アナリティクスの使い方|初心者向けGA4の基本操作と分析方法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/16

Webサイトのアクセス解析、何から始めればいいか分からない...

「Googleアナリティクスを導入したけど、どう使えばいいか分からない」「レポートの見方が複雑で、何を見ればいいのか分からない」というWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。

Googleアナリティクス(GA4)は無料で利用できる強力なアクセス解析ツールですが、機能が豊富な分、初心者には複雑に感じられることも事実です。

この記事では、B2B企業のWeb担当者がすぐに実践できるGA4の基本操作と分析手法を、ステップバイステップで解説します。

この記事のポイント:

  • GA4は無料で利用でき、Webサイトのアクセス解析の基本ツールとして最も広く利用されている
  • 初期設定は3ステップ(プロパティ作成→GTMタグ追加→コンバージョン設定)で完了
  • 初心者は見るべきレポートを5つに絞ることで、効率的に活用できる
  • ユニバーサルアナリティクス(UA)は2024年7月にサービス終了し、現在はGA4が標準

1. Googleアナリティクス(GA4)とは:基本概念と役割

(1) アクセス解析の目的と重要性

アクセス解析とは、Webサイトへの訪問者の行動を分析し、サイト改善に活かすことを指します。

アクセス解析で分かること:

  • どこから訪問者が来ているか(検索、広告、SNSなど)
  • どのページがよく見られているか
  • 訪問者はどんな人か(地域、デバイス、興味関心など)
  • 目標(問い合わせ、資料ダウンロードなど)がどの程度達成されているか

B2B企業にとっての重要性:

  • Webサイト経由のリード獲得効果を測定できる
  • コンテンツマーケティングの効果を検証できる
  • 広告・SEOなど集客施策のROIを把握できる

(2) GA4の特徴(イベントベース計測・クロスデバイス対応)

GA4(Google Analytics 4)は、Googleアナリティクスの第4世代であり、現在の標準バージョンです。旧バージョンのユニバーサルアナリティクス(UA)は2024年7月1日にサービス終了しました。

GA4の主な特徴:

  • イベントベースの計測: ページビューだけでなく、クリック、スクロール、動画再生などの行動もイベントとして計測
  • クロスデバイス対応: 同一ユーザーがPC・スマホ・タブレットで訪問した場合も、統合して分析可能
  • 機械学習による予測分析: 購入可能性、離脱可能性などを予測する機能
  • プライバシー重視: Cookieに依存しない計測方法への対応

2. GA4の初期設定:3ステップで導入する方法

GA4の設定は、以下の3ステップで完了します。Googleタグマネージャー(GTM)を利用する方法が推奨されています。

(1) ステップ1:GA4プロパティの作成

手順:

  1. Googleアナリティクスにアクセス(analytics.google.com)
  2. Googleアカウントでログイン
  3. 「管理」→「プロパティを作成」をクリック
  4. プロパティ名、タイムゾーン(日本)、通貨(日本円)を設定
  5. ビジネス情報(業種、規模、利用目的)を入力
  6. データストリームを作成(Webサイトの場合は「ウェブ」を選択)
  7. サイトのURLとストリーム名を入力

これでGA4プロパティが作成され、測定IDが発行されます。

(2) ステップ2:GTMからタグを追加する

Googleタグマネージャー(GTM)を使うと、コードを直接編集せずにGA4のタグを設定できます。

GTMを利用するメリット:

  • コードを直接編集する必要がない
  • タグの追加・変更が容易
  • 複数のタグを一元管理できる

手順:

  1. Googleタグマネージャーにアクセス(tagmanager.google.com)
  2. アカウントとコンテナを作成
  3. 発行されたGTMタグをWebサイトのヘッダーに設置
  4. GTM管理画面で「新しいタグ」→「Googleアナリティクス: GA4設定」を選択
  5. GA4の測定IDを入力
  6. トリガーを「All Pages」に設定
  7. 公開して反映

(3) ステップ3:コンバージョンを設定する

コンバージョン(目標達成)を設定することで、Webサイトの成果を測定できます。

B2B企業でよく設定するコンバージョン:

  • 問い合わせフォームの送信
  • 資料ダウンロード
  • 会員登録
  • 特定ページの閲覧(料金ページ、製品詳細ページなど)

手順:

  1. GA4管理画面で「管理」→「イベント」を開く
  2. 計測したいイベントを「コンバージョンとしてマーク」
  3. カスタムイベントの場合は「イベントを作成」から新規作成

※設定方法はサイト構築環境(WordPress、Shopify等)により異なる場合があります。各環境に応じた設定ガイドを参照してください。

3. GA4の基本操作:初心者が見るべき5つのレポート

初心者は、見るべきレポートを5つに絞ることで、効率的にGoogleアナリティクスを活用できます。

(1) リアルタイムレポート:現在のアクセス状況を確認

確認できること:

  • 現在サイトを閲覧している人数
  • どのページが見られているか
  • どこから来ているか

活用シーン:

  • メール配信やSNS投稿の直後の反応を確認
  • 広告出稿時の即時効果を確認
  • タグ設定が正しく動作しているかの確認

(2) ユーザー属性レポート:訪問者の特性を把握

確認できること:

  • 訪問者の地域(国、都道府県)
  • 使用デバイス(PC、スマホ、タブレット)
  • 年齢層・性別(推定)
  • 興味関心カテゴリ

活用シーン:

  • ターゲット層が想定通りに訪問しているか確認
  • デバイス別の最適化が必要か判断

(3) トラフィック獲得レポート:流入経路を分析

確認できること:

  • どこから訪問者が来ているか(チャネル別)
    • Organic Search(自然検索)
    • Paid Search(検索広告)
    • Direct(直接訪問)
    • Referral(他サイトからのリンク)
    • Social(SNS)
  • 流入元ごとの訪問者数、コンバージョン数

活用シーン:

  • 集客施策(SEO、広告、SNS)の効果比較
  • 予算配分の検討材料

(4) ページとスクリーンレポート:人気コンテンツを特定

確認できること:

  • どのページがよく見られているか(PV数)
  • ページごとの滞在時間
  • 直帰率(1ページのみで離脱した割合)

活用シーン:

  • 人気コンテンツの把握と強化
  • パフォーマンスの悪いページの改善

(5) コンバージョンレポート:目標達成状況を確認

確認できること:

  • コンバージョン数(問い合わせ、資料DLなど)
  • コンバージョン率(CVR)
  • コンバージョンに至った流入経路

活用シーン:

  • 施策ごとのリード獲得効果を測定
  • コンバージョン率向上のための改善ポイント発見

4. 実践的な分析方法:B2B企業のWeb改善に活用する

(1) 集客施策の効果測定(広告・SEO・SNS)

分析のポイント:

  • トラフィック獲得レポートでチャネル別の流入数を確認
  • 各チャネルのコンバージョン数・率を比較
  • 費用対効果(CPA: 1件あたり獲得コスト)を算出

改善アクション:

  • 効果の高いチャネルに予算を集中
  • 効果の低いチャネルは改善または撤退を検討

(2) コンテンツ改善のための分析手法

分析のポイント:

  • ページとスクリーンレポートで人気コンテンツを特定
  • 滞在時間の短いページ、直帰率の高いページを抽出
  • コンバージョンに貢献しているコンテンツを特定

改善アクション:

  • 人気コンテンツの類似記事を増やす
  • 直帰率の高いページは内容・導線を見直す
  • コンバージョンに貢献しているページへの誘導を強化

(3) コンバージョン率向上のためのデータ活用

分析のポイント:

  • コンバージョンに至るユーザーの行動パターンを分析
  • どのページを経由してコンバージョンに至っているか確認
  • 離脱が多いポイントを特定

改善アクション:

  • コンバージョンページへの導線を最適化
  • 離脱が多いポイントのUI/UXを改善
  • CTA(行動喚起)の配置・文言を見直す

5. 他のアクセス解析ツールとの比較と選び方

(1) 無料ツールと有料ツールの違い

無料ツール(GA4など):

  • 基本的なアクセス解析機能は十分
  • 大規模サイトでも無料で利用可能
  • サポートは基本的にセルフサービス

有料ツール:

  • ヒートマップ、A/Bテスト、高度なセグメント機能など
  • 月額5万円程度が相場(ツールにより異なる)
  • サポート体制が充実

(2) 目的別おすすめツール

アクセス解析ツールは、目的に応じて選択・併用することが推奨されます。

目的別の選び方:

  • 基本的なアクセス分析: GA4(無料)で十分
  • ヒートマップ分析: 有料ツール(クリック位置、スクロール深度の可視化)
  • 競合分析: 外部の競合分析ツール
  • A/Bテスト: 有料のA/Bテストツール

自社の目的に合う機能、使用感、サポート体制、コストパフォーマンスを考慮して選定することが重要です。

※料金プランは変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。この記事は2024年12月時点の情報です。

6. まとめ:GA4を使いこなすためのポイント

GA4は無料で利用できる強力なアクセス解析ツールです。まずは基本的なレポートを見ることから始め、徐々に分析の幅を広げていきましょう。

GA4を使いこなすためのポイント:

  • 初期設定は3ステップで完了(GTM利用推奨)
  • まずは5つのレポート(リアルタイム、ユーザー属性、トラフィック獲得、ページ、コンバージョン)を見る
  • コンバージョン設定を必ず行い、成果を測定できる状態にする
  • 目的に応じて有料ツールとの併用を検討

次のアクション:

  • GA4プロパティを作成し、タグを設置する
  • コンバージョン(問い合わせ、資料DL等)を設定する
  • 週1回は基本レポートを確認する習慣をつける
  • 月1回は集客施策の効果測定を行う

GA4は2024年に約100個のアップデートが実施されるなど、継続的に進化しています。最新の機能を活用しながら、データに基づいたWeb改善を進めていきましょう。

よくある質問:

Q: UAとGA4の違いは何ですか? A: GA4は第4世代のGoogleアナリティクスで、イベントベースの計測、機械学習による予測分析、クロスデバイス対応が強化されています。旧バージョンのUA(ユニバーサルアナリティクス)は2024年7月1日にサービス終了しており、現在はGA4が標準です。

Q: GA4のコンバージョン設定はどうすればよいですか? A: GA4管理画面から、計測したいイベント(問い合わせ完了、資料ダウンロードなど)を「コンバージョンとしてマーク」します。カスタムイベントの場合は「イベントを作成」から新規作成します。GTMを使うと、より柔軟な設定が可能です。

Q: GA4と他のツールは連携できますか? A: GTM(Googleタグマネージャー)経由で他のツールと連携可能です。2024年からはMeta Ads、TikTok Ads、Snap Adsのデータインポートにも対応し、統合的なマーケティング分析が可能になっています。

Q: アクセス解析ツールの有料版は必要ですか? A: 基本的なアクセス分析はGA4(無料)で十分です。ヒートマップ分析やA/Bテストなど、より高度な分析が必要な場合は、有料ツール(月額5万円程度が相場)の導入を検討してください。

よくある質問

Q1UAとGA4の違いは何ですか?

A1GA4は第4世代でイベントベース計測、機械学習による予測分析、クロスデバイス対応が強化されています。UAは2024年7月にサービス終了し、現在はGA4が標準です。

Q2GA4のコンバージョン設定はどうすればよいですか?

A2管理画面から計測したいイベント(問い合わせ完了、資料DL等)を「コンバージョンとしてマーク」します。GTMを使うとより柔軟な設定が可能です。

Q3GA4と他のツールは連携できますか?

A3GTM経由で他ツールと連携可能です。2024年からはMeta Ads、TikTok Adsのデータインポートにも対応し、統合的なマーケティング分析が可能になっています。

Q4アクセス解析ツールの有料版は必要ですか?

A4基本分析はGA4(無料)で十分です。ヒートマップやA/Bテストが必要なら有料ツール(月額5万円程度が相場)を検討してください。

B

B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

「B2Bデジタルプロダクト実践ガイド」は、デシセンス株式会社が運営する情報メディアです。B2Bデジタルプロダクト企業のマーケティング・営業・カスタマーサクセス・開発・経営に関する実践的な情報を、SaaS、AIプロダクト、ITサービス企業の実務担当者に向けて分かりやすく解説しています。