Marketo(マルケト)の特徴と機能|MAツールとしての強みと導入検討ポイント

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/9

MAツールを導入したいけれど、どのツールを選べばいいか悩んでいませんか?

B2Bマーケティング担当者がマーケティングオートメーション(MA)ツールを導入する際、「高機能なツールが必要」と考えて Marketo(マルケト)を候補に挙げる方は少なくありません。しかし、「料金はいくらかかるのか」「自社に本当に必要な機能なのか」「他のMAツールと何が違うのか」といった疑問を抱える場合もあるでしょう。

この記事では、Marketo(Adobe Marketo Engage)の特徴・主要機能・料金プラン、他のMAツール(HubSpot、Pardot等)との比較、導入検討時の注意点までを網羅的に解説します。

この記事のポイント:

  • Marketo(Adobe Marketo Engage)は世界6,000社以上が導入するMAツールで、Gartnerのリーダー評価を獲得している
  • リードスコアリング、ナーチャリング、クロスチャネルマーケティング(5チャネル対応)など高度な機能を提供
  • 700以上のツールと連携可能で、Adobe製品との統合にも強み
  • 料金は非公開で個別見積りが必要(月額20万円〜が目安)、データベースサイズ(リード数)により変動
  • HubSpotは使いやすさと明確な価格、PardotはSalesforce連携に強みがあり、企業規模と目的で選定すべき

1. Marketo(マルケト)とは|MAツールの代表格としての位置づけ

Marketo(マルケト)は、B2B・B2Cマーケティングオートメーション市場で代表的なツールの一つです。

(1) Adobe買収とMarketo Engageへの名称変更

Marketoは2006年に創業し、2013年にNASDAQに上場したMAツールベンダーです。2018年にAdobe Systemsが約47億ドルで買収し、現在は Adobe Marketo Engage として提供されています。

Adobe買収後、Adobe Experience Cloud(マーケティング・アナリティクス・コマース等の統合プラットフォーム)の一部となり、Adobe製品との連携が強化されました。

(2) Gartnerリーダー評価と市場での存在感

Marketoは、Gartner Magic Quadrant for B2B Marketing Automation Platforms 2024において、Adobeが リーダー(Leaders) に選出されています。この評価は、製品の実行能力(Ability to Execute)とビジョンの完成度(Completeness of Vision)の両面で高く評価されていることを示しています。

※出典: Gartner「Magic Quadrant for B2B Marketing Automation Platforms 2024」

(3) 世界6,000社以上の導入実績

Marketoは世界6,000社以上、国内でも多数の企業に導入されており、B2B・B2C両方に対応可能な汎用性の高いMAツールです。大企業から中堅企業まで幅広い規模の企業で活用されています。

2. Marketoの主要機能とマーケティングオートメーションの特徴

Marketoは、高度なマーケティングオートメーション機能を提供しています。

(1) リードスコアリングとナーチャリング

リードスコアリング は、見込み客(リード)の関心度や購買意欲を数値化する機能です。Marketoでは、以下の行動をスコアとして記録できます:

  • Webサイト訪問(ページ閲覧、資料ダウンロード等)
  • メール開封・クリック
  • セミナー参加
  • フォーム送信

これらのスコアをもとに、購買意欲の高いリードを優先的に営業に引き渡すことができます。

リードナーチャリング は、見込み客を育成し、購買意欲を高める活動です。Marketoでは、リードの行動や属性に応じて自動的にメールを配信し、段階的に情報提供を行うことで、商談化率を向上させます。

(2) クロスチャネルマーケティング(5チャネル対応)

Marketoは、以下の5つのチャネルでマーケティング機能を提供します:

  1. メール: セグメント配信、A/Bテスト、パーソナライゼーション
  2. モバイル: プッシュ通知、アプリ内メッセージ
  3. ソーシャル: SNS広告の配信・効果測定
  4. デジタル広告: Google広告、Facebook広告等との連携
  5. Webパーソナライゼーション: 訪問者の属性・行動に応じてWebコンテンツを最適化

これらのチャネルを横断的に管理し、顧客体験を統一的に設計できる点がMarketoの強みです。

(3) 700以上のツール連携とAdobe製品との統合

Marketoは700以上のパートナーソリューションと連携可能で、以下のようなツールと統合できます:

  • CRM/SFA: Salesforce、Microsoft Dynamics CRM
  • コミュニケーション: Slack、Chatwork
  • 分析: Google Analytics、Tableau
  • 広告: Google広告、Facebook広告

