Webサイトのアクセス解析、何から始めればいいか分からない...
「Googleアナリティクスを導入したけど、どう使えばいいか分からない」「レポートの見方が複雑で、何を見ればいいのか分からない」というWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。
Googleアナリティクス(GA4)は無料で利用できる強力なアクセス解析ツールですが、機能が豊富な分、初心者には複雑に感じられることも事実です。
この記事では、B2B企業のWeb担当者がすぐに実践できるGA4の基本操作と分析手法を、ステップバイステップで解説します。
この記事のポイント:
- GA4は無料で利用でき、Webサイトのアクセス解析の基本ツールとして最も広く利用されている
- 初期設定は3ステップ(プロパティ作成→GTMタグ追加→コンバージョン設定)で完了
- 初心者は見るべきレポートを5つに絞ることで、効率的に活用できる
- ユニバーサルアナリティクス(UA)は2024年7月にサービス終了し、現在はGA4が標準
1. Googleアナリティクス(GA4)とは:基本概念と役割
(1) アクセス解析の目的と重要性
アクセス解析とは、Webサイトへの訪問者の行動を分析し、サイト改善に活かすことを指します。
アクセス解析で分かること:
- どこから訪問者が来ているか(検索、広告、SNSなど)
- どのページがよく見られているか
- 訪問者はどんな人か(地域、デバイス、興味関心など)
- 目標(問い合わせ、資料ダウンロードなど)がどの程度達成されているか
B2B企業にとっての重要性:
- Webサイト経由のリード獲得効果を測定できる
- コンテンツマーケティングの効果を検証できる
- 広告・SEOなど集客施策のROIを把握できる
(2) GA4の特徴(イベントベース計測・クロスデバイス対応)
GA4(Google Analytics 4)は、Googleアナリティクスの第4世代であり、現在の標準バージョンです。旧バージョンのユニバーサルアナリティクス(UA)は2024年7月1日にサービス終了しました。
GA4の主な特徴:
- イベントベースの計測: ページビューだけでなく、クリック、スクロール、動画再生などの行動もイベントとして計測
- クロスデバイス対応: 同一ユーザーがPC・スマホ・タブレットで訪問した場合も、統合して分析可能
- 機械学習による予測分析: 購入可能性、離脱可能性などを予測する機能
- プライバシー重視: Cookieに依存しない計測方法への対応
2. GA4の初期設定:3ステップで導入する方法
GA4の設定は、以下の3ステップで完了します。Googleタグマネージャー(GTM)を利用する方法が推奨されています。
(1) ステップ1:GA4プロパティの作成
手順:
- Googleアナリティクスにアクセス(analytics.google.com)
- Googleアカウントでログイン
- 「管理」→「プロパティを作成」をクリック
- プロパティ名、タイムゾーン(日本)、通貨(日本円)を設定
- ビジネス情報(業種、規模、利用目的)を入力
- データストリームを作成(Webサイトの場合は「ウェブ」を選択)
- サイトのURLとストリーム名を入力
これでGA4プロパティが作成され、測定IDが発行されます。
(2) ステップ2:GTMからタグを追加する
Googleタグマネージャー(GTM)を使うと、コードを直接編集せずにGA4のタグを設定できます。
GTMを利用するメリット:
- コードを直接編集する必要がない
- タグの追加・変更が容易
- 複数のタグを一元管理できる
手順:
- Googleタグマネージャーにアクセス(tagmanager.google.com)
- アカウントとコンテナを作成
- 発行されたGTMタグをWebサイトのヘッダーに設置
- GTM管理画面で「新しいタグ」→「Googleアナリティクス: GA4設定」を選択
- GA4の測定IDを入力
- トリガーを「All Pages」に設定
- 公開して反映
(3) ステップ3:コンバージョンを設定する
コンバージョン(目標達成)を設定することで、Webサイトの成果を測定できます。
B2B企業でよく設定するコンバージョン:
- 問い合わせフォームの送信
- 資料ダウンロード
- 会員登録
- 特定ページの閲覧(料金ページ、製品詳細ページなど)
手順:
- GA4管理画面で「管理」→「イベント」を開く
- 計測したいイベントを「コンバージョンとしてマーク」
- カスタムイベントの場合は「イベントを作成」から新規作成
※設定方法はサイト構築環境(WordPress、Shopify等)により異なる場合があります。各環境に応じた設定ガイドを参照してください。
3. GA4の基本操作:初心者が見るべき5つのレポート
初心者は、見るべきレポートを5つに絞ることで、効率的にGoogleアナリティクスを活用できます。
(1) リアルタイムレポート:現在のアクセス状況を確認
確認できること:
- 現在サイトを閲覧している人数
- どのページが見られているか
- どこから来ているか
活用シーン:
- メール配信やSNS投稿の直後の反応を確認
- 広告出稿時の即時効果を確認
- タグ設定が正しく動作しているかの確認
(2) ユーザー属性レポート:訪問者の特性を把握
確認できること:
- 訪問者の地域(国、都道府県)
- 使用デバイス(PC、スマホ、タブレット)
- 年齢層・性別(推定)
- 興味関心カテゴリ
活用シーン:
- ターゲット層が想定通りに訪問しているか確認
- デバイス別の最適化が必要か判断
(3) トラフィック獲得レポート:流入経路を分析
確認できること:
- どこから訪問者が来ているか(チャネル別)
- Organic Search(自然検索)
- Paid Search(検索広告)
- Direct(直接訪問)
- Referral(他サイトからのリンク)
- Social(SNS)
- 流入元ごとの訪問者数、コンバージョン数
活用シーン:
- 集客施策(SEO、広告、SNS)の効果比較
- 予算配分の検討材料
(4) ページとスクリーンレポート:人気コンテンツを特定
確認できること:
- どのページがよく見られているか(PV数)
- ページごとの滞在時間
- 直帰率(1ページのみで離脱した割合)
活用シーン:
- 人気コンテンツの把握と強化
- パフォーマンスの悪いページの改善
(5) コンバージョンレポート:目標達成状況を確認
確認できること:
- コンバージョン数(問い合わせ、資料DLなど)
- コンバージョン率(CVR)
- コンバージョンに至った流入経路
活用シーン:
- 施策ごとのリード獲得効果を測定
- コンバージョン率向上のための改善ポイント発見
4. 実践的な分析方法:B2B企業のWeb改善に活用する
(1) 集客施策の効果測定(広告・SEO・SNS)
分析のポイント:
- トラフィック獲得レポートでチャネル別の流入数を確認
- 各チャネルのコンバージョン数・率を比較
- 費用対効果(CPA: 1件あたり獲得コスト)を算出
改善アクション:
- 効果の高いチャネルに予算を集中
- 効果の低いチャネルは改善または撤退を検討
(2) コンテンツ改善のための分析手法
分析のポイント:
- ページとスクリーンレポートで人気コンテンツを特定
- 滞在時間の短いページ、直帰率の高いページを抽出
- コンバージョンに貢献しているコンテンツを特定
改善アクション:
- 人気コンテンツの類似記事を増やす
- 直帰率の高いページは内容・導線を見直す
- コンバージョンに貢献しているページへの誘導を強化
(3) コンバージョン率向上のためのデータ活用
分析のポイント:
- コンバージョンに至るユーザーの行動パターンを分析
- どのページを経由してコンバージョンに至っているか確認
- 離脱が多いポイントを特定
改善アクション:
- コンバージョンページへの導線を最適化
- 離脱が多いポイントのUI/UXを改善
- CTA(行動喚起)の配置・文言を見直す
5. 他のアクセス解析ツールとの比較と選び方
(1) 無料ツールと有料ツールの違い
無料ツール(GA4など):
- 基本的なアクセス解析機能は十分
- 大規模サイトでも無料で利用可能
- サポートは基本的にセルフサービス
有料ツール:
- ヒートマップ、A/Bテスト、高度なセグメント機能など
- 月額5万円程度が相場(ツールにより異なる)
- サポート体制が充実
(2) 目的別おすすめツール
アクセス解析ツールは、目的に応じて選択・併用することが推奨されます。
目的別の選び方:
- 基本的なアクセス分析: GA4(無料)で十分
- ヒートマップ分析: 有料ツール(クリック位置、スクロール深度の可視化)
- 競合分析: 外部の競合分析ツール
- A/Bテスト: 有料のA/Bテストツール
自社の目的に合う機能、使用感、サポート体制、コストパフォーマンスを考慮して選定することが重要です。
※料金プランは変更される可能性があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。この記事は2024年12月時点の情報です。
6. まとめ:GA4を使いこなすためのポイント
GA4は無料で利用できる強力なアクセス解析ツールです。まずは基本的なレポートを見ることから始め、徐々に分析の幅を広げていきましょう。
GA4を使いこなすためのポイント:
- 初期設定は3ステップで完了(GTM利用推奨)
- まずは5つのレポート(リアルタイム、ユーザー属性、トラフィック獲得、ページ、コンバージョン)を見る
- コンバージョン設定を必ず行い、成果を測定できる状態にする
- 目的に応じて有料ツールとの併用を検討
次のアクション:
- GA4プロパティを作成し、タグを設置する
- コンバージョン(問い合わせ、資料DL等)を設定する
- 週1回は基本レポートを確認する習慣をつける
- 月1回は集客施策の効果測定を行う
GA4は2024年に約100個のアップデートが実施されるなど、継続的に進化しています。最新の機能を活用しながら、データに基づいたWeb改善を進めていきましょう。
よくある質問:
Q: UAとGA4の違いは何ですか? A: GA4は第4世代のGoogleアナリティクスで、イベントベースの計測、機械学習による予測分析、クロスデバイス対応が強化されています。旧バージョンのUA(ユニバーサルアナリティクス)は2024年7月1日にサービス終了しており、現在はGA4が標準です。
Q: GA4のコンバージョン設定はどうすればよいですか? A: GA4管理画面から、計測したいイベント(問い合わせ完了、資料ダウンロードなど)を「コンバージョンとしてマーク」します。カスタムイベントの場合は「イベントを作成」から新規作成します。GTMを使うと、より柔軟な設定が可能です。
Q: GA4と他のツールは連携できますか? A: GTM(Googleタグマネージャー)経由で他のツールと連携可能です。2024年からはMeta Ads、TikTok Ads、Snap Adsのデータインポートにも対応し、統合的なマーケティング分析が可能になっています。
Q: アクセス解析ツールの有料版は必要ですか? A: 基本的なアクセス分析はGA4(無料)で十分です。ヒートマップ分析やA/Bテストなど、より高度な分析が必要な場合は、有料ツール(月額5万円程度が相場)の導入を検討してください。
