HubSpotでランディングページを作成する方法|初心者向け完全ガイド

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/12

HubSpotでランディングページを作成したいけれど、どこから始めればいいか分からない...

B2B企業のマーケティング担当者の多くが、「ホワイトペーパーのダウンロードページを作りたい」「ウェビナー集客用のLPが必要」と考えながらも、「コーディングができない」「デザイナーに依頼する予算がない」といった理由で躊躇しています。

この記事では、HubSpotを使ってランディングページ(LP)を作成する具体的な手順を、初心者にも分かりやすく解説します。コーディング知識は一切不要で、ドラッグ&ドロップの直感的な操作だけでプロフェッショナルなLPを作成できます。

この記事のポイント:

  • HubSpotのLP作成機能は無料プランから利用可能(テンプレートの種類はプランにより異なる)
  • ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に作成でき、自動的にモバイル対応になる
  • コンバージョン率を高めるには「CTAを1つに絞る」「フォーム項目は3つが理想」などの設計原則がある
  • A/Bテストで最大5つのバリエーションを比較し、効果測定も可能
  • HubSpot以外のLP作成ツール(Unbounce、ペライチ等)との比較も公平に提示

1. HubSpotでランディングページを作成する前に知っておくべきこと

HubSpotでLPを作成する前に、基礎知識を押さえておきましょう。

(1) ランディングページ(LP)とは何か

ランディングページ(LP)とは、特定の目的を達成するために設計された単独のWebページです。通常のWebサイトとは異なり、以下の特徴があります:

  • 1つの明確な目的: 資料ダウンロード、問い合わせ、ウェビナー申込など、単一のアクションに特化
  • ナビゲーションメニューを排除: 訪問者が他のページに離脱しないよう、リンクを最小限に
  • 強力なCTA: ユーザーを目的のアクションへ誘導するボタンやフォーム

(2) なぜB2B企業にランディングページが必要なのか

B2B企業がLPを作成する主なメリット:

  • リード獲得の効率化: ホワイトペーパー、事例集、セミナーなどのオファーと引き換えに見込み客情報を取得できる
  • コンバージョン率の向上: 通常のWebサイトよりも高いコンバージョン率(2〜3%が平均、検索広告からの流入で約3%、指名キーワードで約10%)を達成できる
  • 効果測定が容易: 訪問者数、コンバージョン数、CVRなどの指標を明確に把握できる

国内のMAツール導入率は1.5%(上場企業では14.6%)とまだ低いものの、コロナ前と比較して導入企業数は2倍に増加しており、LP作成機能への需要も高まっています(出典: 株式会社Nexal「2023年5月国内63万社のMAツール実装調査」)。

(3) HubSpotを使うメリット:他のLP作成ツールとの比較

LP作成ツールには複数の選択肢があります。代表的なツールを公平に比較すると:

ツール 特徴 料金目安 向いている企業
HubSpot MAツールと一体化、リード管理・メール配信との連携が強力 無料プラン〜月額数万円(プランにより異なる) マーケティング全体を自動化したい中小〜中堅企業
Unbounce LP作成に特化、柔軟なデザインカスタマイズが可能 月額1万円程度〜 広告運用とLPを連携させたい企業
ペライチ 国内サービス、初心者向けの簡単な操作性 月額1,500円〜 とにかく簡単にLPを作りたい小規模企業
Ferret One B2Bマーケティングに特化、国内サポートが充実 月額5万円程度〜 国内B2B企業、手厚いサポートが欲しい企業

HubSpotの強み:

  • リード情報が自動的にMAツールに蓄積され、その後のメール配信やスコアリングに活用できる
  • ドラッグ&ドロップで誰でも作成できる(コーディング不要)
  • 自動的にレスポンシブデザイン対応(PC・スマホ・タブレット)
  • A/Bテスト機能で効果測定が可能(最大5つのバリエーション)

HubSpotの弱み:

  • LP作成「だけ」に特化したツールと比べると、デザインの柔軟性は劣る
  • 高度な機能(Breeze、A/Bテスト等)は有料プラン(Professional/Enterprise)が必要

※ツール選定時は、最新の料金・機能を各社公式サイトで確認してください(この記事は2024-2025年時点の情報です)。

2. HubSpotのランディングページ作成機能の基礎知識

HubSpotのLP作成機能の全体像を理解しておきましょう。

(1) HubSpotのプラン別LP作成機能の違い

HubSpotのLP作成機能は無料プランから利用できますが、プランによって使える機能が異なります:

無料プラン:

  • 基本的なLP作成機能
  • 利用可能なテンプレートの種類が制限される
  • A/Bテスト機能なし

Professional/Enterpriseプラン:

  • すべてのテンプレートが利用可能
  • A/Bテスト機能(最大5つのバリエーション)
  • Breeze(AI自動生成機能)が利用可能
  • 詳細な分析・レポート機能

※プランの詳細や料金は変更される可能性があるため、HubSpot公式サイトで最新情報をご確認ください。

(2) 利用可能なテンプレートの種類(スターター・テーマ・カスタム)

HubSpotには3種類のテンプレートが用意されています:

スターターテンプレート:

  • HubSpotが提供する基本的なデザイン
  • すぐに使える汎用的なレイアウト
  • 初心者に最適

テーマテンプレート:

  • マーケットプレイスから購入できる高度なデザイン
  • 業界やデザインスタイル別に選択可能
  • より洗練されたデザインが必要な場合に

カスタムテンプレート:

  • 開発者が独自に作成したテンプレート
  • 企業のブランドガイドラインに完全に準拠させたい場合に

最初はスターターテンプレートで十分です。慣れてきたら、テーマテンプレートやカスタムテンプレートを検討すると良いでしょう。

(3) Breeze(AI自動生成機能)とは

Breezeは、HubSpotが提供する生成AI機能です。プロンプトを入力するだけでランディングページを自動生成できます。

利用条件:

  • Content Hub ProfessionalまたはEnterpriseのサブスクリプションが必要

使い方:

  1. LP作成画面でBreezeを選択
  2. 「ホワイトペーパーのダウンロードページ」などの目的を入力
  3. AIが自動的にレイアウト・コピー・画像を生成
  4. 微調整して公開

Breezeを使うことで、LP作成の時間を大幅に短縮できます。ただし、生成されたコンテンツは必ず確認・修正してから公開しましょう。

(4) レスポンシブデザインとモバイル対応

HubSpotで作成したLPは、自動的にレスポンシブデザイン対応となります。PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで適切に表示されるため、個別に設定する必要はありません。

一般的に、モバイル最適化されていないLPも多く存在すると言われていますが、HubSpotでは標準でレスポンシブ対応しているため、この点は心配不要です。

3. HubSpotでランディングページを作成する具体的な手順

ここからは、実際にLPを作成する手順を6ステップで解説します。

(1) ステップ1:[コンテンツ]>[ランディングページ]から作成開始

HubSpotにログインし、以下の手順で進めます:

  1. 左メニューから[コンテンツ]を選択
  2. [ランディングページ]をクリック
  3. 右上の[作成]ボタンをクリック

これでLP作成画面が開きます。

(2) ステップ2:テンプレートを選択する

テンプレート選択画面が表示されるので、目的に合ったテンプレートを選びます。

選び方のポイント:

  • ホワイトペーパー/資料ダウンロード: フォームが中央に配置されたシンプルなレイアウト
  • ウェビナー/セミナー申込: 日時・内容が目立つデザイン
  • 問い合わせ/相談予約: 企業の信頼性を伝える要素(実績、導入事例等)が含まれるレイアウト

初めての場合は、スターターテンプレートの中から選ぶのが無難です。

(3) ステップ3:ドラッグ&ドロップエディタでカスタマイズ

テンプレートを選ぶと、ドラッグ&ドロップエディタが開きます。

基本操作:

  • テキスト編集: テキスト部分をクリックして直接編集
  • 画像変更: 画像をクリックして差し替え
  • 要素の追加: 左側のメニューから「テキスト」「画像」「ボタン」等をドラッグして配置
  • レイアウト調整: 要素をドラッグして位置を変更

コーディング知識は一切不要で、直感的に操作できます。

(4) ステップ4:フォームとCTAを設定する

LPの核となるフォームとCTA(Call To Action)を設定します。

フォームの設定:

  1. フォーム要素をドラッグして配置
  2. 取得したい項目(名前、メールアドレス、会社名等)を選択
  3. 重要: フォーム項目は3つが理想(平均コンバージョン率10%を記録)。項目が増えるほど入力ハードルが上がります

CTAの設定:

  • ボタンのテキストは具体的に(「資料をダウンロード」「無料で試す」等)
  • 色は目立つ色を選択(周囲とのコントラストを意識)
  • 1ページに1つのCTAのみ設置(複数あると訪問者が迷います)

ナビゲーションメニューの排除: LPでは、訪問者を目的のアクションへ集中させるため、ヘッダーのナビゲーションメニューや他ページへのリンクを極力排除します。これによりコンバージョン率が向上します。

