少なくありません。

Pardotは、2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementへと名称変更され、正式名称と通称が混在する状況になっています。社内説明や提案資料で正確な表記を使うためには、読み方・名称変更の経緯を理解することが重要です。

この記事では、Pardotの読み方、名称変更の詳細、現在の正式名称と呼び分けの使い分けを分かりやすく解説します。

この記事のポイント:

  • Pardotの読み方は「パードット」。ラトビア語で「市場に出す」「販売する」が由来
  • 2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更(機能は変わらず)
  • 実務では「旧Pardot」「Account Engagement(旧Pardot)」と併記するケースが多い
  • 料金は月額15万円から。Salesforce利用中のBtoB企業に最適
  • 正式名称を理解し、状況に応じて呼び分けることが重要

Pardotとは?基本情報と名称変更の経緯

(1) PardotはSalesforceのB2B向けMAツール

Pardot(パードット)は、SalesforceのB2B向けマーケティングオートメーション(MA)ツールです。リード管理、スコアリング、メール配信、シナリオ作成などの機能を備え、BtoB企業のマーケティング・営業活動を効率化します。

Pardotの主な特徴:

  • Salesforceとの連携: CRMとMAツールを一体化し、リード管理から商談まで一貫したプロセスを実現
  • リードスコアリング: 見込み客の購買意欲や優先度を数値化し、営業が優先的にアプローチすべきリードを特定
  • グレーディング: 顧客属性(企業規模、業種等)に基づく評価機能。A+からFまでで分類
  • Engagement Studio: シナリオ作成機能。ステップメールや条件分岐を自動化
  • AI機能(Einstein): 有望リードの自動判定と最適なアプローチタイミングを予測

(2) 2022年4月7日に名称変更を実施

2022年4月7日、PardotはMarketing Cloud Account Engagementへと名称変更されました。この変更は、SalesforceのMarketing Cloud製品群との連携強化を目的としたリブランドです。

名称変更の背景:

  • Salesforceは複数のマーケティング製品(Marketing Cloud、Pardot等)を展開していた
  • 製品間の連携を強化し、統一されたブランドイメージを構築する狙い
  • B2B向けマーケティング機能を「Account Engagement」として明確に位置づけ

(3) 現在の正式名称はMarketing Cloud Account Engagement

現在の正式名称はMarketing Cloud Account Engagement(マーケティング・クラウド・アカウント・エンゲージメント)です。通称として「Account Engagement」(アカウント・エンゲージメント)と呼ばれることが多いです。

名称の構成:

  • Marketing Cloud: Salesforceのマーケティング製品群の総称
  • Account Engagement: B2B向けマーケティング機能を表す名称

(4) Salesforce利用中のBtoB企業に最適

Pardot(Account Engagement)は、特にSalesforceを既に利用している企業に最適です。

Salesforce連携のメリット:

  • 再ログイン不要で両システムにアクセス可能
  • リード情報がリアルタイムで同期
  • マーケティング活動から営業活動まで一貫したデータ管理
  • 商談の進捗状況を基にマーケティング施策を最適化

Salesforceを使っていない企業でも導入は可能ですが、連携メリットを最大限に活かすにはSalesforce CRMの併用が推奨されます。

Pardotの読み方と名前の由来

(1) 正しい読み方は「パードット」

Pardotの正しい読み方は**「パードット」**です。

発音のポイント:

  • 「Par」は「パー」と伸ばす
  • 「dot」は「ドット」と発音
  • 全体で「パードット」

(2) 名前の由来はラトビア語で「市場に出す」「販売する」

Pardotという名前の由来は、ラトビア語で「市場に出す」「販売する」を意味する言葉です。

名前に込められた意味:

  • マーケティングオートメーションの本質(製品・サービスを市場に出す活動)を表現
  • 営業・マーケティング活動を支援するツールとしての位置づけ

ラトビアはバルト三国の一つで、Pardotの創業メンバーがこの言葉に着目して命名したと言われています。

(3) 混同されやすい読み方(パルドット等)

「Pardot」という綴りから、以下のような読み方で混同されることがあります。

よくある間違い:

  • 「パルドット」: 「Par」を「パル」と読んでしまうケース
  • 「パードー」: 「dot」を省略してしまうケース

正しくは「パードット」ですので、社内説明や提案資料では正確に表記しましょう。

(4) 社内説明・提案資料での正確な表記

社内説明や提案資料では、以下のように表記するのが一般的です。

推奨される表記:

  • 正式名称を優先: 「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)」
  • 通称で説明: 「Account Engagement(旧Pardot)」
  • 認知度を考慮: 「Pardot(現在はAccount Engagementに名称変更)」

