マルケト(Marketo)とは?機能・料金・活用方法を徹底解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/7

MAツール選びでMarketoが気になるけれど、実際どうなのか...

マーケティングオートメーション(MA)ツールの導入を検討していると、必ず候補に挙がるのがMarketo(マルケト)です。世界6,000社以上、日本でも5,000社以上が導入していると言われるこのツール。「高機能」「エンタープライズ向け」という評判は聞くものの、実際のところどんな機能があり、どれくらいのコストがかかるのか、他のツールとどう違うのか、疑問は尽きません。

この記事では、Marketoの概要から主要機能、料金体系、他のMAツールとの比較まで、導入検討に必要な情報を整理します。

この記事のポイント:

  • Marketoは2018年にAdobeが買収し、現在は「Adobe Marketo Engage」として提供
  • 10個のアプリケーション機能を統合し、オムニチャネルキャンペーンに強み
  • 料金プランは4種類(Select・Prime・Ultimate・Enterprise)だが、価格は非公開で見積もり相談が必要
  • 多機能ゆえの複雑さがあり、専任のマーケティング担当者がいる企業に向いている
  • HubSpot、Pardotなど他ツールとの違いを理解して選定することが重要

Marketo Engageとは何か

Marketo Engageは、Adobeが提供するB2B向けマーケティングオートメーションツールです。2006年に米国で創業したMarketo社は、2018年にAdobeに買収され、現在はAdobe Experience Cloudの一部として提供されています。

Marketo Engageの概要:

  • 開発元:Adobe(2018年に買収)
  • 主な用途:B2Bマーケティングオートメーション
  • 導入企業数:世界6,000社以上、日本5,000社以上と言われている
  • 日本語ユーザーコミュニティ:約2,200名

Adobe買収後は、Adobe Experience Cloudの他製品(Adobe Analytics、Adobe Targetなど)との連携が強化され、より統合的なマーケティングプラットフォームとして進化しています。

Marketoの主要機能と特徴

Marketoは多機能なMAツールとして知られています。特にパーソナライゼーションとオムニチャネル対応に強みがあります。

10個のアプリケーション機能の全体像

Marketoには10個のアプリケーション機能が統合されています。

主要なアプリケーション機能:

機能 概要
マーケティングオートメーション リード獲得・育成・スコアリングの自動化
メールマーケティング パーソナライズドメールの配信
モバイル プッシュ通知、SMSマーケティング
ソーシャル SNS連携、ソーシャルキャンペーン
デジタル広告 リターゲティング、広告連携
Web ランディングページ、フォーム作成
ABM(アカウントベースドマーケティング) 特定企業アカウントへのターゲティング
リード管理 リード情報の一元管理
アナリティクス キャンペーン効果測定、レポート
予測分析 AIによる行動予測

これらの機能を組み合わせることで、複数チャネルをまたいだオムニチャネルキャンペーンを設計・実行できます。

パーソナライゼーションとAI機能

Marketoの大きな特徴は、高度なパーソナライゼーション機能です。

パーソナライゼーション機能:

  • 統合顧客プロファイル管理:顧客情報を一元管理
  • エンゲージメント履歴蓄積:行動履歴に基づく分析
  • GUIベースのオーディエンスセグメンテーション:直感的なセグメント作成
  • AIを活用した最適コンテンツ配信:受信者に応じたコンテンツ出し分け

AI機能(プレディクティブ分析):

  • 見込み客の行動予測
  • 最適な送信タイミングの提案
  • 成約確度の予測

これらの機能により、顧客一人一人に最適な情報を的確なタイミングで提供する「1対1コミュニケーション」が実現できます。

700以上の外部システム連携

Marketoは700以上の外部システムと連携可能です。

主な連携先:

  • CRM:Salesforce、Microsoft Dynamics、Oracle
  • ウェビナー:Zoom、Webex、On24
  • 広告:Google Ads、Facebook、LinkedIn
  • 分析:Google Analytics、Adobe Analytics
  • その他:Slack、Teams、各種MAツール

