メルマガの書き方完全ガイド|開封率・クリック率を高める実践テクニック

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/24

メルマガで成果を出すために知っておくべきこと

メルマガ(メールマガジン)は、B2Bマーケティングにおいて重要なコミュニケーション手段の一つです。しかし、「開封率が低い」「クリックされない」といった課題を抱えている担当者は少なくありません。

この記事では、メルマガの書き方について、件名の作成から本文構成、効果測定・改善方法まで実践的なテクニックを解説します。

この記事のポイント:

  • 2024年時点でメルマガの平均開封率は32.55%、業界によって大きく異なる
  • 受信者の50.8%は件名で開封を判断するため、タイトル最適化が最重要
  • 基本構成7要素を理解しテンプレート化することで作成効率が向上
  • 5つのKPIを設定し、A/Bテストで継続的に改善することが成果への近道

(1) メルマガの役割とB2Bマーケティングにおける位置づけ

メルマガは、見込み顧客との関係構築や既存顧客へのフォローアップに有効な手段とされています。B2Bマーケティングでは、以下のような目的で活用されるケースが多いです。

  • リードナーチャリング: 見込み顧客への情報提供を通じた関係構築
  • サービス・製品情報の発信: 新機能やアップデート情報の周知
  • イベント・セミナー集客: ウェビナーや展示会への参加促進
  • コンテンツ配信: ホワイトペーパーやブログ記事への誘導

SNSと異なり、メルマガは配信リストに直接届けられるため、プラットフォームのアルゴリズム変更に左右されにくいという特徴があります。

(2) 平均開封率の現状と業界別ベンチマーク(2024年版)

Benchmark Emailの調査(2024年8月時点)によると、メルマガの平均開封率は32.55%と報告されています。ただし、業界によって開封率は大きく異なります。

業界別開封率の傾向:

  • 保育・託児関連: 47.17%(高い傾向)
  • 教育・研修関連: 比較的高い傾向
  • 製造・物流: 低い傾向

自社の開封率を評価する際は、全体平均ではなく、同業界のベンチマークと比較することが重要です。

(出典: Benchmark Email「メルマガ平均開封率レポート【2024年版】」)

(3) 読者の54.1%は選択的に読む―冒頭訴求力の重要性

調査データによると、読者の54.1%はメルマガを選択的に読み、35.3%はほとんど読まないとされています。つまり、タイトルと冒頭部分で興味を引けなければ、内容がいくら良くても読まれない可能性が高いということです。

メルマガが読まれないケース:

  • 件名が不明確で内容が想像できない
  • 冒頭で読むメリットが伝わらない
  • 受信者にとって関連性が低い内容

メルマガの基本構成7要素とテンプレート化のメリット

効果的なメルマガを作成するためには、基本構成を理解し、一定のフォーマットを維持することが重要です。

(1) 7要素の基本構成(件名・ヘッダー・導入文・本文・見出し・CTA・署名)

メルマガは一般的に以下の7要素で構成されます。

  1. 件名: 開封率を左右する最重要要素
  2. ヘッダー: 差出人名やブランド認識を高める部分
  3. 導入文: 本題に入る前の挨拶・アイスブレイク
  4. 本文: 伝えたい情報の中核部分
  5. 見出し: 本文を読みやすく区切る要素
  6. CTA(Call to Action): 読者に求める行動を明示
  7. 署名: 差出人情報・問い合わせ先

各要素の役割を理解した上で、バランスよく配置することが大切です。

(2) 5Wフレームワークで編集方針を決める

シナジーマーケティングが提唱する5Wフレームワークを活用すると、メルマガの方向性を明確にできます。

  • Who(誰に): ターゲットとなる読者層
  • When(いつ): 配信タイミング
  • Where(どこで): 読まれるデバイス・環境
  • Why(なぜ): 配信の目的
  • What(何を): 伝えるべきメッセージ

執筆を始める前にこれらを明確にしておくと、ブレのない内容を作成しやすくなります。「編集の方向性が決まれば仕事の8割が完了する」とも言われています。

(参考: シナジーマーケティング「もっと読まれるメルマガ、書き方のコツを伝授」)

