HubSpotを試したいけれど、いきなり有料契約は不安...
B2B企業のマーケティング担当者や営業責任者にとって、CRM/MAツールの導入は業務効率化の重要な施策です。HubSpotは世界的に導入実績があるツールですが、「実際に使ってみないと自社に合うか分からない」「いきなり有料契約は不安」と感じていませんか?
この記事では、HubSpotの無料トライアルを最大限活用する方法を、申込手順から評価ポイント、有料版との違いまで実践的に解説します。トライアル期間を効率的に使うためのチェックリストや、他のCRMツール(Salesforce、ZOHO CRM等)との比較も公平に提示します。
この記事のポイント:
- HubSpotのトライアル期間は14日間で、有料プランのほぼすべての機能を制限なく試せる
- 支払情報の登録が不要で、トライアル終了後に自動課金されないため安心
- トライアル期間中に行った操作やデータは、有料プランに引き継ぐことができる
- Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub、Operations Hubなど複数の製品を試せる
- 無料プランは期間無制限だが機能が大幅に制限される
1. HubSpotのトライアルを活用すべき理由
CRM/MAツールの導入は、企業にとって大きな投資です。導入前に実際に試用し、自社の業務に合うか確認することが、失敗を防ぐ重要なステップと言われています。
(1) CRM/MAツール導入前の試用の重要性
CRM/MAツールを導入したものの、「期待した効果が出ない」「現場が使いこなせない」といった課題が発生するケースがあります。トライアル期間を活用することで、以下のような確認が可能です:
トライアルで確認できること:
- 操作性: 現場のスタッフが実際に使いこなせるUIか
- 機能マッチング: 自社の課題を解決できる機能があるか
- 既存ツールとの連携: 現在使っているツール(Slack、Gmail等)と連携できるか
- データ移行: 既存の顧客データをスムーズに移行できるか
- チーム内の合意: 複数の担当者が試用し、導入の合意を形成できるか
トライアル期間を有効活用することで、有料契約後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
(2) HubSpotトライアルで試せる機能の範囲
HubSpotのトライアル期間は14日間です。この期間中、以下の製品をほぼ機能の制限なく利用できます:
トライアルで試せる製品:
- Marketing Hub: マーケティングオートメーション(メール配信、ランディングページ、リードスコアリング等)
- Sales Hub: 営業支援システム(商談管理、見積作成、営業メール追跡等)
- Service Hub: カスタマーサポート(チケット管理、ナレッジベース、チャットボット等)
- Content Hub(旧CMS Hub): コンテンツ管理システム(Webサイト構築、ブログ管理等)
- Operations Hub: オペレーション支援(データ連携、ワークフロー自動化等)
これらの製品を組み合わせて試すことができるため、自社の課題に応じて優先順位をつけて評価しましょう。
2. HubSpotのトライアルと無料プランの違い
HubSpotには「トライアル」と「無料プラン」の2つの無料利用方法があります。それぞれの特徴を理解して、自社に適した方法を選びましょう。
(1) トライアルの期間と機能制限
トライアルの特徴:
- 期間: 14日間(期間限定)
- 機能制限: ほぼなし(有料プランのほぼすべての機能を利用可能)
- 支払情報: 登録不要
- 自動課金: なし(トライアル終了後、自動的に課金されることはない)
トライアルが適しているケース:
- 有料プランへの移行を前提に検討している
- 高度な機能(リードスコアリング、ワークフロー自動化等)を試したい
- 14日間で集中的に評価する予定がある
(2) 無料プランの期間と機能制限
無料プランの特徴:
- 期間: 無制限(永続無料)
- 機能制限: あり(基本機能のみ利用可能)
- 支払情報: 登録不要
- 自動課金: なし
無料プランの主な機能制限:
- メール配信: 月間2,000通まで
- リードスコアリング: 利用不可
- ワークフロー自動化: 利用不可
- レポート機能: 基本レポートのみ
- サポート: コミュニティサポートのみ(電話・メールサポートなし)
無料プランが適しているケース:
- 小規模なチームで基本機能のみを使いたい
- 予算が限られている
- まずは長期的に使ってから有料プランを検討したい
(3) 支払情報の登録要否と自動課金の有無
HubSpotのトライアルは、支払情報(クレジットカード等)の登録が不要です。この点は、他のCRMツールと比較して安心できるポイントです。
トライアル終了後の流れ:
- トライアル期間(14日間)終了
- 自動的に無料プランに戻る(課金されない)