既存のITシステムとの統合がスムーズに実現できるため、大規模な企業でも導入しやすい点がメリットです。

料金体系と導入コストの目安

Marketoの料金は非公開であり、正確な金額は見積もり相談が必要です。

4つの料金プラン(Select・Prime・Ultimate・Enterprise)

Marketoには4つの料金プランが用意されています。

料金プランの構成:

プラン 対象 特徴
Select 中小規模 基本的なMA機能
Prime 中規模 高度な機能追加
Ultimate 大規模 フル機能
Enterprise エンタープライズ カスタマイズ対応

料金の目安:

  • 料金は非公開で、見積もりは公式サイトから問い合わせが必要
  • 一般的にエンタープライズ向けMAツールとして高額な傾向
  • 年間契約が基本

※正確な料金はAdobe公式サイトからお問い合わせください。

導入支援・トレーニング費用の考慮

Marketoは多機能なツールであるため、導入支援やトレーニングにも費用がかかることを考慮すべきです。

追加で考慮すべき費用:

  • 初期導入支援:ベンダーによる設定支援、既存システムとの連携構築
  • トレーニング:管理者・ユーザー向けの操作研修
  • 運用コンサルティング:効果的な活用のためのアドバイス
  • カスタマイズ開発:企業固有の要件への対応

これらの費用を含めた総保有コスト(TCO)で予算を検討することが推奨されます。

他のMAツールとの比較

Marketoを検討する際は、他のMAツールとの違いを理解することが重要です。

HubSpotとの比較(機能・価格帯・適性)

比較ポイント:

項目 Marketo Engage HubSpot Marketing Hub
主な対象 大企業・エンタープライズ 中小〜大企業
価格帯 高額(非公開) 中〜高額(公開)
機能 多機能・高度なパーソナライゼーション バランスの取れた機能、使いやすさ重視
学習コスト 高い(トレーニング推奨) 比較的低い(直感的なUI)
CRM連携 複数CRMに対応 HubSpot CRM(無料)と統合

選び方の目安:

  • 大規模・複雑なマーケティングを実施したい → Marketo
  • 使いやすさとコストバランスを重視 → HubSpot

Pardot(Account Engagement)との比較

比較ポイント:

項目 Marketo Engage Pardot(Account Engagement)
主な対象 大企業・エンタープライズ 中〜大企業
価格帯 高額 中〜高額(月額15万円〜)
機能 多機能・ABM強化 シンプル・Salesforce特化
CRM連携 複数CRMに対応 Salesforce専用
学習コスト 高い 中程度

選び方の目安:

  • 複数チャネル・ABMを活用した高度なマーケティング → Marketo
  • Salesforceを中心としたシンプルなMA → Pardot

SATORI・List Finderなど国内ツールとの違い

国内MAツールとの比較:

項目 Marketo Engage 国内MAツール
主な対象 大企業 中小企業
価格帯 高額 中〜低価格帯
機能 多機能・グローバル対応 シンプル・日本企業に特化
サポート 英語中心(日本語対応は限定的) 日本語サポート充実
学習コスト 高い 低い

国内ツールの例:

  • SATORI:月額148,000円〜、日本語サポート充実
  • List Finder:月額39,800円〜、中小企業向け
  • BowNow:無料プランあり、導入しやすい

選び方の目安:

  • グローバル展開・高度な機能が必要 → Marketo
  • 日本語サポート重視・コスト抑制 → 国内MAツール

導入時の注意点とよくある課題

Marketoは高機能なツールですが、導入時に注意すべき点もあります。

習得に時間がかかる多機能ゆえの複雑さ

Marketoは多機能であるがゆえに、使いこなすまでに時間がかかります。

よくある課題:

  • 機能が多すぎて何から始めればよいかわからない
  • 設定項目が複雑で、初期構築に時間がかかる
  • 効果的な使い方を習得するまでに数ヶ月かかることも

対策:

  • 導入前にトレーニングを受講
  • まず基本機能から始めて段階的に拡張
  • ベンダーの導入支援サービスを活用

運用体制と専門人材の確保

Marketoを効果的に運用するには、専門的なマーケティング知識と技術スキルを持った人材が必要です。

必要な体制:

  • マーケティング戦略を立案できる担当者
  • ツールの設定・運用を担当できる人材
  • データ分析・レポーティングができる人材

注意点:

  • 専任のマーケティング担当者がいない企業では、機能を使いこなせず導入効果が得られないリスクがある
  • 外部のMA運用代行サービスを活用する選択肢もある

日本語対応の現状

Marketoは元々米国発のツールであり、日本語対応が不十分な部分があります。

日本語対応の課題:

  • インターフェースに直訳調の表現が含まれる場合がある
  • 英語のドキュメントを参照する必要があるケースも
  • サポート対応が英語中心になることも

対策:

  • 日本語ユーザーコミュニティ(約2,200名)を活用
  • 日本のパートナー企業による導入支援を利用
  • 英語に抵抗がないチームメンバーを確保

まとめ:Marketoが向いている企業・向かない企業

Marketoは高機能なMAツールですが、すべての企業に適しているわけではありません。

Marketoが向いている企業:

  • 従業員100名以上の中〜大規模企業
  • 専任のマーケティング担当者がいる
  • 複数チャネルを横断したオムニチャネルマーケティングを実施したい
  • ABM(アカウントベースドマーケティング)を本格的に導入したい
  • 既に複数のITシステムを運用しており、連携が必要
  • 導入・運用に十分な予算を確保できる

Marketoが向かない企業:

  • 従業員50名未満の小規模企業
  • マーケティング担当者が不在または兼任
  • MAツールの導入が初めてで、シンプルなツールから始めたい
  • 日本語サポートを重視する
  • コストを抑えたい

次のアクション:

  • Adobe公式サイトから見積もりを取得
  • 自社のマーケティング戦略と必要機能を整理
  • 他のMAツール(HubSpot、Pardot、国内ツール)とも比較検討
  • 導入支援・トレーニング費用も含めた総予算を検討
  • デモや無料トライアル(提供されている場合)で操作性を確認

※この記事は2024年時点の情報です。料金プランや機能は変更される可能性があるため、最新情報はAdobe公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1Marketoの料金はいくらですか?

A1Marketoには Select・Prime・Ultimate・Enterprise の4プランがありますが、料金は非公開です。見積もりはAdobe公式サイトから問い合わせが必要です。エンタープライズ向けのMAツールであるため、一般的に高額な傾向にあります。導入支援・トレーニング費用も含めた総予算で検討することが推奨されます。

Q2Marketoは初心者でも使えますか?

A2Marketoは多機能であるため、習得に時間がかかります。専門的なマーケティング知識と技術スキルが必要で、専任のマーケティング担当者がいる企業に向いています。MAツールが初めての場合は、HubSpotや国内ツールなど、よりシンプルなツールから始めることも選択肢です。

Q3MarketoとPardotの違いは何ですか?

A3Marketoは多機能で高度なパーソナライゼーション・ABM機能を持ち、大規模・複雑なマーケティングに強みがあります。Pardot(Account Engagement)はよりシンプルで、Salesforceとの連携に特化しています。企業規模、予算、必要機能、既存システムとの連携要件を考慮して選択することが重要です。

Q4Marketoは日本語対応していますか?

A4日本語対応はされていますが、インターフェースに直訳調の表現が含まれる場合があります。また、一部のドキュメントは英語のみの場合もあります。日本語ユーザーコミュニティ(約2,200名)や日本のパートナー企業を活用することで、サポートを補完できます。

Q5Marketoの導入にはどれくらいの期間がかかりますか?

A5企業規模や既存システムとの連携範囲によりますが、初期設定と基本的な運用開始まで1〜3ヶ月程度が一般的です。機能を使いこなして効果を出すまでには、さらに数ヶ月のトレーニングと運用改善が必要になるケースが多いです。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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