LP(ランディングページ)とは?意味・役割と効果的な活用法を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/19

LP(ランディングページ)の意味が分からず、Web広告施策がうまくいかない…

B2Bマーケティング担当者の多くが「LP」という言葉を耳にしますが、その正確な意味や役割を理解せずに施策を進めてしまうケースが見られます。「LPって何?ホームページと何が違うの?」「Web広告を出したけど成果が出ない…」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、LPの基本的な意味と役割、ホームページとの違い、効果的な活用法を、B2Bデジタルプロダクト企業の実務担当者向けに解説します。

この記事のポイント:

  • LPは「ランディングページ」の略で、Web広告や検索結果から訪問者が最初に着地するページを指す
  • 広義のLP(あらゆる着地ページ)と狭義のLP(コンバージョン特化型の単一ページ)の2つの定義がある
  • ホームページは総合的な情報提供型、LPは単一目的のコンバージョン特化型という違いがある
  • LP作成ツール(Canva、Wix等)を使えば、HTMLやCSSの知識がなくても作成できる
  • LPO(ランディングページ最適化)により、CVRを継続的に改善することが重要

1. LP(ランディングページ)が重要視される背景

(1) デジタルマーケティングにおけるLPの役割

デジタルマーケティングの現場では、Web広告やメールマーケティングからの訪問者を効率的にコンバージョン(資料請求、商談申込、無料トライアル等)に導くことが求められています。

この目的を達成するために、訪問者が最初に着地する「ランディングページ(LP)」の最適化が重要視されています。一般的なホームページは複数のページで構成され、訪問者が自由に情報を回遊する設計ですが、LPはページ遷移を最小限に抑え、特定のアクションに誘導する設計が特徴です。

(2) コンバージョン最大化の重要性

Web広告を出稿する場合、クリック単価(CPC)や表示単価(CPM)のコストがかかります。B2B企業の場合、1クリックあたり数百円〜数千円のコストがかかることも珍しくありません。

広告費を効率的に活用するためには、訪問者をできるだけ高い確率でコンバージョンに導く必要があります。そのため、LPのデザインやコンテンツを最適化し、コンバージョン率(CVR)を向上させることが重要な課題となっています。

2. LPの基礎知識:定義と意味

(1) LPとは何か:広義と狭義の定義

「LP」は「Landing Page」の略で、直訳すると「着地ページ」です。LPには2つの定義があります。

広義のLP:

  • ユーザーが検索エンジンやWeb広告、SNS等から訪問して最初に着地したページ全般
  • トップページ、記事ページ、商品ページ等、あらゆるページが該当する
  • Google Analyticsでは「ランディングページレポート」として、訪問者が最初に閲覧したページを分析できる

狭義のLP:

  • コンバージョン獲得に特化した単一ページ
  • Web広告やメールマーケティングからの訪問者を特定のアクション(資料請求、購入等)に誘導することが目的
  • 1ページ完結型の縦長デザインが一般的

Webマーケティングの実務では、**狭義のLP(コンバージョン特化型の単一ページ)**を指すことが一般的です。本記事でも、以降は狭義のLPについて解説します。

(2) LPの主な目的とターゲットアクション

LPの最も重要な目的は、訪問者に特定のアクションを促し、コンバージョン率を最大化することです。

B2C企業の主なターゲットアクション:

  • 商品購入
  • 無料トライアル申込
  • 会員登録
  • アプリダウンロード

B2B企業の主なターゲットアクション:

  • 資料請求・ホワイトペーパーダウンロード
  • 無料デモ・トライアル申込
  • ウェビナー参加申込
  • 商談・問い合わせ申込

LPは「1ページ1アクション」が基本です。複数のアクションを同時に促すと訪問者が迷い、離脱率が高まる傾向があります。

(3) B2BマーケティングにおけるLP活用

B2Bマーケティングでは、購買プロセスが長く、複数の意思決定者が関与するため、一度の訪問で商談や契約に至ることは稀です。そのため、LPを通じてリード(見込み客)情報を獲得し、メールマーケティングやインサイドセールスでリードナーチャリング(育成)を行うプロセスが一般的です。

B2BマーケティングにおけるLP活用例:

  • 認知段階: ウェビナー集客LP、ホワイトペーパーダウンロードLP
  • 比較検討段階: 製品資料請求LP、無料デモ申込LP
  • 導入検討段階: 商談申込LP、無料トライアル申込LP