(3) テンプレート活用による作成効率化

テンプレートを活用することで、以下のメリットが得られます。

  • 作成時間の短縮: 毎回ゼロから構成を考える必要がない
  • 品質の安定: 一定のクオリティを維持しやすい
  • 担当者間の統一: 複数人で運用する場合も品質がブレにくい

テンプレートはあくまで「型」であり、内容によって柔軟にアレンジすることが重要です。

開封率を左右する件名の書き方(4Uの原則と文字数最適化)

件名は開封率に最も影響を与える要素です。この章では、効果的な件名の作り方を解説します。

(1) 受信者の50.8%は件名で開封を判断―最重要要素

WEBCASの調査によると、受信者の50.8%はメールの件名だけで開封するかどうかを判断するとされています。つまり、どれだけ内容に力を入れても、件名で興味を引けなければ読んでもらえません。

件名で失敗しやすいパターン:

  • 抽象的で何の内容か分からない(例: 「お知らせ」「ご案内」)
  • 長すぎて途切れる
  • 読者にとってのメリットが伝わらない

(2) 4Uの原則(有益性・緊急性・具体性・独自性)の活用

ferret Oneが紹介する「4Uの原則」は、効果的な件名を作成するためのフレームワークです。

  • Useful(有益性): 読者にとってのメリットを示す
  • Urgent(緊急性): 今読むべき理由を伝える
  • Ultra Specific(具体性): 数字や具体例を含める
  • Unique(独自性): 他社と差別化できる要素

例:

  • 「メルマガ開封率を上げる7つのコツ【2024年最新版】」
  • 「明日締切!無料ウェビナー参加枠残りわずか」

4要素すべてを盛り込む必要はなく、2-3要素を意識するだけでも効果が期待できます。

(参考: ferret One「メルマガのタイトルで開封率を上げる方法」)

(3) 30文字程度・最初の14文字に重要情報を配置

件名の文字数は30文字程度が目安とされています。これは、多くのメールソフトで表示される文字数の上限に関係しています。

文字数のポイント:

  • スマートフォンでは15-20文字程度で途切れることが多い
  • 人間の脳が瞬時に理解できるのは14文字程度と言われている
  • 最も重要な情報は最初の14文字に配置する

良い例と改善例:

  • ✕「弊社サービスのアップデートに関するお知らせ」
  • ○「【新機能追加】請求書の一括送信が可能に」

読みやすく行動を促す本文の書き方

件名で開封されても、本文が読みにくければ離脱されてしまいます。読みやすさと行動促進の両立が重要です。

(1) 35文字以内の改行と3-4行ごとの空行で可読性向上

メルマガ本文の読みやすさは、視覚的な構成に大きく依存します。

可読性を高めるポイント:

  • 1行あたり35文字以内で改行する
  • 3-4行ごとに空行を挟む
  • 箇条書きを活用して情報を整理する
  • 重要な部分は太字やハイライトで強調する

スマートフォンでの閲覧を想定すると、さらに短めの改行を意識するとよいでしょう。

(2) CTAの配置と行動を促すコピーライティング

CTA(Call to Action)は、読者に求める行動を明確に示す部分です。

効果的なCTAの特徴:

  • 行動内容が明確(「詳しくはこちら」より「事例集をダウンロード」)
  • ボタン形式で視認性を高める
  • 本文中とフッター付近の2箇所に配置
  • 1メール1CTAの原則(複数あると迷いが生じる)

CTAの文言例:

  • 「無料で資料をダウンロード」
  • 「ウェビナーに申し込む」
  • 「詳細を確認する」

(3) セグメント配信とパーソナライゼーションの活用

全員に同じ内容を送るよりも、属性や行動履歴に応じて内容を変えることで、反応率の向上が期待できます。

セグメント配信の例:

  • 業種別: 製造業向け、IT企業向けなど
  • 検討段階別: 情報収集段階、比較検討段階など
  • 行動履歴別: 資料ダウンロード済み、未開封者への再送など

MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入すると、これらの施策を自動化できますが、運用難易度と費用が上がる点に注意が必要です。

