Salesforce Sales Cloud価格ガイド|エディション別費用と選び方

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/12

Salesforce Sales Cloudの導入を検討しているが、費用が分からない…

B2B企業の営業部門や情報システム担当者として、Salesforce Sales Cloudの導入を検討する際、「価格体系がわかりにくい」「どのエディションを選べばいいのか」「総額でいくらかかるのか」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

この記事では、Sales Cloudのエディション別価格、導入費用の内訳、企業規模別のおすすめプランを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • Sales Cloudの価格は月額3,000円~60,000円/ユーザー、エディションにより機能が異なる
  • 2025年8月1日にEnterpriseとUnlimitedの定価が平均6%値上げ予定(Starter/Proは据え置き)
  • ライセンス料以外に導入構築費用が数十万円~数千万円必要
  • アドオン機能やAppExchangeプラグインで追加費用が発生する場合がある
  • 30日間無料トライアルで実際の操作感を確認してから導入判断できる

Sales Cloud導入を検討すべき理由

Salesforce Sales Cloudは、世界で最も利用されているSFA(営業支援システム)・CRMの一つです。顧客情報の一元管理、営業プロセスの可視化、案件管理、見込み客育成など、営業活動全般を効率化する機能を提供します。

B2B企業においては、以下のような課題を解決できる可能性があります:

  • 営業担当者ごとに顧客情報が分散している
  • 案件の進捗状況が可視化されていない
  • 営業プロセスが標準化されていない
  • データに基づく意思決定ができていない

ただし、Sales Cloudは高機能である反面、価格帯も幅広く、自社に適したエディションを選定することが重要です。

Sales Cloudの価格体系(基礎知識)

(1) 料金体系の仕組み

Sales Cloudの料金は、以下の3つの要素で決定されます(参照: 地球):

  1. 製品: Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloud等(この記事ではSales Cloudに焦点)
  2. エディション: Starter、Professional、Enterprise、Unlimited、Einstein 1 Salesの5種類
  3. ユーザーライセンス: 使用人数分の契約が必要

料金はユーザー単位の月額制で、初期費用は無料です。ただし、後述する導入構築費用が別途必要になります。

(2) エディションとは

エディションとは、Salesforceの機能・価格レベルを示すプランです。上位エディションほど高度な機能(高度な分析、カスタマイズ、API連携、サポート等)が利用できます。

(3) ユーザーライセンスの考え方

Sales Cloudは、システムを使用する人数分のライセンス契約が必要です。例えば、営業担当者10名で利用する場合、10ユーザー分の月額料金が発生します。

(4) 2025年の価格改定

2025年8月1日に、EnterpriseとUnlimitedエディションの定価が平均6%値上げされる予定です(参照: Salesforce公式)。StarterとProfessionalエディションは価格変更なしで据え置かれます。

導入を検討中の場合、値上げ前の契約を検討する価値があるかもしれません。

エディション別の価格と機能比較

以下、Salesforce公式サイトの2025年時点の価格情報に基づいて解説します(参照: Salesforce販売価格)。

(1) Starter(3,000円/月/ユーザー)

対象: 小規模チーム(10名以下)、CRM初心者

主な機能:

  • 顧客管理(取引先・連絡先・商談)
  • メール連携
  • モバイルアプリ
  • 基本的なレポート

制限:

  • カスタマイズ性が低い
  • 高度な分析機能なし
  • API連携に制限あり

おすすめのケース:
CRMを初めて導入する小規模チーム、基本的な顧客管理のみ必要な場合。

(2) Professional(9,600円/月/ユーザー)

対象: 中小企業(10~50名程度)、営業プロセスの標準化を目指す組織

主な機能:

  • Starter機能すべて
  • リードスコアリング
  • 売上予測
  • メール一括送信
  • 基本的なカスタマイズ

制限:

  • ワークフロー自動化に制限あり
  • 高度な権限設定は不可
  • プロセスビルダーに制限

おすすめのケース:
営業プロセスを標準化し、基本的な分析・予測機能を活用したい中小企業。

(3) Enterprise(19,800円/月/ユーザー)

対象: 中堅~大企業(50名以上)、組織的な営業改革を目指す企業

主な機能:

  • Professional機能すべて
  • 高度なカスタマイズ(カスタムオブジェクト、プロセスビルダー)
  • ワークフロー自動化
  • 詳細な権限設定
  • 高度な分析機能
  • API連携(無制限)

おすすめのケース:
組織的に営業改革を推進し、高度なカスタマイズや他システムとの連携が必要な企業。Enterpriseが最も選ばれる標準的なエディションと言われています(参照: MeetsMore)。

(4) Unlimited(39,600円/月/ユーザー)

対象: 大企業、複雑な業務プロセスを持つ組織

主な機能:

  • Enterprise機能すべて
  • 24時間365日のプレミアムサポート
  • 開発環境(Sandbox)無制限
  • トレーニング特典
  • API呼び出し上限の拡大

おすすめのケース:
複雑な業務プロセスを持ち、手厚いサポートや開発環境が必要な大企業。

(5) Einstein 1 Sales(60,000円/月/ユーザー)

対象: AI機能をフル活用したい企業

主な機能:

  • Unlimited機能すべて
  • Einstein AI機能(予測分析、推奨機能)をフル装備
  • Data Cloud連携

おすすめのケース:
AIによる営業予測、推奨機能、顧客インサイト分析を最大限活用したい企業。

導入費用の内訳(ライセンス料以外)

(1) 構築費用(数十万円~数千万円)

Sales Cloudの導入には、ライセンス料以外に導入構築費用が必要です。この費用は、要件により数十万円~数千万円と大きく変動します(参照: TeraSky)。

構築費用に含まれる作業:

  • 要件定義(業務プロセスの整理、必要機能の洗い出し)
  • 設計(データモデル設計、画面設計、ワークフロー設計)
  • 実装(カスタマイズ、設定)
  • データ移行(既存システムからのデータ移行)
  • 検証・テスト
  • ユーザートレーニング

費用の目安:

  • 小規模導入(10名以下、標準機能のみ): 数十万円~100万円程度
  • 中規模導入(10~50名、一部カスタマイズ): 100万円~500万円程度
  • 大規模導入(50名以上、高度なカスタマイズ): 500万円~数千万円

過度なカスタマイズは運用負荷も増加するため、標準機能での実現を優先検討することが推奨されます。

(2) アドオン機能の費用

Sales Cloudには、追加料金で利用できるアドオン機能があります(参照: TeraSky):

  • Einstein for Sales: 9,000円/月/ユーザー(AI予測分析)
  • Sales Program: 12,000円/月/ユーザー(営業プロセス最適化)
  • Agentforce: $125/月/ユーザー(2025年6月提供開始のAIエージェント機能、Enterprise/Unlimited対象)(参照: Salesforce公式

必要な機能を事前に洗い出し、総コストを見積もることが重要です。

(3) AppExchangeプラグインの費用

AppExchange(Salesforceの拡張機能マーケットプレイス)には、有料・無料のアプリが存在します。必要なプラグインを導入する場合、追加費用が発生します。

事前に「どのプラグインが必要か」「無料版で十分か」を検討しておくと、予算オーバーを防げます。

企業規模別のおすすめエディション

(1) 中小企業(Starter/Professional)

対象: 従業員50名以下、営業担当者10名以下

おすすめエディション: Starter(3,000円/月)またはProfessional(9,600円/月)

理由:

  • 基本的な顧客管理・案件管理で十分な場合が多い
  • 導入構築費用を抑えられる
  • 2025年価格改定の対象外(据え置き)

判断基準:

  • 基本機能のみでOK → Starter
  • リードスコアリング・売上予測が必要 → Professional

(2) 中堅企業(Enterprise)

