HubSpotの料金プランを解説|価格・費用・選び方

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/5

HubSpot(ハブスポット)の価格体系が複雑な理由とこの記事の目的

HubSpotの導入を検討しているものの、「料金プランが複雑で分かりにくい」と感じている方は多いのではないでしょうか。

HubSpotは、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubなど6つの製品カテゴリ(Hub)があり、それぞれにFree、Starter、Professional、Enterpriseの4つのプランが用意されています。さらに、2024年3月の料金改定でシートベースの料金体系が導入され、従来のユーザー単位の料金体系から大きく変更されました。

この記事では、HubSpotの料金プランの全体像を整理し、企業規模・用途別の選定ガイドと、導入時の総所有コスト(TCO)の考え方を解説します。Salesforce、Marketoなどの他ツールとの価格比較も公平に記載します。

この記事のポイント:

  • HubSpotは6つのHub × 4つのプラン × シート料金の組み合わせで料金が決まる
  • 2024年3月にユーザー単位からシート単位の料金体系に変更された
  • 無料プランで最大5ユーザーまで基本機能を試せる
  • Customer Platformは個別Hubの組み合わせよりコストパフォーマンスが高い
  • IT導入補助金を活用すると最大150万円~450万円の補助が受けられる

HubSpotの料金プラン基礎知識:6つのHub×4つのプラン×シート料金

HubSpotの料金体系を理解するには、3つの要素を把握する必要があります。

(1) HubSpotの6つのHub(Marketing・Sales・Service・Content・Operations・Commerce)

HubSpotは以下の6つの製品カテゴリ(Hub)で構成されています:

  • Marketing Hub: マーケティングオートメーション、リード管理、メール配信
  • Sales Hub: 営業支援、CRM、商談管理
  • Service Hub: カスタマーサポート、チケット管理、ナレッジベース
  • Content Hub: Webサイト・ブログ管理(旧CMS Hubから2024年4月に改称)
  • Operations Hub: データ連携、ワークフロー自動化
  • Commerce Hub: 決済・請求書管理

(2) 4つの料金プラン(Free・Starter・Professional・Enterprise)

各Hubには4つのプランが用意されています:

  • Free: 無料、基本機能のみ、最大5ユーザー
  • Starter: 小規模企業向け、月額数千円~
  • Professional: 中堅企業向け、月額数万円~
  • Enterprise: 大企業向け、月額数十万円~

(3) 2024年3月の料金改定:シートベース料金体系とは

2024年3月の料金改定で、ユーザー単位の課金からシート単位の課金に変更されました。

従来は「ユーザー数 × 月額料金」でしたが、現在は「基本料金 + シート追加料金」の体系です。

(4) シートの種類(閲覧のみシート・コアシート・営業/サービスシート)

シートには3種類あります:

  • 閲覧のみシート(View-only): データの閲覧のみ可能(無料)
  • コアシート(Core): データの編集・更新が可能(有料)
  • 営業/サービスシート(Sales/Service): Sales Hub・Service Hub専用の編集シート(有料)

無料プランのユーザーは「閲覧のみシート」となり、データの編集にはコアシートの購入が必要です。

(5) Customer Platform(統合プラン)のメリット

Customer Platformは、複数のHubを統合したパッケージプランです。個別Hubを組み合わせるよりもコストパフォーマンスが高く、複数の機能を利用する場合は検討する価値があります。

各Hubの料金プラン詳細:Marketing・Sales・Service・Content・Operations・Commerce

各Hubの具体的な料金を見ていきましょう。

(1) Marketing Hubの料金(無料・Starter・Professional・Enterprise)

  • Free: 無料(最大5ユーザー)
  • Starter: 月額2万円程度~(マーケティングコンタクト1,000件まで)
  • Professional: 月額9万6,000円程度~(マーケティングコンタクト2,000件まで)
  • Enterprise: 月額43万2,000円程度~(マーケティングコンタクト10,000件まで)

※マーケティングコンタクト数を超えると従量課金が発生します。

(2) Sales Hubの料金(無料・Starter・Professional・Enterprise)

  • Free: 無料(最大5ユーザー)
  • Starter: 月額2万円程度~(営業シート2つまで)
  • Professional: 月額10万8,000円程度~(営業シート5つまで)
  • Enterprise: 月額14万4,000円程度~(営業シート10つまで)

(3) Service Hubの料金(無料・Starter・Professional・Enterprise)

  • Free: 無料(最大5ユーザー)
  • Starter: 月額2万円程度~(サービスシート2つまで)
  • Professional: 月額10万8,000円程度~(サービスシート5つまで)
  • Enterprise: 月額14万4,000円程度~(サービスシート10つまで)

(4) Content Hub・Operations Hub・Commerce Hubの料金

  • Content Hub: Starterは月額2万円程度~、Professionalは月額4万8,000円程度~
  • Operations Hub: Starterは月額2万円程度~、Professionalは月額9万6,000円程度~
  • Commerce Hub: Starterは月額10万8,000円程度~、Professionalは月額129万6,000円程度~

