HTMLメルマガの作り方|デザイン性の高いメールを作成するコツ

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/24

デザイン性の高いHTMLメルマガを作りたい、でも作り方が分からない...

BtoB企業のマーケティング担当者やWeb担当者にとって、「HTMLメールでデザイン性の高いメルマガを配信したいけれど、作り方が分からない」という悩みは少なくありません。テキストメールとの違いや、表示崩れ対策、デザインのコツなど、知っておくべきことは多岐にわたります。

この記事では、HTMLメルマガの基礎知識から作成方法、デザインのコツ、配信時の注意点まで、実践的に解説します。

この記事のポイント:

  • HTMLメールは画像・装飾が可能で視覚的訴求力が高く、開封率・クリック率の測定も可能
  • 企業の約80%がHTMLメールを採用(2023年調査時点)
  • 作成方法は3つ:コーディング、テンプレート活用、エディターツール。初心者はエディターツール推奨
  • デザインは「70:25:5の法則」と「レスポンシブ対応」が基本
  • 2024年にGmail・Yahoo!メールがセキュリティフィルタを厳格化。配信設定の見直しが必要

HTMLメルマガとは

(1) HTMLメールの定義

HTMLメールとは、HTML(Hypertext Markup Language)形式で作成されたメールです。Webページと同様に、画像・動画の挿入、文字の装飾(色・サイズ・フォント)、自由なレイアウト設計が可能です。

一般的なメルマガの多くはHTMLメール形式で配信されており、視覚的に訴求力のあるコンテンツを届けることができます。

(2) テキストメールとの違い

HTMLメールとテキストメールの違いは以下の通りです。

項目 HTMLメール テキストメール
画像・動画 挿入可能 不可
文字装飾 色・サイズ・フォント変更可能 不可
レイアウト 自由に設計可能 文字のみ(シンプル)
開封率測定 可能 不可
容量 大きい 軽い
表示崩れリスク あり なし
作成の手間 かかる 簡単

(3) 使い分けの基準(営業 vs メルマガ)

HTMLメールとテキストメールは、用途によって使い分けることが推奨されます。

HTMLメールが適している場面:

  • 企業メルマガ・ニュースレター
  • ECサイトの商品案内・キャンペーン告知
  • セミナー・イベントの案内
  • 開封率・クリック率を測定したい場合

テキストメールが適している場面:

  • 営業メール・ビジネス上のやり取り
  • 1対1のコミュニケーション
  • 表示崩れを避けたい場合
  • シンプルな情報伝達

一般的に、営業メールや仕事上のやり取りはテキスト、企業メルマガやショップ案内はHTML形式が主流とされています。

(4) 2024年の利用状況(企業の約80%が採用)

2023年の調査によると、企業の79.7%がHTMLメールを採用しているとされています。また、EC上位50社の61.5%がHTML形式のみで配信しているというデータもあります。

HTMLメールは現在、企業のメルマガ配信において主流の形式となっています。

HTMLメルマガのメリット・デメリット

(1) メリット(視覚的訴求力・開封率測定・情報量)

HTMLメルマガのメリットは以下の通りです。

1. 視覚的訴求力が高い

  • 画像・動画で商品・サービスを魅力的に訴求できる
  • ブランドカラーやロゴを活用したデザインが可能
  • 読者の目を引くレイアウトが作れる

2. 開封率・クリック率を測定可能

  • HTMLメールには透明な1×1pxの画像(トラッキングピクセル)を埋め込み可能
  • 画像が読み込まれた時点で開封を記録
  • 効果検証・改善に活用できるデータを取得

3. 瞬時に多くの情報を伝えられる

  • テキストだけでは伝わりにくい情報を視覚的に表現
  • 商品画像、グラフ、図解などを活用可能

(2) デメリット(表示崩れリスク・容量の大きさ・作成の手間)

一方で、HTMLメルマガにはデメリットも存在します。

1. 表示崩れのリスク

  • 受信環境(Gmail、Outlook、Thunderbird等)により見え方が異なる
  • 古いメーラーでは文字化け・表示不可の可能性

2. 容量が大きい

  • 画像・動画を多用すると送受信に時間がかかる
  • 受信者の通信環境によっては負担になる

3. 作成に手間がかかる

  • テキストメールより作成工数がかかる
  • デザインスキルが求められる場合がある

(3) テキストメールのメリット・デメリット

比較として、テキストメールのメリット・デメリットも整理します。

テキストメールのメリット:

  • 容量が軽く、送受信が速い
  • 表示崩れがない(端末依存性が低い)
  • 作成が簡単で工数が少ない

テキストメールのデメリット:

  • 視覚的訴求力が低い
  • 開封率・クリック率の測定が困難
  • 情報量が限られる

HTMLメルマガの作成方法

(1) 3つの作成方法(コーディング・テンプレート・エディターツール)

HTMLメルマガの作成方法は主に3つあります。

作成方法 特徴 対象者
自身でコーディング 自由度が高い、専門知識必要 エンジニア・コーダー
テンプレート活用 ある程度の自由度、HTMLの基礎知識必要 Web担当者
エディターツール使用 ドラッグアンドドロップで簡単 初心者・マーケ担当者

初心者の方には、HTMLの知識不要で直感的に作成できる「エディターツール」の活用が推奨されます。

(2) 初心者におすすめのエディターツール

HTMLの知識不要でHTMLメールを作成できるツールには、以下のようなものがあります。

エディターツールの例:

  • Benchmark Email: 無料プランあり、ドラッグアンドドロップでデザイン
  • 配配メール: 国内ベンダー、サポートが充実
  • HubSpot: MA機能と連携、無料ツールあり
  • Mailchimp: 世界的に利用されるツール、テンプレート豊富

2024年9月には、シナジーマーケティングがHTMLメールを簡単に作成できる機能を追加するなど、ツールの充実が進んでいます。

※ツールの仕様・料金は変更される可能性があります。最新情報は各ツールの公式サイトをご確認ください。

(3) 無料テンプレートの活用

無料のHTMLメールテンプレートを提供しているサイトも多くあります。テンプレートを活用することで、デザインの工数を削減しつつ、一定の品質を保ったメルマガを作成できます。

テンプレート活用のポイント:

  • 自社のブランドカラーに合わせてカスタマイズ
  • レスポンシブ対応のテンプレートを選ぶ
  • 主要メールクライアントで表示確認

デザインのコツ

(1) 70:25:5の法則(色配分)

HTMLメルマガのデザインでは、「70:25:5の法則」を基本に色配分することで統一感のあるデザインが作れます。

70:25:5の法則:

  • メインカラー(70%): 背景・ベースとなる色
  • サブカラー(25%): 見出し・セクション区切りなど
  • アクセントカラー(5%): CTA(ボタン)・強調したい部分

ブランドカラーを基調にしながら、CTAボタンは目立つ色(補色など)を使うことでクリック率向上が期待できます。

(2) レスポンシブデザイン(スマホ対応)

スマホ・タブレットでの閲覧が増加している現在、レスポンシブデザイン(スマホ対応)は必須です。

レスポンシブ対応のポイント:

  • 画面サイズに応じてレイアウトが自動調整される設計
  • タップしやすいボタンサイズ(最低44×44px推奨)
  • 読みやすいフォントサイズ(最低14px推奨)

(3) 横幅の最適化(600px/850px)

HTMLメルマガの横幅は、閲覧環境に応じて最適化することが推奨されます(2024年12月時点)。

推奨横幅:

  • スマホ向け: 600px
  • PC向け: 850px

※横幅の推奨サイズは端末・画面解像度の進化により変更される可能性があります。

(4) 過度な装飾を避ける(ユーザビリティ優先)

2025年はアニメーション等の最新技術活用が進むと言われていますが、過度な装飾は避け、「読みやすさ」「伝わりやすさ」を最優先することが重要です。

デザインの原則:

  • 本質的な情報が伝わることを最優先
  • 装飾はメッセージを補完する役割
  • アニメーションは慎重に使用(表示崩れ・読み込み速度に注意)

配信時の注意点

(1) 表示崩れ対策(メールクライアント互換性)

HTMLメールは受信環境により表示が異なるため、事前の表示確認が重要です。

主要メールクライアント:

