Salesforceコネクタとは?外部システム連携の基礎知識
Salesforceを導入済みのB2B企業のシステム管理者やIT担当者の多くが、「外部システム(ERP、MA、BI、会計ソフトなど)とSalesforceを連携したい」「データを手動で転記する手間を削減したい」といった課題を抱えています。こうした課題を解決するのが、Salesforceコネクタです。
しかし、「Salesforceコネクタにはどのような種類があるのか」「SOAP API、REST API、Bulk APIの違いは何か」「MuleSoftは必要なのか」「Googleスプレッドシートとの連携にはどのコネクタを使えばいいのか」といった疑問も多く聞かれます。
この記事では、Salesforceコネクタの定義・種類・主要API(SOAP・REST・Bulk・Metadata)の特徴と使い分け、連携先別の推奨コネクタ、導入時の注意点(API制限、セキュリティ、追加費用)、2024-2025年の最新トレンドまで、実務担当者が知りたい情報を網羅的に解説します。
この記事のポイント:
- Salesforceコネクタは他システムとのデータ連携を実現する接続機能
- 主な種類はAPI連携、データローダー、MuleSoft、専用コネクタ、AppExchangeアプリの5つ
- SOAP・REST・Bulk・MetadataなどのAPIを用途に応じて使い分ける
- 連携先(Googleスプレッドシート、Microsoft 365、ERP、MA、BI)ごとに推奨コネクタが異なる
- API制限、追加費用、サポート終了情報に注意が必要
- 2024-2025年はLLM統合、Agentforce、Data Cloudの強化がトレンド
(1) Salesforceコネクタの定義:他システムとのデータ連携を実現する接続機能
Salesforceコネクタとは、Salesforceと他のシステムやツール(Googleスプレッドシート、Microsoft 365、ERP、MA、BI、会計ソフト、人事システムなど)をデータ連携するための接続機能を指します。
コネクタを使用することで、以下のようなデータ連携が可能になります。
具体的な活用例:
- Salesforceの顧客情報をGoogleスプレッドシートに自動同期し、分析・レポート作成
- ERP(SAP、Oracle、NetSuiteなど)の受注データをSalesforceに取り込み、営業進捗を可視化
- MA(HubSpot、Marketoなど)で獲得したリードをSalesforceに自動登録
- BI(Tableau、Power BIなど)でSalesforceデータを可視化し、経営判断に活用
- 会計ソフト(freee、MFクラウドなど)と連携し、請求・入金管理を自動化
コネクタを活用することで、手動でのデータ転記作業を削減し、リアルタイムなデータ同期、業務効率化、データ精度の向上が実現できます。
(2) Salesforce ConnectとSalesforce Connectorの違い
「Salesforce Connect」と「Salesforce Connector」は似た名称ですが、異なる概念です。
Salesforce Connect: 外部システムのデータをSalesforce内のオブジェクトとして扱える統合機能です。外部データをSalesforceにコピーせず、リアルタイムで参照できるのが特徴です。3種類のアダプタータイプ(Cross-org、OData、Apex custom adapter)があります。
Salesforce Connector: 他システムとSalesforceを連携するための接続機能全般を指します。より広い概念で、API連携、専用コネクタ(Googleスプレッドシート用、Microsoft 365用など)、MuleSoftコネクタなどが含まれます。
本記事では、広義の「Salesforce Connector(Salesforceコネクタ)」について解説します。
(3) コネクタが必要な代表的なシーン:ERP連携、MA連携、BI連携、会計連携、人事連携
Salesforceコネクタが必要となる代表的なシーンは以下の通りです。
ERP連携(SAP、Oracle、NetSuite等): 受注データ、在庫データ、請求データをSalesforceと同期し、営業・受注・出荷の一貫管理を実現。
MA連携(HubSpot、Marketo等): マーケティングで獲得したリードをSalesforceに自動登録し、営業部門に引き継ぐ。リードスコアリング情報も連携。
BI連携(Tableau、Power BI等): Salesforceデータを抽出・可視化し、売上分析、商談進捗分析、顧客分析などのダッシュボードを作成。
会計連携(freee、MFクラウド、弥生会計等): 見積・請求・入金管理を連携し、営業から経理までの業務フローを自動化。
人事連携(SmartHR、ジョブカン等): 社員情報をSalesforceと同期し、営業担当者の変更を自動反映。
Salesforceコネクタの種類:API連携・データローダー・MuleSoft・専用コネクタ
(1) Salesforce API連携(SOAP・REST・Bulk等):カスタム開発による柔軟な連携
Salesforce APIを使用したカスタム開発による連携です。柔軟性が高く、複雑な業務要件にも対応できますが、技術的な知識が必要です。
