MAツールの費用はいくら?月額5万円〜の料金相場を比較

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/8

MAツール導入を検討中だが、価格体系が複雑で総コストが分からない...

B2B企業でマーケティングオートメーション(MA)ツールの導入を検討し始めると、「月額費用はいくら?」「初期費用は?」「オプション費用は?」と、価格体系の複雑さに戸惑う方が多いのではないでしょうか。

MAツールは製品によって価格差が大きく、月額数万円のエントリーツールから年間1,000万円超のエンタープライズツールまで幅広いラインナップがあります。この記事では、MAツールの価格相場・料金体系・主要ツールの比較から、隠れコストとコスト削減のポイントまで詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • MAツールの価格は3つの価格帯に分類される(低価格帯・中価格帯・高価格帯)
  • 料金体系は月額定額制・従量課金制・フリーミアム型の3パターン
  • 主要ツール(HubSpot・SATORI・Marketo等)で価格差は最大数十倍
  • ツール費用以外の隠れコスト(コンサル・トレーニング等)も考慮が必要
  • 高機能ツールが必ずしも高成果につながるわけではない

MAツール導入の予算計画を立てる重要性

MAツールの導入費用は、選択するツールや規模によって月額数万円から年間1,000万円以上まで大きく異なります。予算計画が不十分なまま導入を進めると、以下のような問題が発生する可能性があります。

予算計画が不十分な場合のリスク:

  • 月額費用だけ見て選んだ結果、必要な機能がオプション扱いで追加費用発生
  • リード数・配信数の上限超過で追加課金が発生
  • 導入コンサルティング費用を見込んでおらず予算オーバー
  • 高機能ツールを導入したが使いこなせず投資対効果が出ない

79%の企業が「MAツール導入時に専門家の意見が必要」と回答しているというデータもあり、ツール費用以外のコストも含めた総合的な予算計画が重要です。

MAツールの料金体系を理解する:3つの課金パターン

(1) 月額定額制

月額定額制は、プラン別に固定料金を支払う方式です。

特徴:

  • 利用量に関わらず料金が一定
  • 予算管理がしやすい
  • 大規模利用時はコストパフォーマンスが高い

向いている企業:

  • リード数・配信数が多い
  • 利用量の変動が少ない
  • 年間予算を確定させたい

(2) 従量課金制(配信数・リード数連動)

従量課金制は、配信数やリード数に応じて料金が変動する方式です。

特徴:

  • 利用量に応じた公平な課金
  • 少量利用時はコストを抑えられる
  • 利用量増加で月額費用が膨らむ可能性

向いている企業:

  • スモールスタートしたい
  • 季節変動がある
  • 成長に合わせて段階的に拡大したい

注意点: 上限を超えると追加課金が発生するため、自社の利用量を見積もっておくことが重要です。

(3) フリーミアム型(基本無料+有料オプション)

基本機能を無料で提供し、高度な機能は有料オプションとする方式です。

特徴:

  • 初期費用ゼロで始められる
  • 使いながら必要な機能を見極められる
  • 本格運用時は有料プランへの移行が必要

向いている企業:

  • まずは試してから判断したい
  • IT人材・開発リソースがある
  • 段階的に機能を拡張したい

価格帯別のMAツール比較:エントリー・ミドル・エンタープライズ

(1) 低価格帯:月額数万〜10万円(BowNow、List Finder、Kairos3)

低価格帯ツールの特徴:

  • 初期費用0〜5万円で導入可能
  • 中小企業・スタートアップに適切
  • 基本的なMA機能(メール配信・リード管理)を網羅
  • サポート体制は限定的なケースも

代表的なツール(2025年時点の参考価格):

ツール名 初期費用 月額費用 特徴
BowNow 無料 無料〜 国産1位シェア、無料プランあり
List Finder 0円 3.98万円〜 シンプルな操作性
Kairos3 要問合せ 5万円〜 中小企業向け、サポート充実

(2) 中価格帯:月額10〜30万円(SATORI、HubSpot Professional)

中価格帯ツールの特徴:

  • 初期費用10〜50万円が目安
  • 中堅企業に適切
  • 高度なナーチャリング・スコアリング機能
  • 日本語サポートが充実(国産ツール)