  • Gmail(Webmail、アプリ)
  • Outlook(デスクトップ、Web)
  • Apple Mail
  • Thunderbird
  • Yahoo!メール

特にOutlookはHTML/CSSの対応が独自仕様のため、表示崩れが起きやすいとされています。配信前に複数の環境でテストすることを推奨します。

(2) スパム判定回避(画像多用を避ける、2024年セキュリティフィルタ厳格化)

2024年にGmailとYahoo!メールがセキュリティフィルタを厳格化しました。スパム判定を避けるための対策が必要です。

スパム判定回避のポイント:

  • 画像多用を避ける(画像とテキストのバランスを取る)
  • SPF・DKIM・DMARC等のメール認証を設定
  • 送信者ドメインの信頼性を高める
  • 定期的な配信リストのクリーニング

(3) マルチパート配信(HTML+テキスト両方)の推奨

HTMLメール非対応の古いメーラーや、画像をブロックする設定の受信者に対応するため、マルチパート配信が推奨されます。

マルチパート配信とは:

  • HTML形式とテキスト形式の両方を含むメール配信
  • 受信環境に応じて自動的に適切な形式が表示される
  • 多くのメール配信ツールで対応可能

(4) 開封率・クリック率の効果測定

HTMLメールの大きなメリットである効果測定を活用しましょう。

測定できる主な指標:

  • 開封率(Open Rate): 配信数に対する開封数の割合
  • クリック率(CTR): 開封数に対するクリック数の割合
  • コンバージョン率: クリック後の目標達成率

ただし、画像をブロックするユーザーの開封は測定できないため、開封率は参考値として活用することが適切です。

まとめ:効果的なHTMLメルマガ運用のポイント

HTMLメルマガは視覚的訴求力が高く、効果測定も可能な有効なマーケティング手法です。ただし、表示崩れリスクやスパム判定への対策も必要です。

運用のポイント:

  • 初心者はエディターツールを活用して効率的に作成
  • デザインは「70:25:5の法則」と「レスポンシブ対応」を基本に
  • 2024年のセキュリティフィルタ厳格化に対応した配信設定を
  • マルチパート配信で幅広い受信環境に対応
  • 開封率・クリック率を測定し、継続的に改善

次のアクション:

  • 自社のメルマガ目的と配信対象を整理する
  • エディターツールの無料プランで試作してみる
  • 主要メールクライアントで表示確認を行う
  • SPF・DKIM・DMARC等のメール認証設定を確認する

※この記事の情報は2024年12月時点のものです。ツールの仕様・料金、メールクライアントの対応状況は変更される可能性があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1HTMLメール作成に専門知識は必要?

A1エディターツールやテンプレートを使えば、HTMLの専門知識がなくても基本的なパソコン操作のみで作成可能です。Benchmark Email、配配メール等のツールではドラッグアンドドロップで直感的にデザインできます。

Q2HTMLメールとテキストメールの違いは?

A2HTMLメールは画像・装飾が可能で視覚的に表現豊か、開封率測定も可能です。テキストメールは文字のみでシンプルですが、容量が軽く表示崩れがありません。営業メールはテキスト、企業メルマガはHTMLが主流です。

Q3表示崩れを防ぐには?

A3レスポンシブデザイン対応、横幅600px(スマホ)/850px(PC)の設定、主要メールクライアント(Gmail、Outlook等)での事前テスト、マルチパート配信(HTML+テキスト両方)の実施が効果的です。特にOutlookは独自仕様のため注意が必要です。

Q4HTMLメールがスパム判定されないためには?

A4画像多用を避け画像とテキストのバランスを取ること、SPF・DKIM・DMARC等のメール認証設定を行うこと、送信者ドメインの信頼性を高めることが重要です。2024年にGmail・Yahoo!メールがセキュリティフィルタを厳格化したため、配信設定の見直しを推奨します。

Q5HTMLメールの開封率はどう測定する?

A5HTMLメールには透明な1×1pxの画像(トラッキングピクセル)を埋め込み、画像が読み込まれた時点で開封を記録します。ただし、画像をブロックする設定のユーザーは測定できないため、開封率は参考値として活用することが適切です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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