主要なSalesforce API:
- SOAP API
- REST API
- Bulk API
- Metadata API
- Streaming API
- Connect API
- Tooling API
(詳細は次のセクションで解説)
(2) Salesforceデータローダー:CSVファイルを使った一括データ移行
Salesforceデータローダーは、CSVファイルを使ってSalesforceとデータのインポート・エクスポート・削除・更新を行う公式ツールです。
メリット:
- 無料で利用可能(Salesforce公式ツール)
- 数万件〜数十万件のレコード一括処理に対応
- UI操作で簡単に使える
デメリット:
- リアルタイム同期には対応していない(手動または定期バッチ処理)
- データ変換が必要な場合は別途CSVを加工する必要がある
適したシーン:
- 初回のデータ移行(他システムからSalesforceへの移行)
- 定期的な一括データ更新(月次・週次バッチ処理)
(3) MuleSoft Anypoint Platform:エンタープライズレベルの統合プラットフォーム
MuleSoft Anypoint Platformは、Salesforce傘下のエンタープライズ統合プラットフォームです。複数のSalesforce API(SOAP・REST・Bulk・Metadata・ストリーミング)と連動し、高度なデータ変換、エラーハンドリング、監視機能を提供します。
メリット:
- 複数システムの一括連携が可能
- 高度なデータ変換・マッピング機能
- エラーハンドリング・リトライ機能が充実
- API管理・監視ダッシュボード
デメリット:
- 別途MuleSoftライセンスが必要(コストが高い)
- 設定・運用に専門知識が必要
適したシーン:
- 大企業でのエンタープライズレベルの統合
- 複数システム(ERP、MA、BI、会計等)を一括で連携
- 高度なデータ変換やエラーハンドリングが必要な場合
(4) 専用コネクタ(Googleスプレッドシート・Microsoft 365等):特定ツールとの簡易連携
特定のツールとSalesforceを簡単に連携するための専用コネクタです。
代表例:
- Googleスプレッドシート用: Salesforce Connector for Google Sheets(無料アドオン)
- Microsoft 365用: Salesforce CRM Microsoft 365 Copilot コネクタ、Azure Logic Apps、Power Platform
- Slack用: Salesforce for Slack
メリット:
- 設定が簡単で、すぐに使える
- 多くが無料または低コスト
- ノーコードまたはローコードで実装可能
デメリット:
- 機能が限定的(特定用途に特化)
- カスタマイズ性が低い
(5) AppExchangeアプリ:サードパーティ製統合ツール
Salesforceのマーケットプレイス「AppExchange」で提供されているサードパーティ製の統合アプリです。
代表例:
- HubSpot-Salesforce連携アプリ
- Marketo-Salesforce連携アプリ
- Tableau CRM Connector
- NetSuite-Salesforce連携アプリ
メリット:
- 特定システム間の連携に特化した機能
- ベストプラクティスが反映されている
- サポート・ドキュメントが充実
デメリット:
- 有料アプリが多い(月額課金)
- ベンダーロックインのリスク
主要Salesforce APIの特徴と使い分け:SOAP・REST・Bulk・Metadata
(1) SOAP API:XML形式の歴史の長いAPI、システム間データ統合に適している
SOAP(Simple Object Access Protocol)APIは、SalesforceのXML形式に準拠した歴史の長いAPIです。レコード取得・更新やデータ検索など、システム間データ統合に必要な機能を提供します。
特徴:
- XML形式のリクエスト・レスポンス
- 厳密な型定義(WSDL:Web Services Description Language)
- エラーハンドリングが明確
適したシーン:
- 基幹系システム(ERP、会計ソフト等)との連携
- 厳密な型定義が必要なシステム統合
- トランザクション処理が重要な業務
(2) REST API:軽量で実装しやすい、モバイルアプリ連携に最適
REST(Representational State Transfer)APIは、軽量で実装しやすいAPIです。JSON形式のレスポンスを返すため、モバイルアプリやWebアプリとの連携に適しています。
特徴:
- JSON形式のレスポンス(SOAP APIよりデータ量が少ない)
- HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETE)で操作
- 実装が簡単でコストダウンしやすい
適したシーン:
- モバイルアプリとの連携
- Webアプリケーションとの連携
- リアルタイムなデータ取得・更新
(3) Bulk API:1000件〜100万件の大量レコード処理に対応(非同期処理)
Bulk APIは、非同期で処理できるAPIです。1000件〜100万件単位の大量レコードを効率的に処理できます。
特徴:
- 非同期処理(バックグラウンドで実行)
- 大量データの一括処理に最適化
- API callリミットの消費を抑えられる(1回のAPI callで大量データを処理)
適したシーン:
- データ移行(初回移行または定期的な一括更新)
- バッチ処理(夜間バッチで数万件のレコードを更新)
- 大量データのエクスポート
(4) Metadata API:カスタマイズ・設定情報の取得・変更に使用
Metadata APIは、Salesforceのカスタマイズ・設定情報(カスタムオブジェクト、カスタムフィールド、ページレイアウト、ワークフロー等)を取得・変更するためのAPIです。
特徴:
- Salesforceの設定情報を操作
- 環境間でのメタデータ移行に使用
- Change Setの代替手段
適したシーン:
- 開発環境から本番環境へのメタデータ移行
- カスタマイズの自動化(CI/CDパイプライン)
(5) その他のAPI(Streaming API、Connect API、Tooling API等)
Streaming API: リアルタイムでSalesforceのデータ変更を受信できるAPI。プッシュ通知のような仕組みで、データ変更があった際に外部システムに通知します。
Connect API(Chatter REST API): Salesforce Chatterの情報(フィード、グループ、メッセージ等)を操作するAPI。
Tooling API: Apexクラス、Visualforceページ、カスタムメタデータ等の開発リソースを管理するAPI。
(6) 認証方法:アクセストークンとリフレッシュトークンの活用
Salesforce API連携では、OAuth 2.0認証を使用します。アクセストークンとリフレッシュトークンを活用し、必要に応じて新しいアクセストークンを取得します。
認証フロー:
- 初回認証でアクセストークンとリフレッシュトークンを取得
- アクセストークンを使用してAPI呼び出し
- アクセストークンの有効期限が切れたら、リフレッシュトークンを使用して新しいアクセストークンを取得
セキュリティのため、アクセストークンは短時間(通常2時間程度)で有効期限が切れる設定が一般的です。
連携先別の推奨コネクタ:Googleスプレッドシート・Microsoft 365・ERP・MA・BI
(1) Googleスプレッドシート連携:無料アドオン「Salesforce Connector」の活用(自動更新・エラー可視化)
GoogleスプレッドシートとSalesforceを連携する場合、無料アドオン「Salesforce Connector for Google Sheets」がおすすめです。
特徴:
- Salesforceデータをスプレッドシートに自動同期
- 自動更新機能があり、エラー箇所がすぐわかる
- ノーコードで設定可能
適したシーン:
- Salesforceデータをスプレッドシートで分析・レポート作成
- Salesforceにアクセスできないメンバーとのデータ共有
- 簡易的なダッシュボード作成
(2) Microsoft 365連携:Copilotコネクタ、Azure Logic Apps、Power Platform
Microsoft 365とSalesforceを連携する方法は複数あります。
Salesforce CRM Microsoft 365 Copilot コネクタ: Microsoft 365 CopilotでSalesforceデータを検索・活用できるコネクタ。2024年にAI連携が強化されました。
Azure Logic Apps: ノーコードでワークフローを構築し、Salesforceと他システムを連携。
Power Platform(Power Automate、Power BI):
- Power Automate:Salesforceと他システム間の自動化ワークフロー
- Power BI:SalesforceデータをBIで可視化
(3) ERP連携(SAP・Oracle・NetSuite等):MuleSoft Connector、カスタムAPI連携
ERPとSalesforceの連携は、エンタープライズレベルの統合が必要なケースが多いです。
MuleSoft Connector: SAP、Oracle、NetSuite等の主要ERPとの連携コネクタが用意されています。複雑なデータ変換、エラーハンドリング、リトライ処理が必要な場合に適しています。
カスタムAPI連携: REST APIまたはSOAP APIを使用したカスタム開発。要件が明確で、標準的な連携であればコストを抑えられます。
AppExchangeアプリ: NetSuite-Salesforce連携アプリなど、特定ERP向けの専用アプリも提供されています。
(4) MA連携(HubSpot・Marketo等):AppExchangeアプリ、API連携
MAツールとSalesforceの連携は、リード獲得から営業までのスムーズな引き継ぎに重要です。
HubSpot-Salesforce連携: AppExchangeで提供されている公式連携アプリがあります。リード情報、商談情報、活動履歴を双方向で同期できます。
Marketo-Salesforce連携: 公式の統合機能があり、リードスコアリング、キャンペーン情報を連携できます。
(5) BI連携(Tableau・Power BI等):データ抽出コネクタ、Direct Connect
