LP(ランディングページ)のSEO対策|検索流入を増やす実践テクニック

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/25

LP(ランディングページ)でSEO対策は可能?検索流入を増やす実践テクニック

「LPを作ったけど、検索からの流入がほとんどない」「リスティング広告に依存せず、オーガニック流入を増やしたい」と悩んでいるマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。

LPは「SEOに弱い」と言われることがありますが、それはLPの構造や設計によるものです。適切な対策を行えば、LPでも検索流入を増やすことは可能です。

この記事では、LPとSEOの関係を理解した上で、検索流入を増やすための具体的な対策方法を解説します。

この記事のポイント:

  • LPには「1ページ完結型」と「サイト一体型」の2タイプがあり、SEOとの相性が異なる
  • 1ページ完結型LPはテキスト量と内部リンクの不足からSEOに不向き
  • サイト一体型LPに切り替えることでSEO効果を高められる
  • 短期成果ならリスティング広告、中長期ならSEOと使い分けが重要
  • タイトルタグ・テキストコンテンツ・内部リンクの最適化が基本施策

LP(ランディングページ)とSEOの関係を理解する

(1) LPとは?広義と狭義の定義

LP(ランディングページ)には、広義と狭義の2つの定義があります。

広義のLP: ユーザーが最初に訪れる(着地する)Webページすべてを指します。検索結果からクリックしたページ、広告をクリックした先のページなど、「入口となるページ」の総称です。

狭義のLP: 商品購入や問い合わせなど、特定のコンバージョンを目的として作られた1ページ完結型のWebページを指します。縦長のデザインで、訪問者を特定のアクションに誘導することに特化しています。

本記事では主に狭義のLP(コンバージョン特化型ページ)を対象に、SEO対策の可能性と具体的な手法を解説します。

(2) LPがSEOに弱いと言われる理由

LPがSEOに弱いと言われる主な理由は、以下の構造的な課題があるためです。

理由1:テキストコンテンツが少ない 狭義のLPは、画像や動画を多用し、テキストが少ない傾向があります。検索エンジンはテキストを読み取って内容を評価するため、テキストが少ないとページの内容を正しく理解しにくくなります。

理由2:内部リンクが不足している 1ページ完結型LPは、他のページへのリンク(内部リンク)が少ない傾向があります。内部リンクはクローラーがサイト構造を理解するための重要な要素であり、不足するとSEO評価が低くなりがちです。

理由3:ページ数が1ページのみ サイト全体のページ数やコンテンツ量もSEO評価に影響するとされています。1ページのみのLPでは、検索エンジンから「情報量が少ないサイト」と判断される可能性があります。

理由4:短期運用が多い キャンペーン用LPなど、短期間で閉鎖されるLPは、検索エンジンに認識される前に運用終了となるケースがあります。

LPの2つのタイプとSEOの相性

(1) 1ページ完結型LP(広告用LP)の特徴とSEO課題

1ページ完結型LPは、縦長の1ページで商品やサービスの情報を網羅し、問い合わせや購入などのコンバージョンを獲得することを目的としたページです。

特徴:

  • 縦長の1ページ構成
  • 画像・動画を多用したビジュアル重視のデザイン
  • 明確なCTA(行動喚起)ボタンを配置
  • リスティング広告やSNS広告からの誘導を前提

SEO課題:

  • テキストコンテンツが少なく、検索エンジンが内容を評価しにくい
  • 内部リンクがほとんどなく、クローラビリティが低い
  • 単独ページのため、ドメイン全体の評価を得にくい

1ページ完結型LPは、SEOではなく広告経由の流入を前提に設計されているため、検索流入を増やすことは難しい構造になっています。

(2) サイト一体型LPの特徴とSEO優位性

サイト一体型LPは、複数ページで構成されるLPで、既存のWebサイトの一部として組み込まれている形式です。

特徴:

  • 複数ページで構成(メインページ+関連コンテンツページ)
  • 既存サイトと同一ドメインで運用
  • 内部リンクでサイト内の他ページと連携
  • テキストコンテンツが充実している

