Googleアナリティクスとは?基本機能・メリット・導入方法をわかりやすく解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/25

「Googleアナリティクス」って何?基礎から知りたい方へ

「Googleアナリティクスって聞いたことはあるけど、実際に何ができるの?」「導入すべきか迷っている」──Webサイトを運営する上でアクセス解析は欠かせませんが、初めて触れる方にとっては敷居が高く感じられることも少なくありません。

この記事では、Googleアナリティクスの基本から主要機能、導入方法までを、初心者の方にもわかりやすく解説します。これからWebサイトの改善に取り組みたい方の第一歩として、ぜひご活用ください。

この記事のポイント:

  • Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツール
  • 現在の標準はGA4(Google Analytics 4)で、旧UA(ユニバーサルアナリティクス)は2024年7月に完全終了
  • ユーザー行動、流入元、コンバージョンなどを詳細に分析できる
  • トラッキングコードを設置するだけで導入可能(30分〜1時間程度)
  • 無料で高機能なため、企業規模を問わず導入されている

1. Googleアナリティクスとは?役割と必要性

(1) Googleアナリティクスの定義(無料アクセス解析ツール)

Googleアナリティクスとは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Webサイトやアプリに訪れたユーザーのデータを収集・分析し、サイト改善やマーケティング施策の効果測定に活用できます。

Googleアナリティクスでできること:

  • 訪問者数(セッション数、ユニークユーザー数)の把握
  • どのページがよく見られているかの確認
  • ユーザーがどこから来たか(流入元)の分析
  • サイト内でのユーザー行動の把握
  • 目標(コンバージョン)の達成率の測定

現在のGoogleアナリティクスは「GA4(Google Analytics 4)」と呼ばれるバージョンで、2020年10月にリリースされました。

(2) Webサイト運営でアクセス解析が必要な理由

Webサイトを改善するには、現状を数値で把握することが欠かせません。「なんとなく良さそう」ではなく、データに基づいた判断を行うことで、効果的な施策を実行できます。

アクセス解析で得られる気づきの例:

  • 「ブログ記事からの流入が多いが、問い合わせにはつながっていない」→ 導線の改善が必要
  • 「スマートフォンからの訪問が8割なのに、PCレイアウト中心だった」→ モバイル対応を強化
  • 「SNS広告経由のユーザーは直帰率が高い」→ ランディングページの見直しが必要

こうした発見は、アクセス解析なしには得られません。

2. Googleアナリティクスの基本と仕組み

(1) データ収集の仕組み(トラッキングコード)

Googleアナリティクスは、Webサイトに「トラッキングコード」と呼ばれるJavaScriptのコードを埋め込むことでデータを収集します。

仕組みの概要:

  1. Webサイトの全ページにトラッキングコードを設置
  2. ユーザーがページを訪問すると、コードが実行される
  3. ユーザーの行動データがGoogleのサーバーに送信される
  4. Googleアナリティクスの管理画面でデータを確認・分析できる

WordPressなどのCMSを使用している場合は、プラグインやテーマの設定画面から簡単に設置できる場合が多いです。

(2) GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違い

現在のGoogleアナリティクスには「GA4」と「UA」の2つのバージョンがありましたが、UAは2024年7月に完全終了しました。

GA4とUAの主な違い:

項目 GA4 UA
計測方式 イベントベース ページビュー中心
クロスプラットフォーム Webとアプリを統合分析可能 Webが中心
プライバシー対応 クッキーレス計測に対応 対応なし
機械学習 予測機能を標準装備 限定的
BigQuery連携 無料で利用可能 有料版のみ

GA4は「イベントベース」の計測方式を採用しており、ユーザーの行動をより詳細に追跡できるようになっています。

(3) UAは2024年7月完全終了、GA4が標準に

旧バージョンのUA(ユニバーサルアナリティクス)は、以下のスケジュールで終了しました。

  • 2023年7月1日: UAのデータ収集が終了
  • 2024年7月1日: UAのデータ閲覧も完全終了、データが削除

現在、Googleアナリティクスを導入する場合は自動的にGA4が利用されます。過去にUAを使用していた場合は、GA4への移行が必要でした。なお、UAからGA4へのデータ自動移行はなかったため、過去のデータが必要な場合は事前のエクスポートが必要でした。