(5) ステップ5:SEO設定(メタタグ、OGP)とドメイン設定

LPを検索エンジンやSNSで見つけてもらうため、SEO設定を行います。

メタタグの設定:

  1. 右上の[設定]ボタンをクリック
  2. [SEO]タブを選択
  3. メタタイトル: 30-35文字で主要キーワードを前方配置(例: 「HubSpotでLP作成|初心者向け完全ガイド」)
  4. メタディスクリプション: 90-120文字で記事要約(例: 「HubSpotでランディングページを作成する具体的な手順を解説。ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に作成でき、コンバージョン率を高める設計原則も紹介します。」)

OGP設定(SNSシェア時の表示):

  • OGP画像を設定(推奨サイズ: 1200x630px)
  • SNSでシェアされた際に魅力的に見えるようにする

ドメイン設定:

  • HubSpotの無料プランではサブドメイン(例: yourcompany.hs-sites.com)を使用
  • 有料プランでは独自ドメイン(例: lp.yourcompany.com)を設定可能

(6) ステップ6:公開とプレビュー確認

公開前に必ずプレビュー確認を行いましょう。

プレビュー確認のポイント:

  • PC・スマホ・タブレットそれぞれでの表示を確認
  • フォームが正しく動作するかテスト送信
  • リンクが正しく設定されているか確認
  • 誤字脱字のチェック

問題がなければ、右上の[公開]ボタンをクリックして公開完了です。

4. コンバージョン率を高めるLP設計のポイント

LPを作成しただけでは成果は出ません。コンバージョン率を高めるための設計原則を押さえておきましょう。

(1) ファーストビューで価値提案を明確にする

ファーストビュー(ページを開いた瞬間に見える範囲)で、訪問者に「このページは自分に役立つ」と理解してもらう必要があります。

明確にすべき要素:

  • 何が手に入るのか: 「業界別MA導入事例集(30ページ)」など具体的に
  • 誰向けか: 「B2B企業のマーケティング担当者向け」など明示
  • なぜ今必要か: 「2025年最新のトレンドを反映」など鮮度を伝える

ファーストビューで価値提案を数秒以内に理解できるようにすることが、コンバージョン率向上の第一歩です。

(2) CTAを1つに絞る(ナビゲーションメニューは排除)

LPは1つの明確な目的を持つべきです。複数のCTAやリンクがあると、訪問者が迷って離脱する原因になります。

ベストプラクティス:

  • CTAボタンは1種類のみ(「資料ダウンロード」など)
  • ヘッダーのナビゲーションメニューを非表示に
  • フッターのリンクも最小限に(プライバシーポリシー程度)

訪問者の選択肢を減らし、目的のアクションに集中させることで、コンバージョン率が向上します。

(3) フォームフィールド数を最適化する(3項目が理想)

フォームの入力項目数は、コンバージョン率に直接影響します。

統計データ:

  • 3項目: 平均コンバージョン率10%(最も高い)
  • 5項目以上: コンバージョン率が低下する傾向

推奨する項目数:

  • 最低限の場合: 名前、メールアドレスの2項目
  • 理想的な場合: 名前、メールアドレス、会社名の3項目
  • B2B企業の場合: 部署名や役職を追加したい場合もあるが、項目が増えるほど離脱率が上がることを認識する

必要最低限の情報のみ取得し、追加情報は後から(ナーチャリングメールやインサイドセールスで)取得する戦略が有効です。

(4) ページの読み込み速度を改善する

ページの読み込みが遅いと、訪問者が離脱してコンバージョン率が低下します。

改善方法:

  • 画像を圧縮: 高解像度の画像はファイルサイズを削減(TinyPNG等のツールを活用)
  • 重いスクリプトを避ける: 不要なJavaScriptやトラッキングタグを削除
  • 動画の埋め込みを最適化: YouTube等の埋め込みは遅延読み込みを設定

HubSpotは標準でページ速度最適化機能を持っていますが、画像圧縮など基本的な対策は自分で行う必要があります。

5. A/Bテストと効果測定でLPを改善する方法

LPは作って終わりではありません。継続的に改善することで、コンバージョン率を向上させることができます。

(1) HubSpotでのA/Bテスト設定方法(最大5バリエーション)

A/Bテストは、複数のバリエーション(デザイン、コピー等)を作成し、どちらがより高いコンバージョン率を達成するかをテストする手法です。

HubSpotでのA/Bテスト:

  • 1ページにつき最大5つのバリエーションをテスト可能
  • 最も効果の高いバリエーションを自動的に抽出できる
  • ProfessionalまたはEnterpriseプランで利用可能

テストすべき要素:

  • ヘッドラインのコピー: 価値提案の表現を変える
  • CTAボタンの色・テキスト: 「無料でダウンロード」vs「今すぐ入手」など
  • フォームの配置: 右側 vs 中央 vs 左側
  • 画像: 人物写真 vs イラスト vs 製品画像

A/Bテストは一度に1つの要素のみ変更するのが基本です(複数変更すると、どの要素が効果をもたらしたか分からなくなります)。

(2) 測定すべき指標:訪問者数・コンバージョン数・CVR

HubSpotのダッシュボードでは、以下の指標を確認できます:

主要指標:

  • 訪問者数: LPを訪れた人の数
  • コンバージョン数: フォームを送信した人の数
  • CVR(コンバージョン率): コンバージョン数 ÷ 訪問者数 × 100(%)

追加で見るべき指標:

  • 流入元: 検索エンジン、SNS、メール、広告など、どこから訪問したか
  • デバイス: PC、スマホ、タブレットの比率
  • 直帰率: LPを見て何もせずに離脱した割合

これらの指標を定期的にチェックし、改善点を見つけましょう。

(3) コンバージョン率の目安と業界平均

LPのコンバージョン率は、業界や商材、流入元によって大きく異なりますが、目安を把握しておくことは重要です。

一般的な目安:

  • 平均: 2〜3%
  • 検索広告からの流入: 約3%
  • 指名キーワード: 約10%
  • 優良なLP: 5%以上

※これらはあくまで目安です。自社のデータで継続的に測定し、改善することが最も重要です。

コンバージョン率が低い場合は、以下を見直しましょう:

  • ファーストビューの価値提案が不明確
  • フォーム項目数が多すぎる
  • CTAが複数ある(訪問者が迷う)
  • ページの読み込み速度が遅い

6. まとめ:HubSpotのLP作成で成果を出すために

HubSpotを使えば、コーディング知識がなくてもプロフェッショナルなランディングページを作成できます。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、誰でも簡単に始められます。

成果を出すための重要ポイント:

  • LP作成は「作って終わり」ではなく、継続的な改善が必要
  • コンバージョン率を高めるには、CTAを1つに絞り、フォーム項目は3つが理想
  • A/Bテストで複数のバリエーションを試し、データに基づいて改善する
  • HubSpotはMAツールと一体化しているため、リード管理・メール配信との連携が強力

次のアクション:

  • HubSpotの無料プランまたは有料プランを確認し、必要な機能を整理する
  • 最初のLPを作成してみる(ホワイトペーパーやウェビナーなど、既存のオファーでOK)
  • 公開後、訪問者数・コンバージョン数・CVRを定期的に測定する
  • A/Bテストで改善を繰り返し、コンバージョン率を向上させる

まずは1つLPを作成し、データを見ながら改善していくことで、マーケティング活動の効率化とリード獲得の最大化を実現しましょう。

よくある質問

Q1HubSpotでランディングページを作成するのにコーディング知識は必要ですか?

A1不要です。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で作成できます。デザイナーや開発者に依頼せず、マーケティング担当者が自分で作成・更新できる点がHubSpotの強みです。

Q2HubSpotの無料プランでもランディングページは作れますか?

A2作成可能です。ただし、使用できるテンプレートの種類が制限されます。A/Bテスト機能やBreezeなどの高度な機能は、ProfessionalまたはEnterpriseプランで利用できます。最新の機能・料金はHubSpot公式サイトでご確認ください。

Q3ランディングページの平均コンバージョン率はどれくらいですか?

A3一般的に2〜3%程度です。検索広告からの流入で約3%、指名キーワードで約10%と言われています。ただし業界や商材により大きく異なるため、自社のデータで継続的に測定することが重要です。

Q4フォームの項目数はどれくらいが適切ですか?

A43項目が最も高いコンバージョン率(平均10%)を記録しています。項目が増えるほど入力ハードルが上がるため、必要最低限の情報(名前、メールアドレス、会社名など)のみ取得するのが鉄則です。

Q5HubSpot以外のLP作成ツールとの違いは何ですか?

A5HubSpotはMAツールと一体化しているため、リード管理やメール配信と連携しやすい点が特徴です。Unbounceやペライチなど、LP作成に特化したツールと比較すると、単体での柔軟性は劣りますが、マーケティング全体の効率化には強みがあります。ツール選定時は、各社の最新情報を公式サイトで確認してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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