開封率・クリック率を測定・改善する方法

メルマガは配信して終わりではなく、効果測定と改善を繰り返すことで成果を高めていきます。

(1) 設定すべき5つのKPI(配信成功率・開封率・クリック率・コンバージョン率・購読解除率)

メルマガ運用では、以下の5つのKPIを設定するのが一般的です。

KPI 内容 目安
配信成功率 エラーにならず届いた割合 95%以上が目標
開封率 開封された割合 業界平均約30%
クリック率(CTR) リンクがクリックされた割合 開封率の約1/10
コンバージョン率 目標行動に至った割合 目標による
購読解除率 配信停止された割合 0.1-0.2%以下

購読解除率が0.2%を超える場合は、配信頻度や内容の見直しが必要かもしれません。

(2) 配信タイミングの最適化(朝4時が最高、夜9時~朝3時は低い)

配信時間帯によって開封率は変動します。一般的な傾向として、以下が報告されています。

時間帯別の傾向:

  • 朝4時: 最も高い開封率(早朝出勤者・朝型の人が開封)
  • 午前中(9-11時): ビジネス層の開封が多い
  • 夜9時~朝3時: 低い傾向

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、ターゲット層や業界によって最適な時間帯は異なります。自社データに基づいて検証することが重要です。

(参考: WEBCAS「メルマガの開封率を上げる方法とは?」)

(3) A/Bテストによる継続的な改善サイクル

A/Bテストとは、2つのパターンを用意して効果を比較する手法です。

A/Bテストで検証できる要素:

  • 件名のパターン(数字あり/なし、疑問形/断定形など)
  • 配信時間帯
  • CTAの文言・デザイン
  • 本文の長さ

A/Bテストの進め方:

  1. 検証したい仮説を1つ決める
  2. 2パターンを用意する
  3. リストをランダムに分割して配信
  4. 結果を比較し、効果の高いパターンを採用
  5. 次の仮説を検証

一度に複数の要素を変えると、何が効果に影響したか分からなくなるため、検証は1要素ずつ行うのが基本です。

まとめ:メルマガ運用で成果を上げるための3つのポイント

メルマガで成果を出すためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

1. 件名に最も力を入れる 受信者の50%以上が件名で開封を判断します。4Uの原則を意識し、最初の14文字に重要な情報を配置しましょう。

2. 基本構成を理解しテンプレート化する 7要素の基本構成を理解し、テンプレートを活用することで、品質を維持しながら効率的に作成できます。

3. 測定と改善を継続する 配信して終わりではなく、5つのKPIを設定し、A/Bテストで継続的に改善することが成果への近道です。

次のアクション:

  • 自社の現在の開封率を業界平均と比較する
  • 4Uの原則を意識した件名を3パターン作成してみる
  • 次回配信でA/Bテストを実施する

※この記事は2024-2025年時点の情報です。ツールの機能・料金などは変更される可能性があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1メルマガの平均開封率はどれくらいですか?

A12024年8月時点で平均32.55%と報告されています。ただし業界により大きく異なり、保育・託児関連で47.17%、製造・物流では低めの傾向があります。自社の開封率は全体平均ではなく、同業界のベンチマークと比較することが重要です。

Q2開封率を上げるために最も重要なことは何ですか?

A2件名の最適化が最重要です。受信者の50.8%は件名で開封を判断するため、4Uの原則(有益性・緊急性・具体性・独自性)を意識し、30文字程度で最も重要な情報を最初の14文字に配置することがポイントです。

Q3メルマガ配信のベストタイミングはいつですか?

A3統計では朝4時が最も高い開封率を示し、夜9時~朝3時は低い傾向があります。ただし業界やターゲット層により異なるため、自社データでA/Bテストを行い、最適な配信時間帯を見つけることをおすすめします。

Q4メール配信システムとMAツールの違いは何ですか?

A4MAツールはリード育成・スコアリング・シナリオ配信など幅広い施策を行えますが、運用難易度と料金が上がります。月間配信数が少なくシンプルな一斉配信のみであれば、メール配信システムで十分なケースが多いです。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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