SEO優位性:

  • 十分なテキスト量で検索エンジンの評価を受けやすい
  • 内部リンク構造により、クローラビリティが向上
  • 既存サイトのドメインパワーを活用できる
  • 長期的な運用を前提としており、SEO効果が蓄積される

SEO効果を求める場合は、サイト一体型LPへの移行を検討することが推奨されます。

LPでSEO効果を高める具体的な対策方法

(1) タイトルタグとメタディスクリプションの最適化

タイトルタグとメタディスクリプションは、検索結果に表示される重要な要素です。

タイトルタグの最適化:

  • 文字数:30〜32文字が目安
  • 主要キーワードを前方に配置
  • ユーザーのベネフィットを含める
  • 例:「○○ツール導入ガイド|無料トライアルで効果を実感」

メタディスクリプションの最適化:

  • 文字数:120文字程度
  • ページの内容を簡潔に要約
  • 行動を促す表現を含める
  • 例:「○○ツールの導入から活用方法まで解説。無料トライアルで実際の効果をお試しいただけます。今すぐ資料をダウンロード。」

(2) テキストコンテンツの充実(画像のみのLP回避)

SEO効果を高めるには、テキストコンテンツの充実が不可欠です。

対策ポイント:

  • 画像内のテキストをHTMLテキストに変更
  • 見出しタグ(H1〜H3)を適切に設定
  • 段落ごとに400〜600字程度のテキストを配置
  • FAQセクションを追加して情報量を増やす

注意点: 画像のみで構成されたLPは、検索エンジンがコンテンツを認識できません。重要な情報はテキストで記載し、画像は補助的に使用することが推奨されます。

(3) 内部リンクの設計(ブログ・オウンドメディアとの連携)

内部リンクはSEO評価を高める重要な要素です。LPを単独で運用するのではなく、ブログやオウンドメディアと連携させることで効果を高められます。

連携方法:

  • ブログ記事からLPへのリンクを設置
  • LP内にブログ記事へのリンクを設置(関連情報として)
  • 複数の関連ページを作成し、相互にリンク

内部リンクの設計例:

トップページ
├── ブログ記事A(→LPへリンク)
├── ブログ記事B(→LPへリンク)
├── LP(→ブログ記事へリンク、問い合わせページへリンク)
└── 問い合わせページ

(4) ニッチキーワードの選定と競合回避

LPでSEO効果を得るには、競合が少ないキーワードを狙うことが現実的です。

キーワード選定のポイント:

  • ビッグキーワードではなく、ロングテールキーワードを狙う
  • 「○○ 導入事例」「○○ 比較」などの具体的な検索意図を持つキーワード
  • 競合サイトが少ないニッチな領域を探す

例:

  • NG:「MAツール」(競合多数)
  • OK:「MAツール 中小企業 導入事例」(競合少なめ)

競合が多いキーワードで上位表示を目指す場合は、リスティング広告の併用を検討する方が効率的なケースもあります。

SEOに強いLP設計:サイト一体型LPの活用

(1) 複数ページ構成でコンテンツを充実させる

サイト一体型LPでは、複数ページを作成してコンテンツを充実させることがポイントです。

推奨されるページ構成例:

メインLP:

  • 商品・サービスの概要
  • 主要な特徴・ベネフィット
  • CTA(問い合わせ・資料請求)

サブページ:

  • 機能詳細ページ
  • 導入事例・活用例ページ
  • 料金・プランページ
  • よくある質問(FAQ)ページ
  • 導入フロー・サポート体制ページ

各ページにキーワードを設定し、検索流入の入口を複数作ることで、全体としてのSEO効果を高められます。

(2) サイト内の情報アーキテクチャの最適化

サイト一体型LPを効果的に運用するには、情報アーキテクチャ(サイト構造)の設計が重要です。

設計のポイント:

  • ユーザーが迷わず目的のページにたどり着ける構造
  • パンくずリストの設置(ユーザビリティとSEOの両方に有効)
  • URLの階層を浅くする(3クリック以内で全ページにアクセス可能)
  • 各ページの役割を明確に定義

