PardotとGoogle Analyticsの連携方法|設定手順と活用ポイントを解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/13

Pardotを使っているけれど、Google Analyticsとの連携方法がわからない...

Pardot(Account Engagement)を導入してマーケティング活動を効率化している企業の多くが、「Google Analyticsと連携してキャンペーン効果をもっと詳しく測定したい」と考えています。「どう設定すればいいの?」「連携するとどんなデータが取れるの?」「GA4にも対応しているの?」といった疑問は尽きません。

この記事では、PardotとGoogle Analyticsの連携方法を、中堅〜大企業のマーケティング担当者・デジタルマーケター向けに詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • Google Analytics ConnectorでUTMパラメータを自動記録し、ファーストタッチを追跡できる
  • PardotとGA4の統合が可能で、iframeフォーム内のイベント追跡など高度なトラッキングに対応
  • UTMパラメータ情報をSalesforceと同期し、レポートやダッシュボードで活用できる
  • PardotとGoogle Analyticsでセッション定義が異なるため、データ差異が発生する可能性がある
  • すべてのPardotエディションで利用可能

1. PardotとGoogle Analytics連携の必要性と期待できる効果

(1) マーケティング施策の効果測定を強化する

Pardot単体でもマーケティング施策の効果測定は可能ですが、Google Analyticsと連携することで、以下のような詳細な分析が可能になります:

連携により実現できること:

  • キャンペーンごとの流入元(検索エンジン、SNS、広告等)を正確に把握
  • ファーストタッチ(初回訪問時のアクセス情報)を記録し、リードソースを可視化
  • Webサイト内の行動データとマーケティング施策を紐づけて分析

(2) アトリビューション分析による広告ROIの可視化

マルチチャネルアトリビューション分析により、複数の接点を経て成約に至った顧客の経路を可視化できます:

アトリビューション分析のメリット:

  • どのチャネル(検索広告、SNS広告、メール等)が成約に貢献したかを把握
  • 広告予算の最適配分を判断するデータが得られる
  • UTMパラメータを活用した正確なROI測定

(3) SalesforceとGA4のデータを統合して意思決定を高度化

PardotとGoogle Analyticsのデータを統合することで、マーケティングと営業の全体像を可視化できます:

統合のメリット:

  • マーケティング部門が獲得したリードの質(セッション数、滞在時間等)を分析
  • 営業部門の商談結果とマーケティング接点を紐づけて分析
  • Einstein Analyticsと組み合わせることで、Google Analyticsだけでは見えない真の広告ROIを把握

2. Google Analytics Connectorの基本知識とGA4対応

(1) Google Analytics Connectorとは(仕組みと役割)

Google Analytics Connectorは、PardotとGoogle Analyticsを連携し、UTMパラメータを読み取る機能です。

仕組み:

  • Pardotのフォームやランディングページに訪問した際、URLのUTMパラメータを自動的に読み取る
  • 読み取った情報をPardotプロスペクトレコードに記録
  • Salesforceと同期することで、レポートやダッシュボードで活用可能

重要な注意点:

  • Google Analytics Connectorは実際のデータプッシュ/プルを行わない
  • UTMパラメータを読み取るだけで、Google Analyticsのデータを直接Pardotに取り込むわけではない

(2) UTMパラメータの自動記録とファーストタッチ追跡

Google Analytics Connectorは、以下のUTMパラメータを自動的に読み取り、Pardotプロスペクトに記録します:

記録されるUTMパラメータ:

  • campaign: キャンペーン名(例:spring_sale_2024)
  • medium: メディアタイプ(例:cpc、email、social)
  • source: 流入元(例:google、facebook、newsletter)
  • content: 広告コンテンツ(例:banner_a、text_ad)
  • term: 検索キーワード(例:marketing_automation)

ファーストタッチ追跡:

  • プロスペクトが初めてサイトを訪問した際のアクセス情報を記録
  • 既存プロスペクトには遡及適用されず、新規訪問者のみが対象

(3) GA4への対応状況とユニバーサルアナリティクスとの違い

Google AnalyticsはGA4(Google Analytics 4)に完全移行しています。PardotもGA4との統合が可能です。

GA4統合の新機能(2023-2024年):

  • iframeフォーム内のフォーム送信イベントを追跡可能
  • エンゲージメント指標の詳細分析
  • ユーザー行動の高度なトラッキング

ユニバーサルアナリティクスとの違い:

  • GA4はイベントベースのトラッキング(ページビューもイベントとして扱う)
  • プライバシー保護機能が強化され、Cookie規制に対応
  • 設定方法がユニバーサルアナリティクスと異なるため、GA4を前提とした設定が必要

