LPを制作したいけれど、何から始めればいいか分からない...
Web広告やSEO施策からの流入を成果につなげたいと考えているBtoB企業の多くが、LP(ランディングページ)制作に悩んでいます。「内製と外注どちらがいいの?」「費用はどれくらい?」「成果を出すには何が重要?」といった疑問は尽きません。
この記事では、LP制作の基礎知識から具体的な制作手順、内製・外注の比較まで、成果を出すためのポイントを実践的に解説します。
この記事のポイント:
- LP制作は「目的・訴求・ターゲット・素材」の4つの準備が成否を左右する
- LPは「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の3要素で構成される
- 外注の費用相場は平均55.4万円、中央値40.0万円(2024年時点)
- 予算10万円以下なら内製+ノーコードツール、30万円以上なら外注が現実的
- 制作後のLPO(最適化)を継続することでCVRが改善する
LP制作が重要な理由とは
LP(ランディングページ)とは、広告や検索エンジンから流入したユーザーが最初にアクセスし、資料請求や問い合わせなど特定のアクションを促す1ページ完結型のWebページです。
BtoB企業にとってLP制作が重要な理由は、流入したユーザーを効率的にリード(見込み顧客)へ転換できる点にあります。通常のWebサイトでは情報が分散しがちですが、LPは1つの目的に特化しているため、ユーザーを迷わせることなくコンバージョンへ導けます。
特にWeb広告を運用している企業では、広告クリック後の受け皿となるLPの品質が、広告費用対効果(ROAS)に直結します。LPのコンバージョン率(CVR)が1%から2%に改善するだけで、同じ広告費で獲得できるリード数が2倍になるため、LP制作・改善は費用対効果の高い施策といえます。
LP制作の基礎知識(定義・構成要素)
(1) LPとは何か
LPは「Landing Page」の略で、ユーザーが最初に着地(Landing)するページを指します。広義ではWebサイトの入口ページ全般を指しますが、マーケティングでは「特定のコンバージョン(CV)を目的とした1ページ完結型のWebページ」という狭義で使われるのが一般的です。
LPの主な目的には以下のようなものがあります:
- 資料請求・ホワイトペーパーダウンロード(BtoBで最も一般的)
- 問い合わせ・見積もり依頼
- ウェビナー・セミナー申込
- 無料トライアル・デモ申込
- 商品購入(BtoCやEC向け)
(2) LPの3つの構成要素(ファーストビュー・ボディ・クロージング)
LPは一般的に、以下の3つの要素で構成されています:
ファーストビュー ユーザーがLPにアクセスした際、スクロールせずに最初に目にする画面領域です。ユーザーが求めている情報があるかを瞬時に判断される「勝負どころ」であり、LP成功の鍵を握る最重要要素といわれています。キャッチコピー、メインビジュアル、CTAボタンを効果的に配置します。
ボディ LPの中間部分で、商品・サービスの機能紹介、導入メリット、事例、料金などを詳しく説明する領域です。ユーザーの課題に対する解決策を具体的に示し、信頼性を高めます。導入企業のロゴや実績数値を掲載することも効果的です。
クロージング LPの最下部で、ユーザーに具体的なアクション(資料請求ボタン、問い合わせフォームなど)を促す領域です。ボディで説明した内容を踏まえ、「今すぐ行動すべき理由」を明示します。フォームの入力項目を必要最小限にすることで離脱を防げます。
(3) BtoB向けとBtoC向けの違い
BtoBとBtoCではLPの設計方針が異なります:
BtoB向けLP
- 意思決定者が複数いるため、論理的な説得材料(ROI、導入実績、事例)を重視
- 購入までの検討期間が長いため、資料請求やセミナー申込など中間CVを設定
- 担当者が社内説得に使える情報(料金体系、導入フロー)を明記
BtoC向けLP
- 感情に訴えるコピーやビジュアルを重視
- 即時購入・申込を促す設計が多い
- 限定キャンペーンや特典で購買意欲を刺激
BtoB企業がLPを制作する際は、「担当者個人の課題」と「組織としての課題」の両方に応える構成が効果的です。
LP制作の具体的な流れと準備
(1) 制作前の4つの準備(目的・訴求・ターゲット・素材)
LP制作を成功させるには、制作に入る前の準備が重要です。準備不足で制作を始めると、途中で方向性が定まらず手戻りが発生するケースが多くみられます。
