HubSpot Japan(ハブスポット)とは?機能・料金・日本語対応を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/6

HubSpot(ハブスポット)を導入したいけれど、日本語対応や料金体系が分からない...

B2B企業でCRMやMAツールの導入を検討する際、「HubSpotってどんなツール?」「日本語対応はしっかりしているの?」「料金プランはどう選べばいい?」といった疑問を持つ方は多いでしょう。

この記事では、HubSpot Japan(ハブスポット)の概要、日本語対応状況、料金プラン、主要機能、日本企業の導入事例を詳しく解説します。導入前に確認すべきポイントを理解し、自社に最適なプランを選びましょう。

この記事のポイント:

  • HubSpotはCRM・MA・SFAを統合したプラットフォームで、135カ国26万社以上が利用
  • 無料プランから始められ、段階的に機能を拡張できる料金体系
  • 2024年3月にシート課金制へ改定、ユーザー数増加でコストが上昇する点に注意
  • UIやナレッジベースは日本語対応済みだが、一部の高度な機能は英語のまま
  • 日本企業の導入事例では閲覧3倍・問い合わせ5.5倍、MRR5倍成長などの成果が報告されている

1. HubSpot(ハブスポット)とは?

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサービスを統合したCRMプラットフォームです。ここでは、HubSpotの概要とグローバル展開、統合プラットフォームとしての特徴、2024年のAI統合について解説します。

(1) HubSpotの概要とグローバル展開

HubSpotは米国HubSpot社が提供するCRMプラットフォームで、2024年時点で135カ国以上、26万社以上の企業に利用されています。日本市場ではHubSpot Japan株式会社が展開しており、日本企業向けの日本語対応やサポート体制を整えています。

HubSpotの特徴は、CRM(顧客関係管理)を中心に、マーケティング、営業、カスタマーサービスの各部門の業務を統合できる点です。部門をまたいだ情報共有がスムーズになり、顧客対応の質向上や業務効率化が期待できます。

(2) CRM・MA・SFAを統合したプラットフォーム

HubSpotは無料で提供されるCRMを基盤に、以下の6つの製品(Hub)を展開しています:

  • Marketing Hub: メール配信、リード獲得、コンテンツ管理などのマーケティング自動化機能
  • Sales Hub: 商談管理、営業プロセスの可視化、自動化機能
  • Service Hub: 問い合わせ管理、チケット管理、ナレッジベース構築などのカスタマーサポート機能
  • Content Hub: ノーコードでのWebサイト制作、ブログ投稿管理
  • Operations Hub: データ連携、ワークフロー自動化
  • Commerce Hub: 決済管理、サブスクリプション管理

必要な機能から選択できるため、全社導入ではなく部門単位での開始も可能です。

(3) 2024年のAI統合(HubSpot Breeze)

2024年は、HubSpotにとって大きな変革の年となりました。400以上の製品アップデートを実施し、生成AI機能「HubSpot Breeze」を統合しました。

HubSpot Breezeは以下の3つの要素で構成されています:

  • Copilots(業務支援): 営業・マーケティング・カスタマーサポート業務をAIが支援
  • Agents(自動化エージェント): 定型業務を自動化し、人手を削減
  • Intelligence(データ分析): データ品質向上、インサイト抽出

これにより、ワークフロー自動化やタスク自動化が大幅に進化し、より少ない人手で高度な業務遂行が可能になりました。

2. HubSpot Japanの日本語対応状況

HubSpotは日本市場で展開するにあたり、日本語対応を進めています。ここでは、日本語UIとナレッジベース、HubSpot Academyの日本語トレーニング、日本語サポート体制について解説します。

(1) 日本語UIとナレッジベース

HubSpotのUI(ユーザーインターフェース)は日本語化されており、基本的な操作は日本語で行えます。また、ナレッジベースも日本語で提供されており、基本から高度な機能まで学習できます。

ただし、一部の高度な機能やドキュメントは英語のままの場合があります。導入前に必要な機能の日本語対応状況を確認することが推奨されます。

(2) HubSpot Academyの日本語トレーニング

HubSpotは「HubSpot Academy」という無料のオンライントレーニングプラットフォームを提供しています。日本語コースも充実しており、CRM、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubの基本的な使い方から、高度な活用法まで学習できます。

自社での内製化を支援する仕組みが整っているため、外部コンサルタントに依存せずに運用体制を構築することも可能です。

(3) 日本語サポート体制

HubSpot Japanは日本語でのサポートを提供しています。メール、チャット、電話でのサポートが受けられるプランもあり、導入初期のオンボーディング支援も充実しています。

ただし、サポート時間や対応範囲はプランによって異なるため、導入前に公式サイトで最新のサポート内容を確認してください。

3. HubSpotの料金プラン・シート課金制

HubSpotの料金体系は、2024年3月にシート課金制へ改定されました。ここでは、無料プランと有料プランの違い、シート課金制への改定内容、各Hubの料金体系について解説します。