(4) すべてのPardotエディションで利用可能

Google Analytics Connectorは、すべてのPardotエディション(Growth、Plus、Advanced、Premium)で利用可能です。追加費用は発生しません。

3. 連携設定の具体的な手順(UTMパラメータ・トラッキングコード)

(1) Google Analytics Connectorのセットアップ手順

設定手順の概要:

  1. Pardot管理画面にログイン
  2. 「Admin」→「Connectors」→「+ Add Connector」をクリック
  3. 「Google Analytics」を選択
  4. 「Create Connector」をクリック
  5. セットアップ完了

注意点:

  • UIは定期的に更新される可能性があるため、最新の設定手順はSalesforce公式ヘルプで確認を推奨
  • 設定自体は簡単で、数分で完了します

(2) UTMパラメータ(campaign・medium・source・content・term)の設定

Google Analytics Connectorが自動的にUTMパラメータを読み取るため、手動設定は不要です。ただし、キャンペーンURLには正確なUTMパラメータを含める必要があります。

UTMパラメータの例:

https://example.com/lp?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=spring_sale_2024&utm_content=banner_a&utm_term=marketing_automation

パラメータ設定のポイント:

  • キャンペーンごとに一貫した命名規則を使用(例:{season}_{event}_{year}
  • mediumは標準的な値を使用(cpc、email、social、organic等)
  • sourceは具体的な流入元を記載(google、facebook、newsletter等)

(3) トラッキングコードをPardotフォーム・ランディングページに埋め込む

Google Analyticsのトラッキングコードは、Pardotのフォームやランディングページなどすべてのアセットに含める必要があります。

トラッキングコードの埋め込み:

  1. Google Analytics(GA4)でトラッキングコードを取得
  2. Pardotフォームやランディングページのヘッダー部分に埋め込む
  3. すべてのマーケティングアセット(メール、フォーム、LP等)で統一したトラッキングコードを使用

重要:

  • トラッキングコードが正しく埋め込まれていないと、データが正確に記録されません
  • GA4のタグマネージャー(GTM)を使用する場合は、GTMタグをPardotアセットに埋め込みます

(4) Connected Campaigns使用時の注意点

PardotのConnected Campaigns機能を使用している場合、Google Analytics Connectorの設定に注意が必要です。

注意点:

  • Connected Campaignsの自動キャンペーン作成設定をオンにしない
  • オンにすると、Google Analytics ConnectorとConnected Campaignsが競合し、意図しないキャンペーンが作成される可能性がある

4. 連携後のデータ活用方法(キャンペーン効果測定・アトリビューション分析)

(1) UTMパラメータ情報をSalesforceと同期してレポート化

Google Analytics Connectorで記録されたUTMパラメータ情報は、Salesforceと同期できます。

レポート活用の例:

  • キャンペーンごとのリード獲得数を集計
  • 流入元(source)別の成約率を分析
  • メディアタイプ(medium)別の広告効果を比較

Salesforceレポート作成のポイント:

  • Pardotプロスペクトレコードに記録されたUTMパラメータフィールドを活用
  • カスタムレポートタイプを作成し、キャンペーン効果を可視化

(2) マルチチャネルアトリビューション分析の実践

UTMパラメータを活用したマルチチャネルアトリビューション分析が主流になっています。

分析の流れ:

  1. ファーストタッチ(初回訪問時のUTMパラメータ)を記録
  2. その後のタッチポイント(メール開封、ウェビナー参加等)を追跡
  3. 最終的な成約に至るまでの全接点を可視化
  4. 各チャネルの貢献度を評価

活用例:

  • Google広告→メール→ウェビナー→成約という経路を特定
  • Google広告の貢献度を正確に評価し、予算配分を最適化

(3) GA4イベント追跡でフォーム送信・エンゲージメントを可視化

GA4との統合により、フォーム送信やページエンゲージメントを詳細に追跡できます。

GA4イベント追跡の活用:

  • フォーム送信イベントをトリガーとしたコンバージョン計測
  • ページスクロール深度やクリックイベントの分析
  • iframeフォーム内のイベント追跡(2023-2024年の新機能)

(4) Einstein Analyticsとの組み合わせで真の広告ROIを把握

Einstein Analyticsと組み合わせることで、Google Analyticsだけでは見えない真の広告ROIを把握できます。

Einstein Analytics活用のメリット:

  • PardotのリードスコアリングとGoogle Analyticsの行動データを統合
  • 営業部門の商談結果とマーケティング接点を紐づけて分析
  • AIによる予測分析で、広告予算の最適配分を提案

5. トラブルシューティングとよくあるデータ差異の理由

(1) PardotとGoogle Analyticsでデータが異なる理由(セッション定義の違い)