パンくずリストの例:

トップページ > 製品情報 > ○○ツール > 導入事例

LP×SEOとリスティング広告の使い分け戦略

(1) 短期成果ならリスティング広告、中長期ならSEO

LPへの集客方法として、SEOとリスティング広告にはそれぞれ特徴があります。

リスティング広告の特徴:

  • 即日〜数日で配信開始可能
  • クリック課金制で費用がかかる
  • 広告を停止すると流入が止まる
  • キャンペーンや期間限定施策に適している

SEO対策の特徴:

  • 効果が現れるまでに3〜6ヶ月かかる
  • 継続的な改善が必要だが、一度上位表示されると安定した流入が見込める
  • 広告費がかからない(人的コストはかかる)
  • 長期運用を前提としたLPに適している

使い分けの目安:

目的 推奨手法
短期キャンペーン リスティング広告
新商品ローンチ初期 リスティング広告+SEO対策開始
継続的なリード獲得 SEO対策(中長期)
広告費削減 SEO対策への移行

(2) LPOとSEOの組み合わせでコンバージョン率を最大化

LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)とSEOを組み合わせることで、流入増加とコンバージョン率向上を同時に実現できます。

LPOの主な施策:

  • ファーストビューの最適化(離脱防止)
  • CTAボタンの配置・デザイン改善
  • A/Bテストによる継続的な改善
  • フォームの項目数最適化(入力ハードルの低減)

SEOとLPOの組み合わせ:

  1. SEO対策で検索流入を増やす
  2. LPOでコンバージョン率を最大化
  3. データを分析し、さらなる改善を行う

両方の施策を並行して行うことで、集客とコンバージョンの両方を改善できます。

まとめ:LPのSEO対策で検索流入を増やすために

LPは「SEOに弱い」と言われますが、それは1ページ完結型LPの構造的な課題によるものです。サイト一体型LPへの移行や、テキストコンテンツの充実、内部リンクの設計といった対策を行うことで、検索流入を増やすことは可能です。

ただし、LPのSEO効果が現れるまでには3〜6ヶ月かかるため、短期成果が必要な場合はリスティング広告との併用が効果的です。

次のアクション:

  • 現在のLPがどのタイプ(1ページ完結型 or サイト一体型)か確認する
  • サイト一体型への移行を検討する(必要に応じて)
  • タイトルタグとメタディスクリプションを最適化する
  • ブログやオウンドメディアとの内部リンク連携を設計する
  • 短期成果が必要ならリスティング広告も併用する

※検索エンジンのアルゴリズムは定期的に更新されます。最新の情報は公式ドキュメント(Google検索セントラル)で確認することをおすすめします。

よくある質問

Q1LPはSEOに弱いと言われるのはなぜですか?

A11ページ完結型LPはテキストコンテンツが少なく、内部リンクが不足するため、検索エンジンが評価しにくい構造になっています。また、画像中心の構成でクローラビリティが低いことも要因です。サイト一体型LPに切り替えることで改善できます。

Q2サイト一体型LPとは何ですか?

A2複数ページで構成されるLPで、各ページに専用のコンテンツを配置し、内部リンクで相互に連携させる設計です。1ページ完結型と比べてテキスト量が豊富で、既存サイトのドメインパワーも活用できるため、SEO評価を受けやすい構造になっています。

Q3LPのSEO対策とリスティング広告はどう使い分けるべきですか?

A3短期間で成果を求める場合(キャンペーン、新商品ローンチ等)はリスティング広告が適しています。SEO対策は中長期(3〜6ヶ月)で効果が現れるため、継続的なリード獲得を目指す場合に有効です。両方を組み合わせることで、即効性と持続性を両立できます。

B

B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

「B2Bデジタルプロダクト実践ガイド」は、デシセンス株式会社が運営する情報メディアです。B2Bデジタルプロダクト企業のマーケティング・営業・カスタマーサクセス・開発・経営に関する実践的な情報を、SaaS、AIプロダクト、ITサービス企業の実務担当者に向けて分かりやすく解説しています。