(参考:Web担当者Forum「さよならUAまで3か月! 2024年7月1日以降、Google アナリティクスは完全終了」2024年)

3. Googleアナリティクス(GA4)の主要機能

GA4には、Webサイト運営に役立つさまざまな機能が搭載されています。ここでは主要な機能を紹介します。

(1) リアルタイムレポート(現在のユーザー行動を即座に確認)

今まさにサイトを訪問しているユーザーの情報をリアルタイムで確認できる機能です。

確認できる情報:

  • 現在のアクティブユーザー数
  • ユーザーの地域
  • 閲覧しているページ
  • 流入元(検索、SNS、ダイレクト等)

キャンペーン実施直後の反応確認や、サイト障害時の影響把握などに活用されています。

(2) 標準レポート(ユーザー・集客・行動・コンバージョン)

日常的なサイト分析に使用する基本レポートです。

主要なレポートカテゴリ:

  • ユーザー: 訪問者の属性(年齢、性別、デバイス、地域など)
  • 集客: ユーザーがどこから来たか(オーガニック検索、SNS、広告など)
  • エンゲージメント: ユーザーがサイト内でどのように行動したか
  • 収益: ECサイトの場合、売上データの確認

(3) 探索機能(カスタマイズ可能な高度な分析)

標準レポートでは対応できない、より詳細な分析を行うための機能です。

できること:

  • 複数の条件を組み合わせたカスタム分析
  • ファネル分析(ユーザーが離脱するポイントの特定)
  • セグメント比較(特定の条件に合致するユーザーの分析)
  • 自由形式のレポート作成

中級者以上向けの機能ですが、使いこなせると深い分析が可能になります。

(4) 予測機能(機械学習による将来動向の把握)

GA4には機械学習を活用した予測機能が搭載されています。

予測できる指標の例:

  • 購入の可能性(今後7日間に購入するユーザーの割合)
  • 離脱の可能性(今後7日間に離脱するユーザーの割合)
  • 予測収益(今後28日間の予想収益)

これらの予測を活用して、マーケティング施策のターゲティングを最適化できます。

(5) BigQuery連携(無料での詳細データ分析)

GA4では、GoogleのデータウェアハウスサービスであるBigQueryとの連携が無料で利用可能です。

BigQuery連携のメリット:

  • 生データへのアクセスが可能
  • SQLによる高度なデータ分析
  • 外部データとの統合分析
  • データの長期保存

UAでは有料版(GA360)でのみ利用可能だった機能が、GA4では無料で使えるようになりました。

4. Googleアナリティクスのメリット・デメリット

(1) メリット:無料・高機能・簡単導入・詳細分析

主なメリット:

  • 無料で利用可能: 月間数百万PV規模のサイトでも無料版で十分な場合が多い
  • 高機能: 無料とは思えないほど多機能な分析ができる
  • 簡単な導入: トラッキングコードを設置するだけで開始可能
  • Googleサービスとの連携: Google広告、Search Consoleなどとの連携が容易
  • 豊富な情報: 利用者が多いため、使い方の情報やノウハウが豊富

(2) デメリット:学習コスト・仕様変更・プライバシー規制

注意すべき点:

  • 学習コストがかかる: 多機能ゆえに、使いこなすには時間と学習が必要
  • 仕様変更が多い: Googleの都合で機能や仕様が変更されることがある(2024年中にGA4へ約100件のアップデートが実施)
  • 過去のデータ移行: UAからGA4への自動移行はなかった(今後も仕様変更の可能性あり)
  • プライバシー規制への対応: 国や地域によっては追加の対応が必要な場合がある

5. Googleアナリティクスの導入方法とGA4への移行

(1) 導入の基本手順(アカウント作成〜トラッキングコード設置)

新規にGoogleアナリティクスを導入する場合の基本手順は以下の通りです。

導入手順:

  1. Googleアカウントを準備する(既存のアカウントでも可)
  2. Googleアナリティクスにアクセス(analytics.google.com)
  3. 「測定を開始」をクリックしてアカウント作成
  4. プロパティを作成(サイト名やタイムゾーンを設定)
  5. データストリームを作成(WebサイトのURLを登録)
  6. トラッキングコードを取得
  7. Webサイトにトラッキングコードを設置

WordPressの場合は「Site Kit by Google」などのプラグインを使うと、コードを直接触らずに設置できます。

(2) GA4への移行が必須な理由(UAの完全終了)