代表的なツール(2025年時点の参考価格):

ツール名 初期費用 月額費用 特徴
SATORI 30万円 14.8万円 国産5位シェア、日本語サポート充実
HubSpot Pro 要問合せ 9.6万円〜 インバウンドに強み、CRM連携
Synergy! 要問合せ 10万円〜 データベース連携に強み

(3) 高価格帯:月額30万円以上(Marketo、Account Engagement)

高価格帯ツールの特徴:

  • 初期費用30万円以上、年間数百万円〜
  • 大企業・エンタープライズ向け
  • 高度なカスタマイズ・連携機能
  • 専任担当者・運用チームが必要

代表的なツール(2025年時点の参考価格):

ツール名 初期費用 年間費用 特徴
Adobe Marketo Engage 要問合せ 数百万〜1,000万円 グローバルリーダー、高機能
Account Engagement 要問合せ 数百万円〜 Salesforce連携、2位シェア
Eloqua 要問合せ 数百万円〜 Oracle製品、大企業向け

主要MAツールの料金プラン詳細比較

(1) HubSpot Marketing Hub:Starter月額1,800円〜Professional月額96,000円

HubSpotの概要:

  • インバウンドマーケティングに強み
  • 無料CRMとの連携が容易
  • 直感的なUI、導入ハードルが低い

主要プランの料金(2025年時点の参考価格):

プラン 月額費用 主な機能
Free 無料 基本機能、メール2,000件/月
Starter 1,800円〜 Eメールマーケティング、フォーム
Professional 96,000円〜 自動化、ABテスト、レポート
Enterprise 432,000円〜 高度なカスタマイズ、チーム管理

(2) SATORI:初期30万円、月額14.8万円

SATORIの概要:

  • 国産MAツール(シェア5位)
  • 日本語サポートが充実
  • シンプルな料金体系で分かりやすい

料金体系(2025年時点の参考価格):

  • 初期費用: 30万円
  • 月額費用: 14.8万円〜
  • オプション: カスタマイズ・追加機能により変動

匿名リード(Webサイト訪問者)の可視化に強みがあり、BtoBリードジェネレーションに特化した機能を持っています。

(3) Adobe Marketo Engage:年間数百万〜1,000万円

Marketoの概要:

  • グローバルMAツールのリーダー
  • 大企業・エンタープライズ向け
  • 高度なカスタマイズ・API連携

料金体系(2025年時点の参考価格):

  • 年間費用: 数百万〜1,000万円以上
  • データベースサイズ・機能によって変動
  • 導入コンサルティング費用が別途発生

専任の運用担当者・マーケティングチームがいる大企業に適しています。

隠れコストの把握とコスト削減のポイント

(1) 導入コンサルティング費用(月額数十万円)

MAツール導入時には、ツール費用以外に以下の費用が発生する可能性があります。

主な追加費用:

項目 費用相場 内容
導入コンサルティング 月額10〜50万円 初期設定支援、戦略設計
運用コンサルティング 月額10〜30万円 運用改善、レポーティング
コンテンツ制作 月額5〜50万円 メール、LP、ホワイトペーパー
トレーニング 10〜50万円(一括) 社員向け操作研修

社内の運用体制を整備することで、コンサルティング費用を大幅に削減できます。

(2) 追加オプション費用と上限超過課金

見落とされやすいコスト:

  • オプション機能の追加: 月額数万〜10万円
  • リード数・配信数上限超過: 追加課金発生
  • ストレージ容量超過: 追加課金発生
  • API連携・カスタム開発: 別途見積もり

導入前に自社のリード数・配信数を把握し、プランの上限と照らし合わせておくことが重要です。

(3) 年間・複数年契約による割引活用

コスト削減のベストプラクティス:

  • 年間契約: 月額払いより10〜20%割引になるケースが多い
  • 複数年契約: さらに割引率が上がる場合も
  • 複数ベンダー比較: 見積もりを比較して価格交渉
  • スモールスタート: 必要最小限のプランで開始し段階的に拡張
  • 社内体制構築: コンサル依存を減らして運用費削減

