インバウンドセールスの始め方|プロセス設計と実践ガイド

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/6

問い合わせからの成約率が上がらない...

B2B企業の営業マネージャーや企画担当者の多くが、「問い合わせは増えているのに成約率が低い」「営業プロセスが属人化していて体系化できない」といった課題に直面しています。

購買プロセスの変化に伴い、顧客が自ら情報収集してから問い合わせる行動が主流になり、従来のプッシュ型営業(アウトバウンド)からプル型営業(インバウンド)への移行が求められています。

この記事では、インバウンドセールスの基本概念、プロセス設計、実践手法、成約率向上のポイントを徹底解説します。

この記事のポイント:

  • インバウンドセールスは顧客からの問い合わせが起点のプル型営業手法
  • HubSpot社の4ステージ方法論(IDENTIFY、CONNECT、EXPLORE、ADVISE)が実践的
  • 営業効率向上、良好な顧客関係構築、コスト削減のメリットがある
  • 即効性は低く、Webサイトやコンテンツの充実に初期投資が必要
  • アウトバウンドとの使い分けが重要(商材や市場によって最適な手法が異なる)

1. インバウンドセールスとは何か(定義と背景)

(1) インバウンドセールスの定義(プル型営業)

インバウンドセールスとは、顧客自らに自社の商品・サービスに興味を持ってもらい、購買や商談成立につなげる営業手法です。「プル型営業」とも呼ばれ、顧客が自ら情報を求めて接触してくる形の営業スタイルを指します。

インバウンドセールスの特徴:

  • 顧客からの問い合わせが起点(受動的な営業)
  • 有益な情報発信により顧客の興味を引き出す
  • Web広告やSNS広告で不特定多数に認知させる
  • 興味・関心を持った見込み顧客に応対する

従来の営業との違い: 従来のアウトバウンドセールス(プッシュ型)は、企業が主体となってテレアポや飛び込み営業で売り込む手法です。インバウンドセールスでは、顧客が商品に興味を持って問い合わせをしているため、営業担当者の話を聞いてくれやすく、良好な顧客関係を構築できる利点があります。

(2) 購買プロセスの変化とインバウンドへの移行(2024年トレンド)

2024年現在、購買プロセスの変化に伴ってアウトバウンドセールスからインバウンドセールスへ移行している企業が増えています。

購買プロセスの変化:

  • 顧客が自らWebで情報収集してから問い合わせる行動が主流
  • 営業担当者との接触前に購買検討の60-70%が完了している(と言われている)
  • SNSやオウンドメディアでの情報発信が購買意思決定に影響

移行の背景:

  • 2005年にHubSpot創設者がインバウンドマーケティングの概念を提唱
  • デジタル化の進展により、顧客が情報にアクセスしやすくなった
  • プッシュ型営業の効率低下(テレアポの接続率低下、飛び込み営業の受容度低下)

この変化に対応するため、多くのB2B企業がWebサイト、SNS、ホワイトペーパー、ウェビナーなどで有益な情報を発信し、顧客自らに興味を持ってもらう戦略を採用しています。

(3) インサイドセールスとの違いと組み合わせ

インバウンドセールスとインサイドセールスは異なる概念です。

インバウンドセールス:

  • 営業手法(プル型・顧客起点)を指す
  • 顧客からの問い合わせが起点
  • Webサイトやコンテンツで情報発信して興味を引き出す

インサイドセールス:

  • 営業形態(非対面・電話/Web会議)を指す
  • 電話・メール・Web会議などで営業活動を行う
  • アウトバウンド(架電)もインバウンド(問い合わせ対応)も含む

組み合わせのトレンド: 2024年現在、インバウンドセールスをインサイドセールスで行う組み合わせが主流となっています。顧客からの問い合わせに対して、電話やWeb会議で迅速に対応し、商談を進める形態です。

メリット:

  • 移動時間・コストの削減
  • 迅速な対応による顧客満足度向上
  • 営業担当者の生産性向上

2. アウトバウンドセールスとの違いとメリット・デメリット

(1) インバウンド(プル型)とアウトバウンド(プッシュ型)の比較

インバウンドセールスとアウトバウンドセールスの違いを整理します。

インバウンドセールス(プル型):

  • 顧客からの問い合わせが起点
  • Webサイト・SNS・コンテンツで情報発信
  • 顧客が興味を持って接触してくる
  • 長期的な関係構築を重視
  • 営業効率が高い(興味のある顧客に絞れる)

アウトバウンドセールス(プッシュ型):

