Googleアナリティクスの使い方|初心者向け基本操作と活用のコツ

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/25

Googleアナリティクスを使いたいけれど、何から始めればいいかわからない...

Webサイトの改善を進めたいと考えているマーケティング担当者やWeb担当者の多くが、「Googleアナリティクスの使い方がよくわからない」という課題を抱えています。

「設定方法がわからない」「レポートの見方が難しい」「データを見ても何をすればいいのかわからない」といった声は珍しくありません。

この記事では、Googleアナリティクス(GA4)の基本から初期設定、レポートの見方、実践的なデータ分析の方法まで、初心者向けにステップバイステップで解説します。

この記事のポイント:

  • Googleアナリティクス(GA4)は無料で使えるアクセス解析ツール
  • UA(旧バージョン)は2023年7月停止、現在はGA4への移行が必須
  • 初期設定はGoogleアカウント登録→プロパティ作成→トラッキングコード設置の3ステップ
  • 初心者はまず「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」の4つの標準レポートから
  • データ分析は「課題整理→仮説立案→検証→施策立案→効果測定」の5ステップで進める

1. Googleアナリティクス(GA4)とは?なぜ必要なのか

まず、Googleアナリティクスとは何か、なぜ必要なのかを理解しましょう。

(1) Googleアナリティクスの役割(無料アクセス解析ツール)

Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Webサイトやアプリのデータを計測・分析し、以下のような情報を把握できます。

把握できる主な情報:

  • サイトへの訪問者数(ユーザー数)
  • 訪問者がどこから来たか(集客チャネル)
  • どのページが見られているか(ページビュー)
  • 訪問者がサイト内でどう行動したか
  • コンバージョン(問い合わせ、購入など)の発生状況

Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、B2B企業のマーケティング施策改善には欠かせないツールとなっています。

(2) UAは2023年7月停止、GA4への移行が必須

Googleアナリティクスには、「UA(Universal Analytics)」と「GA4(Google Analytics 4)」の2つのバージョンがあります。

バージョン リリース 状況
UA(Universal Analytics) 2012年 2023年7月に新規データ計測停止
GA4(Google Analytics 4) 2020年10月 現行バージョン

UAは2023年7月1日に新規データの計測を停止したため、現在はGA4への移行が必須となっています。これからGoogleアナリティクスを始める方は、GA4を導入することになります。

2. GA4の基本とUAとの違い

GA4はUAとは計測の仕組みが異なります。基本的な違いを理解しておきましょう。

(1) GA4はイベントベースの計測システム

GA4の最大の特徴は、「イベントベース」の計測システムであることです。すべてのユーザー行動が「イベント」という単位で記録されます。

GA4で自動計測されるイベント例:

  • ページビュー(page_view)
  • スクロール(scroll)
  • クリック(click)
  • ファイルダウンロード(file_download)
  • 動画再生開始(video_start)

これにより、ページ閲覧だけでなく、ユーザーのさまざまな行動を詳細に追跡できるようになっています。

(2) UAとGA4の主な違い(計測方法・レポート構成)

UAとGA4には、以下のような違いがあります。

項目 UA GA4
計測単位 セッション(訪問)中心 イベント中心
レポート構成 固定的 カスタマイズ可能
データ保持期間 最大50ヶ月 最大14ヶ月
機械学習 限定的 予測機能など充実

以前UAを使っていた方は、GA4のレポート構成や用語に戸惑うことがあるかもしれません。しかし、基本的なデータ分析の考え方は同じです。

3. Googleアナリティクスの初期設定手順(ステップバイステップ)

GA4を導入するための具体的な手順を解説します。

(1) Googleアカウントの登録とアナリティクスアカウント作成

ステップ1: Googleアカウントを用意

Googleアナリティクスを利用するには、Googleアカウントが必要です。すでに持っている場合はそのまま使えます。

ステップ2: Googleアナリティクスにアクセス

  1. Googleアナリティクス(https://analytics.google.com/)にアクセス
  2. 「測定を開始」をクリック
  3. アカウント名を入力(会社名やプロジェクト名など)

(2) プロパティ設定とトラッキングコード発行

ステップ3: プロパティを作成

  1. プロパティ名を入力(サイト名など)
  2. タイムゾーンを「日本」、通貨を「日本円」に設定
  3. ビジネス情報を入力

ステップ4: データストリームを設定

  1. 「ウェブ」を選択
  2. WebサイトのURLとストリーム名を入力
  3. 「ストリームを作成」をクリック

ステップ5: トラッキングコードを取得

データストリーム作成後、「タグの実装手順を表示」からトラッキングコード(グローバルタグ)を取得できます。このコードは「G-XXXXXXXXXX」という形式の測定IDを含むJavaScriptコードです。

