HubSpotとは?マーケティング・営業・CSを統合するプラットフォームの特徴と活用法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/7

HubSpotの導入を検討しているけれど、どこから始めればいいか分からない...

B2Bビジネスの成長に伴い、顧客管理やマーケティング活動の効率化が求められる場面が増えています。「ツールが多すぎて情報が分散している」「営業とマーケの連携がうまくいかない」といった課題を抱える企業は少なくありません。

この記事では、マーケティング・営業・カスタマーサクセスを統合するプラットフォームとして注目されるHubSpotについて、機能・料金・導入メリット・デメリットを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • HubSpotは5つのHub(Marketing・Sales・Service・Content・Data)で構成される統合プラットフォーム
  • 無料CRMからスタートし、事業成長に合わせて段階的にアップグレード可能
  • 2024年3月の料金改訂でシートベースの価格体系に変更
  • 導入成功の鍵は目的の明確化とプロジェクトオーナーの設置
  • 日本語サポートや学習コストは事前確認が必要

なぜ今HubSpotが注目されるのか

HubSpotは2025年Q1の総収益が前年比16%増の7億1,410万ドルを記録し、継続的な成長を維持しています。2025年9月のINBOUNDカンファレンスでは200以上の製品アップデートを発表し、18の新Breeze AIエージェント(マーケティング7つ、営業6つ、カスタマーサービス5つ)をベータ版でリリースしました。

B2B企業がHubSpotに注目する主な理由は以下の通りです:

統合プラットフォームの利便性

  • マーケティング・営業・カスタマーサービスのデータを一元管理
  • ツール間の連携設定が不要で、情報の分散を防止
  • 顧客接触の全段階を可視化し、部門間連携を促進

段階的な導入が可能

  • 無料CRMから始めて、必要に応じて有料プランへ移行
  • 中小企業のスモールスタートに適した設計
  • 事業規模に合わせた柔軟なプラン選択

HubSpotの基礎知識

(1) HubSpotとは何か

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサービスを統合したオールインワンのカスタマープラットフォームです。すべてのツールが共通のCRMデータベースにリンクしており、顧客情報を一元管理できます。

HubSpotの構成要素:

  • 無料CRM: 100万件の顧客情報登録、無制限のユーザー数・ストレージ
  • 5つのHub: Marketing、Sales、Service、Content、Dataの各機能群
  • 統合データベース: 全ツールで顧客データを共有

(2) インバウンドマーケティングとの関係

HubSpotは「インバウンドマーケティング」の概念を提唱した企業として知られています。インバウンドマーケティングとは、コンテンツやSEOを通じて顧客から見つけてもらうマーケティング手法です。

HubSpotのツール設計はこの思想に基づいており、以下のような機能を提供しています:

  • ブログ・ランディングページの作成
  • SEO最適化支援
  • リード獲得フォーム
  • メールナーチャリング

HubSpotの主要機能(5つのHub)

(1) Marketing Hub

Marketing Hubは、リード獲得から育成までのマーケティング活動を自動化するMA(マーケティングオートメーション)機能を提供します。

主な機能:

  • ランディングページ作成
  • フォーム作成・管理
  • メール配信・自動化
  • SNS管理
  • 広告管理
  • SEO分析

(2) Sales Hub

Sales Hubは、営業活動の効率化と可視化を支援する営業支援機能を提供します。

主な機能:

  • 営業進捗管理(パイプライン)
  • 予実管理
  • 見積作成
  • ミーティング予約
  • セールスオートメーション
  • 通話録音・分析

(3) Service Hub

Service Hubは、カスタマーサポートとカスタマーサクセスを支援する機能を提供します。

主な機能:

  • チケット管理
  • ナレッジベース
  • Webチャット・チャットボット
  • 顧客満足度調査
  • カスタマーポータル

(4) Content Hub・Data Hub

Content Hub:

  • ウェブサイトの作成・管理(CMS機能)
  • ブログ管理
  • SEO最適化

Data Hub(2025年ベータ版):

  • 非構造化データの管理
  • アプリ間のデータ同期
  • データクレンジング

料金プランと導入コスト

(1) 無料プランでできること

2024年3月の料金改訂により、HubSpotはシートベースの価格体系に変更されました。無料プランの主な制限は以下の通りです:

無料プランの特徴:

  • 最大5ユーザーまで利用可能
  • 閲覧機能が中心(編集には有料シートが必要)
  • 顧客情報の登録・管理は可能
  • 基本的なフォーム・ランディングページ作成
  • HubSpotロゴの表示あり

(2) 有料プランの比較(Starter・Professional・Enterprise)

有料プランは各Hubごとに用意されており、必要な機能に応じて選択できます。

Starter(小規模向け):

  • 月額数千円~
  • 基本機能の拡張
  • HubSpotロゴの削除

Professional(中堅企業向け):

  • 月額数万円~
  • 本格的なMA・SFA機能
  • レポート・分析の強化

Enterprise(大企業向け):

  • 月額数十万円~
  • 高度なカスタマイズ
  • 権限管理・セキュリティ強化

※料金は2025年時点の目安です。為替レートやプラン改訂により変動するため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