  • 企業主体で売り込む
  • テレアポ・飛び込み営業・展示会等
  • 企業側から積極的にアプローチ
  • 短期的な売上獲得を重視
  • 営業効率が低い(興味のない顧客にも接触)

使い分けのポイント:

  • 新規市場開拓や認知度が低い商材はアウトバウンドが有効
  • 既存市場や顧客が情報収集する商材はインバウンドが有効
  • 両方を組み合わせるハイブリッド型が理想的

(2) インバウンドセールスのメリット(営業効率向上・良好な顧客関係・コスト削減)

インバウンドセールスのメリットは以下の通りです。

① 営業効率向上:

  • 興味のある顧客に絞って対応できる
  • 商談化率・成約率が高い傾向
  • 営業担当者の話を聞いてくれやすい

② 良好な顧客関係構築:

  • 顧客が自ら接触してくるため、信頼関係を構築しやすい
  • 押し売り感がなく、顧客満足度が高い
  • 長期的な関係構築につながる

③ 営業ストレス軽減:

  • テレアポや飛び込み営業の断られるストレスが少ない
  • 興味のある顧客との対話が中心
  • 営業担当者のモチベーション向上

④ コスト削減:

  • 移動時間・交通費の削減(インサイドセールスとの組み合わせ)
  • 営業効率向上による人件費の最適化
  • 長期的にはマーケティングROIが高い

(3) インバウンドセールスのデメリット(即効性が低い・初期投資が必要)

インバウンドセールスのデメリットも理解しておく必要があります。

① 即効性が低い:

  • 情報発信から問い合わせまで時間がかかる
  • 見込み顧客からの反応を待つ受動的な営業
  • 短期的な売上目標達成には向かない

② 初期投資が必要:

  • Webサイトの充実(デザイン・コンテンツ制作)
  • ホワイトペーパー・ウェビナー等のコンテンツ制作
  • MAツール・CRM導入(リード管理・育成)
  • 成果が出るまでに時間がかかる場合がある

③ 見込み顧客の質に依存:

  • ターゲット設定やコンテンツの質が成果を左右
  • リードスコアリングで優先順位付けが必要
  • マーケティング部門との連携が不可欠

④ 継続的な改善が必要:

  • コンテンツ効果測定と改善サイクルが必要
  • 市場やトレンドに応じて情報発信を更新
  • 長期的な活動として取り組む必要がある

(4) 向いている業界・商材と使い分け

インバウンドセールスに向いている業界・商材は以下の通りです。

向いている業界・商材:

  • B2B SaaS(顧客が機能比較・価格比較を重視)
  • 高額商品(住宅、自動車、高額BtoB設備等)
  • 専門的なサービス(コンサルティング、法律、会計等)
  • 導入検討期間が長い商材

向いていない業界・商材:

  • 認知度が低い新商材(まず認知が必要)
  • 緊急性が高い商材(即時対応が求められる)
  • 低価格・汎用商品(比較検討が少ない)

使い分けの原則:

  • 新規市場開拓: アウトバウンド + インバウンド(認知と興味喚起)
  • 既存市場深耕: インバウンド中心(顧客が情報収集)
  • ハイブリッド型: 両方を組み合わせて最大効果を狙う

3. インバウンドセールスのプロセス設計(4ステージ方法論)

HubSpot社が提唱する4ステージ方法論は、インバウンドセールスの実践的なフレームワークとして広く活用されています。

(1) IDENTIFY(見極める):ターゲット顧客の特定

最初のステップは、ターゲット顧客を明確にすることです。

実施内容:

  • 自社の商品・サービスに最も興味を持つ顧客像(ペルソナ)を定義
  • 業種・企業規模・課題・購買行動を整理
  • リードスコアリングで優先順位付け(どのリードに注力するか)

ポイント:

  • 過去の成約事例から成功パターンを抽出
  • マーケティング部門と連携してペルソナを共有
  • データに基づいた客観的な判断(主観的な思い込みを避ける)

ツール活用:

  • CRM・MAツールでリード属性を管理
  • Webサイト訪問履歴・資料ダウンロード履歴を分析
  • リードスコアリング機能で自動的に優先順位付け

(2) CONNECT(繋がる):コンテンツによる関係構築

2番目のステップは、有益な情報発信により顧客との関係を構築することです。

実施内容:

  • Webサイトで課題解決に役立つ情報を発信
  • SNS(LinkedIn、X等)で専門的な知見を共有
  • ホワイトペーパー・eBook・事例集を提供
  • ウェビナー・オンラインセミナーで直接対話

ポイント:

  • 売り込みではなく、顧客の課題解決に焦点を当てる
  • SEO対策で検索エンジン経由の流入を増やす
  • リード獲得フォームで連絡先を取得(お問い合わせ・資料DL)
  • 定期的な情報発信で継続的な接点を持つ

コンテンツ例:

  • ブログ記事(課題解決のヒント、業界トレンド)
  • ホワイトペーパー(調査レポート、導入ガイド)
  • 事例集(成功事例、ROI試算)
  • ウェビナー(専門家による解説、Q&A)

(3) EXPLORE(探索する):顧客ニーズのヒアリング

3番目のステップは、顧客のニーズを深く理解することです。

実施内容:

  • 問い合わせに迅速に対応(電話・メール・Web会議)
  • 顧客の課題・予算・導入時期・意思決定プロセスをヒアリング
  • 顧客が本当に求めているものを探索(表面的なニーズの奥にある本質)

ポイント:

  • 一方的な説明ではなく、質問を中心にヒアリング
  • 顧客の言葉で課題を言語化(顧客の理解度に合わせる)
  • 導入障壁(予算・社内承認・既存システムとの連携等)を把握
  • 複数の関係者のニーズを整理(決裁者・利用者・IT部門等)

質問例:

  • 「現在、どのような課題に直面していますか?」
  • 「その課題により、どのような影響が出ていますか?」
  • 「理想的な状態は、どのようなものですか?」
  • 「導入を検討する際、どのような点を重視しますか?」

(4) ADVISE(助言する):ソリューション提案

最後のステップは、顧客に最適なソリューションを提案することです。

実施内容:

  • ヒアリングした課題に対する解決策を提案
  • 自社の商品・サービスがどのように課題を解決するか説明
  • ROI試算・導入スケジュール・サポート体制を提示
  • 顧客の疑問・不安に丁寧に回答

ポイント:

  • 押し売りではなく、顧客にとって最善の選択肢を助言する姿勢
  • 自社商品が適さない場合は、他の選択肢も提示(信頼構築)
  • 導入後のサポート・成功事例を共有(安心感を与える)
  • 次のアクション(トライアル・デモ・見積もり等)を明確にする

提案の構成例:

  1. 顧客の課題の整理(ヒアリング内容の確認)
  2. 解決策の提案(自社商品の機能・メリット)
  3. 導入効果の試算(ROI・コスト削減・業務効率化)
  4. 導入スケジュール(導入期間・サポート体制)
  5. 次のステップ(トライアル・契約・導入開始)

4. リード対応・育成の具体的手法

(1) Webサイト・SNS・ホワイトペーパー・ウェビナーでの情報発信

リード獲得・育成のための情報発信手法を整理します。

Webサイト:

  • 課題解決に役立つブログ記事を定期的に公開
  • SEO対策でGoogle検索経由の流入を増やす
  • お問い合わせフォーム・資料DLフォームで連絡先を取得
  • チャットボット・ライブチャットで即時対応

SNS(LinkedIn、X等):

  • 専門的な知見・業界トレンドを共有
  • フォロワーとの対話で関係構築
  • Webサイトへの誘導(ブログ記事・ホワイトペーパー)

ホワイトペーパー・eBook:

  • 調査レポート・導入ガイド・事例集を提供
  • ダウンロード時にメールアドレスを取得
  • メールマーケティングで継続的に接点を持つ

ウェビナー・オンラインセミナー:

  • 専門家による解説・Q&Aで直接対話
  • 参加者の課題をリアルタイムでヒアリング
  • 参加者リストからリード育成を開始

(2) リードスコアリングと優先順位付け

リードスコアリングは、見込み顧客の関心度を数値化し、優先順位付けする手法です。

スコアリング基準:

  • 企業属性(業種・企業規模・売上高等)
  • 行動履歴(Webサイト訪問回数・資料DL・ウェビナー参加等)
  • エンゲージメント(メール開封率・クリック率等)
  • 問い合わせ内容(具体的な課題・導入時期・予算等)

優先順位付けの方法:

  • ホットリード(高スコア): 即座に営業担当者がフォロー
  • ウォームリード(中スコア): メールマーケティングで育成
  • コールドリード(低スコア): 継続的な情報発信で関心を高める

MAツール活用:

  • HubSpot、Marketo、Pardot等のMAツールで自動スコアリング
  • スコアに応じて自動的に営業担当者に通知
  • リード育成のワークフロー自動化

(3) アップセル・クロスセルの手法(コールセンター活用)