初出時は正式名称を記載し、以降は通称や略称を使うのが読みやすい表記方法です。

Marketing Cloud Account Engagementへの名称変更の詳細

(1) 名称変更の目的(Marketing Cloud製品群との連携強化)

名称変更の主な目的は、Marketing Cloud製品群との連携強化です。

Salesforceの狙い:

  • B2C向けMarketing CloudとB2B向けPardotを統一ブランドで展開
  • 製品間のデータ連携をスムーズにし、顧客体験を向上
  • B2BとB2Cの垣根を超えたマーケティング施策を実現

名称変更により、SalesforceのMarketing Cloud製品群が以下のように整理されました。

Marketing Cloud製品群:

  • Marketing Cloud Engagement: B2C向けマーケティング機能(旧Marketing Cloud)
  • Marketing Cloud Account Engagement: B2B向けマーケティング機能(旧Pardot)
  • Marketing Cloud Personalization: パーソナライゼーション機能(旧Interaction Studio)
  • Marketing Cloud Intelligence: マーケティング分析機能(旧Datorama)

(2) 機能への影響(機能は変わらず、名称のみ変更)

名称変更による機能への影響はありません。既存ユーザーは引き続き同じ機能を利用できます。

名称変更で変わらないこと:

  • 機能・操作画面
  • データ・設定
  • 料金プラン
  • サポート体制

名称変更で変わったこと:

  • 製品名称(Pardot → Marketing Cloud Account Engagement)
  • 公式サイト・ドキュメントの表記
  • 管理画面の一部表記

既存ユーザーは特に何もする必要はなく、名称が変わっただけです。

(3) 通称としての「Account Engagement」

正式名称は「Marketing Cloud Account Engagement」ですが、実務では通称として**「Account Engagement」**と呼ばれることが多いです。

通称が使われる理由:

  • 正式名称が長く、会話や資料で毎回使うのは煩雑
  • 「Marketing Cloud」は製品群の総称なので、個別製品を指す際は「Account Engagement」で十分

英語圏では略して「MCAE」と表記されることもあります。

(4) 実務での呼び分け(旧Pardotと併記するケース多し)

実務では、認知度を考慮して**「旧Pardot」と併記するケース**が多く見られます。

実際の表記例:

  • 「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)」
  • 「Account Engagement(旧Pardot)」
  • 「Pardot(現在はAccount Engagementに名称変更)」

呼び分けのポイント:

  • 社内向け資料: 正式名称を明記し、認知を統一
  • 顧客向け提案資料: 「旧Pardot」を併記し、分かりやすさを優先
  • Web記事・ブログ: SEOを考慮し、「Pardot」をタイトルや見出しに含める

名称変更から2年以上経過していますが、「Pardot」の認知度は依然として高いため、併記が推奨されます。

Pardotの主要機能と料金プラン

(1) 主要機能(リードスコアリング、グレーディング、Engagement Studio)

Pardot(Account Engagement)の主要機能をご紹介します。

1. リードスコアリング

  • 見込み客の行動(メール開封、サイト訪問、資料ダウンロード等)をポイント化
  • スコアが高いリードを優先的に営業がフォロー
  • AI機能(Einstein)で購買タイミングを予測

2. グレーディング

  • 顧客属性(企業規模、業種、役職等)に基づく評価
  • A+からFまでで分類
  • スコアリングと組み合わせて、「高スコア×高グレード」のリードを優先

3. Engagement Studio

  • シナリオ作成機能。ステップメールや条件分岐を自動化
  • リードの行動に応じて最適なコンテンツを配信
  • 例:資料ダウンロード後にフォローメール → 開封したらウェビナー案内 → 未開封なら別アプローチ

4. ドリッププログラム

  • 段階的にメールを自動配信する機能
  • リードナーチャリング(見込み客育成)に活用

5. ランディングページ・フォーム作成

  • ドラッグ&ドロップで簡単作成
  • 送信データは自動的にPardotとSalesforceに登録

6. レポート・分析

  • キャンペーンROI、コンバージョン率、ライフサイクル分析等を可視化

(2) Salesforceとの連携メリット(再ログイン不要、一貫したリード管理)

Pardot(Account Engagement)の最大の強みは、Salesforceとのシームレスな連携です。

連携メリット:

  • 再ログイン不要: Salesforceから直接Pardotにアクセス可能
  • リアルタイム同期: リード情報が両システムで自動同期
  • 一貫したリード管理: マーケティング活動(Pardot)→ 営業活動(Salesforce)までシームレス
  • 商談データ活用: 成約・失注情報を基にマーケティング施策を最適化
  • ワークフロー自動化: Salesforceの商談ステージに応じてPardotでメール配信等を自動化

活用例:

  • マーケティング部門がPardotでリードを獲得・育成
  • スコアが一定値を超えたら自動的に営業部門にアサイン
  • 営業がSalesforceで商談を管理
  • 成約・失注情報がPardotに反映され、マーケティング施策を改善