契約前のチェックリスト:

  • 年間契約の割引率を確認
  • 複数ベンダーから見積もり取得
  • リード数・配信数の上限を確認
  • オプション費用の詳細を確認
  • 解約条件・違約金を確認

まとめ:予算と目的に応じたMAツール選定の指針

MAツールの価格は、月額数万円から年間1,000万円以上まで幅広いラインナップがあります。自社の規模・予算・目的に合わせて適切な選択をしましょう。

企業規模別の目安:

規模 推奨価格帯 年間予算目安
スタートアップ・小規模 低価格帯(無料〜月額10万円) 0〜120万円
中小企業 低〜中価格帯(月額5〜20万円) 60〜240万円
中堅企業 中価格帯(月額10〜30万円) 120〜360万円
大企業 高価格帯(月額30万円以上) 360万円〜

選定の指針:

  1. まずは無料トライアル・無料プランで使い勝手を確認
  2. 高機能ツールが必ずしも高成果につながるわけではない
  3. 使いこなせるシンプルなツールの方が成果につながりやすい
  4. ツール費用以外の隠れコストも含めた総コストで比較
  5. 公式サイトで最新の料金プランを確認

重要なポイント: MAツールは導入して終わりではなく、継続的な運用で効果を発揮します。費用対効果を最大化するには、社内の運用体制構築と、段階的な機能拡張が鍵になります。

※この記事の料金情報は2025年時点の参考価格です。料金プランは頻繁に改定される可能性があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問:

Q: MAツールの価格相場はいくらですか? A: 低価格帯は月額数万〜10万円、中価格帯は月額10〜30万円、高価格帯は月額30万円以上です。初期費用は0円〜50万円と幅広く、BowNowやHubSpotなど無料から始められるツールもあります。

Q: 無料で使えるMAツールはありますか? A: BowNowは無料プラン(リード100件・メール200通/日の制限)があります。HubSpotも無料プラン(メール2,000件/月)を提供しています。機能制限があるため、成長に応じて有料プランへの移行を検討しましょう。

Q: MAツールの導入時に追加でかかる費用はありますか? A: ツール費用以外に、導入コンサルティング費用(月額数十万円)、コンテンツ制作費用、トレーニング費用が発生する場合があります。社内体制を整えることでこれらのコストを削減できます。

Q: HubSpot、SATORI、Marketoの価格差はどのくらいですか? A: HubSpotはStarter月額1,800円〜、SATORIは月額14.8万円、Marketoは年間数百万〜1,000万円と、価格差は最大数十倍あります。企業規模・目的に応じて選択してください。

Q: 価格が高いMAツールほど成果が出ますか? A: 高機能ツールが必ずしも高成果につながるわけではありません。使いこなせないまま高額なツールを導入するより、シンプルで運用しやすいツールの方が成果につながりやすいケースもあります。

よくある質問

Q1MAツールの価格相場はいくらですか?

A1低価格帯は月額数万〜10万円、中価格帯は月額10〜30万円、高価格帯は月額30万円以上です。初期費用は0円〜50万円と幅広く、無料から始められるツールもあります。

Q2無料で使えるMAツールはありますか?

A2BowNowは無料プラン(リード100件・メール200通/日の制限)があります。HubSpotも無料プラン(メール2,000件/月)を提供。機能制限があるため成長に応じて有料プランへの移行を検討しましょう。

Q3MAツールの導入時に追加でかかる費用はありますか?

A3ツール費用以外に導入コンサルティング費用(月額数十万円)、コンテンツ制作費用、トレーニング費用が発生する場合があります。社内体制を整えることでコスト削減が可能です。

Q4HubSpot、SATORI、Marketoの価格差はどのくらいですか?

A4HubSpotはStarter月額1,800円〜、SATORIは月額14.8万円、Marketoは年間数百万〜1,000万円と価格差は最大数十倍。企業規模・目的に応じて選択してください。

Q5価格が高いMAツールほど成果が出ますか?

A5高機能ツールが必ずしも高成果につながるわけではありません。使いこなせるシンプルなツールの方が成果につながりやすいケースもあります。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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