広告を出しているのに思うように成果が出ない...LPに問題があるかも?
リスティング広告やSNS広告を運用しているものの、「クリックはされるのにコンバージョンに至らない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。広告経由でユーザーがたどり着くLP(ランディングページ)の設計が、成果を大きく左右するケースは少なくありません。
この記事では、広告LPとは何か、通常のWebページとの違い、効果的なLPの作成手順と改善方法を解説します。
この記事のポイント:
- 広告LPはコンバージョン獲得に特化した縦長1ページのWebページ
- 通常のWebページとは目的・構成・導線設計が大きく異なる
- ファーストビュー、ボディ、クロージングの3要素で構成される
- 制作後もA/BテストやLPO(最適化)による継続的改善が重要
- 制作ツールを使えばコーディング知識がなくても作成可能
1. 広告LPとは:コンバージョン獲得を目的としたランディングページ
広告LPとは、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などをクリックした際に表示される、特定のアクション(購入、問い合わせ、資料請求など)を促すことを目的としたWebページです。
(1) 広告LPの定義と役割
広告LPは以下の特徴を持っています:
- 縦長1ページで完結する構成: 他のページへの導線を最小限にし、ユーザーを1つのアクションに集中させる
- 特定のアクションに誘導: 購入、問い合わせ、資料請求など、1つのコンバージョンポイントに絞る
- 広告との一貫性: 広告で訴求した内容とLPの内容を一致させ、ユーザーの期待に応える
広告をクリックしたユーザーは、明確な目的や関心を持っている場合が多く、適切に設計されたLPはそのニーズに応えてコンバージョンへと導きます。
(2) 広告LPが必要とされる背景
広告LPが重要視される理由として、以下が挙げられます:
広告費用の効率化
- 広告クリック後に適切なLPがなければ、せっかくの広告費が無駄になる
- CVR(コンバージョン率)が1%向上するだけで、広告のROIは大きく改善する
ユーザー行動の変化
- ユーザーは複数の選択肢を比較検討する傾向が強まっている
- 最初の印象で離脱されないための訴求力が求められる
2. 広告LPと通常のWebページの違い
広告LPとコーポレートサイトなどの通常のWebページでは、目的や設計思想が大きく異なります。
(1) 目的とユーザー導線の違い
| 項目 | 広告LP | 通常のWebページ |
|---|---|---|
| 目的 | 特定のコンバージョン獲得 | 情報提供・ブランディング |
| 導線 | 1つのアクションに集中 | 複数ページへの回遊 |
| 対象 | 広告経由の見込み客 | 幅広い訪問者 |
(2) ページ構成と情報量の違い
広告LP:
- 縦長1ページで必要な情報を網羅
- グローバルナビゲーションは配置しないことが多い
- CTAボタンを目立つ位置に複数配置
通常のWebページ:
- 複数ページで情報を階層的に整理
- グローバルナビゲーションで回遊を促進
- 様々なページへのリンクを配置
(3) 使い分けのポイント
広告LPは以下のような場面で効果を発揮します:
- 期間限定のキャンペーンや特別オファー
- 特定の商品・サービスの訴求
- リードジェネレーション(資料請求、問い合わせ獲得)
一方、企業情報や採用情報など、継続的な情報提供が必要な場合は通常のWebページが適しています。
3. 広告LPの構成要素とデザインの基本原則
効果的なLPは、ファーストビュー、ボディ、クロージングの3つの要素で構成されます。
(1) ファーストビュー:第一印象を決める要素
ファーストビューは、ユーザーがページを開いた際にスクロールせずに見える領域です。ここでユーザーの関心を引けなければ、すぐに離脱されてしまいます。
含めるべき要素:
- キャッチコピー: ユーザーの課題や悩みに共感し、解決策を示す
- メインビジュアル: 商品・サービスのイメージを視覚的に伝える
- CTAボタン: すぐにアクションしたいユーザー向けにファーストビューにも配置
(2) ボディ:商品・サービスの魅力を伝える要素
ボディ部分では、ユーザーの疑問を解消し、アクションへの動機付けを行います。
含めるべき要素:
- ベネフィット: ユーザーが得られるメリットを具体的に提示
- 特徴・機能の説明: 商品・サービスの詳細情報
- 導入実績・事例: 信頼性を高める社会的証明
- お客様の声: 実際のユーザーの声や評価
(3) クロージング:行動を促すCTAの配置
クロージングでは、ユーザーに最終的なアクションを促します。
含めるべき要素:
- 明確なCTAボタン: 「今すぐ資料請求」「無料相談を申し込む」など具体的なアクションを示す
- 不安解消: 「初期費用無料」「30日間返金保証」など、ハードルを下げる情報
- フォーム: 入力項目は最小限に抑え、離脱を防ぐ
(4) デザインの基本原則(色使い・レイアウト)
LPデザインでは、以下の原則が重要とされています:
色使いは3色に絞る:
- メインカラー: ブランドカラーなど基調となる色
- サブカラー: 補助的に使う色
- アクセントカラー: CTAボタンなど強調したい要素に使う色
視線の流れを意識:
- ユーザーは上から下、左から右へと視線を動かす傾向がある
- 重要な情報は視線の流れに沿って配置する
モバイルファーストを意識:
- スマートフォンでの閲覧を前提としたレイアウト設計
- ページ読み込み速度の最適化
4. 効果的な広告LPの作成手順
LP制作は以下の手順で進めるのが一般的です。
(1) 目的とターゲットの明確化
制作前に以下を明確にします:
- コンバージョンの定義: 何をもって成功とするか(購入、問い合わせ、資料請求など)