既存でUAを使用していた場合、GA4への移行は必須でした。UAは2024年7月1日に完全終了し、データの閲覧もできなくなりました。

移行時の注意点:

  • UAとGA4では計測方式が異なるため、数値の完全な一致はしない
  • 過去のUAデータはGA4に自動移行されない
  • 必要なデータは事前にエクスポートが必要だった

現在新規で導入する場合は、自動的にGA4が利用されるため移行作業は不要です。

(3) 導入にかかる時間の目安

一般的な所要時間:

  • トラッキングコードの設置: 30分〜1時間程度(慣れている場合)
  • 基本設定(コンバージョン設定等): 1〜2時間程度
  • 初期データが溜まるまで: 1〜2週間

CMSやサイト構築環境によって設置方法が異なるため、環境によっては追加の時間が必要です。自社での対応が難しい場合は、Web制作会社や導入支援サービスの利用も選択肢となります。

6. まとめ:Googleアナリティクス活用の第一歩

Googleアナリティクス(GA4)は、Webサイト運営に欠かせない無料のアクセス解析ツールです。導入のハードルは低く、トラッキングコードを設置するだけで始められます。

Googleアナリティクス導入のポイント:

  • 無料で高機能なアクセス解析が可能
  • 現在の標準はGA4(UAは2024年7月に完全終了)
  • トラッキングコード設置で簡単に導入可能
  • 使いこなすには学習が必要だが、基本機能だけでも十分な分析ができる

次のアクション:

  • Googleアナリティクス(analytics.google.com)にアクセスしてアカウントを作成する
  • 自社サイトにトラッキングコードを設置する
  • 1〜2週間データを溜めて、基本レポートを確認する
  • コンバージョン(問い合わせ、購入など)の設定を行う

まずは導入して、データを見ることから始めてみてください。データが溜まれば、サイト改善のヒントが見えてきます。

※この記事は2025年12月時点の情報です。Googleアナリティクスは仕様変更が多いため、最新の情報はGoogle公式ヘルプをご確認ください。

よくある質問:

Q: Googleアナリティクスは無料で使えますか? A: はい、基本機能は完全無料です。Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、月間数百万PVのサイトでも無料版で十分な分析が可能な場合が多いです。有料版のGA360もありますが、大企業向けのため、多くの企業は無料版で対応できます。

Q: GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは何ですか? A: GA4はイベントベースのデータ計測で、UAはページビュー中心の計測方式でした。GA4はクロスプラットフォーム対応やプライバシー機能が強化されています。UAは2024年7月1日に完全終了し、現在はGA4が標準です。

Q: Googleアナリティクスの導入にどのくらい時間がかかりますか? A: トラッキングコードをサイトに設置するだけなので、慣れていれば30分〜1時間程度です。CMSやサイト構築環境によって設置方法が異なるため、環境に応じて追加時間が必要な場合があります。

Q: Googleアナリティクスでどのようなデータを取得できますか? A: 訪問者数、ページビュー数、流入元(検索・SNS・広告など)、ユーザーの属性(地域・デバイス)、サイト内の行動、コンバージョン(目標達成)など、多岐にわたるデータを取得できます。

よくある質問

Q1Googleアナリティクスは無料で使えますか?

A1はい、基本機能は完全無料です。Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、月間数百万PVのサイトでも無料版で十分な分析が可能な場合が多いです。有料版のGA360もありますが、大企業向けのため、多くの企業は無料版で対応できます。

Q2GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは何ですか?

A2GA4はイベントベースのデータ計測で、UAはページビュー中心の計測方式でした。GA4はクロスプラットフォーム対応やプライバシー機能が強化されています。UAは2024年7月1日に完全終了し、現在はGA4が標準です。

Q3Googleアナリティクスの導入にどのくらい時間がかかりますか?

A3トラッキングコードをサイトに設置するだけなので、慣れていれば30分〜1時間程度です。CMSやサイト構築環境によって設置方法が異なるため、環境に応じて追加時間が必要な場合があります。

Q4Googleアナリティクスでどのようなデータを取得できますか?

A4訪問者数、ページビュー数、流入元(検索・SNS・広告など)、ユーザーの属性(地域・デバイス)、サイト内の行動、コンバージョン(目標達成)など、多岐にわたるデータを取得できます。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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