BIツールとSalesforceの連携は、データ分析・可視化に不可欠です。
Tableau: Salesforce傘下のBIツール。Salesforceとの直接接続(Direct Connect)により、リアルタイムでデータを可視化できます。
Power BI: Microsoft製のBIツール。SalesforceコネクタでデータをインポートまたはDirect Query(リアルタイム参照)が可能です。
Salesforceコネクタ導入時の注意点と2024-2025年の最新トレンド
(1) API制限(日次API callリミット)と対策
Salesforce APIには日次API callリミット(エディションにより異なる)があります。
主なエディション別のAPI制限:
- Professional Edition:1日1,000 API calls
- Enterprise Edition:1日1,000 API calls + ユーザーライセンス数による追加
- Unlimited Edition:1日5,000 API calls + ユーザーライセンス数による追加
対策:
- Bulk APIを使用して1回のAPI callで大量データを処理
- バッチ処理でAPI call数を削減(複数レコードを1回のAPI callで処理)
- API使用状況のモニタリングとアラート設定
- 必要に応じてAPI制限の追加購入
(2) セキュリティ対策:OAuth認証、VPN接続、データガバナンス(GDPR対応)
Salesforceコネクタを導入する際は、セキュリティ対策も重要です。
OAuth認証: API連携ではOAuth 2.0認証を使用し、パスワードを直接保存しない。
VPN接続: 機密性の高いデータを連携する場合は、VPN接続やIP制限を設定。
データガバナンス(GDPR対応): 個人情報を連携する場合は、GDPR等のデータ保護規制に準拠。データの保存場所、保存期間、アクセス権限を明確にする。
(3) 追加ライセンス費用:MuleSoftライセンス、統合ツールの料金体系
Salesforceコネクタ導入時には、追加ライセンス費用が発生する場合があります。
MuleSoftライセンス: MuleSoft Anypoint Platformは別途ライセンスが必要。料金はプランや規模により異なります。
AppExchangeアプリ: 多くが有料(月額課金)。ユーザー数や連携データ量により料金が変動します。
統合ツール(Azure Logic Apps、Power Automate等): 実行回数やデータ量により課金されます。
導入前に総コスト(Salesforceライセンス + 連携ツールライセンス + 開発・運用コスト)を試算することが重要です。
(4) サポート終了情報:Platform APIバージョン21.0-30.0(2025年6月廃止)、Workflow Rules・Process Builder(2025年12月終了)
Salesforceでは、古いAPIバージョンや機能のサポート終了が定期的に発表されます。
2025年の主なサポート終了情報:
- Platform API バージョン21.0-30.0: 2025年6月(Summer '25)に廃止予定
- Workflow RulesとProcess Builder: 2025年12月31日にサポート終了
既存の統合がこれらのバージョン・機能を使用している場合は、移行が必要です。公式の最新情報を定期的に確認し、計画的に対応してください。
(5) 2024年トレンド:Salesforce LLM Open Connector(2024年10月国内提供開始)
2024年10月、Salesforceは「Salesforce LLM Open Connector」の国内提供を開始しました。これにより、あらゆる大規模言語モデル(LLM)とSalesforceを連携できるようになりました。
活用例:
- Salesforceデータを使用したAIチャットボット
- 顧客情報に基づくパーソナライズされた提案文の自動生成
- 商談サマリーの自動作成
(6) 2025年トレンド:Agentforce 3(2025年7月日本提供開始)、Data Cloudの統合強化
2025年7月、Salesforceは「Agentforce 3」の日本提供開始を発表しました。完全な可視性とシームレスな統合により、デジタル労働力の可能性を解き放つプラットフォームです。
Data Cloudの統合強化: Data Cloudは、Salesforce内外の多様なデータソース(社内外のデータウェアハウス、ECサイト、POSシステムなど)を統合し、IDマッチングとデータクレンジングで顧客情報を紐付けるプラットフォームです。2025年は統合範囲がさらに拡大する見込みです。
AgentExchangeのパートナー数拡大: 2025年4月の初回発表から18社にパートナー数が拡大し、エコシステムが急速に成長しています。
まとめ:目的別おすすめSalesforceコネクタと次のアクション
Salesforceコネクタは、Salesforceと他システムとのデータ連携を実現する接続機能です。主な種類はAPI連携(SOAP・REST・Bulk・Metadata等)、データローダー、MuleSoft、専用コネクタ(Googleスプレッドシート、Microsoft 365等)、AppExchangeアプリの5つです。
