Pardotとは?MA機能・料金・導入メリットをわかりやすく解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/12

MAツールを探しているけれど、PardotとMarketing Cloud Account Engagementって何が違うの?

B2B企業のマーケティング担当者の多くが、「Salesforceを導入しているけれど、Pardotって何?」「Marketing Cloud Account Engagementとの違いは?」「料金はどのくらい?」といった疑問を抱えています。MAツールを検討している中で、Pardotという名前を目にしたものの、詳細が分からず困っている方も多いでしょう。

この記事では、Pardot(現Marketing Cloud Account Engagement)の機能・料金・導入メリットを、Salesforce CRMとの連携を中心に解説します。他のMAツールとの比較も含めて、実践的な情報をお届けします。

この記事のポイント:

  • Pardotは2022年4月にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更、機能は同じB2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム
  • Salesforce CRMとシームレスに統合されるため、既にSalesforce導入済みの企業には導入効果が高い
  • GROWTHプランは月150,000円から、初期費用無料だが無料トライアルはなし
  • Webトラッキング、スコアリング、Engagement Studio、フォーム・LP作成などB2B向け機能が充実
  • 高額で管理者コストもかかるため、予算に余裕のある中堅〜大企業向け

1. Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)とは

(1) Pardotの概要とB2B向け特化

「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)」(出典: Salesforce公式)は、Salesforceが提供するB2Bマーケティングオートメーション(MA)プラットフォームです。リード生成・スコアリング・メールマーケティングに特化しており、マーケティングとセールスの連携を促進する設計となっています。

「Complete Guide To Salesforce Pardot 2025」(出典: Cyntexa)によれば、Pardotは見込み客の関心度を可視化し、営業の優先順位づけに活用できるツールとされています。

B2B向けに特化した理由:

  • 長い営業サイクル(数ヶ月〜1年以上)に対応
  • 複数の意思決定者が関与する購買プロセスをサポート
  • リード育成(ナーチャリング)機能が充実

「Companies using Salesforce Pardot in 2025」(出典: Landbase)によれば、2025年時点で27,976社が導入しており、製造業、ビジネスサービス、ソフトウェア業界での利用が多いと報告されています。

(2) Marketing Cloud Account Engagementへの名称変更の経緯

「【2024年最新版】Account Engagement(旧Pardot)の価格や機能について解説」(出典: カルテットコミュニケーションズ)によれば、2022年4月7日にPardotからMarketing Cloud Account Engagementに名称変更されました。

名称変更の背景:

  • Salesforceのマーケティングクラウド製品群への統合
  • ブランド統一と製品体系の整理
  • 機能は変わらず、あくまで名称のみの変更

ただし、検索では「Pardot」が多く使われているため、この記事でも両方の名称を併記しています。

(3) Salesforce CRMとの統合

Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)の最大の特徴は、Salesforce CRMとのシームレスな統合です。

「Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)- Salesforce公式」によれば、Account EngagementはSalesforce CRMとの統合を前提に設計されており、連携によって最大効果を発揮すると言われています。

統合によるメリット:

  • マーケティング活動と営業活動のデータが一元管理される
  • リード情報がリアルタイムでCRMに反映される
  • 営業担当者がリードの行動履歴を確認できる

Salesforce未導入企業は、他のMAツール(HubSpot、SATORI、BowNowなど)も検討する選択肢があります。

2. Pardotの主要機能

(1) Webトラッキング

「Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)とは」(出典: toBeマーケティング)によれば、Webトラッキング機能により顧客のWebページ閲覧履歴を追跡し、興味・関心を把握できます。

Webトラッキングの活用シーン:

  • どのページを閲覧したか(製品ページ、料金ページ、導入事例など)
  • 閲覧回数・滞在時間
  • ダウンロードした資料

これらの情報を基に、見込み客の関心度を可視化し、営業の優先順位づけに活用できます。

(2) スコアリング・グレーディング

スコアリング機能とグレーディング機能により、見込み客の「関心度」と「質」を評価できます。

スコアリング(関心度の評価):

  • 顧客の行動データ(ページ閲覧、メール開封、フォーム送信など)から見込み度合いを数値化
  • スコアが高い顧客を優先的に営業にパスする

グレーディング(質の評価):