Adobe Experience Cloud製品(Adobe Analytics、Adobe Target等)との統合により、データ分析・A/Bテスト・パーソナライゼーションを高度に実現できます。

※出典: Adobe「Marketo Engage マーケティングオートメーション」

(4) AI活用の予測コンテンツとパーソナライゼーション

MarketoはAIを活用した機能を提供しています:

  • 予測コンテンツ: リードの行動履歴から関心の高いコンテンツを自動予測して配信
  • パーソナライゼーション: 顧客の属性・行動に応じてメール・Webコンテンツを最適化
  • 送信時間の最適化: メール開封率を最大化するために、最適な送信時間を予測

これらの機能により、マーケティング活動の効果を最大化できます。

3. Marketoの料金プランと導入コスト

Marketoの料金体系は、他のMAツールと比べて特徴的です。

(1) 4つの料金プラン(Select・Prime・Ultimate・Enterprise)

Marketoは以下の4つの料金プランを提供しています:

  • Select: 基本的なマーケティングオートメーション機能
  • Prime: リードスコアリング、A/Bテスト等の高度な機能追加
  • Ultimate: AI活用機能、高度なパーソナライゼーション
  • Enterprise: 大企業向けカスタマイズプラン

※出典: Adobe「Marketo Engage 価格とパッケージ」

(2) 料金は非公開・個別見積り(月額20万円〜が目安)

Marketoの料金は 公開されておらず、個別見積りが必要 です。一般的な目安としては、月額20万円〜と言われていますが、データベースサイズ(リード数)やプランにより大きく変動します。

料金に影響する要因:

  • データベースサイズ(リード数)
  • 選択するプラン(Select・Prime・Ultimate・Enterprise)
  • 契約期間(年間契約が基本)

予算計画を立てる際は、事前にAdobeまたは代理店に問い合わせることが必須です。

※この記事は2025年12月時点の情報です。料金・機能は変更される可能性があります。公式サイトで最新情報を確認してください。

(3) データベースサイズ(リード数)による変動

Marketoの料金は、管理するリード数によって変動します。リード数が増えるほど月額費用が増加するため、見込み客数の成長を見越した予算計画が重要です。

例:

  • リード数 1万件: 月額20万円〜
  • リード数 5万件: 月額50万円〜(目安)
  • リード数 10万件以上: 個別見積り

(上記は一般的な目安であり、実際の料金は個別見積りで確認が必要です)

4. 他MAツールとの比較|Marketo・HubSpot・Pardotの違い

Marketoを選定する際は、他のMAツールとの比較が重要です。

(1) 機能の違い:高度なマーケティング機能 vs 使いやすさ

Marketo:

  • 高度なマーケティングオートメーション機能
  • AI活用の予測コンテンツ・パーソナライゼーション
  • BtoB・BtoC両対応

HubSpot:

  • インバウンドマーケティングに強み
  • 直感的なUI・使いやすさ重視
  • CMS・CRM・MAの統合プラットフォーム

Pardot(Salesforce Account Engagement):

  • Salesforce CRMとのネイティブ連携
  • BtoBマーケティングに特化
  • リードスコアリング・ナーチャリングが強力

※出典: BOXIL「MAツールのAccount Engagement・Marketo Engage・HubSpot・SATORIを比較」

(2) 料金体系の違い:非公開 vs 明確な価格

Marketo:

  • 料金非公開、個別見積り
  • 月額20万円〜(目安)

HubSpot:

  • 料金明確、無料プランあり
  • 有料プランは月額2,160円〜(機能により変動)

Pardot:

  • 料金公開、月額15万円〜(プランにより変動)

Marketoは料金が非公開のため予算計画が立てにくい一方、HubSpotやPardotは明確な価格設定がある点が異なります。

(3) 適している企業規模とユースケース

Marketo:

  • 適している企業: 中堅〜大企業(従業員200名以上)
  • ユースケース: 高度なマーケティング機能が必要、Adobe製品との連携を重視

HubSpot:

  • 適している企業: スタートアップ〜中堅企業(従業員50〜500名)
  • ユースケース: 初めてのMAツール導入、コスト重視

Pardot:

  • 適している企業: Salesforce利用企業(従業員100名以上)
  • ユースケース: SFA/CRM連携を重視したBtoBマーケティング

いずれのツールも無料トライアルやデモを提供しているため、まずは実際に試してから導入を決定することが推奨されます。

5. Marketo導入時の注意点とメリット・デメリット

Marketoを導入する際は、以下のメリット・デメリットを考慮する必要があります。

(1) メリット:高機能・BtoB/BtoC両対応・豊富な連携

メリット:

  • 高度なマーケティング機能: リードスコアリング、ナーチャリング、AI活用機能
  • BtoB・BtoC両対応: 業種・ビジネスモデルを問わず活用可能
  • 豊富な連携: 700以上のツールと連携、Adobe製品との統合も強力
  • Gartnerリーダー評価: 市場での高い評価と実績
  • ユーザーコミュニティ: ユーザー会・オンラインコミュニティでナレッジ共有が活発

(2) デメリット:高コスト・学習コスト・年間契約必須

デメリット:

  • 高コスト: 月額20万円〜と他のMAツールより高額。中小企業には負担が大きい
  • 学習コスト: 高機能なため使いこなすまでに時間がかかる。専任担当者の配置が推奨される
  • 料金非公開: 個別見積りのため予算計画が立てにくい
  • 年間契約: 基本的に年間契約のため、短期間での解約が難しい

※出典: ワンマーケティング「MAツール Marketo(マルケト)とは?特徴や事例を解説」

(3) ユーザーコミュニティとサポート体制

Marketoは以下の3つのコミュニティを提供しており、ユーザー同士のナレッジ共有が活発です:

  1. ユーザー会: 定期的にオフラインで開催、導入事例の共有
  2. 分科会: テーマ別の勉強会(ABM、メールマーケティング等)
  3. オンラインコミュニティ: 質問・回答、Tips共有

また、ソフトバンクなどの国内代理店が導入支援サービスを提供しており、初期設定・運用立ち上げをサポートしています。

6. まとめ:Marketoが適している企業と導入検討のポイント

Marketo(Adobe Marketo Engage)は、世界6,000社以上が導入する高機能なMAツールで、リードスコアリング、ナーチャリング、クロスチャネルマーケティング(5チャネル対応)など豊富な機能を提供します。700以上のツールと連携可能で、Adobe製品との統合にも強みがあります。

料金は非公開で個別見積りが必要(月額20万円〜が目安)、データベースサイズ(リード数)により変動します。HubSpotは使いやすさと明確な価格、PardotはSalesforce連携に強みがあり、企業規模と目的で選定すべきです。

Marketoは中堅〜大企業で高度なマーケティング機能が必要な場合に適していますが、高コストと学習コストがデメリットです。中小企業はHubSpotなど低価格ツールから始めることも選択肢です。

次のアクション:

  • 自社のマーケティング課題と必要機能を整理する
  • Marketo・HubSpot・Pardotの無料デモやトライアルを試す
  • 料金見積りを取得し、予算とROIを検討する
  • ユーザーコミュニティや導入事例を参考にする

MAツール選定は自社の規模・目的・予算を考慮し、最適なツールを選びましょう。

よくある質問

Q1Marketoの料金はいくらかかるのか?

A1Marketoの料金は非公開で、個別見積りが必要です。データベースサイズ(リード数)とプラン(Select・Prime・Ultimate・Enterprise)により変動し、月額20万円〜が一般的な目安です。年間契約が基本で、リード数が増えるほど費用も増加します。予算計画を立てる際は、Adobeまたは代理店に事前に問い合わせることを推奨します。

Q2Marketo、HubSpot、Pardotの違いは何か?

A2Marketoは高度なマーケティングオートメーション機能とAdobe製品との連携に強みがあります。HubSpotは直感的なUI・使いやすさと明確な価格設定が特徴で、無料プランもあります。Pardot(Salesforce Account Engagement)はSalesforce CRMとのネイティブ連携に最適です。企業規模(Marketoは中堅〜大企業向け、HubSpotはスタートアップ〜中堅企業向け)と目的(高度な機能 vs コスト重視)で選定すべきです。

Q3自社にMarketoは適しているか?

A3Marketoは中堅〜大企業(従業員200名以上)で高度なマーケティング機能が必要な場合に適しています。BtoB・BtoC両方に対応可能で、700以上のツールと連携できます。ただし、月額20万円〜と高コストで学習コストもかかるため、中小企業にはHubSpotなど低価格ツールから始めることも選択肢です。無料デモで実際に試してから判断することを推奨します。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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