PardotとGoogle Analyticsでセッション数やページビュー数が異なることがあります。これは、セッション定義の違いによるものです。

セッション定義の違い:

  • Pardot: ページロード時にセッションをカウント
  • Google Analytics: JavaScriptコード実行後にセッションをカウント

データ差異の原因:

  • JavaScriptがブロックされている場合、GAではカウントされないがPardotではカウントされる
  • Cookie設定の違いにより、セッションの継続判定が異なる

(2) ファーストタッチのみ記録され既存プロスペクトには遡及適用されない

Google Analytics Connectorはファーストタッチのみ記録します。

制約:

  • 既存プロスペクトには遡及適用されない
  • 新規訪問者のみがUTMパラメータ記録の対象
  • リピート訪問時のUTMパラメータは更新されない

対処法:

  • リピート訪問のコンバージョン計測は、GA4のイベントトラッキングで別途設定
  • Pardot Engagement Historyで訪問履歴を追跡

(3) Connected Campaigns自動作成設定の競合問題

Connected Campaignsの自動キャンペーン作成設定をオンにすると、Google Analytics Connectorと競合する可能性があります。

問題:

  • 意図しないキャンペーンが自動作成される
  • データが重複する

解決策:

  • Connected Campaignsの自動キャンペーン作成設定をオフにする
  • 手動でキャンペーンを作成し、正確な設定を維持

(4) Cookie規制対応(ファーストパーティ vs サードパーティトラッキング)

Cookie規制が強化され、ファーストパーティトラッキングとサードパーティトラッキングの使い分けが重要になっています。

ファーストパーティトラッキング:

  • 自社ドメインを使用したCookie追跡方式
  • Cookie規制の影響を受けにくい
  • PardotとGA4の統合ではファーストパーティトラッキングを推奨

サードパーティトラッキング:

  • 外部ドメインを使用したCookie追跡方式
  • Cookie規制により制限される可能性が高い

6. まとめ:連携で実現できることと導入判断のポイント

PardotとGoogle Analyticsの連携により、マーケティング施策の効果測定を強化し、アトリビューション分析による広告ROIの可視化が実現できます。Google Analytics ConnectorはUTMパラメータを自動記録し、ファーストタッチを追跡する便利な機能です。

次のアクション:

  • Pardot管理画面から「Admin | Connectors」→「+ Add Connector」→「Google Analytics」でセットアップ
  • Google AnalyticsのトラッキングコードをPardotフォーム・ランディングページに埋め込む
  • キャンペーンURLに正確なUTMパラメータを含める(campaign、medium、source、content、term)
  • GA4のイベントトラッキングでフォーム送信・エンゲージメントを可視化
  • PardotとGoogle Analyticsのデータ差異の理由を理解し、正しくデータを解釈する

導入判断のポイント:

  • すべてのPardotエディションで利用可能、追加費用なし
  • GA4との統合が可能で、最新のトラッキング機能に対応
  • UTMパラメータ情報をSalesforceと同期し、レポート活用が可能
  • ファーストタッチのみ記録される制約があるため、リピート訪問のコンバージョンはGA4で別途設定が必要

PardotとGoogle Analyticsを連携することで、マーケティングと営業の全体像を可視化し、データ駆動型の意思決定を実現してください。

※機能仕様は更新される可能性があります。最新情報はSalesforce公式ヘルプ(https://help.salesforce.com/)でご確認ください。 (この記事は2024年の情報に基づいています)

よくある質問

Q1PardotとGA4は互換性がありますか?

A1GA4との統合が可能で、iframeフォーム内のイベント追跡など高度なトラッキングに対応しています。ユニバーサルアナリティクスとは仕様が異なるため、設定時は注意が必要です。

Q2UTMパラメータはどのように設定すればよいですか?

A2Google Analytics Connectorが自動的にUTMパラメータ(campaign、medium、source、content、term)を読み取り、Pardotプロスペクトに記録します。手動設定は不要ですが、キャンペーンURLには正確なUTMパラメータを含める必要があります。

Q3コンバージョン計測はどこまで可能ですか?

A3GA4のイベントトラッキングでフォーム送信やページ閲覧を計測可能です。ただし、Google Analytics Connectorはファーストタッチのみ記録するため、リピート訪問のコンバージョンは別途設定が必要です。

Q4PardotとGoogle Analyticsでデータが異なるのはなぜですか?

A4セッション定義が異なるためです(Pardotはページロード時、GAはJavaScriptコード実行後にカウント)。また、Google Analytics Connectorは実際のデータプッシュ/プルを行わず、UTMパラメータ読み取りのみを行います。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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