  • 顧客の属性情報(企業規模、業種、役職など)から見込み客の質を評価
  • ターゲット層に合致する顧客を識別

スコアリングとグレーディングを組み合わせることで、「関心度が高く、質も良い」リードを効率的に抽出できます。

(3) Engagement Studio(シナリオメール)

Engagement Studioは、シナリオ設定に基づき、顧客の状況に応じて自動的にメールを配信する機能です。

Engagement Studioの活用例:

  • ホワイトペーパーをダウンロードした顧客に、3日後にフォローメールを送信
  • メールを開封した顧客には、さらに詳しい資料を送信
  • 開封しなかった顧客には、別のアプローチメールを送信

シナリオメール設定をしておけば、顧客の状況に応じて最適なタイミングで自動配信が可能です。

(4) フォーム・LP作成

「Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)とは」(出典: toBeマーケティング)によれば、ドラッグ&ドロップでフォームやランディングページ(LP)を作成できるため、技術知識がなくても運用可能です。

フォーム・LP作成機能:

  • 資料請求フォーム、セミナー申込フォームなどを簡単に作成
  • LPデザインのカスタマイズ
  • フォーム送信データをSalesforce CRMに自動反映

「Pardot AppExchange Package Download and Release History」(出典: Pardot AppExchange)によれば、2025年1月にPackage v5.0がリリースされ、アセットクエリの上限が10,000レコードに拡大し、より多くのアセットコピーが可能になりました。また、2025年2月にはPackage v5.3がリリースされ、Apexクラスがバージョン45に更新されICUローカルフォーマット対応が追加されました。

3. 料金体系とプラン比較

(1) 料金プラン(GROWTHプラン月150,000円~)

「Marketing Cloud Account Engagementの価格 - Salesforce公式」によれば、4つのプランが用意されており、GROWTHプランは月150,000円からとなっています(1ユーザー単位の月額制、初期費用無料)。

「Complete Guide To Salesforce Pardot 2025」(出典: Cyntexa)によれば、ライセンス料金は月額$1,250以上(約150,000円)と高額で、中小企業やスタートアップには導入ハードルが高いと指摘されています。

プラン選定のポイント:

  • リード数(月間の想定リード獲得数)
  • 必要な機能(基本機能か、高度な分析機能か)
  • ユーザー数(マーケティングチームの規模)

※料金は米ドル建て($1,250/月~)のため為替変動の影響を受けます。執筆時点(2025年11月)の情報ですので、最新の料金は公式サイトでご確認ください。

(2) 無料トライアルについて

「【2024年最新版】Account Engagement(旧Pardot)の価格や機能について解説」(出典: カルテットコミュニケーションズ)によれば、無料トライアル期間はありません。

導入前の確認方法:

  • デモ(Salesforceの営業担当またはパートナー企業に依頼)
  • コンサルティング(導入支援会社による機能説明)
  • 公式ドキュメント(Salesforce公式サイト)

無料トライアルがないため、導入前に十分な機能確認・検証が重要です。

(3) 導入コスト(ライセンス料以外)

「Complete Guide To Salesforce Pardot 2025」(出典: Cyntexa)によれば、ライセンス料金に加えて、導入費用と管理者のコストも必要と指摘されています。

追加で必要なコスト:

  • 導入構築費用(初期設定、Salesforce CRM連携設定など)
  • 管理者のトレーニングコスト(Pardot admin)
  • 運用サポート費用(導入支援会社への委託)

専門の管理者(Pardot admin)の雇用・トレーニングコストが別途必要で、運用体制の構築が課題になると言われています。

4. 導入メリットとデメリット

(1) メリット(CRM連携、スコアリング、シナリオ自動化)

Salesforce CRMとのシームレスな連携: 既にSalesforce導入済みの企業には導入効果が高いと言われています。マーケティング活動と営業活動のデータが一元管理され、営業担当者がリードの行動履歴を確認できます。

スコアリング・グレーディング: スコアリング機能とWebトラッキングを組み合わせて、見込み客の関心度を可視化し、営業の優先順位づけに活用できます。

Engagement Studioによる自動化: シナリオメール設定をしておけば、顧客の状況に応じて最適なタイミングで自動配信が可能です。

技術知識不要: ドラッグ&ドロップでフォームやランディングページを作成できるため、技術知識がなくても運用可能です。

(2) デメリット(高額、無料トライアルなし、管理者コスト)