それぞれの購買ステージに応じたLPを用意し、訪問者の関心度合いに応じたアクションを促すことが効果的です。

3. HPとの違い:LPの特徴を理解する

(1) ホームページとランディングページの構造比較

ホームページ(HP):

  • 複数のページで構成され、訪問者が自由に情報を回遊できる設計
  • ナビゲーションメニューやリンクが多数配置されている
  • 企業情報、サービス紹介、事例、ブログ等、多様な情報を提供
  • 目的: 総合的な情報提供、ブランディング、自然検索(SEO)からの流入獲得

ランディングページ(LP):

  • 1ページ完結型の縦長デザイン
  • ナビゲーションメニューを最小限に抑え、離脱を防ぐ設計
  • 特定のアクション(資料請求、商談申込等)に誘導する構成
  • 目的: コンバージョン率の最大化、Web広告からの成果獲得

(2) ページ遷移なしの1ページ完結型設計

LPの大きな特徴は、訪問者にページ遷移させず、1ページ内で情報提供からアクション誘導まで完結させることです。

1ページ完結型のメリット:

  • ページ遷移による離脱を防げる
  • 訪問者の集中力を維持しやすい
  • 情報の順序をコントロールし、説得力のあるストーリーを展開できる

注意点:

  • 情報量が多すぎると、訪問者が途中で離脱する可能性がある(適切な長さに調整が必要)
  • ページ読み込み速度が遅いと離脱率が高まる(画像最適化、不要なスクリプト削除等が重要)

(3) コンバージョン特化型の強み

ホームページは訪問者が自由に情報を探索できる反面、意図しないページに遷移したり、離脱したりするリスクがあります。一方、LPはコンバージョンに特化した設計により、以下の強みがあります。

LPの強み:

  • 明確なCTA(Call To Action): ページ全体が特定のアクションに誘導する設計
  • 説得力のあるストーリー: 訪問者の課題提示 → 解決策提示 → 信頼性の証明 → アクション誘導の流れ
  • A/Bテストがしやすい: 1ページ完結型のため、要素の変更とテストが容易

ただし、LPはSEO効果が限定的です。単一ページ構成のため、通常のWebサイトに比べて検索エンジン評価が低くなる傾向があります。そのため、LPは主にWeb広告経由の訪問者向けに活用し、自然検索からの流入獲得にはホームページやブログを併用することが推奨されます。

4. LPの構成要素と作成の基本手順

(1) LP制作の7ステップ(ゴール設定〜改善)

LP制作の基本的な流れは以下の7ステップです。

Step 1: ゴール設定

  • LPで達成したい目標(資料請求件数、商談申込件数等)を明確にする
  • ターゲットとするコンバージョン率(CVR)の目安を設定する(業種により異なるが、1-5%が一般的)

Step 2: ペルソナ分析

  • ターゲットとなる訪問者の属性(業種、企業規模、役職、課題等)を明確化
  • 訪問者が求めている情報や、コンバージョンの障壁となる要素を洗い出す

Step 3: ワイヤーフレーム作成

  • LPの構成を示す設計図(ワイヤーフレーム)を作成
  • 情報の配置順序、見出し、CTA配置等を決定

Step 4: コンテンツ作成

  • キャッチコピー、本文、画像、動画等のコンテンツを準備
  • 訪問者の課題に寄り添い、解決策を提示する内容にする

Step 5: デザイン

  • ブランドイメージに合ったデザインを作成
  • 視認性、可読性、CTAボタンの目立ちやすさを重視

Step 6: コーディング(または作成ツール利用)

  • HTML/CSSでコーディング、またはLP作成ツール(Canva、Wix、ペライチ等)を利用
  • レスポンシブデザイン(スマートフォン対応)を必ず実装

Step 7: 公開後の改善

  • Google Analytics等で効果測定(CVR、直帰率、滞在時間等)
  • A/Bテストやヒートマップ分析で改善ポイントを特定し、継続的に最適化

(2) 主要な構成要素(ヘッダー・訴求・CTA等)

効果的なLPには、以下の構成要素が含まれることが一般的です。

ファーストビュー(First View):

  • キャッチコピー(訪問者の課題や興味を引く見出し)
  • サブコピー(具体的なメリットや解決策を提示)
  • メインビジュアル(商品画像、サービスイメージ等)
  • CTAボタン(資料請求、無料トライアル申込等)

ボディ部分:

  • 課題提示(訪問者が抱えている悩みを明確化)
  • 解決策提示(商品・サービスの特徴やメリット)
  • 信頼性の証明(導入実績、お客様の声、受賞歴等)
  • 料金・プラン(明確な価格情報またはお問い合わせへの誘導)
  • FAQ(よくある質問と回答)

