グーグルアナリティクスを使いたいけど、設定や見方がわからない...
Webサイトを運営している方にとって、アクセス解析は欠かせない業務です。しかし、「グーグルアナリティクスの設定方法がわからない」「画面の見方がわからない」「どのレポートを見ればいいかわからない」という悩みを持つ方は少なくありません。
特に、2024年7月1日に旧版のUA(ユニバーサルアナリティクス)が完全終了し、GA4(Googleアナリティクス4)への移行が完了したため、新しい操作方法に戸惑う方も多いと言われています。
この記事では、グーグルアナリティクス(GA4)の初期設定から基本的な使い方、主要レポートの見方まで、初心者でも実践できるようステップバイステップで解説します。
この記事のポイント:
- GA4はGoogle提供の無料アクセス解析ツールで、Webサイトの訪問者数・流入元・行動を分析できる
- GA4とUA(旧版)では計測方法が異なり、「セッション単位」から「イベント単位」に変更
- 初期設定は「Googleアカウント作成→プロパティ設定→タグ設置」の3ステップで完了
- 最初に見るべきレポートはユーザー・集客・行動・コンバージョンの4種類
- 月次でデータを分析し、前月比較で改善・悪化を把握する習慣が重要
1. グーグルアナリティクス(GA4)とは?初心者が知るべき基礎知識
まず、グーグルアナリティクス(GA4)の基本を理解しましょう。
(1) GA4とは何か?(無料で使えるアクセス解析ツール)
GA4(Googleアナリティクス4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。
GA4でできること:
- Webサイトの訪問者数、ページビュー数を把握
- 訪問者の属性(年齢、性別、地域、デバイス)を分析
- 流入元(検索、SNS、広告など)を把握
- ユーザーの行動(閲覧ページ、滞在時間、コンバージョン)を分析
- Web+アプリを横断した分析
Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、中小規模サイト(月間1000万PV以下)であれば無料版で十分な機能が利用できます。
(2) GA4とUA(旧版)の違い(セッション単位→イベント単位)
GA4は2020年10月にリリースされた最新版で、旧版のUA(ユニバーサルアナリティクス)とは計測方法が異なります。
主な違い:
| 項目 | GA4(新版) | UA(旧版) |
|---|---|---|
| 計測軸 | イベント単位 | セッション単位 |
| 分析対象 | Web+アプリ横断 | Webのみ |
| レポート構造 | 探索レポート中心 | 標準レポート中心 |
| 機械学習 | 予測分析機能あり | なし |
GA4では、ユーザーの行動(ページビュー、クリック、スクロール等)を「イベント」として計測するため、より細かい分析が可能になっています。
注意点: GA4とUAではデータの計測方法が異なるため、両者のデータを直接比較することはできません。
(3) 2024年7月1日のUA完全終了とGA4への完全移行
2024年7月1日をもって、UA(ユニバーサルアナリティクス)のデータ処理が完全に終了しました。
現在の状況:
- UAへの新規データ収集は不可
- 過去のUAデータは閲覧期限終了後に削除
- 新規に始める場合はGA4のみが選択肢
これから始める方はGA4のみを設定すれば問題ありません。既存サイトでUAを使っていた方は、GA4への移行が必要です。
2. 初期設定の手順|アカウント作成からタグ設置まで
GA4の初期設定手順を、ステップバイステップで解説します。
(1) Step1:Googleアカウント作成とプロパティ設定
手順:
- Googleアカウントを作成(既にお持ちの方はログイン)
- Google Analyticsにアクセス
- 「測定を開始」をクリック
- アカウント名を入力(会社名など)
- プロパティ名を入力(サイト名など)
- タイムゾーン・通貨を「日本」「日本円」に設定
- ビジネスの説明を選択(業種・規模など)
- 利用目的を選択
(2) Step2:ストリーム作成(Webサイトの指定)
手順:
- プラットフォームで「ウェブ」を選択
- WebサイトのURLを入力(https://example.com)
- ストリーム名を入力(サイト名など)
- 「ストリームを作成」をクリック
ストリームが作成されると、「測定ID」(G-XXXXXXXXXX形式)が表示されます。この測定IDはタグ設置時に使用します。
(3) Step3:トラッキングコード(タグ)のWebサイトへの設置
ストリーム作成後、トラッキングコード(タグ)をWebサイトに設置します。
設置方法(3つの選択肢):
方法1: グローバルサイトタグを直接設置
- ストリームの詳細画面で「タグの実装手順を表示」をクリック
- 「手動でインストールする」タブを選択