(3) トラッキングコードをWebサイトの全ページに設置

取得したトラッキングコードを、計測したいすべてのページの<head>タグ内に設置します。

設置方法の例:

手動設置の場合: 各ページのHTMLファイルの<head>タグ直後にトラッキングコードを貼り付けます。

WordPressの場合:

  • テーマのheader.phpに直接設置
  • Google Site KitやGA4対応プラグインを使用

Googleタグマネージャー(GTM)を使う場合:

  • GTMでGA4タグを設定し、GTMのコードをサイトに設置

※設置方法はCMSやサイト構築環境により異なります。ご利用の環境に応じた方法をご確認ください。

(4) データ収集の確認(リアルタイムレポート)

トラッキングコード設置後、正しくデータが収集されているか確認しましょう。

確認手順:

  1. GA4の管理画面にアクセス
  2. 左側メニューの「レポート」をクリック
  3. 「リアルタイム」を選択
  4. サイトにアクセスして、自分の訪問が表示されるか確認

リアルタイムレポートに自分のアクセスが表示されれば、設定は正常に完了しています。

4. GA4の基本画面とレポートの見方

初期設定が完了したら、GA4の画面構成とレポートの見方を理解しましょう。

(1) レポート画面の構成(左側メニュー・スナップショット)

GA4の管理画面は、左側にメニューが配置されています。

主なメニュー:

  • ホーム: サイトの概要を表示
  • レポート: 各種レポートを表示
  • 探索: カスタマイズ可能な高度な分析
  • 広告: Google広告との連携データ
  • 管理: 設定・管理画面

「レポート」をクリックすると、最初に「レポートのスナップショット」が表示されます。これはサイト全体の概要を一覧できる画面です。

(2) 標準レポートの種類(ユーザー・集客・行動・コンバージョン)

初心者がまず覚えるべき標準レポートは、以下の4カテゴリです。

1. ユーザーレポート

  • 訪問者の属性(国、デバイス、ブラウザなど)
  • ユーザー数、新規ユーザー数の推移

2. 集客レポート

  • ユーザーがどこから来たか(検索、SNS、広告など)
  • チャネル別のパフォーマンス比較

3. エンゲージメントレポート(行動)

  • ユーザーがサイト内でどう行動したか
  • ページビュー、イベント、滞在時間など

4. コンバージョンレポート

  • 設定した目標(問い合わせ、購入など)の達成状況
  • コンバージョン数、コンバージョン率

(3) 探索機能(カスタマイズ可能な高度な分析)

標準レポートでは物足りない場合、「探索」機能を使うことで、より詳細な分析が可能です。

探索でできること:

  • 自由形式のレポート作成
  • ファネル分析(ユーザーの離脱ポイント特定)
  • 経路データ探索(ユーザーの行動経路分析)
  • セグメント比較

探索機能は中級者向けの機能ですが、慣れてきたらぜひ活用してみてください。

5. Googleアナリティクスで実践するデータ分析5ステップ

GA4の操作を覚えても、「データを見ても何をすればいいかわからない」という方は多いです。効果的なデータ分析は、以下の5ステップで進めることが推奨されています。

(1) ステップ1:課題整理(KPI設定)

最初に、分析の目的を明確にします。目的なくデータを見ても、成果にはつながりません。

課題整理の例:

  • 「お問い合わせ数を増やしたい」
  • 「サイトからの離脱率を下げたい」
  • 「広告の費用対効果を把握したい」

KPI(重要業績評価指標)を設定し、何を改善したいのかを明確にしましょう。

(2) ステップ2:仮説立案

課題に対して、「なぜそうなっているのか」「どうすれば改善できるか」の仮説を立てます。

仮説の例:

  • 「お問い合わせが少ないのは、フォームが見つけにくいからではないか」
  • 「離脱率が高いページは、読み込み速度が遅いのではないか」
  • 「検索流入が減っているのは、競合サイトの順位上昇が原因ではないか」

(3) ステップ3:GA4で検証(レポートと探索機能の活用)

GA4のレポートや探索機能を使って、仮説を検証します。

検証の例:

  • 集客レポートでチャネル別の流入数を確認
  • エンゲージメントレポートでページごとの離脱率を確認
  • 探索機能でユーザーの行動経路を分析

データを見る際は、期間比較(前月比、前年比)を行うと変化が把握しやすくなります。

(4) ステップ4:施策立案

検証結果をもとに、具体的な改善施策を立案します。

施策の例:

  • 「お問い合わせボタンをヘッダーに常時表示する」
  • 「離脱率の高いページの画像を圧縮して読み込み速度を改善する」
  • 「検索流入を増やすためにSEO対策を強化する」

(5) ステップ5:効果測定

施策実施後、再度GA4でデータを確認し、効果を測定します。

効果測定のポイント:

  • 施策前後の数値を比較
  • KPIが改善したかを確認
  • 改善が見られない場合は、原因を分析して次の施策を検討

この5ステップを繰り返すことで、継続的なサイト改善が可能になります。

6. まとめ:Googleアナリティクス活用の成功ポイント

Googleアナリティクス(GA4)は、Webサイトの改善に欠かせない無料ツールです。

要点整理:

  • GA4は無料のアクセス解析ツール、UAは停止済みのためGA4移行が必須
  • 初期設定はGoogleアカウント→プロパティ作成→トラッキングコード設置の流れ
  • まず「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「コンバージョン」の4つの標準レポートから
  • 目的なくデータを見るのではなく、課題整理→仮説→検証→施策→効果測定の5ステップで

活用成功のポイント:

  • 最初から全機能を覚えようとしない(基本レポートから始める)
  • 分析の目的(KPI)を明確にしてからデータを見る
  • 定期的にデータを確認する習慣をつける
  • 施策と効果測定をセットで行い、継続的に改善する

2024年にはベンチマーク機能(業界平均との比較)など新機能も追加され、GA4は継続的に進化しています。まずは基本を押さえて、少しずつ活用の幅を広げていきましょう。

※この記事は2025年1月時点の情報です。Googleアナリティクスの機能や画面構成は頻繁にアップデートされるため、最新情報はGoogle公式ヘルプをご確認ください。

よくある質問

Q1Googleアナリティクスの初期設定にどのくらい時間がかかりますか?

A1Googleアカウント登録からトラッキングコード設置まで、慣れていれば30分〜1時間程度です。ただし、CMSやサイト構築環境によってトラッキングコード設置方法が異なるため、環境に応じて追加時間が必要な場合があります。

Q2GA4とUA(Universal Analytics)の違いは何ですか?

A2GA4はイベントベースの計測システムで、すべてのユーザー行動が「イベント」として記録されます。UAはセッション(訪問)中心の計測でしたが、UAは2023年7月に新規データ計測を停止したため、現在はGA4への移行が必須です。

Q3Googleアナリティクスで最初に見るべきレポートは何ですか?

A3初心者はまず「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」「コンバージョン」の4つの標準レポートから始めることをおすすめします。スナップショットレポートで全体像を把握し、リアルタイムレポートでデータ収集が正常に機能しているか確認しましょう。

Q4データを見ても何をすればいいかわかりません。どうすればよいですか?

A4目的なくデータを見ても成果につながりにくいです。まず「何を改善したいか」という課題とKPIを明確にし、仮説を立ててからデータで検証する流れで進めましょう。「課題整理→仮説立案→検証→施策立案→効果測定」の5ステップがおすすめです。

Q5トラッキングコードの設置がうまくいかない場合はどうすればよいですか?

A5設置後にリアルタイムレポートでデータ収集を確認してください。データが表示されない場合は、コードが正しく全ページの<head>タグ内に設置されているか、測定IDが正しいかを確認しましょう。CMSによっては専用プラグインを使う方法もあります。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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