連携先や用途に応じて、最適なコネクタを選定することが重要です。API制限、セキュリティ対策、追加ライセンス費用、サポート終了情報に注意し、公式ドキュメントで最新情報を確認してください。
2024-2025年のトレンドとしては、Salesforce LLM Open Connector(LLM統合)、Agentforce 3(デジタル労働力プラットフォーム)、Data Cloudの統合強化が注目されています。
目的別おすすめSalesforceコネクタ(参考):
- Googleスプレッドシート連携: Salesforce Connector for Google Sheets(無料アドオン)
- Microsoft 365連携: Copilotコネクタ、Azure Logic Apps、Power Platform
- モバイルアプリ連携: REST API
- 大量データ移行・バッチ処理: Bulk API、データローダー
- エンタープライズレベル統合: MuleSoft Anypoint Platform
- 特定システム連携(HubSpot、Marketo等): AppExchangeアプリ
- BI連携(Tableau、Power BI): 各BIツールの専用コネクタ
次のアクション:
- 連携したい外部システムとデータフローを明確にする
- 連携方法(リアルタイム同期 or バッチ処理)を決定する
- API制限を確認し、Bulk API等の使用を検討する
- 無料トライアル・PoC(概念実証)で実際に連携を試す
- セキュリティ要件(OAuth認証、VPN、GDPR対応)を確認する
- 総コスト(ライセンス + 開発・運用コスト)を試算する
- 公式ドキュメントで最新のAPI仕様・サポート終了情報を確認する
自社の要件に最適なSalesforceコネクタを選定し、外部システムとのシームレスな連携を実現しましょう。
よくある質問
Q: Salesforce ConnectとSalesforce Connectorの違いは何ですか?
A: Salesforce Connectは外部システムのデータをSalesforce内のオブジェクトとして扱える統合機能で、3種類のアダプタータイプ(Cross-org、OData、Apex custom adapter)があります。外部データをSalesforceにコピーせず、リアルタイムで参照できるのが特徴です。一方、Salesforce Connectorは他システムとSalesforceを連携するための接続機能全般を指し、より広い概念です。API連携、専用コネクタ、MuleSoftコネクタなどが含まれます。
Q: SOAP API、REST API、Bulk APIの使い分けは?
A: SOAP APIはXML形式の歴史の長いAPIで、厳密な型定義が必要なシステム統合(基幹系システムとの連携など)に適しています。REST APIは軽量で実装しやすく、JSON形式のレスポンスを返すため、モバイルアプリやWebアプリケーションとの連携に最適です。Bulk APIは1000件〜100万件の大量レコードを非同期処理でき、データ移行やバッチ処理(夜間バッチで数万件のレコードを更新など)に向いています。API callリミットの消費を抑えられるメリットもあります。
Q: Googleスプレッドシートとの連携におすすめのコネクタは?
A: 無料アドオン「Salesforce Connector for Google Sheets」がおすすめです。Salesforceデータをスプレッドシートに自動同期でき、自動更新機能があり、エラー箇所がすぐわかるため効率的です。Salesforceデータをスプレッドシートで分析・レポート作成したい場合や、Salesforceにアクセスできないメンバーとのデータ共有、簡易的なダッシュボード作成に最適です。ノーコードで設定可能なため、技術的な知識がなくても利用できます。
Q: MuleSoft Anypoint Platformはどんな場合に必要ですか?
A: エンタープライズレベルの複雑な統合、複数システムの一括連携、高度なデータ変換・エラーハンドリングが必要な場合に適しています。具体的には、大企業でのERP・MA・BI・会計等の複数システムを一括で連携する場合や、複雑なデータマッピング・変換ロジックが必要な場合に有効です。ただし、別途MuleSoftライセンスが必要でコストが高いため、小規模連携や単純な連携では他の手段(REST API、専用コネクタ、AppExchangeアプリ等)を検討してください。
Q: Salesforce API連携時の制限と対策は?
A: 日次API callリミット(エディションにより異なる)があります。例えば、Professional/Enterprise Editionは基本1,000 API calls/日、Unlimited Editionは基本5,000 API calls/日です。対策として、①Bulk APIを使用して1回のAPI callで大量データを処理(1000件〜100万件)、②バッチ処理でAPI call数を削減(複数レコードを1回のAPI callで処理)、③API使用状況のモニタリングとアラート設定、④必要に応じてAPI制限の追加購入を検討してください。特にBulk APIの活用はAPI call数削減に非常に効果的です。
