HubSpotでできること一覧|CRM・MA・営業支援の主要機能と活用事例

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/15

HubSpotの全体像を知りたいけれど、機能が多すぎて分からない...

マーケティングや営業の効率化を検討しているB2B企業にとって、HubSpotは有力な選択肢の一つです。しかし「無料で使えるって本当?」「どんな機能があるの?」「うちの会社に合うのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、HubSpotでできることを体系的に整理し、CRM・マーケティング・営業支援の主要機能と活用事例を解説します。

この記事のポイント:

  • HubSpotはCRMを基盤にマーケティング・営業・サービスを統合管理できるクラウドサービス
  • 無料CRMで最大100万件のコンタクト管理が可能(ただし最大2ユーザーまで)
  • Marketing Hub・Sales Hub・Service Hub・Operations Hub・Content Hubの5つの主要製品群
  • 2024年9月にAI機能群「Breeze」を発表、AI活用が大幅に強化
  • 無料プランから始めて段階的にアップグレード可能で、初めてCRMを導入する企業にもおすすめ

1. HubSpotとは何か

HubSpotは、顧客関係管理(CRM)を中心に、マーケティング・営業・カスタマーサービスの各部門を統合管理できるクラウドサービスです。

(1) CRMを基盤とした統合管理プラットフォーム

HubSpotの特徴は、無料で提供されるCRMを基盤として、必要に応じてマーケティング・営業・サービスの各機能を追加できる点です。最大100万件のコンタクト管理が無料で利用できるため、大規模な顧客基盤を持つ企業でも導入を検討する価値があります。

ただし、無料プランは最大2ユーザーまでの制限があり、チーム規模によっては有料プラン検討が必要です。

(2) インバウンドマーケティングの先駆者

HubSpotは「インバウンドマーケティング」という概念を提唱した企業としても知られています。インバウンドマーケティングとは、顧客が自発的に見つけて関心を持つコンテンツを提供するマーケティング手法です。

HubSpotの各機能は、このインバウンドマーケティングの考え方に基づいて設計されており、ブログ・SNS・メールなどを通じた顧客との関係構築を支援します。

(3) B2B企業における位置づけ

HubSpotは特にB2B企業での導入実績が豊富です。マーケティング部門と営業部門が同じプラットフォームで顧客情報を共有できるため、リード(見込み客)の獲得から商談化までのプロセスを一貫して管理できます。

1,160種類以上のサービスとAPI連携が可能なため、既存ツールとの統合がしやすく、段階的な移行も可能です。

2. HubSpotでできること:主要機能の全体像

HubSpotは以下の5つの主要機能群で構成されています。

(1) CRM(顧客関係管理)機能

無料で提供される基本機能で、以下が含まれます:

  • 顧客・会社・取引のレコード管理
  • 最大100万件のコンタクト管理
  • 活動履歴の自動記録
  • Gmail・Outlookとの連携(既存のメール環境を活かせる)

無料CRMは期限なしで永久に使用可能ですが、ユーザー数が最大2名までの制限があります。

(2) マーケティング機能

Marketing Hubでは、リード獲得から育成までのプロセスを一元管理できます:

  • ランディングページ作成
  • フォーム作成と埋め込み
  • メール配信(セグメント配信・A/Bテスト)
  • SNS運用管理
  • ブログ管理
  • SEO最適化支援

(3) 営業支援(SFA)機能

Sales Hubは、営業活動の自動化と効率化を支援します:

  • パイプライン管理(営業プロセスの可視化)
  • 営業メールとシーケンス機能(フォローアップの自動化)
  • ワークフロー自動化
  • 商談管理
  • 活動記録の自動化

(4) カスタマーサービス機能

Service Hubでは、顧客サポート業務を管理できます:

  • チケット管理
  • ナレッジベース構築
  • 顧客フィードバック収集
  • チャットボット

(5) 運用管理・連携機能

Operations Hubは、他ツールとのデータ同期・統合を行います。既存のシステムと連携しながらHubSpotを活用できるため、段階的な移行が可能です。

3. 各Hubの機能詳細

(1) Marketing Hub:リード獲得から育成まで

Marketing Hubは、インバウンドマーケティングに必要な機能を包括的に提供します。

主要機能:

  • ランディングページ・フォーム作成(コーディング不要の直感的なエディタ)
  • メール配信(セグメント配信・パーソナライゼーション)
  • リードスコアリング(見込み客の関心度を数値化)
  • SNS管理(投稿スケジュール・効果測定)
  • ブログ管理・SEO最適化

活用例: 資料ダウンロードフォームを設置し、興味を示した見込み客に対して段階的にメールを配信。関心度が高まったタイミングで営業部門に引き継ぐことができます。

(2) Sales Hub:営業活動の自動化と支援

Sales Hubは、SFA(営業支援システム)として営業活動を支援します。

主要機能:

  • パイプライン管理(商談の進捗を段階的に可視化)
  • 営業メール・シーケンス(フォローアップメールの自動送信)
  • ワークフロー自動化(特定の条件でタスクを自動実行)
  • 営業レポート・ダッシュボード
  • モバイルアプリ(外出先からも商談管理可能)

活用例: 商談の段階ごとにタスクを自動生成し、営業担当者が次に取るべきアクションを明確化。商談の進捗状況をリアルタイムで可視化できます。

(3) Service Hub:カスタマーサービス管理

Service Hubは、顧客サポート業務を効率化します。

主要機能:

  • チケット管理(問い合わせの一元管理)
  • ナレッジベース(FAQページの構築)
  • 顧客フィードバック収集(NPS調査等)
  • チャットボット(よくある質問の自動対応)

(4) Operations Hub:データ統合と自動化

Operations Hubは、他ツールとのデータ同期を行います。

主要機能:

  • データ同期(外部ツールとの自動連携)
  • プログラマブル自動化(カスタムワークフロー)
  • データ品質管理

1,160種類以上のサービスとAPI連携が可能で、既存ツールを活かしながらHubSpotを導入できます。

(5) Content Hub:SEO対策とコンテンツ管理(2024年新機能)

2024年4月にリリースされたContent Hubは、従来のCMS機能にSEO対策やAI機能を追加したコンテンツ管理システムです。

主要機能:

  • Webサイト構築・管理
  • SEO最適化支援(キーワード提案・内部リンク最適化)
  • AI搭載の翻訳機能・画像作成機能
  • ブログ記事読み上げ機能(2024年6月アップデート)

(6) Breeze AI:AI機能群(2024年9月発表)

2024年9月のINBOUND 2024で発表された「Breeze」は、HubSpotのAI機能群です。

主要機能:

  • Breeze Copilot:AIアシスタント(質問応答・データ分析支援)
  • Breeze Agents:マーケティング・営業特化のAIエージェント
  • Breeze Intelligence:データ分析・予測機能

AI活用により、コンテンツ作成・データ分析・顧客対応の自動化が進んでいます。

4. 無料版と有料版の違い・料金体系

(1) 無料CRMでできること(100万件のコンタクト管理等)

無料CRMは期限なしで永久に使用可能で、以下の機能が含まれます:

  • 最大100万件のコンタクト管理
  • 顧客・会社・取引のレコード管理
  • フォーム作成
  • 基本的なメール配信
  • モバイルアプリ

ただし、ユーザー数は最大2名までの制限があります。

(2) 有料プランの機能拡張(Starter・Professional・Enterprise)

有料プランでは、以下の機能が追加されます:

Starterプラン:

  • マーケティングオートメーション
  • より高度なメール配信機能
  • レポート機能の拡張

Professionalプラン:

  • リードスコアリング
  • ワークフロー自動化
  • A/Bテスト
  • 詳細な分析レポート

Enterpriseプラン:

  • 高度なカスタマイズ
  • 専任サポート
  • 高度なレポート・ダッシュボード
  • API制限の緩和

(3) 料金プランの選び方

料金体系は複雑で、Enterpriseプランは月額516,000円と高額になるケースもあります。そのため、予算計画が重要です。

選定の目安:

  • 小規模チーム(2名以下):無料CRMで十分な場合が多い
  • 中小企業(3-20名):Starterプランから検討
  • 中堅企業(20名以上):Professionalプラン以上を推奨
  • 大企業:Enterpriseプランでカスタマイズ対応

※料金プランは変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認してください(この記事は2024-2025年時点の情報です)。

5. 活用事例と導入効果

(1) 日本企業の導入事例(問い合わせ5.5倍等)

株式会社キャリアデザインセンター:

  • Webサイトビューが3倍に増加
  • 問い合わせが前年比5.5倍に増加
  • コンバージョン率が1.8倍向上

この事例のように、HubSpotを活用することでマーケティング活動の効率化と成果向上が期待できます。ただし、導入事例の成果は企業規模・業種・運用方法により異なるため、あくまで参考事例として捉えてください。

(2) 導入をおすすめする企業タイプ

HubSpotは以下のような企業におすすめです:

  • 初めてCRMを導入する企業:無料から始められ、段階的にアップグレード可能
  • マーケティング・営業・サービスを統合管理したい企業:各部門が同じプラットフォームで顧客情報を共有できる
  • インバウンドマーケティングを強化したい企業:コンテンツマーケティング・SEO対策の機能が充実

直感的なUI設計により、IT専門家でなくても簡単に使い始められるのも特徴です。ただし、多機能すぎて使いこなすまでに時間がかかる可能性があるため、必要な機能から段階的に導入することが推奨されます。

(3) 既存ツールからの移行方法

GmailやOutlookとの連携により、既存のメール環境を活かしながらHubSpotを導入できます。また、1,160種類以上のサービスとAPI連携が可能なため、段階的な移行が可能です。

移行のステップ:

  1. 無料CRMで顧客データを移行
  2. 既存ツール(メール・カレンダー等)と連携
  3. 必要に応じて有料プランにアップグレード
  4. Marketing Hub・Sales Hub等の機能を段階的に追加

無料CRMから始めて、必要に応じて段階的に有料プランにアップグレードすることでリスクを最小化できます。

6. まとめ:HubSpot活用を成功させるポイント

HubSpotは、CRMを基盤にマーケティング・営業・サービスを統合管理できる包括的なプラットフォームです。無料CRMで最大100万件のコンタクト管理が可能(ただし最大2ユーザーまで)なため、まずは無料プランで試してみることをおすすめします。

次のアクション:

  • 自社の課題と必要な機能を整理する
  • 無料CRMで実際に使い勝手を確認する
  • 公式サイトで最新の料金・機能を確認する
  • 導入実績のある企業の事例を参考にする
  • 既存ツールとの連携方法を検討する

自社の規模や課題に合わせて、無料プランから段階的にアップグレードすることで、リスクを抑えながらHubSpotを活用できます。

※HubSpotの機能は頻繁にアップデートされます。最新情報は公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1HubSpotは完全無料で使えるのか?

A1無料CRMは期限なしで永久に使用可能です。最大100万件のコンタクト管理が無料で利用できますが、ユーザー数は最大2名までの制限があります。高度な機能(マーケティングオートメーション、リードスコアリング等)は有料プランが必要です。

Q2HubSpotはどんな企業に向いているか?

A2初めてCRMを導入する企業、マーケティング・営業・サービスを統合管理したい企業におすすめです。無料から始められるため、スタートアップから中堅企業まで幅広く対応できます。直感的なUI設計により、IT専門家でなくても使い始められます。

Q3既存のツールからHubSpotへの移行は難しいか?

A31,160種類以上のサービスとAPI連携が可能で、段階的な移行ができます。Gmail・Outlookとも連携できるため、既存のメール環境を活かしながら導入できます。無料CRMで顧客データを移行し、必要に応じて有料プランにアップグレードする方法が推奨されます。

Q42024年の最新機能は何?

A42024年9月に「Breeze」AI機能群(Copilot・Agents・Intelligence)が発表され、AIアシスタント・データ分析・予測機能が大幅に強化されました。また、2024年4月にContent Hub(SEO対策・AI搭載CMS)がリリースされ、コンテンツ管理機能も充実しています。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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