- 表示されたコードをコピー
- Webサイトのすべてのページの
<head>タグ内に貼り付け
方法2: Googleタグマネージャーを使用
- Googleタグマネージャーにログイン
- 新しいタグを作成し、「Googleアナリティクス: GA4設定」を選択
- 測定IDを入力
- トリガーを「All Pages」に設定
- タグを公開
方法3: CMSのプラグインを使用(WordPressなど)
- WordPressの場合「Site Kit by Google」や「GA Google Analytics」などのプラグインを使用
- プラグイン設定画面で測定IDを入力
(4) Step4:リアルタイムレポートでの動作確認
タグ設置後は、必ず動作確認を行います。
確認手順:
- 別のブラウザやデバイスで自社サイトにアクセス
- GA4の「レポート」→「リアルタイム」を開く
- 自分のアクセスがカウントされているか確認
リアルタイムレポートに数字が表示されれば、タグが正しく設置されています。表示されない場合は、タグの設置位置やコードを再確認してください。
(5) WordPressサイトの場合(プラグインで簡単設定)
WordPressサイトの場合、プラグインを使うと簡単に設定できます。
おすすめプラグイン:
- Site Kit by Google: Google公式プラグイン、GA4以外のGoogleツールも一括管理
- GA Google Analytics: シンプルな設定、測定IDを入力するだけ
- MonsterInsights: 高機能、ダッシュボードでレポート閲覧可能
プラグインを使用する場合、Googleアカウントとの連携または測定IDの入力だけで設定が完了するため、コードの編集が不要です。
3. 基本画面の操作方法|5つのセクションを理解する
GA4の管理画面は5つのセクションで構成されています。
(1) ホーム:全体サマリーの確認
ホーム画面の内容:
- 過去7日間の主要指標サマリー
- ユーザー数、新規ユーザー数、イベント数、コンバージョン数
- 過去30分のアクティブユーザー
- 最近アクセスしたレポートへのショートカット
ログイン後、最初に表示される画面で、サイト全体の状況を一目で把握できます。
(2) レポート:標準レポートの閲覧
レポートセクションの内容:
- レポートのスナップショット: 主要指標の概要
- リアルタイム: 現在のアクセス状況
- ユーザー属性: 訪問者の属性(年齢、性別、地域)
- テクノロジー: デバイス、ブラウザ、OS
- 集客: 流入元、チャネル
- エンゲージメント: ページビュー、滞在時間、イベント
- 収益化: eコマース売上(設定時のみ)
日常的なデータ確認は、このレポートセクションで行います。
(3) 探索:ドラッグ&ドロップでカスタムレポート作成
探索レポートの特徴:
- ドラッグ&ドロップでディメンション・指標を自由に設定
- 自由形式、ファネルデータ探索、経路データ探索など複数の形式
- 作成したレポートは保存・共有可能
探索レポートは標準レポートでは見られない詳細な分析が必要な場合に使用します。初心者の方はまず標準レポートに慣れてから探索レポートに進むことをおすすめします。
(4) 広告:広告効果の分析
広告セクションの内容:
- Google広告との連携によるパフォーマンス分析
- コンバージョン経路分析
- アトリビューション分析
Google広告を利用している場合に効果を発揮するセクションです。広告を利用していない場合は使用頻度が低くなります。
(5) 管理:各種設定の変更
管理セクションの内容:
- アカウント設定(アカウント名、データ共有設定)
- プロパティ設定(プロパティ名、通貨、タイムゾーン)
- データストリーム設定(測定ID、イベント設定)
- コンバージョン設定
- ユーザー権限管理
初期設定後も、必要に応じて管理セクションで設定を変更できます。
4. 最初に見るべき主要レポート4選
初心者が最初に見るべき4つのレポートを解説します。
(1) ユーザーレポート(訪問者数・属性分析)
確認できる内容:
- ユーザー数(訪問者数)
- 新規ユーザー数
- 平均エンゲージメント時間
- ユーザー属性(年齢、性別、地域)
- 使用デバイス(PC、スマホ、タブレット)
確認のポイント:
- 訪問者数が増加傾向か減少傾向か
- ターゲットユーザー層がサイトに訪問しているか
- デバイス別の傾向(モバイル対応の必要性)
(2) 集客レポート(流入元・チャネル分析)
確認できる内容:
- 流入元(Organic Search、Direct、Referral、Social など)
- 流入チャネルごとのユーザー数・セッション数
- 参照元URL・メディア
確認のポイント:
- どのチャネルからの流入が多いか
- SEO施策の効果(Organic Searchの推移)
- SNS施策の効果(Socialの推移)