コールセンターでのインバウンドセールスでは、アップセル・クロスセルが主流です。

アップセル(上位商品への誘導):

  • 顧客が検討している商品よりも上位・高価格の商品を提案
  • メリット・機能差を明確に説明
  • 顧客のニーズに合った上位プランを提示

クロスセル(関連商品の提案):

  • 顧客が検討している商品に関連する別商品を提案
  • セット購入のメリット(割引・利便性)を提示
  • 顧客の課題を包括的に解決する提案

実施のポイント:

  • 顧客のニーズをしっかりヒアリングしてから提案
  • 押し売りにならないよう、顧客にとってのメリットを強調
  • 断られても関係を損なわないよう、丁寧な対応

(4) マーケティング部門との連携

インバウンドセールスの成功には、マーケティング部門との緊密な連携が不可欠です。

連携のポイント:

  • ターゲット顧客(ペルソナ)を共有
  • リード品質の定義を統一(どのような条件で営業に引き渡すか)
  • リードスコアリング基準の共同策定
  • 定期的なミーティングで成果を共有・改善

マーケティング部門の役割:

  • リード獲得(Webサイト・SNS・広告・イベント)
  • リード育成(メールマーケティング・コンテンツ提供)
  • リードスコアリングで優先順位付け
  • 営業部門にホットリードを引き渡し

営業部門の役割:

  • ホットリードへの迅速なフォロー
  • 顧客ニーズのヒアリングと提案
  • 成約・失注の理由をマーケティング部門にフィードバック
  • リード品質の評価をマーケティング部門に共有

5. 成約率向上のポイントとKPI設計

(1) リード獲得数・リード品質の測定

インバウンドセールスの成果を測定するKPIを設定します。

リード獲得数:

  • 月間リード獲得数(お問い合わせ・資料DL・ウェビナー参加等)
  • チャネル別リード獲得数(Webサイト・SNS・広告・イベント)
  • リード獲得単価(マーケティング費用 ÷ リード獲得数)

リード品質:

  • ホットリード率(全リードのうち即座にフォローすべきリードの割合)
  • リードスコア分布(高・中・低スコアの比率)
  • ターゲット顧客一致率(ペルソナに合致するリードの割合)

測定方法:

  • MAツール・CRMで自動的にトラッキング
  • Google Analytics等でWebサイト流入を分析
  • 定期的にレポート作成・改善策を検討

(2) 商談化率・成約率の追跡

営業プロセスの効率を測定するKPIです。

商談化率:

  • 商談化率 = 商談数 ÷ リード数 × 100%
  • チャネル別商談化率(どの経路のリードが商談化しやすいか)
  • スコア別商談化率(高スコアリードの商談化率が高いか検証)

成約率:

  • 成約率 = 成約数 ÷ 商談数 × 100%
  • 平均商談期間(初回接触から成約までの期間)
  • 失注理由の分析(価格・機能・競合等)

追跡方法:

  • CRM・SFAツールで商談ステージを管理
  • 営業担当者が商談進捗を定期的に更新
  • 失注時は理由を記録し、改善に活用

(3) 顧客ライフタイムバリュー(LTV)の最適化

顧客の生涯価値(LTV)を最大化することが重要です。

LTV(Lifetime Value):

  • LTV = 平均顧客単価 × 取引期間 × 取引回数
  • 新規顧客獲得コスト(CAC)とのバランスを評価
  • LTV / CAC比率が3以上が健全とされている

最適化の方法:

  • アップセル・クロスセルで顧客単価を向上
  • カスタマーサクセスで解約率を低減(取引期間の延長)
  • 良好な顧客関係で追加購入・リピート購入を促進

測定方法:

  • CRMで顧客別の取引履歴を追跡
  • 定期的にLTV・CACを算出し、改善策を検討

(4) コンテンツ効果測定と改善サイクル

コンテンツの効果を測定し、継続的に改善することが重要です。

測定指標:

  • ページビュー数・滞在時間・直帰率(Google Analytics)
  • 資料DL数・ウェビナー参加者数
  • コンテンツ経由のリード獲得数
  • コンテンツ経由の成約数・売上

改善サイクル(PDCAサイクル):

  1. Plan(計画): ターゲット顧客の課題に基づいてコンテンツテーマを設定
  2. Do(実行): コンテンツを制作・公開
  3. Check(評価): 効果測定(PV・リード獲得・成約)
  4. Act(改善): 効果の低いコンテンツを改善・効果の高いコンテンツを強化

改善のポイント:

  • SEO対策でGoogle検索経由の流入を増やす
  • SNSでの拡散を促進(シェアボタン設置・拡散しやすいタイトル)
  • 顧客の声を反映(よくある質問をコンテンツ化)
  • トレンドに応じてコンテンツを更新(古い情報は信頼性を損なう)

6. まとめ:インバウンドセールス構築のステップ

インバウンドセールスを構築するステップを整理します。

ステップ1: ターゲット顧客を明確にする(IDENTIFY)

  • 自社の商品・サービスに最も興味を持つ顧客像(ペルソナ)を定義
  • 過去の成約事例から成功パターンを抽出
  • リードスコアリング基準を策定

ステップ2: 有益な情報発信を開始する(CONNECT)

  • Webサイト・SNS・ホワイトペーパー・ウェビナーで情報発信
  • SEO対策でGoogle検索経由の流入を増やす
  • リード獲得フォームで連絡先を取得

ステップ3: リード対応・育成の仕組みを整備する(EXPLORE)

  • 問い合わせに迅速に対応(電話・メール・Web会議)
  • リードスコアリングで優先順位付け
  • MAツール・CRMでリード管理を効率化

ステップ4: 提案・成約プロセスを最適化する(ADVISE)

  • 顧客ニーズをヒアリングし、最適なソリューションを提案
  • ROI試算・導入スケジュールを提示
  • 成約率向上のためにプロセスを継続的に改善

ステップ5: KPIを設定し、効果を測定する

  • リード獲得数・商談化率・成約率を追跡
  • LTV・CACを算出し、費用対効果を評価
  • コンテンツ効果測定と改善サイクル(PDCA)を回す

ステップ6: マーケティング部門と連携し、継続的に改善する

  • ペルソナ・リード品質の定義を共有
  • 定期的なミーティングで成果を共有・改善
  • アウトバウンドとの使い分けを検討(ハイブリッド型)

次のアクション:

  • 自社のターゲット顧客(ペルソナ)を定義する
  • Webサイト・SNSでの情報発信を開始する
  • MAツール・CRMを導入し、リード管理を効率化する
  • HubSpot社の4ステージ方法論を参考にプロセスを設計する
  • KPIを設定し、効果を測定・改善するサイクルを構築する

インバウンドセールスは長期的な活動ですが、適切に設計・実行することで、営業効率向上、良好な顧客関係構築、コスト削減を実現できます。アウトバウンドとの使い分けを検討しながら、自社に最適な営業戦略を構築しましょう。

※この記事は2024-2025年時点の情報です。市場やトレンドの変化に応じて、継続的に情報を更新することが推奨されます。

よくある質問

Q1インバウンドセールスとアウトバウンドセールスの違いは何ですか?

A1インバウンドは顧客からの問い合わせが起点のプル型営業、アウトバウンドは企業主体で売り込むプッシュ型営業です。インバウンドは顧客が興味を持って接触するため、良好な関係を構築しやすく営業効率が高い傾向があります。

Q2インバウンドセールスのメリット・デメリットは何ですか?

A2メリットは営業効率向上、良好な顧客関係構築、営業ストレス軽減、コスト削減です。デメリットは即効性が低く、Webサイトやコンテンツの充実に初期投資が必要で、成果が出るまでに時間がかかることです。

Q3インバウンドセールスを構築するにはどこから始めればよいですか?

A3まずターゲット顧客を明確にし(IDENTIFY)、Webサイト・SNS・ホワイトペーパー・ウェビナーなどで有益な情報発信を開始します(CONNECT)。HubSpot社の4ステージ方法論(IDENTIFY、CONNECT、EXPLORE、ADVISE)が実践的なフレームワークです。

Q4インバウンドセールスに向いている業界・商材は何ですか?

A4顧客が情報収集してから購入判断する商材(B2B SaaS、高額商品、専門的なサービス等)に適しています。商材の特性や市場によって最適な手法が異なるため、アウトバウンドとの使い分けが重要です。

Q5インバウンドセールスとインサイドセールスの違いは何ですか?

A5インバウンドは営業手法(プル型・顧客起点)、インサイドは営業形態(非対面・電話/Web会議)を指します。インバウンドセールスをインサイドセールスで行う組み合わせが2024年のトレンドとなっています。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

「B2Bデジタルプロダクト実践ガイド」は、デシセンス株式会社が運営する情報メディアです。B2Bデジタルプロダクト企業のマーケティング・営業・カスタマーサクセス・開発・経営に関する実践的な情報を、SaaS、AIプロダクト、ITサービス企業の実務担当者に向けて分かりやすく解説しています。