グーグルアナリティクスの使い方入門|設定から分析まで図解で解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/24

グーグルアナリティクスを使いたいけど、設定や見方がわからない...

Webサイトを運営している方にとって、アクセス解析は欠かせない業務です。しかし、「グーグルアナリティクスの設定方法がわからない」「画面の見方がわからない」「どのレポートを見ればいいかわからない」という悩みを持つ方は少なくありません。

特に、2024年7月1日に旧版のUA(ユニバーサルアナリティクス)が完全終了し、GA4(Googleアナリティクス4)への移行が完了したため、新しい操作方法に戸惑う方も多いと言われています。

この記事では、グーグルアナリティクス(GA4)の初期設定から基本的な使い方、主要レポートの見方まで、初心者でも実践できるようステップバイステップで解説します。

この記事のポイント:

  • GA4はGoogle提供の無料アクセス解析ツールで、Webサイトの訪問者数・流入元・行動を分析できる
  • GA4とUA(旧版)では計測方法が異なり、「セッション単位」から「イベント単位」に変更
  • 初期設定は「Googleアカウント作成→プロパティ設定→タグ設置」の3ステップで完了
  • 最初に見るべきレポートはユーザー・集客・行動・コンバージョンの4種類
  • 月次でデータを分析し、前月比較で改善・悪化を把握する習慣が重要

1. グーグルアナリティクス(GA4)とは?初心者が知るべき基礎知識

まず、グーグルアナリティクス(GA4)の基本を理解しましょう。

(1) GA4とは何か?(無料で使えるアクセス解析ツール)

GA4(Googleアナリティクス4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。

GA4でできること:

  • Webサイトの訪問者数、ページビュー数を把握
  • 訪問者の属性(年齢、性別、地域、デバイス)を分析
  • 流入元(検索、SNS、広告など)を把握
  • ユーザーの行動(閲覧ページ、滞在時間、コンバージョン)を分析
  • Web+アプリを横断した分析

Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、中小規模サイト(月間1000万PV以下)であれば無料版で十分な機能が利用できます。

(2) GA4とUA(旧版)の違い(セッション単位→イベント単位)

GA4は2020年10月にリリースされた最新版で、旧版のUA(ユニバーサルアナリティクス)とは計測方法が異なります。

主な違い:

項目 GA4(新版) UA(旧版)
計測軸 イベント単位 セッション単位
分析対象 Web+アプリ横断 Webのみ
レポート構造 探索レポート中心 標準レポート中心
機械学習 予測分析機能あり なし

GA4では、ユーザーの行動(ページビュー、クリック、スクロール等)を「イベント」として計測するため、より細かい分析が可能になっています。

注意点: GA4とUAではデータの計測方法が異なるため、両者のデータを直接比較することはできません。

(3) 2024年7月1日のUA完全終了とGA4への完全移行

2024年7月1日をもって、UA(ユニバーサルアナリティクス)のデータ処理が完全に終了しました。

現在の状況:

  • UAへの新規データ収集は不可
  • 過去のUAデータは閲覧期限終了後に削除
  • 新規に始める場合はGA4のみが選択肢

これから始める方はGA4のみを設定すれば問題ありません。既存サイトでUAを使っていた方は、GA4への移行が必要です。

2. 初期設定の手順|アカウント作成からタグ設置まで

GA4の初期設定手順を、ステップバイステップで解説します。

(1) Step1:Googleアカウント作成とプロパティ設定

手順:

  1. Googleアカウントを作成(既にお持ちの方はログイン)
  2. Google Analyticsにアクセス
  3. 「測定を開始」をクリック
  4. アカウント名を入力(会社名など)
  5. プロパティ名を入力(サイト名など)
  6. タイムゾーン・通貨を「日本」「日本円」に設定
  7. ビジネスの説明を選択(業種・規模など)
  8. 利用目的を選択

(2) Step2:ストリーム作成(Webサイトの指定)

手順:

  1. プラットフォームで「ウェブ」を選択
  2. WebサイトのURLを入力(https://example.com)
  3. ストリーム名を入力(サイト名など)
  4. 「ストリームを作成」をクリック

ストリームが作成されると、「測定ID」(G-XXXXXXXXXX形式)が表示されます。この測定IDはタグ設置時に使用します。

(3) Step3:トラッキングコード(タグ)のWebサイトへの設置

ストリーム作成後、トラッキングコード(タグ)をWebサイトに設置します。

設置方法(3つの選択肢):

方法1: グローバルサイトタグを直接設置

  • ストリームの詳細画面で「タグの実装手順を表示」をクリック
  • 「手動でインストールする」タブを選択
  • 表示されたコードをコピー
  • Webサイトのすべてのページの<head>タグ内に貼り付け

方法2: Googleタグマネージャーを使用

  • Googleタグマネージャーにログイン
  • 新しいタグを作成し、「Googleアナリティクス: GA4設定」を選択
  • 測定IDを入力
  • トリガーを「All Pages」に設定
  • タグを公開

方法3: CMSのプラグインを使用(WordPressなど)

