ウェビナー(Webinar)とは?基本から始め方・成功のコツまで徹底解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/16

ウェビナーとは?オンラインセミナーとの違い

B2Bマーケティングにおいて、リード獲得や顧客育成の手段としてウェビナーへの注目が高まっています。「ウェビナーを導入したいけれど、何から始めればいいのか分からない」「オンラインセミナーとの違いは?」といった疑問を持つ担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ウェビナーの基本概念から開催準備、ツール選定、効果を最大化するポイントまでを実務担当者向けに解説します。

この記事のポイント:

  • ウェビナーはWebとSeminarの造語で、インターネット上で開催するセミナーのこと
  • 会場費・交通費が不要で、リアルセミナーと比較して最大70%のコスト削減が可能
  • ライブ配信とオンデマンド配信の2種類があり、目的に応じて使い分けが重要
  • ツール選定では参加人数上限、料金体系、MA/CRM連携機能がポイント
  • 成功事例では1年半で9,000件のリード獲得、毎月4-5件の受注を実現した企業も

(1) ウェビナーの定義と語源

ウェビナー(Webinar)とは、「Web」と「Seminar」を組み合わせた造語で、インターネット上で開催するオンラインセミナーのことを指します。参加者はパソコンやスマートフォンから、場所を問わずにセミナーに参加できます。

2024年時点で、米国企業のウェビナー導入率は60%以上に達しており、日本でもB2Bマーケティングの主要手段として定着しつつあると言われています(Content Marketing Institute調査)。

(2) Webセミナー・オンラインセミナーとの違い

「ウェビナー」「Webセミナー」「オンラインセミナー」という用語は、基本的に同じ意味で使われています。いずれもインターネットを介して配信されるセミナーを指し、実務上は明確な区別なく使用されているケースが多いです。

ウェビナーのメリット・デメリット

ウェビナー導入を検討する際には、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。

(1) 主催者側のメリット(コスト削減・リーチ拡大)

コスト削減:

  • 会場費・設営費・交通費が不要
  • リアルセミナーと比較して最大70%のコスト削減が可能との報告もあります
  • 録画したコンテンツを再利用することで、費用対効果がさらに向上

リーチの拡大:

  • 地理的制約なく、全国・海外からも参加可能
  • Zoom Webinarでは最大10,000人、Cisco Webex Webinarsでは最大100,000人まで対応可能
  • 対面セミナーでは難しい大規模な参加者獲得が実現できる

リード獲得・データ収集:

  • 参加者の登録情報を自動的に収集できる
  • チャットやアンケート機能で参加者の関心・課題を把握可能
  • MA/CRM連携でリードナーチャリングに活用

(2) 参加者側のメリット(時間・場所の制約なし)

  • 移動時間・交通費が不要で気軽に参加できる
  • オンデマンド配信であれば、都合の良い時間に視聴可能
  • チャット機能で気軽に質問できる

(3) ウェビナーのデメリットと対策

技術的トラブルのリスク:

  • カメラ、マイク、インターネット接続の不具合で配信が中断する可能性があります
  • 対策:事前にリハーサルを行い、機材・回線の動作確認を徹底する

参加者の反応が見えにくい:

  • 対面セミナーと比較して、参加者の表情や反応を把握しにくいです
  • 対策:チャット機能やアンケートを活用して、双方向コミュニケーションを促進

臨場感の欠如:

  • 対面と比較して臨場感や深い理解を得にくい場合があります
  • 対策:スライドや動画を効果的に使い、視覚的に分かりやすい構成にする

ウェビナーの種類と配信形式

ウェビナーの配信形式は大きく2種類に分かれます。目的に応じて適切な形式を選択することが重要です。

(1) ライブ配信とオンデマンド配信の違い

ライブ配信:

  • リアルタイムで配信し、参加者が同時に視聴する形式
  • チャットでの質疑応答やリアルタイムの反応を得られる
  • 臨場感があり、参加者のエンゲージメントが高い傾向
  • 配信日時に参加できない人は視聴できない

オンデマンド配信:

  • 事前に録画したコンテンツを配信し、参加者が好きな時間に視聴できる形式
  • 視聴の自由度が高く、繰り返し視聴も可能
  • 録画コンテンツを複数回配信でき、費用対効果が高い
  • リアルタイムの双方向コミュニケーションは難しい

選び方の目安:

  • リアルタイム性・双方向性を重視 → ライブ配信
  • 視聴の自由度・再利用性を重視 → オンデマンド配信
  • 両方を併用する企業も増えています

(2) ハイブリッド型ウェビナーの活用

ハイブリッド型ウェビナーとは、オンラインとオフライン(対面)を同時開催する形式です。会場参加者にはリアルな体験を提供しつつ、遠方の参加者にもオンラインでアプローチできます。

複数企業による共催ウェビナーも増加しており、広告費なしで多くのリードを獲得する手法として注目されています。ある企業の事例では、共催ウェビナーで900件以上のリードを獲得したとの報告もあります。

ウェビナー開催の準備と手順

ウェビナーを成功させるためには、入念な準備が必要です。

(1) 目的設定とターゲット選定

まず、ウェビナー開催の目的を明確にします。

主な目的例:

  • 製品・サービスの認知拡大
  • 新規リードの獲得
  • 見込み客の育成(リードナーチャリング)
  • 既存顧客向けの教育・サポート

目的によって、ターゲット層、コンテンツ内容、成果指標が変わってきます。

(2) 企画・コンテンツ設計のポイント

テーマ設定:

  • ターゲットが抱える課題・関心に沿ったテーマを選ぶ
  • 具体的で分かりやすいタイトルにする

構成の目安:

  • 30〜60分程度が一般的(30分のウェビナーの平均視聴時間は20分以上との統計もあります)
  • 冒頭で結論・要点を伝え、詳細を解説する流れが効果的

登壇者の選定:

  • 専門知識を持つ社内担当者、または外部講師
  • 話し方・プレゼン力も重要なポイント

(3) 配信環境の準備とリハーサル

機材の準備:

  • カメラ(WebカメラまたはノートPC内蔵カメラ)
  • マイク(外付けマイク推奨、音質が重要)
  • 安定したインターネット回線(有線接続推奨)

リハーサルの実施:

  • 本番と同じ環境で事前テストを行う
  • 音声・映像の品質、スライド共有の動作を確認
  • トラブル発生時の対応手順を決めておく

ウェビナーツールの選び方と主要製品比較

ウェビナーツールは多数の製品があり、自社の目的・予算に合ったものを選定することが重要です。

(1) ツール選定の5つのポイント

1. 参加人数の上限

  • 無料プランは100人程度が上限の場合が多い
  • 大規模開催にはZoom Webinar(最大10,000人)やCisco Webex(最大100,000人)などが選択肢

2. 料金体系

  • 月額固定制と従量課金制がある
  • 無料プランと有料プランでは機能制限(参加人数、録画時間、サポート有無など)が異なる

3. 配信形式の対応

  • ライブ配信特化型、オンデマンド配信特化型、両方対応型がある
  • 自社の利用シーンに合ったものを選ぶ

4. MA/CRM連携機能

  • リード情報を営業・マーケティングツールに連携できるか
  • HubSpot、Salesforce、SATORIなどとの連携対応を確認

5. サポート体制

  • 日本語サポートの有無(海外ツールは要確認)
  • オンボーディング支援、マニュアル・FAQの充実度

(2) 主要ウェビナーツールの機能・料金比較

以下は代表的なウェビナーツールの概要です。料金・機能は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

ツール名 最大参加人数 料金目安 特徴
Zoom Webinar 最大10,000人 無料〜月額2万円程度 操作が簡単、導入企業が多い
Cisco Webex Webinars 最大100,000人 要問合せ 大規模イベント向け、高いセキュリティ
ON24 大規模対応 要問合せ マーケティング機能が充実
Cocripo 1,000人〜 月額数万円〜 国産ツール、日本語サポート充実

※料金は2025年1月時点の参考情報です。詳細は各公式サイトでご確認ください。

まとめ:ウェビナー導入で成果を出すポイント

ウェビナーは、B2Bマーケティングにおけるリード獲得・顧客育成の有効な手段として定着しつつあります。導入を成功させるためのポイントをまとめます。

成功のポイント:

  • 目的を明確にし、ターゲットに合ったテーマ・コンテンツを設計する
  • ライブ配信とオンデマンド配信を目的に応じて使い分ける
  • 事前リハーサルで技術的トラブルを防止する
  • MA/CRM連携でリード情報を活用し、商談化・受注につなげる

次のアクション:

  • 自社のウェビナー開催目的を整理する
  • 3〜5社のツールを比較検討する
  • 無料プラン・トライアルで実際に操作性を試す
  • 小規模なウェビナーから始めて、改善を重ねる

成功事例では、1年半でハウスリード9,000件を獲得し毎月4-5件の受注を実現した企業や、共催ウェビナーで広告費なしで900件以上のリードを獲得した企業もあります。自社の状況に合った形でウェビナー活用を検討してみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q1ウェビナーの開催費用はどれくらいかかる?

A1無料プランから月額数万円までツールによって異なります。Zoom Webinarは無料〜月額2万円程度が目安です。大規模開催(数千人以上)の場合は従量課金で10万円以上になることもあります。最新の料金は各ツールの公式サイトをご確認ください。

Q2ウェビナーの参加人数に上限はある?

A2ツールによって異なります。無料プランは100人程度が上限の場合が多いです。Zoom Webinarは最大10,000人、Cisco Webex Webinarsは最大100,000人まで対応可能です。自社の想定参加人数に合ったプランを選定しましょう。

Q3ウェビナーでリード獲得はできる?

A3可能です。登録フォームで参加者情報を収集でき、チャットやアンケートで関心・課題を把握できます。成功事例では、1年半で9,000件のリード獲得や、共催ウェビナーで900件以上のリード獲得を実現した企業もあります。

Q4ライブ配信と録画配信どちらがおすすめ?

A4目的によって使い分けるのが効果的です。リアルタイムの双方向コミュニケーションを重視するならライブ配信、視聴の自由度と再利用性を重視するならオンデマンド配信が適しています。両方を併用する企業も増えています。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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