1. 目的の明確化 「このLPで何を達成したいのか」を具体的に定義します。「資料請求を月間50件獲得」「問い合わせ単価1万円以下」など、数値目標を設定することで効果測定がしやすくなります。
2. 訴求ポイントの整理 自社商品・サービスの強みを洗い出し、競合と差別化できるポイントを明確にします。機能・価格・サポート・実績など、複数の訴求軸から優先順位をつけます。
3. ターゲット設定 誰に向けたLPなのかを具体化します。「従業員100〜500名のBtoB企業のマーケティング担当者」「MA導入を検討中でツール比較段階」など、ペルソナを設定すると制作しやすくなります。
4. 素材準備 商品画像、導入企業ロゴ、事例インタビュー、実績数値など、LP制作に必要な素材をリストアップします。素材が不足していると制作がストップするため、事前に準備状況を確認します。
(2) LP制作の7つの手順
制作準備が整ったら、以下の手順でLPを制作します:
- ワイヤーフレーム作成:ページ構成と要素配置を決定
- コピーライティング:キャッチコピー、本文、CTAテキストを作成
- デザイン制作:ビジュアル、配色、フォントを決定
- コーディング:HTML/CSS/JavaScriptで実装(ノーコードツールなら不要)
- フォーム設置:問い合わせフォームや計測タグを設定
- テスト・確認:表示崩れ、リンク切れ、フォーム動作をチェック
- 公開・計測設定:本番公開とアクセス解析の設定
(3) 必要なスキルとツール
LP制作に必要なスキルは、制作方法によって異なります:
内製(ノーコードツール使用)の場合
- 基本的なWebリテラシー
- コピーライティングスキル
- 画像編集の基礎知識
代表的なノーコードツールには、ペライチ(登録アカウント55万以上)、Studio、Canva、Wix、STUDIO、フォームメーラー(40万ユーザー)などがあります。HTMLやCSSの知識がなくても、テンプレートをカスタマイズすることでLPを作成できます。
内製(コーディング)の場合
- HTML/CSS/JavaScript
- デザインスキル
- サーバー・ドメイン管理
外注の場合
- ディレクションスキル(要件定義、進行管理)
- 成果物の品質チェック能力
内製と外注の比較(費用・期間・選び方)
(1) 内製のメリット・デメリット(ノーコードツール活用)
ノーコードツールを使った内製には以下の特徴があります:
メリット
- コストを抑えられる(月額無料〜数千円程度)
- 修正・更新を自社で即時対応できる
- PDCAを高速で回せる
デメリット
- テンプレートを使うと他社と似たデザインになりやすい
- 細かいカスタマイズに限界がある
- デザイン・コピーのクオリティは担当者のスキルに依存
- 月額制のため、解約後はページが非公開になる場合がある
内製が適しているのは、予算10万円以下でスピード重視の場合や、A/Bテストを頻繁に行いたい場合です。
(2) 外注の費用相場と価格帯別の特徴
LP制作を外注する場合の費用相場は以下の通りです(2024年時点):
| 価格帯 | 特徴 |
|---|---|
| 10万円以下 | テンプレートベース、構成案・原稿は発注者が用意 |
| 10〜30万円 | オリジナルデザイン、基本的な構成提案あり |
| 30〜60万円 | 戦略設計から対応、競合調査・ペルソナ設計含む |
| 60万円以上 | フルカスタム、撮影・動画制作・LPOコンサルまで対応 |
※平均発注金額55.4万円、中央値40.0万円(Web幹事調べ、2024年時点)
格安プラン(10万円以下)を選ぶ場合、マーケティング知識がないと成果が出にくいため注意が必要です。構成案や原稿を自社で用意する必要があり、「安かろう悪かろう」になるリスクがあります。
(3) 予算・目的に応じた選択基準
どちらを選ぶかは、予算・リソース・目的によって判断します:
内製がおすすめのケース
- 予算10万円以下
- 社内にデザイン・マーケティング経験者がいる
- スピード重視(1〜2週間で公開したい)
- A/Bテストを頻繁に行いたい
外注がおすすめのケース
- 予算30万円以上
- 戦略設計から依頼したい
- 社内にリソースがない
- ブランディングを重視したい
予算に余裕がある場合は、初回は外注で品質の高いLPを制作し、運用・改善フェーズで内製に切り替えるハイブリッドアプローチも選択肢です。
成果を出すLP制作のポイント
(1) ファーストビューの設計
ユーザーがLPを読み進めるか離脱するかは、ファーストビューで決まるといわれています。以下のポイントを押さえて設計します:
キャッチコピー
- ターゲットの課題を明確に言語化する
- ベネフィット(得られる成果)を端的に伝える
- 「誰に」「何を」提供するのかを瞬時に理解できる
メインビジュアル
- サービスイメージが伝わる画像・イラストを使用
- 文字を詰め込みすぎない
- スマホ表示でも視認できるサイズ
CTA(行動喚起)
- ボタンを目立つ色・サイズで配置
- 「資料をダウンロード」「無料で相談する」など具体的なアクションを明示
(2) CVRを高める構成のコツ
CVR(コンバージョン率)を高めるためのLP構成のコツは以下の通りです:
信頼性の担保
- 導入企業のロゴ、導入実績数を掲載
- 具体的な事例・数値を示す(「導入後、業務時間30%削減」等)
- 受賞歴やメディア掲載実績があれば明記
ユーザーの不安解消
- よくある質問(FAQ)を設置
- 料金体系を明確に提示(「月額○円〜」等)
- 導入までのステップを図解
CTAの最適化
- CTAボタンは複数箇所に配置(ファーストビュー、中間、クロージング)
- フォームの入力項目は必要最小限に
- 入力ハードルを下げる(「30秒で完了」等)
(3) 公開後のLPO(A/Bテスト・効果測定)
LPは公開して終わりではなく、継続的な改善(LPO:ランディングページ最適化)が重要です。初回制作費用を無駄にしないためにも、以下のプロセスを回します:
効果測定
- Googleアナリティクスなどでセッション数・CVRを計測
- ヒートマップツールでユーザーの行動を可視化
- 離脱率の高いポイントを特定
A/Bテスト
- ファーストビューのキャッチコピーを変えて比較
- CTAボタンの色・テキストを変えて比較
- フォームの入力項目を減らして比較
A/Bテストを継続することで、CVRは数%〜数十%改善するケースも少なくありません。LPO込みで外注する場合は、制作後の運用サポート体制も確認しておくとよいでしょう。
まとめ:目的に合わせたLP制作の進め方
LP制作では、目的・予算・リソースに応じた進め方を選ぶことが重要です。
制作に入る前に「目的・訴求・ターゲット・素材」の4つを明確にし、ファーストビューを中心に成果を出す構成を設計しましょう。予算10万円以下なら内製+ノーコードツール、30万円以上で戦略設計から依頼したい場合は外注が現実的な選択肢です。
次のアクション:
- 自社のLP制作の目的・予算を整理する
- 内製か外注かを判断し、必要なリソースを確認する
- 内製の場合はノーコードツールの無料プランで試してみる
- 外注の場合は3〜5社から見積もりを取得し、実績・サポート体制を比較する
- 公開後はLPOを継続し、CVRを改善する
※この記事は2024年時点の情報に基づいています。料金・機能の最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
よくある質問:
Q: LP制作にコーディングの知識は必要ですか? A: ノーコードツール(ペライチ、Studio、Canva等)を使えば不要です。月額無料〜数千円程度で利用可能で、テンプレートをカスタマイズするだけでLPを作成できます。HTMLやCSSの知識があれば細かい調整も可能ですが、初心者はまずツールから始めるのがおすすめです。
Q: LP制作の費用相場はどれくらいですか? A: 外注の場合、平均発注金額は55.4万円、中央値は40.0万円です(2024年時点)。最も一般的な価格帯は30万円〜60万円で、戦略設計から対応してもらえます。10万円以下の格安プランもありますが、構成案・原稿は自社で用意する必要があります。
Q: 内製と外注、どちらを選ぶべきですか? A: 予算10万円以下でスピード重視なら内製+ノーコードツールが現実的です。予算30万円以上があり、戦略設計から依頼したい場合は外注が効果的です。社内のマーケティング知識・リソースの有無も判断材料になります。
Q: LP公開後のPDCAはどう回せばいいですか? A: Googleアナリティクス等でCVRを計測し、A/Bテストでファーストビューやボタン配置を最適化します。運用・LPOコンサルを含めた外注も選択肢です。初回制作より公開後の改善が成果を左右することが多いため、継続的な改善体制を整えましょう。
Q: LP制作ツールはどう選べばいいですか? A: 目的(リード獲得・資料請求・EC販売等)に応じて、テンプレート数、カスタマイズ性、分析機能、料金体系(月額・年額)を比較します。まずは無料プランで操作性を試し、自社の用途に合うか確認してから有料化するのがおすすめです。