高額な料金: ライセンス料金が月額$1,250以上(約150,000円)と高額で、中小企業やスタートアップには導入ハードルが高いと指摘されています。

無料トライアルがない: 無料トライアルがないため、導入前に十分な機能確認・検証ができない可能性があります。

専門管理者のコスト: 専門の管理者(Pardot admin)の雇用・トレーニングコストが別途必要で、運用体制の構築が課題になります。

Salesforce CRM前提: Account EngagementはSalesforce CRMとの統合を前提に設計されており、Salesforce未導入企業には他のMAツール(HubSpot、SATORI、BowNowなど)を検討する選択肢があります。

5. Pardotの導入に向いている企業

(1) Salesforce導入済み企業

Salesforce CRMを既に導入している企業は、Pardotとのシームレスな連携により最大効果を発揮できます。マーケティング活動と営業活動のデータが一元管理され、営業担当者がリードの行動履歴を確認できます。

(2) B2B長期営業サイクル企業

B2B企業で長い営業サイクル(数ヶ月〜1年以上)の製品・サービスを扱っている場合、Pardotのリード育成(ナーチャリング)機能が有効です。見込み客の関心度を段階的に高め、適切なタイミングで営業にパスできます。

(3) 予算に余裕のある中堅〜大企業

ライセンス料金が月額150,000円以上、導入構築費用や管理者コストも別途必要なため、予算に余裕のある中堅〜大企業向けです。

中小企業やスタートアップの選択肢:

  • HubSpot(中小企業向け、無料プランあり)
  • SATORI(国内企業に強い、月額10万円程度)
  • BowNow(低価格、月額数万円)

複数のMAツールを比較し、自社の予算・要件に合ったツールを選定することが重要です。

6. まとめ:Pardot導入時の重要ポイント

Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)は、Salesforce CRMとのシームレスな連携が最大の強みです。既にSalesforce導入済みで、B2B長期営業サイクルの企業には導入効果が高いと言われています。ただし、料金が月150,000円~と高額で、無料トライアルがないため、導入前に十分な機能確認が必要です。

次のアクション:

  • Salesforce CRMの導入状況を確認する
  • 自社の予算とリード数を整理する
  • デモまたはコンサルティングで機能確認を行う
  • 他のMAツール(HubSpot、SATORI、BowNowなど)と比較する
  • 管理者のトレーニング計画を立てる

※この記事は2025年11月時点の情報です。2022年4月に名称変更(Pardot→Marketing Cloud Account Engagement)されており、最新情報は公式サイトでご確認ください。料金は米ドル建てのため為替変動の影響を受けます。パッケージは定期的に更新されており、機能仕様が変わる可能性があります。

よくある質問

Q1PardotとMarketing Cloud Account Engagementの違いは?

A12022年4月に名称変更されただけで、機能は同じB2Bマーケティングオートメーションプラットフォームです。Pardotが旧名称、Marketing Cloud Account Engagementが公式の新名称です。検索では「Pardot」が多く使われているため、両方の名称を知っておくと便利です。

Q2初期費用はかかるのか?

A2初期費用は無料で、1ユーザー単位の月額制です。GROWTHプランは月150,000円からとなっています。ただし、ライセンス料金に加えて、導入構築費用(初期設定、Salesforce CRM連携設定など)や管理者のトレーニングコストが別途必要です。

Q3無料トライアルはあるのか?

A3無料トライアルは用意されていません。導入前にデモやコンサルティングで機能確認が必要です。Salesforceの営業担当またはパートナー企業に依頼してデモを受けることができます。無料トライアルがないため、十分な機能確認・検証を行ってから導入を決定することが重要です。

Q4Salesforce CRM連携は必須か?

A4Marketing Cloud Account EngagementはSalesforce CRMとの統合を前提に設計されており、連携によって最大効果を発揮します。既にSalesforce導入済みの企業には導入効果が高いと言われています。Salesforce未導入企業は、HubSpot、SATORI、BowNowなど他のMAツールも検討する選択肢があります。

Q5他のMAツールと比較して何が違うのか?

A5Salesforce CRMとのシームレスな連携が最大の強みです。マーケティング活動と営業活動のデータが一元管理され、営業担当者がリードの行動履歴を確認できます。一方、料金が月150,000円~と高額で、HubSpot・SATORI・BowNowなど低価格MAツールと比べると導入ハードルが高いです。複数のMAツールを比較し、自社の予算・要件に合ったツールを選定することが重要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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