対象: 従業員50~500名、営業担当者数十名規模

おすすめエディション: Enterprise(19,800円/月)

理由:

  • 組織的な営業改革を推進する際の標準エディション
  • 高度なカスタマイズや他システム連携が可能
  • ワークフロー自動化で業務効率化を実現

判断基準:
営業プロセスの標準化・可視化を組織全体で推進し、データに基づく意思決定を行いたい場合はEnterpriseが適切です。

(3) 大企業(Unlimited/Einstein 1)

対象: 従業員500名以上、複雑な業務プロセス

おすすめエディション: Unlimited(39,600円/月)またはEinstein 1 Sales(60,000円/月)

理由:

  • 24時間365日のプレミアムサポート
  • 開発環境(Sandbox)無制限
  • AI機能のフル活用(Einstein 1)

判断基準:

  • 手厚いサポートと開発環境が必要 → Unlimited
  • AI予測分析を最大限活用したい → Einstein 1

まとめ:シーン別おすすめプラン

Sales Cloudの価格体系を整理すると、以下のようになります:

価格帯:

  • Starter: 3,000円/月
  • Professional: 9,600円/月
  • Enterprise: 19,800円/月
  • Unlimited: 39,600円/月
  • Einstein 1: 60,000円/月

総費用の考え方:
月額ライセンス料 + 導入構築費用(数十万円~数千万円) + アドオン機能(必要に応じて) + AppExchangeプラグイン(必要に応じて)

シーン別おすすめ:

  • 小規模チーム、基本機能のみ → Starter
  • 中小企業、営業プロセス標準化 → Professional
  • 中堅企業、組織的営業改革 → Enterprise(最も選ばれる標準プラン)
  • 大企業、複雑な業務プロセス → Unlimited
  • AI機能フル活用 → Einstein 1

次のアクション:

  • 自社の営業組織の規模と必要機能を整理する
  • 30日間の無料トライアルで実際の操作感を確認する(参照: Salesforce販売価格
  • 複数のエディションを比較し、導入構築費用の見積もりを取得する
  • 2025年8月の価格改定(Enterprise/Unlimited)を考慮して導入時期を検討する
  • 必要なアドオン機能やAppExchangeプラグインを洗い出し、総コストを試算する

Sales Cloudの導入により、営業活動の効率化とデータに基づく意思決定が期待できます。ただし、エディション選定を誤ると、過剰投資や機能不足のリスクがあるため、自社の現状と目標を明確にしてから判断することが重要です。

※この記事は2025年12月時点の情報です。料金・機能は変更される可能性があるため、最新情報はSalesforce公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1初期費用はかかるのか?

A1ライセンス料は月額制で初期費用無料ですが、導入構築費用が別途必要です。規模により数十万円~数千万円と幅があり、要件定義・設計・実装・データ移行・トレーニングを含みます。標準機能のみの小規模導入なら数十万円~100万円程度が目安です。

Q2どのエディションを選べばよいのか?

A2企業規模・必要機能・予算で判断します。基本機能のみならProfessional(9,600円/月)、高度な分析・カスタマイズが必要ならEnterprise(19,800円/月)以上が推奨されます。30日間無料トライアルで実際の操作感を確認すると失敗リスクを減らせます。

Q3他社CRMと比較して価格は高いのか?

A3機能と拡張性を考慮すると妥当な価格帯ですが、中小企業向けには1,000円/月程度の低価格CRM(FlexCRM、Zoho CRM等)も存在します。必要な機能と予算のバランスで判断することが重要です。

Q4ユーザー数による割引はあるのか?

A4公式情報では明示されていませんが、ボリュームディスカウントについては販売代理店に相談可能です。大量導入の場合は見積もり依頼を推奨します。

Q5無料トライアルはあるのか?

A530日間の無料トライアルを提供しています。実際の操作感や自社業務への適合性を確認してから導入判断できます。トライアル期間を計画的に活用することが推奨されます。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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