クロージング:

  • CTAボタン(再度アクションを促す)
  • 緊急性の演出(期間限定、残り枠数等)※ただし、誇大表現は避ける

(3) LP作成ツールとノーコード化の流れ

近年、LP作成ツールの進化により、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にLPを作成できる環境が整ってきています。

主なLP作成ツール(2024年時点):

  • Canva: デザインツール大手。豊富なテンプレートとドラッグ&ドロップ操作で初心者でも作成可能
  • Wix: ホームページ作成サービス。LP専用テンプレートも充実
  • ペライチ: 日本製のLP作成ツール。日本語サポートが充実
  • STUDIO: デザイナー向けのノーコードツール。高度なデザインが可能

ツール選びのポイント:

  • 料金プラン(月額数千円〜無料プランもあり)
  • テンプレートの豊富さ(業種・目的に合ったテンプレートがあるか)
  • レスポンシブ対応(スマートフォン表示の最適化)
  • A/Bテスト機能(複数パターンの効果検証ができるか)
  • フォーム連携(CRM・MAツールとの連携が可能か)

※各ツールの料金や機能は変更される可能性があります。導入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

5. LPO(最適化)による継続的な改善

(1) LPOとは:分析→施策→検証のサイクル

LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)とは、LPのコンバージョン率を向上させるために、継続的にLPを改善する施策を指します。

LPOの基本サイクル:

  1. 分析: Google Analytics、ヒートマップ等でLPのパフォーマンスを分析
  2. 施策立案: 改善ポイントを特定し、具体的な施策(キャッチコピー変更、CTAボタンの色変更等)を立案
  3. 検証: A/Bテストで施策の効果を検証し、成果が出た施策を本採用

このサイクルを繰り返すことで、CVRを継続的に改善できます。LPOの成功事例として、「たった一つの工夫で問い合わせを10倍にした」という報告もありますが、業種・商材・ターゲットにより結果は大きく異なる点に留意してください。

(2) 効果測定の指標(CVR・直帰率・滞在時間)

LPの効果測定では、以下の指標を確認することが重要です。

CVR(コンバージョン率):

  • LP訪問者のうち、目標とするアクションを完了した割合
  • 計算式: CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100(%)
  • 目安: B2B企業の資料請求LPで1-5%程度(業種により変動)

直帰率:

  • LPを1ページだけ閲覧して離脱した訪問者の割合
  • LPは1ページ完結型のため、直帰率が高くなりがち(60-90%程度)
  • ただし、コンバージョンが発生していれば問題ない

滞在時間:

  • 訪問者がLPに滞在した平均時間
  • 滞在時間が短すぎる場合、ファーストビューで離脱している可能性がある
  • 目安: 1-3分程度(LPの長さにより変動)

ヒートマップ:

  • 訪問者のクリック位置、スクロール行動を色で可視化するツール
  • 読まれていないセクション、クリックされていないCTAボタンを特定できる

これらの指標を総合的に分析し、改善ポイントを見つけることが重要です。

(3) A/Bテストとヒートマップの活用

A/Bテストとは:

  • 2つの異なるバージョンのLPを用意し、どちらがより高いCVRを達成するかを比較検証する手法
  • 変更箇所は1つに絞る(キャッチコピーのみ、CTAボタンの色のみ等)
  • 一度に複数箇所を変更すると、どの変更が効果を生んだか判別できない

A/Bテストで検証すべき要素:

  • キャッチコピー(訪問者の課題に刺さる表現か)
  • CTAボタンの色・文言(「資料請求」vs「無料で資料をダウンロード」等)
  • ファーストビューの画像・動画
  • フォームの項目数(項目が多いと離脱率が上がる傾向)

ヒートマップの活用:

  • 訪問者がどこまでスクロールしているか(読まれていないセクションを特定)
  • どこをクリックしているか(CTAボタン以外をクリックしている場合は導線改善が必要)
  • どこで離脱しているか(離脱率が高いセクションを改善)

A/Bテストとヒートマップ分析を組み合わせることで、データに基づいた改善が可能になります。

6. まとめ:LP活用で成果を出すために

LP(ランディングページ)は、Web広告や検索結果から訪問者が最初に着地するページを指し、特にコンバージョン獲得に特化した単一ページを指すことが一般的です。ホームページが総合的な情報提供を目的とするのに対し、LPは特定のアクション(資料請求、商談申込等)に訪問者を誘導する設計が特徴です。