(1) 無料プランと有料プランの違い

HubSpotは無料プランから始められます。無料プランの主な特徴は以下の通りです:

  • ユーザー数: 最大5ユーザー(2024年3月以降、無料ユーザーは閲覧のみ。編集には有料コアシートが必要)
  • コンタクト数: 最大100万件のコンタクト・企業登録
  • 機能: CRMの基本機能(コンタクト管理、商談管理、タスク管理など)

有料プランは以下の3段階に分かれています:

  • Starter: 月額数千円〜。基本的なマーケティング・営業機能
  • Professional: 月額数万円〜。高度な自動化、レポート機能
  • Enterprise: 月額数十万円〜。カスタマイズ性の高い大企業向け機能

年間契約は月次契約より割安になる場合が多いため、長期的な利用を検討している場合は年間契約がお得です。

(2) 2024年3月のシート課金制への改定

2024年3月、HubSpotはシート課金制を導入しました。この改定により、以下の点が変更されました:

  • 無料ユーザーは閲覧のみ: 無料プランのユーザーはデータの閲覧はできますが、編集には有料の「コアシート」が必要
  • ユーザー数に応じた課金: 有料プランではユーザー数(シート数)に応じて料金が上昇
  • コスト見積もりの重要性: 導入前にユーザー数を見積もり、コストを把握することが重要

この変更により、ユーザー数が増えるとコストが上昇する点に注意が必要です。部門単位での段階的な導入や、必要なユーザーのみに有料シートを割り当てるなどの工夫が推奨されます。

(3) Marketing Hub・Sales Hub・Service Hubの料金体系

各Hubの料金は、プラン(Starter、Professional、Enterprise)とシート数によって異なります。以下は一般的な目安です(2024-2025年時点):

  • Marketing Hub Starter: 月額数千円〜

  • Marketing Hub Professional: 月額10万円前後〜

  • Marketing Hub Enterprise: 月額30万円以上〜

  • Sales Hub Starter: 月額数千円〜

  • Sales Hub Professional: 月額数万円〜

  • Sales Hub Enterprise: 月額数十万円〜

  • Service Hub Starter: 月額数千円〜

  • Service Hub Professional: 月額数万円〜

  • Service Hub Enterprise: 月額数十万円〜

※料金プランや機能は変更される可能性があるため、導入検討時は公式サイトで最新情報を確認してください。

4. HubSpotの主要機能(6つの製品Hub)

HubSpotは6つの製品(Hub)を展開しており、それぞれが異なる業務領域をカバーしています。ここでは、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub、Operations Hub・Commerce Hubの主要機能を解説します。

(1) Marketing Hub(マーケティング自動化)

Marketing Hubは、以下のようなマーケティング自動化機能を提供します:

  • メール配信: セグメント別のメール配信、A/Bテスト
  • リード獲得: フォーム作成、ランディングページ作成
  • コンテンツ管理: ブログ投稿、SEO最適化ツール
  • リードスコアリング: 見込み客の関心度を数値化し、優先順位をつける
  • マーケティングオートメーション: ワークフローによる自動化(リード育成、セグメント振り分けなど)

これらの機能により、マーケティング活動の効率化とリード獲得の最大化が期待できます。

(2) Sales Hub(営業支援)

Sales Hubは、以下のような営業支援機能を提供します:

  • 商談管理: パイプライン管理、進捗可視化
  • 営業自動化: タスク自動化、リマインダー設定
  • メール追跡: メール開封率、クリック率の可視化
  • ミーティング予約: カレンダー連携による予約受付
  • レポート: 営業活動の分析、KPI追跡

これらの機能により、営業プロセスの可視化と効率化が実現します。

(3) Service Hub(カスタマーサポート)

Service Hubは、以下のようなカスタマーサポート機能を提供します:

  • チケット管理: 問い合わせの一元管理、対応状況の可視化
  • ナレッジベース構築: FAQページやヘルプセンターの作成
  • カスタマーポータル: 顧客が自分でチケットを確認・管理できる
  • フィードバック収集: 顧客満足度調査、NPS測定
  • 自動化: 定型対応の自動化

これらの機能により、カスタマーサポートの品質向上と効率化が期待できます。

(4) Content Hub(コンテンツ管理)

Content Hubは、以下のようなコンテンツ管理機能を提供します:

  • Webサイト制作: ノーコードでのWebサイト構築
  • ブログ管理: ブログ投稿、SEO最適化
  • ランディングページ作成: コンバージョン最適化されたページ作成
  • コンテンツ分析: ページビュー、コンバージョン率の分析

これらの機能により、コンテンツマーケティングの実施とWebサイト運営が一元化されます。

(5) Operations Hub・Commerce Hub

Operations Hubは、データ連携とワークフロー自動化に特化しています:

  • データ同期: 外部ツールとのデータ連携
  • データ品質管理: 重複排除、データクレンジング
  • プログラマブルオートメーション: カスタムワークフローの構築