  • WordPressの場合「Site Kit by Google」や「GA Google Analytics」などのプラグインを使用
  • プラグイン設定画面で測定IDを入力

(4) Step4:リアルタイムレポートでの動作確認

タグ設置後は、必ず動作確認を行います。

確認手順:

  1. 別のブラウザやデバイスで自社サイトにアクセス
  2. GA4の「レポート」→「リアルタイム」を開く
  3. 自分のアクセスがカウントされているか確認

リアルタイムレポートに数字が表示されれば、タグが正しく設置されています。表示されない場合は、タグの設置位置やコードを再確認してください。

(5) WordPressサイトの場合(プラグインで簡単設定)

WordPressサイトの場合、プラグインを使うと簡単に設定できます。

おすすめプラグイン:

  • Site Kit by Google: Google公式プラグイン、GA4以外のGoogleツールも一括管理
  • GA Google Analytics: シンプルな設定、測定IDを入力するだけ
  • MonsterInsights: 高機能、ダッシュボードでレポート閲覧可能

プラグインを使用する場合、Googleアカウントとの連携または測定IDの入力だけで設定が完了するため、コードの編集が不要です。

3. 基本画面の操作方法|5つのセクションを理解する

GA4の管理画面は5つのセクションで構成されています。

(1) ホーム:全体サマリーの確認

ホーム画面の内容:

  • 過去7日間の主要指標サマリー
  • ユーザー数、新規ユーザー数、イベント数、コンバージョン数
  • 過去30分のアクティブユーザー
  • 最近アクセスしたレポートへのショートカット

ログイン後、最初に表示される画面で、サイト全体の状況を一目で把握できます。

(2) レポート:標準レポートの閲覧

レポートセクションの内容:

  • レポートのスナップショット: 主要指標の概要
  • リアルタイム: 現在のアクセス状況
  • ユーザー属性: 訪問者の属性(年齢、性別、地域)
  • テクノロジー: デバイス、ブラウザ、OS
  • 集客: 流入元、チャネル
  • エンゲージメント: ページビュー、滞在時間、イベント
  • 収益化: eコマース売上(設定時のみ)

日常的なデータ確認は、このレポートセクションで行います。

(3) 探索:ドラッグ&ドロップでカスタムレポート作成

探索レポートの特徴:

  • ドラッグ&ドロップでディメンション・指標を自由に設定
  • 自由形式、ファネルデータ探索、経路データ探索など複数の形式
  • 作成したレポートは保存・共有可能

探索レポートは標準レポートでは見られない詳細な分析が必要な場合に使用します。初心者の方はまず標準レポートに慣れてから探索レポートに進むことをおすすめします。

(4) 広告:広告効果の分析

広告セクションの内容:

  • Google広告との連携によるパフォーマンス分析
  • コンバージョン経路分析
  • アトリビューション分析

Google広告を利用している場合に効果を発揮するセクションです。広告を利用していない場合は使用頻度が低くなります。

(5) 管理:各種設定の変更

管理セクションの内容:

  • アカウント設定(アカウント名、データ共有設定)
  • プロパティ設定(プロパティ名、通貨、タイムゾーン)
  • データストリーム設定(測定ID、イベント設定)
  • コンバージョン設定
  • ユーザー権限管理

初期設定後も、必要に応じて管理セクションで設定を変更できます。

4. 最初に見るべき主要レポート4選

初心者が最初に見るべき4つのレポートを解説します。

(1) ユーザーレポート(訪問者数・属性分析)

確認できる内容:

  • ユーザー数(訪問者数)
  • 新規ユーザー数
  • 平均エンゲージメント時間
  • ユーザー属性(年齢、性別、地域)
  • 使用デバイス(PC、スマホ、タブレット)

確認のポイント:

  • 訪問者数が増加傾向か減少傾向か
  • ターゲットユーザー層がサイトに訪問しているか
  • デバイス別の傾向(モバイル対応の必要性)

(2) 集客レポート(流入元・チャネル分析)

確認できる内容:

  • 流入元(Organic Search、Direct、Referral、Social など)
  • 流入チャネルごとのユーザー数・セッション数
  • 参照元URL・メディア

確認のポイント:

  • どのチャネルからの流入が多いか
  • SEO施策の効果(Organic Searchの推移)
  • SNS施策の効果(Socialの推移)

(3) 行動レポート(ページごとのアクセス状況)

確認できる内容:

  • ページ別の閲覧数
  • ページ別の平均エンゲージメント時間
  • イベント(クリック、スクロール等)の発生状況

確認のポイント:

  • どのページが多く見られているか
  • ユーザーがどのページで離脱しているか
  • コンテンツの改善優先度

(4) コンバージョンレポート(目標達成の計測)

確認できる内容:

  • コンバージョン数(問い合わせ、購入等)
  • コンバージョン率
  • コンバージョンに至った経路

注意点: コンバージョンは事前に設定が必要です。管理画面の「イベント」からコンバージョンとして計測したいイベントを設定してください。

5. 実践的なデータ分析の方法|月次分析の習慣化

データを見るだけでなく、改善に活かすための分析方法を解説します。

(1) 月次での前月比較(改善・悪化の把握)