(3) 導入支援費用の目安

ProfessionalまたはEnterpriseプランを導入する場合、必須の導入支援費用(オンボーディング)が別途発生します。

導入支援費用の目安:

  • Professional: 36万円~
  • Enterprise: 84万円~

この費用には初期設定、データ移行支援、操作トレーニングなどが含まれます。

導入のメリット・デメリットと注意点

(1) HubSpot導入のメリット

統合による効率化:

  • マーケティング・営業・CSのデータを一元管理
  • ツール間の連携設定が不要
  • 部門間の情報共有がスムーズ

導入のしやすさ:

  • シンプルで分かりやすいUI
  • 無料CRMからのスモールスタートが可能
  • 豊富なドキュメント・ナレッジベース

コスト効果:

  • 複数ツールを個別に契約するより費用を抑えられる場合がある
  • 株式会社soraプロジェクトは導入後コストを5分の1に削減した事例あり

(2) HubSpot導入のデメリット

学習コスト:

  • 全機能を使いこなすには相応の学習時間が必要
  • 特にEnterpriseプランは機能が膨大

日本語サポートの課題:

  • 日本語対応はあるものの、不十分との口コミもあり
  • 導入前に無料デモで確認することが推奨される

オーバースペックの可能性:

  • 特定機能のみを求める企業には機能過多になる場合がある
  • 専門特化型ツールの方が適している場合もある

(3) 導入時のよくある失敗パターン

失敗パターン1: 目的の不明確

  • 導入すること自体が目的になってしまう
  • 対策: 事前に自社の課題分析とゴール設定を明確化

失敗パターン2: プロジェクトオーナーの不在

  • 責任者が不明確で運用が定着しない
  • 対策: 導入時・運用時にプロジェクトオーナーを設置

失敗パターン3: データ品質の問題

  • プロパティの重複、データのクレンジング不足
  • 対策: インポート前に元データの整理を実施

失敗パターン4: 短期での成果期待

  • 導入直後に成果を求めてしまう
  • 対策: 運用・分析・改善のサイクルを繰り返すことを前提に計画

まとめ:HubSpot活用の成功ポイント

HubSpotはマーケティング・営業・カスタマーサクセスを統合するプラットフォームとして、特に中小企業の段階的なDX推進に適した選択肢です。一方で、導入目的の明確化、運用体制の整備、学習コストの確保が成功の鍵となります。

導入を検討する際の次のアクション:

  • 自社の課題と導入目的を整理する
  • 無料CRMを実際に試してみる
  • 無料デモで操作性と日本語サポートを確認する
  • 複数の導入パートナーから見積もりを取得する
  • 導入実績のある同業種・同規模企業の事例を参考にする

※この記事は2025年時点の情報です。料金・機能は変更される可能性があるため、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

よくある質問:

Q: HubSpotの無料プランと有料プランの違いは? A: 無料プランは最大5ユーザーまで、閲覧中心の基本機能を提供します。編集機能やマーケティング自動化には有料シートが必要です。2024年3月の料金改訂でシートベースの価格体系に変更されました。

Q: HubSpotとSalesforceの違いは? A: HubSpotは初心者でも使いやすく、MA・CRM・CSを統合したオールインワン設計が特徴です。Salesforceは大企業向けで、高度なカスタマイズ性と拡張性が強みです。企業規模と必要な機能で選ぶのが適切です。

Q: 中小企業にHubSpotは向いているか? A: 向いています。無料CRMからスモールスタートし、事業成長に合わせて段階的にアップグレードできる設計になっています。ただし、特定機能のみを求める場合は専門特化型ツールの方が適している場合もあります。

Q: HubSpotの導入期間はどれくらい? A: 設定・運用開始まで1〜3ヶ月が一般的です。既存システムとの連携やデータ移行が必要な場合はさらに時間がかかることがあります。導入パートナーの伴走支援を活用することで、スムーズな立ち上げが期待できます。

よくある質問

Q1HubSpotの無料プランと有料プランの違いは?

A1無料プランは最大5ユーザーまで、閲覧中心の基本機能を提供します。編集機能やマーケティング自動化には有料シートが必要です。2024年3月の料金改訂でシートベースの価格体系に変更されました。

Q2HubSpotとSalesforceの違いは?

A2HubSpotは初心者でも使いやすく、MA・CRM・CSを統合したオールインワン設計が特徴です。Salesforceは大企業向けで、高度なカスタマイズ性と拡張性が強みです。企業規模と必要な機能で選ぶのが適切です。

Q3中小企業にHubSpotは向いているか?

A3向いています。無料CRMからスモールスタートし、事業成長に合わせて段階的にアップグレードできる設計になっています。ただし、特定機能のみを求める場合は専門特化型ツールの方が適している場合もあります。

Q4HubSpotの導入期間はどれくらい?

A4設定・運用開始まで1〜3ヶ月が一般的です。既存システムとの連携やデータ移行が必要な場合はさらに時間がかかることがあります。導入パートナーの伴走支援を活用することで、スムーズな立ち上げが期待できます。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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