Zoomウェビナーとは?ミーティングとの違いと使い方を完全解説

著者: Decisense編集部公開日: 2025/12/3

Zoomでウェビナーを開催したいけれど、ミーティングとの違いが分からない...

企業のマーケティング・イベント担当者の多くが、Zoomウェビナーの活用を検討しています。「普通のミーティングと何が違うの?」「料金はどれくらい?」「どんな機能があるの?」といった疑問は尽きません。

この記事では、Zoomウェビナーの機能と使い方について、ミーティングとの違いを中心に解説します。

この記事のポイント:

  • Zoomウェビナーは大規模セミナー・講演会向けで、最大50,000名まで参加可能
  • ミーティングは全員発言可能な会議向け、ウェビナーはホスト・パネリストのみ発言の講演会向け
  • 有料プランが必須:Zoom Workplace(年額20,100円〜)+ ウェビナーライセンス(年額102,080円〜)
  • Q&A、投票、事前登録、練習セッション、収益化オプションなど充実した機能
  • 参加者規模に応じて500名〜10,000名のプランを選択可能

1. Zoomウェビナーとは何か

(1) 大規模オンラインセミナー向けサービス

Zoomウェビナー(Zoom Webinars)は、Zoomが提供する大規模オンラインイベント・セミナー向けの有料サービスです。

企業の製品発表会、マーケティングセミナー、オンライン講演会など、多数の参加者に情報を一方向的に発信する場面に適しています。

(2) 最大50,000名まで参加可能

Zoomミーティングが最大1,000名までなのに対し、Zoomウェビナーは最大50,000名まで参加者を招待できます。

ウェビナーライセンスにより異なりますが、最小で500名、最大で50,000名まで拡張可能です。参加者規模に応じて適切なライセンスを選択できます。

(3) 講演会・イベント向けの設計

Zoomウェビナーは、ホスト(主催者)とパネリスト(登壇者)のみが発言権を持つ設計です。

視聴者は基本的に視聴のみを行い、Q&A、チャット、アンケートで参加します。この設計により、大規模セミナーでも運営がスムーズになります。

2. ZoomミーティングとZoomウェビナーの違い

(1) 参加者の役割の違い(ホスト・パネリスト・視聴者)

ZoomミーティングとZoomウェビナーの最大の違いは、参加者の役割です。

Zoomミーティング:

  • 全員が同等に発言できる
  • 全員がカメラ・マイクを使用可能
  • 会議やディスカッションに適している

Zoomウェビナー:

  • ホスト・パネリストのみが発言権を持つ
  • 視聴者はQ&A、チャット、アンケートで参加
  • 講演会・セミナーに適している

(2) 参加可能人数の違い

参加可能人数にも大きな違いがあります。

Zoomミーティング:

  • 無料プラン: 最大100名
  • 有料プラン: 最大1,000名

Zoomウェビナー:

  • 有料プラン: 500名〜最大50,000名(ライセンスにより異なる)

(3) カメラ・マイクの操作権限の違い

カメラ・マイクの操作権限も異なります。

Zoomミーティング:

  • 全参加者がカメラ・マイクを操作可能

Zoomウェビナー:

  • ホスト・パネリストのみがカメラ・マイクを使用可能
  • 視聴者は基本的に視聴のみ

(4) 練習セッション機能の有無

Zoomウェビナーには、本番前にホスト・パネリストが機能を試せる「練習セッション(Practice Session)」機能があります。

この機能を使うことで、画面共有、Q&A、投票などの機能を本番前に確認できます。Zoomミーティングにはこの機能は存在しません。

(5) 収益化オプションの有無

Zoomウェビナーは収益化オプションで有料登録制にすることができます。

有料セミナーやオンライン講座の販売が可能です。Zoomミーティングは有料アカウントでも収益化できません。

3. Zoomウェビナーの料金プラン

(1) 有料プランが必須:Zoom Workplace + ウェビナーライセンス

Zoomウェビナーは無料では利用できません。

Zoom Workplace(プロ以上)の有料ライセンスに加えて、ウェビナーライセンスを追加購入する必要があります。

(2) 最小構成:プロ年額20,100円 + ウェビナー500名年額102,080円

最小構成の料金は以下の通りです:

  • Zoom Workplaceプロ: 年額20,100円
  • ウェビナーライセンス500名: 年額102,080円
  • 合計: 年額122,180円

年払いだと月払いより年間39,160円お得になります。

(3) 参加者数別プラン(500名・1,000名・3,000名・5,000名・10,000名)

参加者規模に応じて、以下のプランから選択できます:

  • 500名: 年額102,080円
  • 1,000名: 料金は公式サイトで確認
  • 3,000名: 料金は公式サイトで確認
  • 5,000名: 料金は公式サイトで確認
  • 10,000名: 料金は公式サイトで確認

参加者数が多いほど料金は高くなります。イベント規模に応じた適切なライセンス選択が重要です。

(4) 年払いと月払いの違い

年間契約と月額契約では料金が異なります。

年払い:

  • 月額8,625円〜(年額102,080円 ÷ 12ヶ月)
  • 月払いより年間39,160円お得

月払い:

  • 月額10,700円〜(税別)

長期的に利用する場合は年払いが推奨されます。

※料金は2025年11月時点の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。

4. Zoomウェビナーの主な機能

(1) コミュニケーション機能(Q&A、チャット、投票、リアクション)

視聴者とのコミュニケーションを支援する機能が充実しています。

Q&A機能:

  • 参加者からの質問を受け付け
  • ホストが回答を返す
  • 質問の優先順位付けが可能

チャット機能:

  • リアルタイムでメッセージを送信
  • ホスト・パネリスト・全員への送信を選択可能

投票機能(Polling):

  • ウェビナー中にアンケートやクイズを実施
  • リアルタイムで結果を共有

リアクション機能:

  • 拍手や「いいね」で反応を示す

(2) コンテンツ共有(画面共有、録画)

コンテンツ共有機能も充実しています。

画面共有:

  • 資料や動画を視聴者と共有
  • ホスト・パネリストが使用可能

録画機能:

  • ウェビナーを録画
  • アーカイブ配信に活用

(3) 管理機能(事前登録、申込ページ作成、参加者リスト)

大規模イベント運営に必要な管理機能が揃っています。

事前登録:

  • 参加者の事前登録を受け付け
  • 参加用URLを自動配信

申込ページ作成:

  • ウェビナー専用の申込ページを作成
  • 登録フォームのカスタマイズが可能

参加者リスト:

  • 参加者一覧のダウンロード
  • 入退室時刻の記録
  • アンケート結果のダウンロード

(4) 練習セッション機能

本番前にホスト・パネリストが機能を試せる「練習セッション(Practice Session)」機能があります。

練習セッションでできること:

  • 画面共有の確認
  • Q&A機能のテスト
  • 投票機能の動作確認
  • カメラ・マイクの品質チェック

事前に練習することで、本番での技術トラブルを防げます。

5. Zoomウェビナーの開催手順

(1) ステップ1:Zoomウェブポータルでスケジュール作成

まず、PCからZoomの公式サイトにアクセスします。

スケジュール作成の流れ:

  1. Zoomウェブポータルにログイン
  2. 「ウェビナー」をクリック
  3. 「ウェビナーをスケジュールする」をクリック
  4. タイトル、日時、説明を入力

(2) ステップ2:登録フォーム・リマインダー設定

参加者の事前登録設定を行います。

設定項目:

  • 登録フォームの項目(氏名、メールアドレス、会社名等)
  • 自動リマインダーメールの送信設定
  • 参加用URLの自動配信

(3) ステップ3:練習セッションで事前確認

本番前に練習セッションで動作確認を行います。

確認すべきポイント:

  • 画面共有の動作
  • 音声・映像の品質
  • Q&A、投票機能の動作
  • パネリストとの役割分担

(4) ステップ4:本番配信

ウェビナーを開始します。

本番の流れ:

  1. スケジュールした時刻にウェビナーを開始
  2. 画面共有でコンテンツを配信
  3. Q&A、投票でインタラクションを促進
  4. チャットで参加者とコミュニケーション

(5) ステップ5:録画配信・アンケート結果の活用

ウェビナー終了後の活用も重要です。

フォローアップ施策:

  • 録画をアーカイブ配信
  • 参加者リストをダウンロード
  • アンケート結果を分析
  • 見逃し視聴者向けに録画を共有

データ分析を行い、次回ウェビナーの改善に活かしましょう。

6. まとめ:Zoomウェビナーを活用するポイント

(1) ミーティングとウェビナーの使い分け

用途に応じて、ミーティングとウェビナーを使い分けましょう。

Zoomミーティングが適したケース:

  • 社内会議・打ち合わせ
  • 少人数のディスカッション
  • 全員が発言する必要がある場面

Zoomウェビナーが適したケース:

  • 製品発表会・マーケティングセミナー
  • 大規模な講演会・オンライン講座
  • 一方向的な情報発信が中心

(2) 参加者規模に応じたプラン選択

イベントの規模に応じて、適切なライセンスを選択しましょう。

プラン選択の目安:

  • 500名以下: 500名プラン
  • 500〜1,000名: 1,000名プラン
  • 1,000名以上: 3,000名・5,000名・10,000名プラン

料金は参加者数によって大きく変動するため、必要最小限のライセンスから始めるのが適切です。

(3) 他ツールとの比較(適したケース・適さないケース)

Zoomウェビナーが適さないケースでは、他のツールを検討しましょう。

Zoomウェビナーが適さないケース:

  • 予算が限られている(他の無料ツールを検討)
  • 社内研修のみ(Microsoft Teamsで十分な場合がある)
  • 少人数セミナー(Zoomミーティングで十分)

他のツールとの比較:

  • Microsoft Teams: 企業の社内セミナー・研修に適している
  • Webex: セキュリティ重視の企業向け
  • YouTube Live: 無料で大規模配信が可能

Zoomウェビナーは、大規模セミナーで充実した管理機能が必要な場合に適しています。用途と予算に応じて、最適なツールを選択しましょう。

次のアクション:

  • 自社のイベント規模を確認する
  • Zoom公式サイトで最新の料金プランを確認する
  • 練習セッションで事前に動作確認を行う
  • 他ツール(Teams、Webex等)との比較検討を行う

適切なツール選択と事前準備で、Zoomウェビナーを効果的に活用しましょう。

※2025年11月時点の情報です。サービス名称や機能は更新される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1ZoomウェビナーとZoomミーティングの違いは何ですか?

A1ミーティングは全員が同等に発言できる会議向け。ウェビナーはホスト・パネリストのみが発言でき、視聴者はQ&A・チャット・アンケートで参加する講演会向けです。

Q2無料で使えますか?

A2いいえ、Zoomウェビナーは有料プランが必須です。Zoom Workplace(プロ以上)に加えて、ウェビナーライセンスを追加購入する必要があります。

Q3料金はいくらですか?

A3最小構成は、Zoom Workplaceプロ年額20,100円 + ウェビナーライセンス500名年額102,080円です。参加者数に応じて1,000名、3,000名、5,000名、10,000名のプランがあります。

Q4何人まで参加できますか?

A4ウェビナーライセンスにより異なります。最小で500名、最大で50,000名まで拡張可能です。参加者規模に応じて適切なライセンスを選択できます。

Q5どんな機能がありますか?

A5Q&A、チャット、投票、画面共有、録画、事前登録、申込ページ作成、練習セッション、収益化オプションなど、大規模セミナー運営に必要な機能が揃っています。

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Decisense編集部

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