月次分析の進め方:

  1. 月初に前月のデータをレポートで確認
  2. 前月比較で改善(緑表示)・悪化(赤表示)を把握
  3. 変化の要因を分析(施策の効果、外部環境など)
  4. 改善施策を検討・実行
  5. 翌月に効果を検証

比較のポイント:

  • 主要指標(ユーザー数、セッション数、コンバージョン数)の推移
  • 前月比だけでなく、前年同月比も確認(季節変動の影響を排除)
  • 大きな変動があった場合は要因を深掘り

(2) ユーザー属性・ページごとの分析

分析の切り口:

  • ユーザー属性別: ターゲット層のアクセスが増えているか
  • デバイス別: PCとスマホの比率、それぞれのコンバージョン率
  • ページ別: アクセス数が多いページ、離脱が多いページ
  • 流入元別: 効果的な流入チャネル、強化すべきチャネル

(3) Looker Studioでのレポート自動化・可視化

定期的な分析を効率化するため、Looker Studio(旧Googleデータポータル)との連携が推奨されます。

Looker Studioのメリット:

  • GA4データを自動取得し、グラフ・表で可視化
  • レポートを保存・共有可能
  • スケジュール配信でレポートを自動送信
  • 複数データソース(GA4、Search Console、広告データ等)を統合

Looker StudioはGoogleが提供する無料ツールで、GA4と連携することで月次レポートの作成を自動化できます。

6. まとめ:グーグルアナリティクスで成果を出すためのポイント

グーグルアナリティクス(GA4)を活用してWebサイト改善に活かすためのポイントをまとめます。

成果を出すためのポイント:

  • まずは基本設定を完了し、データ収集を開始する
  • タグ設置後はリアルタイムレポートで動作確認を必ず行う
  • 最初は4つの主要レポート(ユーザー・集客・行動・コンバージョン)に集中
  • 月次でデータを確認し、前月比較で改善・悪化を把握する習慣をつける
  • 探索レポートやLooker Studioは慣れてから活用する

次のアクション:

  • Googleアカウントを作成(または既存アカウントでログイン)
  • GA4の初期設定を完了(プロパティ作成→ストリーム作成→タグ設置)
  • リアルタイムレポートでタグの動作確認
  • 月次でのデータ確認を習慣化

※GA4の機能や画面は随時アップデートされる可能性があります。最新の情報はGoogle公式ヘルプでご確認ください(2024年12月時点の情報)。

よくある質問:

Q: GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは何ですか? A: 計測軸が「セッション単位」から「イベント単位」に変更されました。GA4ではWeb+アプリ横断での分析が可能になり、機械学習による予測分析機能も追加されています。UAは2024年7月1日に完全終了し、現在はGA4が唯一の選択肢です。

Q: 初心者が最初に見るべきレポートはどれですか? A: ユーザーレポート(訪問者数・属性)、集客レポート(流入元)、行動レポート(ページごとのアクセス)、コンバージョンレポート(目標達成)の4つを月次で確認することから始めることをおすすめします。

Q: グーグルアナリティクスは無料で使えますか? A: はい、Google提供の完全無料ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、月間アクセス1000万PV以下の中小規模サイトなら無料版で十分な機能が利用できます。

Q: 設定は難しいですか? A: 基本設定は初心者でも可能です。Googleアカウント作成→プロパティ設定→タグ設置の順で進めます。WordPressサイトの場合はプラグインを使うとさらに簡単に設定できます。設置後はリアルタイムレポートで動作確認を行ってください。

Q: どのくらいの頻度でデータを確認すべきですか? A: 月次での確認が一般的です。月初に前月のデータを分析し、改善・悪化を把握する習慣をつけましょう。重要な施策実施時はリアルタイムレポートで即座に効果を確認することもおすすめです。

よくある質問

Q1GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは何ですか?

A1計測軸が「セッション単位」から「イベント単位」に変更されました。GA4ではWeb+アプリ横断での分析が可能になり、機械学習による予測分析機能も追加されています。UAは2024年7月1日に完全終了し、現在はGA4が唯一の選択肢です。

Q2初心者が最初に見るべきレポートはどれですか?

A2ユーザーレポート(訪問者数・属性)、集客レポート(流入元)、行動レポート(ページごとのアクセス)、コンバージョンレポート(目標達成)の4つを月次で確認することから始めることをおすすめします。

Q3グーグルアナリティクスは無料で使えますか?

A3はい、Google提供の完全無料ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、月間アクセス1000万PV以下の中小規模サイトなら無料版で十分な機能が利用できます。

Q4設定は難しいですか?

A4基本設定は初心者でも可能です。Googleアカウント作成→プロパティ設定→タグ設置の順で進めます。WordPressサイトの場合はプラグインを使うとさらに簡単に設定できます。設置後はリアルタイムレポートで動作確認を行ってください。

Q5どのくらいの頻度でデータを確認すべきですか?

A5月次での確認が一般的です。月初に前月のデータを分析し、改善・悪化を把握する習慣をつけましょう。重要な施策実施時はリアルタイムレポートで即座に効果を確認することもおすすめです。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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