(5) Customer Platformの料金(Starter・Professional・Enterprise)

Customer Platformは、Marketing Hub + Sales Hub + Service Hub + Content Hub + Operations Hubの統合プランです:

  • Starter: 月額2万円程度~
  • Professional: 月額24万円程度~
  • Enterprise: 月額50万4,000円程度~

個別Hubを組み合わせるよりも割安になるケースが多いです。

(6) シート追加料金の詳細(Starter: 2,400円/月、Professional: 6,000円/月、Enterprise: 9,000円/月)

コアシートを追加する場合の料金は以下の通りです:

  • Starter: 1シートあたり月額2,400円
  • Professional: 1シートあたり月額6,000円
  • Enterprise: 1シートあたり月額9,000円

営業/サービスシートの追加料金もプランにより異なります。

(7) マーケティングコンタクト数による従量課金

Marketing Hubでは、マーケティング施策の対象となる連絡先数(マーケティングコンタクト)により従量課金が発生します。

プランごとに基本コンタクト数が決まっており、それを超えると追加料金が発生します。想定利用量を事前に見積もることが重要です。

※料金は2025年1月時点の情報です。最新の価格はHubSpot公式サイトでご確認ください。

自社に最適なプランの選び方:企業規模別・用途別の選定ガイド

自社に合ったプランを選ぶには、以下の4つの基準を検討します。

(1) 選定の4つの基準(必要機能・ユーザー数・予算・既存システム連携)

  • 必要機能: マーケティング主導か営業主導か、カスタマーサポートが必要か
  • ユーザー数: 何人がシステムを利用するか(閲覧のみか、編集するか)
  • 予算: 月額料金 + シート追加料金 + 従量課金の合計
  • 既存システム連携: Salesforce、kintoneなど既存ツールとの連携が必要か

(2) 企業規模別の推奨プラン(スタートアップ・中小企業・中堅企業・大企業)

スタートアップ・小規模企業(従業員10人未満):

  • 推奨: Freeプラン、またはStarter
  • 理由: まずは無料プランで基本機能を試し、必要に応じてStarterに移行

中小企業(従業員10-100人):

  • 推奨: Starter、またはProfessional
  • 理由: マーケティングオートメーション、営業支援の本格活用

中堅企業(従業員100-500人):

  • 推奨: Professional、またはEnterprise
  • 理由: 高度なレポート、カスタマイズ機能、既存システム連携

大企業(従業員500人以上):

  • 推奨: Enterprise
  • 理由: 専任のサポート担当、高度なセキュリティ、API制限緩和

(3) 用途別の推奨Hub(マーケティング主導・営業主導・カスタマーサポート主導)

  • マーケティング主導: Marketing Hub + Sales Hub(リード獲得・育成→商談化)
  • 営業主導: Sales Hub(CRM、商談管理、営業支援)
  • カスタマーサポート主導: Service Hub + Sales Hub(問い合わせ管理、顧客情報)

複数の機能を使う場合は、Customer Platformの検討をおすすめします。

(4) 無料プランの活用方法(最大5ユーザー・基本機能の検証)

HubSpotの無料プランは、最大5ユーザーまで利用できます。以下の基本機能が無料で使えるため、まずは試してみることをおすすめします:

  • 顧客情報の一元管理(CRM)
  • メール送信・追跡
  • フォーム作成
  • チャット機能
  • 基本的なレポート

有料プランへの移行は、無料プランで基本機能を検証してから判断できます。

(5) 他ツール(Salesforce・Marketo等)との価格比較

Salesforce:

  • 料金: 月額3,000円~(Essentials)、月額18,000円~(Professional)
  • 特徴: CRM機能が強力、エンタープライズ向け、カスタマイズ性が高い
  • 注意: 初期設定が複雑、専門知識が必要

Marketo:

  • 料金: 月額20万円程度~(規模・機能により変動)
  • 特徴: 大企業向けマーケティングオートメーション、高機能
  • 注意: 初期費用が高額、運用に専門知識が必要

HubSpot:

  • 料金: 無料~(Free)、月額2万円程度~(Starter)
  • 特徴: 使いやすさ重視、中小企業でも導入しやすい、統合プラットフォーム
  • 注意: 高度なカスタマイズはMarketoやSalesforceに劣る場合がある

どのツールも一長一短があるため、自社の規模・予算・既存システムに合わせて選ぶことが重要です。

導入コスト全体像:月額料金以外の費用とIT導入補助金の活用

HubSpot導入時は、月額料金以外の費用も考慮する必要があります。

(1) 導入支援費用(初期設定・カスタマイズ・データ移行・トレーニング)

導入支援費用は、HubSpotパートナー企業により異なりますが、以下のような内容が含まれます:

  • 初期設定(アカウント設定、ユーザー登録、権限設定)
  • カスタマイズ(テンプレート作成、ワークフロー設定)
  • データ移行(既存CRM・MAツールからのデータ移行)
  • トレーニング(操作研修、運用支援)