- ターゲットペルソナ: 誰に向けたLPか(業種、役職、課題、ニーズ)
- KPI設定: 目標CVR、目標CPA(顧客獲得単価)など
(2) 訴求ポイントの設定
競合との差別化ポイントや、ターゲットに響くメッセージを整理します:
- ターゲットが抱える課題は何か
- 自社商品・サービスでどう解決できるか
- 競合と比較した際の強みは何か
(3) ワイヤーフレームとコンテンツ制作
ページの構成を設計し、コンテンツを準備します:
- ワイヤーフレーム作成: ページ構成と要素配置を決定
- コピーライティング: キャッチコピー、本文、CTAテキストの作成
- 画像・動画素材: メインビジュアル、商品画像、説明図などを用意
(4) LP制作ツールの選択
LP制作には、コーディング知識がなくても利用できるツールが複数あります:
ノーコードツールの例:
- HubSpot: MA機能と連携した包括的なマーケティングツール
- Canva: デザイン初心者でも使いやすいビジュアル作成ツール
- フォームメーラー: フォーム作成に強みを持つ国産ツール
- ペライチ: 国内向けの簡易LP作成ツール
各ツールには機能・料金・サポート体制に違いがあるため、自社のニーズに合わせて選定することが重要です。最新の料金や機能は各社公式サイトで確認してください。
(5) 制作期間と費用の目安
自社制作の場合:
- 期間: 1〜2週間程度
- 費用: ツール利用料(月額数千円〜数万円)
制作会社に依頼する場合:
- 期間: 1〜2ヶ月程度
- 費用: 30万円〜100万円以上(規模・要件により変動)
初めてのLP制作であれば、ノーコードツールで小規模なテストLPを作成し、効果を検証してから本格的な制作に進むアプローチも有効です。
5. 広告LPの効果測定と最適化(LPO)
LPは制作して終わりではなく、継続的な改善が成果向上の鍵となります。
(1) CVR(コンバージョン率)の測定方法
CVRは以下の式で計算されます:
CVR = コンバージョン数 ÷ LP訪問者数 × 100
測定には以下のツールが活用されます:
- Google アナリティクス: Webサイト全体の分析
- 広告管理画面(Google広告、Yahoo!広告など): 広告経由の成果を確認
- ヒートマップツール: ユーザーの行動を可視化
CVRの目安(業種・商材により異なる):
- BtoB企業: 1〜5%程度
- EC(通販): 1〜3%程度
※上記はあくまで目安であり、業界や商材、広告の質によって大きく変動します。
(2) A/Bテストとヒートマップ分析
A/Bテスト:
- 2つのバージョンのLPを比較し、どちらが高い成果を出すかを検証
- テスト対象例: キャッチコピー、CTAボタンの色・文言、メインビジュアル
- 一度に変更する要素は1つに絞り、効果を正確に測定する
ヒートマップ分析:
- ユーザーのクリック位置やスクロール深度を可視化
- CTAボタンがクリックされているか、どこで離脱しているかを把握
- 改善ポイントの発見に役立つ
(3) 継続的な改善サイクルの構築
LPO(Landing Page Optimization)は、以下のサイクルで継続的に実施します:
- データ収集: CVR、直帰率、滞在時間などを測定
- 仮説立案: 改善ポイントを特定し、仮説を立てる
- テスト実施: A/Bテストで仮説を検証
- 改善適用: 効果があった変更を本番に反映
- 繰り返し: 継続的に改善サイクルを回す
6. まとめ:成果につながる広告LP運用のポイント
広告LPは、広告効果を最大化するための重要な要素です。通常のWebページとは異なり、特定のコンバージョン獲得に特化した設計が求められます。
効果的な広告LP運用のポイント:
- LPの目的とターゲットを明確にしてから制作を始める
- ファーストビュー、ボディ、クロージングの3要素を意識して構成する
- デザインはシンプルに、色使いは3色に抑える
- CTAボタンは目立つ位置に複数配置する
- 制作後もA/Bテストやヒートマップ分析で継続的に改善する
次のアクション:
- 自社の広告キャンペーンの目的とターゲットを整理する
- 現在のLP(またはリンク先ページ)のCVRを確認する
- LP制作ツールの無料トライアルで操作感を確認する
- 小規模なテストLPを作成し、効果を検証する
広告費を有効活用し、成果を最大化するために、LPの設計と継続的な改善に取り組んでみてください。
※この記事は2024年時点の情報です。ツールの料金や機能は変更の可能性があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
よくある質問:
Q: 広告LPの制作にかかる費用と期間はどれくらい? A: 自社制作ならツール利用料(月額数千円〜数万円)で1〜2週間程度、制作会社依頼なら30万円〜100万円以上で1〜2ヶ月程度が目安です。無料ツール(Canva等)でも基本的なLPは制作可能です。
Q: 広告LPの効果はどのように測定すればよい? A: CVR(コンバージョン率)を主要指標とし、Google アナリティクスや広告管理画面で計測します。BtoB企業では1〜5%が目安とされていますが、業種・商材により異なります。定期的にA/Bテストで改善を重ねることが重要です。
Q: 小規模企業でも広告LPは必要? A: 月間広告費が10万円以上なら効果が期待できます。それ以下の場合は、まず既存Webサイトの問い合わせページを最適化するところから始めるのが現実的です。
Q: 広告LPとコーポレートサイトはどう使い分ける? A: 広告LPは特定のキャンペーンや商品訴求に特化し、1つのアクションを促します。コーポレートサイトは企業全体の情報提供が目的です。広告経由の訪問者には専用LPを用意することで、コンバージョン率の向上が期待できます。