(3) 行動レポート(ページごとのアクセス状況)
確認できる内容:
- ページ別の閲覧数
- ページ別の平均エンゲージメント時間
- イベント(クリック、スクロール等)の発生状況
確認のポイント:
- どのページが多く見られているか
- ユーザーがどのページで離脱しているか
- コンテンツの改善優先度
(4) コンバージョンレポート(目標達成の計測)
確認できる内容:
- コンバージョン数(問い合わせ、購入等)
- コンバージョン率
- コンバージョンに至った経路
注意点: コンバージョンは事前に設定が必要です。管理画面の「イベント」からコンバージョンとして計測したいイベントを設定してください。
5. 実践的なデータ分析の方法|月次分析の習慣化
データを見るだけでなく、改善に活かすための分析方法を解説します。
(1) 月次での前月比較(改善・悪化の把握)
月次分析の進め方:
- 月初に前月のデータをレポートで確認
- 前月比較で改善(緑表示)・悪化(赤表示)を把握
- 変化の要因を分析(施策の効果、外部環境など)
- 改善施策を検討・実行
- 翌月に効果を検証
比較のポイント:
- 主要指標(ユーザー数、セッション数、コンバージョン数)の推移
- 前月比だけでなく、前年同月比も確認(季節変動の影響を排除)
- 大きな変動があった場合は要因を深掘り
(2) ユーザー属性・ページごとの分析
分析の切り口:
- ユーザー属性別: ターゲット層のアクセスが増えているか
- デバイス別: PCとスマホの比率、それぞれのコンバージョン率
- ページ別: アクセス数が多いページ、離脱が多いページ
- 流入元別: 効果的な流入チャネル、強化すべきチャネル
(3) Looker Studioでのレポート自動化・可視化
定期的な分析を効率化するため、Looker Studio(旧Googleデータポータル)との連携が推奨されます。
Looker Studioのメリット:
- GA4データを自動取得し、グラフ・表で可視化
- レポートを保存・共有可能
- スケジュール配信でレポートを自動送信
- 複数データソース(GA4、Search Console、広告データ等)を統合
Looker StudioはGoogleが提供する無料ツールで、GA4と連携することで月次レポートの作成を自動化できます。
6. まとめ:グーグルアナリティクスで成果を出すためのポイント
グーグルアナリティクス(GA4)を活用してWebサイト改善に活かすためのポイントをまとめます。
成果を出すためのポイント:
- まずは基本設定を完了し、データ収集を開始する
- タグ設置後はリアルタイムレポートで動作確認を必ず行う
- 最初は4つの主要レポート(ユーザー・集客・行動・コンバージョン)に集中
- 月次でデータを確認し、前月比較で改善・悪化を把握する習慣をつける
- 探索レポートやLooker Studioは慣れてから活用する
次のアクション:
- Googleアカウントを作成(または既存アカウントでログイン)
- GA4の初期設定を完了(プロパティ作成→ストリーム作成→タグ設置)
- リアルタイムレポートでタグの動作確認
- 月次でのデータ確認を習慣化
※GA4の機能や画面は随時アップデートされる可能性があります。最新の情報はGoogle公式ヘルプでご確認ください(2024年12月時点の情報)。
よくある質問:
Q: GA4とUA(ユニバーサルアナリティクス)の違いは何ですか? A: 計測軸が「セッション単位」から「イベント単位」に変更されました。GA4ではWeb+アプリ横断での分析が可能になり、機械学習による予測分析機能も追加されています。UAは2024年7月1日に完全終了し、現在はGA4が唯一の選択肢です。
Q: 初心者が最初に見るべきレポートはどれですか? A: ユーザーレポート(訪問者数・属性)、集客レポート(流入元)、行動レポート(ページごとのアクセス)、コンバージョンレポート(目標達成)の4つを月次で確認することから始めることをおすすめします。
Q: グーグルアナリティクスは無料で使えますか? A: はい、Google提供の完全無料ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、月間アクセス1000万PV以下の中小規模サイトなら無料版で十分な機能が利用できます。
Q: 設定は難しいですか? A: 基本設定は初心者でも可能です。Googleアカウント作成→プロパティ設定→タグ設置の順で進めます。WordPressサイトの場合はプラグインを使うとさらに簡単に設定できます。設置後はリアルタイムレポートで動作確認を行ってください。
Q: どのくらいの頻度でデータを確認すべきですか? A: 月次での確認が一般的です。月初に前月のデータを分析し、改善・悪化を把握する習慣をつけましょう。重要な施策実施時はリアルタイムレポートで即座に効果を確認することもおすすめです。