導入支援費用は数十万円~数百万円が一般的です。複数のパートナー企業から見積もりを取ることを推奨します。

(2) 総所有コスト(TCO)の考え方(月額料金+シート追加料金+従量課金+導入支援費用)

HubSpot導入時の総所有コスト(TCO)は以下の合計です:

  • 月額料金(Hub × プラン)
  • シート追加料金(コアシート、営業/サービスシート)
  • 従量課金(マーケティングコンタクト数)
  • 導入支援費用(初期設定、トレーニング等)

例えば、Marketing Hub Professionalを5ユーザーで利用する場合:

  • 月額料金: 9万6,000円
  • シート追加料金: 6,000円 × 3シート = 1万8,000円
  • 従量課金: マーケティングコンタクト2,000件以内なら追加なし
  • 導入支援費用: 50万円(初期のみ)

年間TCO = (9万6,000円 + 1万8,000円) × 12ヶ月 + 50万円 = 約187万円

(3) IT導入補助金の活用方法(最大150万円~450万円、補助率1/2~2/3)

HubSpotはIT導入補助金2025の通常枠で申請可能です。

  • 補助額: 最大150万円~450万円
  • 補助率: 1/2~2/3
  • 対象: 中小企業・小規模事業者

例えば、年間TCO 187万円の場合、補助金93万円(1/2)が受けられる可能性があります。

詳細は中小企業庁のIT導入補助金サイトでご確認ください。

(4) 費用対効果の測定ポイント(リード獲得数・商談化率・ROI)

HubSpot導入の費用対効果は、以下の指標で測定することが一般的です:

  • リード獲得数: 月間何件のリードが獲得できたか
  • 商談化率: リードのうち何%が商談に進んだか
  • 受注率: 商談のうち何%が受注に至ったか
  • ROI: 投資額に対する利益の割合

ROIの回収期間は6ヶ月~1年が適切な目安と言われています。導入前に目標値を設定し、定期的に測定することが重要です。

まとめ:HubSpot料金プランのチェックリストと次のアクション

HubSpotの料金プランは、6つのHub × 4つのプラン × シート料金の組み合わせで決まります。2024年3月にシートベースの料金体系に変更されたため、最新の情報を公式サイトで確認することが重要です。

HubSpot料金プランのチェックリスト:

  • 必要な機能を明確にする(Marketing・Sales・Service・Contentのどれが必要か)
  • ユーザー数を見積もる(閲覧のみ何人、編集する人何人)
  • 予算を整理する(月額料金 + シート追加料金 + 従量課金 + 導入支援費用)
  • 無料プランで基本機能を試す(最大5ユーザー)
  • Customer Platformの検討(複数Hub利用の場合)
  • IT導入補助金の申請(中小企業・小規模事業者)
  • 導入パートナー企業から複数見積もりを取る

次のアクション:

  • HubSpot公式サイトで最新の料金プランを確認する
  • 無料プランにサインアップして基本機能を試す
  • 自社の必要機能・ユーザー数・予算を整理する
  • 導入パートナー企業に相談する(初期設定・トレーニング支援)
  • IT導入補助金の申請を検討する(中小企業庁のサイトで確認)

自社に合ったプランを選び、HubSpotでマーケティング・営業活動の効率化を実現しましょう。

よくある質問

Q1HubSpotの無料プランと有料プランの違いは何ですか?

A1無料プランは最大5ユーザーまで、基本的な顧客管理・メール送信・フォーム作成が可能です。有料プランでは、マーケティングオートメーション、高度なレポート、カスタマイズ機能、より多くのユーザー追加が可能になります。まずは無料プランで基本機能を試すのがおすすめです。

Q22024年3月の料金改定で何が変わったのですか?

A2ユーザー単位の課金からシート単位の課金に変更されました。無料ユーザーは「閲覧のみシート」となり、データの編集にはコアシートの購入が必要です。シート追加料金はプランにより異なり、Starterは2,400円/月、Professionalは6,000円/月、Enterpriseは9,000円/月です。

Q3Customer Platformと個別Hubの違いは何ですか?

A3Customer Platformは複数のHub(Marketing・Sales・Serviceなど)を統合したパッケージプランで、個別Hubを組み合わせるよりもコストパフォーマンスが高いです。複数の機能を利用する予定がある場合は、Customer Platformの検討をおすすめします。

Q4月額料金以外にどのような費用がかかりますか?

A4シート追加料金、マーケティングコンタクト数による従量課金、導入支援費用(初期設定・カスタマイズ・データ移行・トレーニング)が発生します。導入支援費用はパートナー企業により異なるため、複数社から見積もりを取ることを推奨します。

Q5HubSpot導入にIT導入補助金は使えますか?

A5はい、IT導入補助金2025の通常枠で申請可能です。補助額は最大150万円~450万円、補助率は1/2~2/3です。中小企業・小規模事業者が対象となります。詳細は中小企業庁のIT導入補助金サイトで確認してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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