LP作成ツール(Canva、Wix等)の進化により、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にLPを作成できる環境が整っています。ただし、公開して終わりではなく、LPO(ランディングページ最適化)により、CVRを継続的に改善することが重要です。

次のアクション:

  • 自社のマーケティング施策におけるLPの役割を明確にする
  • LP作成ツールの無料トライアルを試して、操作性を確認する
  • 既存のLPがある場合、Google AnalyticsやヒートマップでCVRを分析する
  • A/Bテストで改善施策を検証し、データに基づいた最適化を進める

LPを効果的に活用し、Web広告やマーケティング施策の成果を最大化しましょう。

よくある質問:

Q: LPとホームページの違いは何ですか? A: LPは単一ページで特定のコンバージョン(資料請求、購入等)に特化した設計です。一方、ホームページは複数ページで総合的な情報提供を目的とし、訪問者が自由に情報を回遊できる構造になっています。LPは訪問者を1つのアクションに誘導し、HPは情報回遊型という違いがあります。

Q: LP制作にどのくらいの費用がかかりますか? A: LP作成ツール(Canva、Wix等)を利用する場合、月額数千円〜無料プランもあります。制作会社に依頼する場合は、10万円〜数百万円と幅があります(デザイン・機能・ページ数により変動)。初心者はツールから始め、成果が出たらプロに依頼する段階的アプローチが推奨されます。なお、料金や機能は変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。

Q: LPのSEO効果は期待できますか? A: LPは単一ページ構成のため、通常のWebサイトに比べてSEO効果は限定的です。LPは主にWeb広告経由のコンバージョン獲得を目的とし、自然検索からの流入獲得にはホームページやブログを併用する役割分担が一般的です。

Q: LPの効果測定はどうすればいいですか? A: CVR(コンバージョン率)、直帰率、滞在時間をGoogle Analytics等で計測します。ヒートマップでユーザー行動を可視化し、読まれていないセクションやクリックされていないCTAボタンを特定することも有効です。A/Bテストで改善施策を検証し、データに基づいた最適化を進めましょう。CVRの目安は業種により異なりますが、B2B企業の資料請求LPで1-5%程度が一般的です。

Q: 広義のLPと狭義のLPの違いは? A: 広義のLPは、ユーザーが最初に着地したページすべてを指します(トップページ、記事ページ等を含む)。一方、狭義のLPはコンバージョン特化の単一ページを指します。Webマーケティングの実務では、狭義の意味(コンバージョン特化型)で使われることが多い点に留意してください。

よくある質問

Q1LPとホームページの違いは何ですか?

A1LPは単一ページで特定のコンバージョン(資料請求、購入等)に特化した設計です。一方、ホームページは複数ページで総合的な情報提供を目的とし、訪問者が自由に情報を回遊できる構造になっています。LPは訪問者を1つのアクションに誘導し、HPは情報回遊型という違いがあります。

Q2LP制作にどのくらいの費用がかかりますか?

A2LP作成ツール(Canva、Wix等)を利用する場合、月額数千円〜無料プランもあります。制作会社に依頼する場合は、10万円〜数百万円と幅があります(デザイン・機能・ページ数により変動)。初心者はツールから始め、成果が出たらプロに依頼する段階的アプローチが推奨されます。なお、料金や機能は変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。

Q3LPのSEO効果は期待できますか?

A3LPは単一ページ構成のため、通常のWebサイトに比べてSEO効果は限定的です。LPは主にWeb広告経由のコンバージョン獲得を目的とし、自然検索からの流入獲得にはホームページやブログを併用する役割分担が一般的です。

Q4LPの効果測定はどうすればいいですか?

A4CVR(コンバージョン率)、直帰率、滞在時間をGoogle Analytics等で計測します。ヒートマップでユーザー行動を可視化し、読まれていないセクションやクリックされていないCTAボタンを特定することも有効です。A/Bテストで改善施策を検証し、データに基づいた最適化を進めましょう。CVRの目安は業種により異なりますが、B2B企業の資料請求LPで1-5%程度が一般的です。

Q5広義のLPと狭義のLPの違いは?

A5広義のLPは、ユーザーが最初に着地したページすべてを指します(トップページ、記事ページ等を含む)。一方、狭義のLPはコンバージョン特化の単一ページを指します。Webマーケティングの実務では、狭義の意味(コンバージョン特化型)で使われることが多い点に留意してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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