- 有料プランに移行したい場合は、手動で申し込む
※一部のツールでは、トライアル終了後に自動的に課金されるケースがあるため、この点は事前に確認が推奨されます。
(4) 各Hub(Marketing/Sales/Service/Content/Operations)の違い
HubSpotは5つの主要製品(Hub)を提供しています。それぞれの役割を理解して、自社の課題に応じて優先的に試すHubを決めましょう。
| Hub | 主な用途 | 対象部門 | 主要機能 |
|---|---|---|---|
| Marketing Hub | リード獲得・育成 | マーケティング部門 | メール配信、ランディングページ、リードスコアリング |
| Sales Hub | 商談管理・営業効率化 | 営業部門 | 商談管理、見積作成、営業メール追跡 |
| Service Hub | カスタマーサポート | CS部門 | チケット管理、ナレッジベース、チャットボット |
| Content Hub | Webサイト・ブログ管理 | マーケティング・広報部門 | Webサイト構築、ブログ管理、SEO機能 |
| Operations Hub | データ連携・自動化 | 全部門 | データ連携、ワークフロー自動化、データ品質管理 |
自社の優先課題に応じて、トライアル期間中に集中的に試すHubを決めておきましょう。
3. トライアルの始め方と初期設定
HubSpotのトライアル開始は簡単です。以下の手順で進めましょう。
(1) HubSpotアカウント作成手順
トライアルを開始するには、まずHubSpotアカウントを作成します。
アカウント作成の手順:
- HubSpot公式サイトにアクセス
- 「無料で始める」または「14日間の無料トライアルを開始」をクリック
- メールアドレスを入力、または Google/Microsoft/Apple アカウントでサインアップ
- 会社名、業種、従業員数などの基本情報を入力
- アカウント作成完了
(2) トライアル開始の具体的ステップ
アカウント作成後、以下の手順でトライアルを開始します。
トライアル開始の手順:
- HubSpotにログイン
- 左側メニューから「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「アカウントとお支払い」→「価格と機能」を選択
- 試したいHub(Marketing Hub、Sales Hub等)を選択
- 「14日間の無料トライアルを開始」をクリック
- トライアル開始
※複数のHubを同時にトライアルすることも可能です。
(3) 初期設定でやっておくべきこと
トライアル期間は14日間と短いため、初期設定を効率的に進めることが重要です。
初期設定のチェックリスト:
- プロフィール情報の入力(会社名、タイムゾーン、言語設定等)
- チームメンバーの招待(複数人で試用する場合)
- テストデータのインポート(既存の顧客データを少量アップロード)
- 既存ツールとの連携設定(Slack、Gmail、Googleカレンダー等)
- 通知設定(メール通知の頻度を調整)
初期設定を完了させることで、トライアル期間中に実際の業務に近い形で試用できます。
4. トライアル期間中に評価すべきポイント
トライアル期間は14日間と短いため、評価すべきポイントを事前にリストアップしておくことが推奨されます。
(1) 自社の課題とHubSpotの機能マッチング
まず、自社の課題を明確にし、HubSpotの機能でその課題を解決できるか確認しましょう。
課題別の評価ポイント:
| 自社の課題 | 試すべきHub | 評価ポイント |
|---|---|---|
| リード獲得が不足 | Marketing Hub | ランディングページ作成、フォーム作成、リード管理機能 |
| リードの育成が不十分 | Marketing Hub | メール配信、リードスコアリング、ナーチャリング機能 |
| 営業の商談管理が煩雑 | Sales Hub | 商談管理、見積作成、営業レポート機能 |
| 顧客サポートの効率化 | Service Hub | チケット管理、ナレッジベース、チャットボット機能 |
| マーケティング・営業の連携不足 | 複数Hub | CRM連携、データ同期、ワークフロー自動化 |
(2) 操作性とユーザーインターフェース
ツールの機能が充実していても、現場のスタッフが使いこなせなければ意味がありません。操作性を重点的に確認しましょう。
操作性の評価ポイント:
- 直感的に操作できるか: マニュアルを読まずに基本操作ができるか
- モバイル対応: スマートフォンからでも操作できるか
- 日本語対応: UIやヘルプが日本語で表示されるか
- 学習コスト: 新しいメンバーがどれくらいの期間で使いこなせるようになるか
(3) 既存ツールとの連携テスト
HubSpotは多くのツールと連携可能ですが、自社で使っているツールと実際に連携できるか確認しましょう。
連携を確認すべき主なツール:
- メールツール: Gmail、Outlook
- カレンダー: Googleカレンダー、Outlookカレンダー
- コミュニケーションツール: Slack、Microsoft Teams
- 会計ツール: freee、マネーフォワード
- 広告プラットフォーム: Google広告、Facebook広告
トライアル期間中に連携設定を試し、データが正しく同期されるか確認しましょう。
(4) チーム内での試用と評価の集約
CRM/MAツールは、マーケティング、営業、CSなど複数の部門が使うケースが多いです。関係者全員が試用し、フィードバックを集約しましょう。
評価を集約する際のポイント:
- 各部門の担当者にトライアルアカウントを付与
- 評価シートを作成し、各自が評価ポイントをチェック
- トライアル終了前に評価会議を開催し、導入可否を判断
5. 他のCRMツールとの比較
HubSpot以外にも、多くのCRMツールが無料トライアルを提供しています。複数のツールを比較することで、自社に最適な選択ができます。
(1) 主要CRMツールのトライアル期間と機能
| ツール | トライアル期間 | 機能制限 | 支払情報登録 |
|---|---|---|---|
| HubSpot | 14日間 | ほぼなし | 不要 |
| Salesforce | 30日間 | ほぼなし | 要(自動課金なし) |
| ZOHO CRM | 15日間 | ほぼなし | 不要 |
| Pipedrive | 14日間 | ほぼなし | 要(自動課金なし) |
| Freshsales | 21日間 | ほぼなし | 不要 |
※トライアル期間や条件は変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
(2) Salesforce、ZOHO CRMなどとの比較
Salesforce:
- 強み: 高機能、大企業向け、カスタマイズ性が高い
- 弱み: 価格が高い(月額数万円〜)、学習コストが高い
- 適している企業: 大企業、複雑な業務プロセス
ZOHO CRM:
- 強み: 低価格(月額数千円〜)、多機能、日本語サポート
- 弱み: UIがやや古い、一部機能の日本語化が不十分
- 適している企業: 中小企業、予算重視
HubSpot:
- 強み: 直感的なUI、マーケティング機能が充実、無料プランあり
- 弱み: 高度なカスタマイズには限界あり、マーケティングコンタクト数に応じた従量課金
- 適している企業: 中小〜中堅企業、マーケティング・営業の連携重視
(3) 各ツールの強みと弱み
選定時の比較ポイント:
| 比較ポイント | HubSpot | Salesforce | ZOHO CRM |
|---|---|---|---|
| 価格 | 中 | 高 | 低 |
| 操作性 | ◎ | △ | ○ |
| マーケティング機能 | ◎ | ○ | ○ |
| 営業支援機能 | ○ | ◎ | ○ |
| カスタマイズ性 | ○ | ◎ | ○ |
| 日本語サポート | ◎ | ○ | ○ |
自社の優先順位(価格、操作性、機能等)に応じて、最適なツールを選びましょう。
6. まとめ:トライアル後の判断基準と次のステップ
HubSpotのトライアル期間を最大限活用し、自社に最適なCRM/MAツールかどうかを判断しましょう。
この記事で解説した内容:
- HubSpotのトライアル期間は14日間、有料プランの機能をほぼ制限なく試せる
- 支払情報の登録が不要で、トライアル終了後に自動課金されない
- 無料プランは期間無制限だが機能が大幅に制限される
- Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub、Operations Hubから優先順位をつけて試す
- 他のCRMツール(Salesforce、ZOHO CRM等)とも比較検討する
トライアル後の判断基準:
| 判断基準 | 有料プランに移行 | 無料プランで継続 | 他ツールを検討 |
|---|---|---|---|
| 自社の課題解決 | ○ | △ | × |
| 操作性 | ○ | ○ | × |
| 予算 | ○ | × | × |
| 既存ツール連携 | ○ | ○ | × |
| チーム内の合意 | ○ | △ | × |
次のアクション:
- HubSpotの無料トライアルを開始し、実際に操作してみる
- 自社の課題に応じて、優先的に試すHubを決める
- トライアル期間中に関係者全員が試用し、フィードバックを集約
- 他のCRMツール(Salesforce、ZOHO CRM等)も並行してトライアルし、比較検討
- トライアル終了前に評価会議を開催し、有料プランへの移行可否を判断
CRM/MAツールの導入は、企業にとって重要な投資です。トライアル期間を有効活用し、自社に最適なツールを選びましょう。
※この記事は2025年時点の情報です。最新のトライアル条件・料金については、HubSpot公式サイトでご確認ください。
