GmailとCRMの連携方法と主要ツール比較【2025年版】

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/8

なぜGmailとCRMの連携が重要なのか

営業活動でGmailを使っているものの、「顧客とのやり取り履歴が探しにくい」「商談の進捗が把握できない」「チーム内で情報共有ができていない」といった課題を感じている方は多いのではないでしょうか。

Gmailは優れたメールサービスですが、顧客管理機能はありません。そこで、CRM(顧客関係管理)ツールとGmailを連携させることで、メールのやり取りを自動で記録し、営業活動を効率化できるようになります。

この記事では、Gmail連携CRMの基礎知識から、主要ツールの比較、設定方法、導入時の注意点までを解説します。

この記事のポイント:

  • Gmail自体にCRM機能はないが、サードパーティツールで連携可能
  • Streak、Copper、HubSpot、Zoho CRMなど複数の選択肢がある
  • 連携により、メール履歴の自動記録、パイプライン管理、チーム共有が実現
  • 無料プランがあるツールもあるが、機能制限に注意
  • セキュリティとプライバシーの確認が重要

Gmail連携CRMの基礎知識(仕組み・メリット)

(1) Gmail連携CRMとは何か

Gmail連携CRMとは、Gmailのメール機能とCRMの顧客管理機能を統合して利用できるツールです。主にChrome拡張機能やGoogle Workspaceとの連携により、Gmail上から顧客情報にアクセスしたり、メールを自動的にCRMに記録したりすることができます。

Gmail連携CRMの種類:

  • Gmail内で動作するタイプ: Streakなど、Gmail画面内でCRM機能を利用
  • 外部CRMと連携するタイプ: HubSpot、Salesforceなど、CRMからGmailを参照
  • Google Workspace専用タイプ: Copperなど、Googleサービスと深く統合

(2) 連携によって実現できること

GmailとCRMを連携させると、以下のような業務効率化が可能になります。

主な機能:

  • メール履歴の自動記録: 顧客とのやり取りが自動でCRMに保存される
  • 連絡先の自動同期: Gmailで新規連絡先を作成すると、CRMにも反映
  • パイプライン管理: 商談の進捗状況を可視化して追跡
  • メール追跡: 開封率、クリック率、返信時間などを計測
  • タスク・スケジュール管理: フォローアップのリマインダー設定
  • チーム共有: 顧客情報を複数メンバーで共有

(3) Google Workspaceとの関係

Google Workspace(旧G Suite)を利用している企業では、Gmail連携CRMの導入がスムーズに進むケースが多いです。Googleカレンダー、Googleドライブ、Googleスプレッドシートなどと連携し、顧客情報を一元管理できます。

ただし、Google Workspace自体はCRMとして設計されていないため、本格的な顧客管理を行う場合は専用のCRMツールとの連携が推奨されます。

主要Gmail連携CRMツールの比較

以下では、代表的なGmail連携CRMツールを紹介します。各ツールにはそれぞれ特徴があり、自社の規模や目的に応じた選定が重要です。

(1) Streak(Gmail内で動作)

概要: Streakは、Gmail内で直接動作するCRMツールです。スプレッドシートのようなインターフェースで、メールボックスから離れることなく顧客管理ができます。

特徴:

  • Gmail画面内でパイプライン管理が可能
  • Chrome拡張機能として簡単にインストール
  • 営業、カスタマーサポート、採用など多用途に対応
  • スタートアップ・小規模ビジネスに特に人気

メリット:

  • 導入が簡単(拡張機能のみ)
  • Gmailから離れずに操作できる
  • 無料プランあり

デメリット:

  • 大規模チームには機能が限定的
  • 高度なレポート機能は有料
  • Gmail以外のメールには対応しない

料金(2025年1月時点の公式情報):

  • Free: 0ドル(機能制限あり)
  • Solo: 月額15ドル/ユーザー
  • Pro: 月額49ドル/ユーザー
  • Enterprise: 月額129ドル/ユーザー

※最新の料金は公式サイト(streak.com)でご確認ください。

(2) Copper CRM(Google Workspace専用)

概要: Copper CRMは、Google Workspace専用に設計されたCRMツールです。Googleが推奨するアプリとして、Gmail・Googleカレンダー・Googleドライブとシームレスに連携します。

特徴:

  • Gmailのサイドバーから顧客情報を参照
  • Googleカレンダーとの自動同期
  • メールからの自動データ入力
  • Google Workspace利用企業に最適化

メリット:

  • Googleサービスとの統合度が高い
  • データ入力の手間を軽減
  • 直感的なUI

デメリット:

  • Google Workspace以外では利用不可
  • 料金がやや高め
  • 日本語対応が限定的

料金(2025年1月時点の公式情報):

  • Starter: 月額23ドル/ユーザー
  • Professional: 月額59ドル/ユーザー
  • Business: 月額99ドル/ユーザー

※最新の料金は公式サイト(copper.com)でご確認ください。

(3) HubSpot CRM(無料プランあり)

概要: HubSpot CRMは、マーケティング、営業、カスタマーサービスを統合した包括的なプラットフォームです。無料プランでも基本的なCRM機能とGmail連携が利用できます。

特徴:

  • 無料で基本機能を利用可能
  • メール追跡、テンプレート、シーケンス機能
  • マーケティングオートメーション機能(有料)
  • 日本語対応

メリット:

  • 無料で始められる
  • 機能が豊富で拡張性が高い
  • 日本語サポートあり

デメリット:

  • 高度な機能は有料プランが必要
  • 機能が多く、慣れるまで時間がかかる場合も
  • 無料プランではブランド表示あり

料金(2025年1月時点の公式情報):

  • Free Tools: 0円
  • Starter: 月額1,800円〜
  • Professional: 月額96,000円〜
  • Enterprise: 月額432,000円〜

※最新の料金は公式サイト(hubspot.jp)でご確認ください。

(4) Zoho CRM(多機能型)

概要: Zoho CRMは、多機能かつコストパフォーマンスに優れたCRMツールです。Gmail連携に加え、メール追跡、ワークフロー自動化、AIアシスタントなど幅広い機能を提供しています。

特徴:

  • Gmail連携プラグインで簡単設定
  • 多言語・多通貨対応
  • AIアシスタント(Zia)によるインサイト提供
  • Zohoの他サービスと連携可能

メリット:

  • 機能に対してコストパフォーマンスが良い
  • カスタマイズ性が高い
  • 無料プランあり(3ユーザーまで)

デメリット:

  • 機能が多く設定に時間がかかる場合も
  • UIがやや複雑と感じる人もいる
  • 日本語ドキュメントが不十分な部分あり

料金(2025年1月時点の公式情報):

  • Free: 0円(3ユーザーまで)
  • Standard: 月額1,680円/ユーザー
  • Professional: 月額2,760円/ユーザー
  • Enterprise: 月額4,800円/ユーザー

※最新の料金は公式サイト(zoho.com/jp/crm)でご確認ください。

(5) 料金・機能比較表

ツール 無料プラン 月額(有料最安) Gmail連携 特徴
Streak あり 15ドル/ユーザー Gmail内で動作 小規模向け、導入が簡単
Copper なし 23ドル/ユーザー Google Workspace専用 Google連携が深い
HubSpot あり 1,800円〜 Chrome拡張 多機能、日本語対応
Zoho CRM あり(3名) 1,680円/ユーザー プラグイン コスパ良、カスタマイズ性高

※料金は2025年1月時点の情報です。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

Gmail連携CRMの設定方法と導入手順

(1) Chrome拡張機能のインストール

多くのGmail連携CRMは、Chrome拡張機能として提供されています。

インストール手順の例(Streak):

  1. Google Chromeで「Chrome ウェブストア」を開く
  2. 「Streak」を検索
  3. 「Chromeに追加」をクリック
  4. 拡張機能のアクセス許可を確認して承認
  5. Gmailを開くとStreakのサイドバーが表示される

他のツール(HubSpot Sales Hub、Zoho CRM Pluginなど)も同様の手順で導入できます。

(2) 初期設定と連携の流れ

インストール後、各ツールの初期設定を行います。

一般的な初期設定:

  • アカウント作成とログイン
  • Gmailアカウントとの連携許可
  • パイプラインのステージ設定(リード→商談→成約など)
  • チームメンバーの招待(有料プランの場合)
  • 連絡先の取り込み設定

(3) 既存データの移行方法

既存の顧客データがある場合、CRMへの移行が必要です。

データ移行の方法:

  • CSVインポート: スプレッドシートやExcelからCSV形式でインポート
  • 他CRMからの移行: 一部のツールは他CRMからの直接移行をサポート
  • 手動入力: 少量データの場合は手動で入力

移行前に、データのクレンジング(重複削除、情報の整理)を行うことをおすすめします。

導入時の注意点とセキュリティ対策

(1) セキュリティとプライバシーの確認事項

サードパーティCRMにメールデータを連携する場合、セキュリティの確認が重要です。

確認すべきポイント:

  • 認証取得: SOC 2、ISO 27001などのセキュリティ認証
  • データ暗号化: 通信時と保存時のデータ暗号化
  • GDPR準拠: 個人情報保護規制への対応状況
  • アクセス管理: 役割ベースのアクセス制御機能
  • データの所在地: データセンターの設置場所

社内のセキュリティポリシーと照らし合わせて、導入の可否を判断しましょう。

(2) 無料プランの機能制限

無料プランは導入のハードルが低い反面、機能制限があります。

よくある制限:

  • ユーザー数の上限(1〜3名程度)
  • ストレージ容量の制限
  • メール追跡の上限回数
  • レポート機能の制限
  • カスタマイズ機能の制限
  • サポート対応の限定

ビジネスの成長に伴い、有料プランへの移行を検討する必要があります。

(3) 社内ルールの整備

CRM導入を成功させるには、ツールだけでなく社内ルールの整備も重要です。

整備すべきルール:

  • データ入力の基準(どの情報をいつ入力するか)
  • 命名規則(顧客名、商談名などの統一)
  • パイプラインのステージ定義
  • 担当者の割り当てルール
  • 定期的なデータクレンジングのルール

運用ルールを明確にしておくことで、データの質を維持し、CRMの効果を最大化できます。

まとめ:目的別おすすめCRMの選び方

GmailとCRMの連携は、営業活動の効率化に大きく貢献します。自社の状況に合ったツールを選ぶことが重要です。

目的別の選び方:

目的・状況 おすすめツール 理由
小規模・導入を試したい Streak Gmail内で完結、無料で始められる
Google Workspace利用 Copper Googleサービスとの統合が深い
無料で本格的に使いたい HubSpot CRM 無料プランでも機能豊富、日本語対応
コスパ重視・カスタマイズしたい Zoho CRM 機能に対して価格が手頃

次のアクション:

  • 自社の課題とニーズを整理する
  • 2〜3つのツールで無料プラン・トライアルを試す
  • セキュリティ要件を確認する
  • 運用ルールを検討する
  • 導入後は定期的に効果を測定・改善する

※この記事は2025年1月時点の情報に基づいています。料金・機能は変更される可能性がありますので、導入前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。


よくある質問:

Q: Gmail自体にCRM機能はありますか? A: Gmail自体にはネイティブのCRM機能はありません。顧客管理を行うには、Streak、Copper、HubSpotなどのサードパーティツールを連携させる必要があります。これらのツールはChrome拡張機能やAPIを通じてGmailと統合し、CRM機能を追加します。

Q: 無料で使えるGmail連携CRMはありますか? A: はい、いくつかのツールが無料プランを提供しています。HubSpot CRMは無料プランでもGmail連携と基本的なCRM機能が利用可能です。Streakも無料プランがあります(機能制限あり)。Zoho CRMは3ユーザーまで無料です。ビジネス規模が拡大したら、有料プランへの移行を検討しましょう。

Q: CRM連携時にメールデータのセキュリティは大丈夫ですか? A: サードパーティCRMを利用する場合、各ツールのセキュリティ対策を確認することが重要です。SOC 2認証、ISO 27001認証、GDPR準拠などのセキュリティ基準を満たしているツールを選ぶと安心です。また、データの暗号化、アクセス制御機能の有無も確認しましょう。

よくある質問

Q1Gmail自体にCRM機能はありますか?

A1Gmail自体にはネイティブのCRM機能はありません。顧客管理を行うには、Streak、Copper、HubSpotなどのサードパーティツールを連携させる必要があります。これらのツールはChrome拡張機能やAPIを通じてGmailと統合し、CRM機能を追加します。

Q2無料で使えるGmail連携CRMはありますか?

A2はい、いくつかのツールが無料プランを提供しています。HubSpot CRMは無料プランでもGmail連携と基本的なCRM機能が利用可能です。Streakも無料プランがあります(機能制限あり)。Zoho CRMは3ユーザーまで無料です。ビジネス規模が拡大したら、有料プランへの移行を検討しましょう。

Q3CRM連携時にメールデータのセキュリティは大丈夫ですか?

A3サードパーティCRMを利用する場合、各ツールのセキュリティ対策を確認することが重要です。SOC 2認証、ISO 27001認証、GDPR準拠などのセキュリティ基準を満たしているツールを選ぶと安心です。また、データの暗号化、アクセス制御機能の有無も確認しましょう。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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