Commerce Hubは、決済管理とサブスクリプション管理に特化しています:

  • 決済処理: オンライン決済の受付
  • サブスクリプション管理: 定期課金の管理
  • 請求書発行: 自動請求書生成

これらの機能により、ビジネスプロセス全体の効率化が実現します。

5. 日本企業のHubSpot導入事例と成果

日本企業でもHubSpotの導入が進んでおり、さまざまな成果が報告されています。ここでは、キャリアデザインセンター、PCA、レバレジーズの3社の事例を紹介します。

(1) キャリアデザインセンター(閲覧3倍・問い合わせ5.5倍)

キャリアデザインセンターは、HubSpot導入により以下の成果を達成しました:

  • Webサイト閲覧数: 3倍増加
  • 問い合わせ数: 5.5倍増加

同社は、マーケティングオートメーションを活用してリード育成を効率化し、営業部門との連携を強化しました。これにより、見込み客の質が向上し、問い合わせ数の大幅な増加につながりました。

(2) PCA(2年でMRR5倍成長)

PCAは、HubSpot導入により以下の成果を達成しました:

  • MRR(月次経常収益): 2年間で5倍成長

SaaSビジネスを展開する同社は、Sales HubとMarketing Hubを活用して営業プロセスを可視化し、リード獲得から商談化までの流れを最適化しました。これにより、効率的な成長が実現しました。

(3) レバレジーズ(タスク統一・情報一元化)

レバレジーズは、HubSpot導入により以下の成果を達成しました:

  • タスク形式の統一: 営業活動のタスク管理を統一し、属人化を解消
  • 顧客情報の一元化: 部門をまたいだ情報共有がスムーズに
  • 営業プロセスの可視化: 進捗状況の把握と改善がしやすく

同社は、複数の事業部門でHubSpotを展開し、全社的な業務効率化を実現しました。

※導入事例の成果は、企業規模・業種・既存システムとの統合状況により異なります。導入検討時は、自社の状況に応じて効果を見積もることが重要です。

6. まとめ:HubSpot導入前に確認すべきポイント

HubSpotは、CRM・MA・SFAを統合したプラットフォームとして、B2B企業のマーケティング・営業・カスタマーサポート業務の効率化に貢献します。無料プランから始められるため、段階的な導入が可能です。

HubSpot導入前に確認すべきポイント:

  • 必要な機能の明確化: どのHub(製品)が必要か、どの機能を優先するかを整理する
  • ユーザー数の見積もり: シート課金制のため、ユーザー数増加でコストが上昇する点に注意
  • 日本語対応状況の確認: 必要な機能が日本語対応しているかを確認
  • 既存システムとの連携: CRM・SFA・会計システムなどとの連携可否を確認
  • トレーニング計画: HubSpot Academyでの学習計画、社内トレーニング体制の整備
  • 無料トライアルの活用: 実際に操作性を試し、自社に合うかを確認

次のアクション:

  1. HubSpot公式サイトで最新の料金・機能を確認する
  2. 無料プランで実際に試してみる
  3. 必要な機能とユーザー数を見積もり、コストを把握する
  4. 導入実績のある企業の事例を参考にする
  5. 必要に応じてHubSpotパートナー企業に相談する

自社に合ったプランを選び、HubSpotでマーケティング・営業・カスタマーサポートの効率化を実現しましょう。

※この記事の情報は2024-2025年時点のものです。料金プラン・機能仕様は変更される可能性があるため、導入検討時は公式サイトで最新情報を確認してください。

よくある質問

Q1HubSpotは完全に日本語化されていますか?

A1UIやナレッジベース、HubSpot Academyの主要コースは日本語対応済みです。ただし、一部の高度な機能やドキュメントは英語のまま提供されている場合があります。導入前に必要な機能の日本語対応状況を確認することを推奨します。

Q2HubSpotの無料プランと有料プランの違いは?

A2無料プランは最大5ユーザー、100万件のコンタクト登録が可能で、CRMの基本機能を提供します。有料プランはStarter、Professional、Enterpriseの3段階で、高度な自動化・レポート・カスタマイズが可能です。2024年3月以降、無料ユーザーは閲覧のみで、編集には有料シートが必要になりました。

Q3HubSpotの導入コストはどれくらい?

A3無料プランから開始可能です。有料プランはStarterで月額数千円〜、Professional・Enterpriseで月額数万円〜数十万円(機能・ユーザー数により変動)。シート課金制のためユーザー数増加でコストが上昇します。年間契約は月次契約より割安です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

Q4HubSpot初心者でも使いこなせますか?

A4UIはわかりやすく設計されていますが、機能が豊富で使いきれないと感じるユーザーもいます。HubSpot Academyの無料日本語コースで段階的に学習可能です。導入前に必要な機能を明確化し、社内トレーニング計画を立てることが重要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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