(3) 料金プラン(月額15万円から、ADVANCED以上推奨)

Pardot(Account Engagement)の料金プランは、月額15万円からです。

主な料金プラン(2024年11月時点):

プラン 月額料金(目安) 主な機能
Growth 月額15万円〜 基本的なMAツール機能、リードスコアリング、フォーム・LP作成
Plus 月額24万円〜 Growth機能 + グレーディング、Engagement Studio
Advanced 月額48万円〜 Plus機能 + Einstein AI、高度な分析、複数ビジネスユニット
Premium 個別見積もり Advanced機能 + 専任サポート、高度なカスタマイズ

料金のポイント:

  • 初期費用は無料
  • 年間契約が基本
  • ユーザー数・コンタクト数により変動
  • ADVANCED以上のプラン推奨: Einstein AI機能で有望リードを自動判定できる

※最新の料金はSalesforce公式サイトでご確認ください。

(4) 向いている企業(リード数が多い、営業リモートワーク推進)

Pardot(Account Engagement)は、以下のような企業に向いています。

向いている企業:

  • Salesforce利用中のBtoB企業: 連携メリットを最大限に活かせる
  • リード数が多い企業: 月間100件以上のリード獲得がある企業
  • 営業リモートワーク推進企業: 営業プロセスをデジタル化したい企業
  • リードナーチャリングを強化したい企業: 見込み客育成に課題を感じている企業
  • 営業とマーケの連携を強化したい企業: 部門間の情報共有に課題がある企業

向いていない企業:

  • 月額15万円の予算を確保できない小規模企業
  • リード数が少ない企業(月間50件未満)
  • BtoC向けマーケティングが主体の企業(Marketing Cloud Engagementの方が適切)

導入前の検討ポイント:

  • 「どう活用するか」を明確にする(ツール導入だけで効果は上がらない)
  • ITリテラシーの高い人材がいるか(初期設定は複雑)
  • ROIのシミュレーション(年間のリード獲得数×商談化率×成約率×単価で試算)

まとめ:正式名称と呼び分けの使い分け

Pardot(パードット)は、2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementへと名称変更されましたが、機能は変わりません。実務では「旧Pardot」と併記するケースが多く、認知度と正確性のバランスを取ることが重要です。

この記事のまとめ:

  • Pardotの読み方は「パードット」。ラトビア語で「市場に出す」「販売する」が由来
  • 2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更(機能は変わらず)
  • 実務では「Account Engagement(旧Pardot)」と併記するのが一般的
  • 料金は月額15万円から。Einstein AI機能付きのADVANCED以上がおすすめ
  • Salesforce利用中のBtoB企業、リード数が多い企業に最適

呼び分けの使い分け:

  • 社内向け資料: 正式名称を明記し、認知を統一
  • 顧客向け提案資料: 「旧Pardot」を併記し、分かりやすさを優先
  • Web記事・ブログ: SEOを考慮し、「Pardot」を含める

次のアクション:

  • 正式名称「Marketing Cloud Account Engagement」を理解する
  • 社内での呼称を統一する(旧Pardotと併記するか決定)
  • 導入検討中の場合は、Salesforce公式サイトで最新情報を確認
  • 無料デモや導入支援パートナーに相談して、自社での活用方法を明確化

正式名称を理解し、状況に応じて呼び分けることで、社内外のコミュニケーションをスムーズにしましょう。

よくある質問

Q1Pardotの正しい読み方は?

A1「パードット」が正しい読み方です。ラトビア語で「市場に出す」「販売する」を意味する言葉が由来となっています。「パルドット」と間違われることがありますが、正しくは「パードット」です。

Q2PardotとAccount Engagementの違いは?

A2同じ製品です。2022年4月7日に名称変更しただけで、機能は変わりません。正式名称はMarketing Cloud Account Engagementですが、実務では通称として「Account Engagement」と呼ばれています。

Q3現在も「Pardot」と呼んでいい?

A3実務では「旧Pardot」「Account Engagement(旧Pardot)」と併記するケースが多く見られます。認知度を考慮し、初出時は正式名称を記載し、以降は通称や併記を使うのが推奨されます。

Q4料金はいくらですか?

A4月額15万円からです。Einstein AI機能付きのADVANCEDプラン(月額48万円〜)以上が推奨されます。初期費用は無料です。最新の料金はSalesforce公式サイトでご確認ください。

Q5どんな企業に向いていますか?

A5Salesforce利用中のBtoB企業、リード数が月間100件以上ある企業、営業リモートワーク推進企業、リードナーチャリングを強化したい企業に向いています。月額15万円の予算を確保できる規模の企業が対象です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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