サイボウズ製品で営業管理を始めたいけれど、どれを選べばいいか分からない...
サイボウズは複数の製品を提供しており、営業管理に活用したいと考えている企業の多くが、どの製品を選ぶべきか悩んでいると言われています。「サイボウズOfficeとGaroonの違いは何か」「kintoneで営業管理は十分にできるのか」「自社の規模に合った製品はどれか」といった疑問は、業務改善担当者にとって一般的なものです。
この記事では、サイボウズ製品(kintone・Garoon・サイボウズOffice)での営業管理について、製品の違い・活用方法・導入事例を詳しく解説します。
この記事のポイント:
- サイボウズには3つの主要製品があり、企業規模・ニーズによって選び方が異なる
- サイボウズOfficeは中小企業向け(月額500円/ユーザー)、Garoonは大企業向け(月額845円/ユーザー)
- kintoneはカスタマイズ可能な業務アプリ構築プラットフォーム(月額780円〜1,500円/ユーザー)
- Garoonは外部SFA(Senses、JUST.SFA等)とAPI連携が可能
- 専用SFAと比較すると、高度な分析機能は劣るが、グループウェアとの統合が強み
1. サイボウズ製品で営業管理を行うメリット
サイボウズ製品を営業管理に活用することで、いくつかのメリットが得られます。
(1) 日本企業の業務文化に適した設計
サイボウズは日本企業向けに開発されたグループウェア・業務アプリケーションです。
日本企業向け設計の特徴:
- 日本語UIと日本語サポートが充実
- 稟議・承認ワークフローなど日本企業の業務慣行に対応
- 報告書・議事録など日本企業で一般的な機能を標準搭載
- 国内データセンターでの運用(セキュリティ面で安心)
海外製のSFAツールと比較して、日本企業の業務文化にマッチした設計となっているのが特徴です。
(2) グループウェアとの統合による情報共有の効率化
サイボウズ製品は、営業管理だけでなくグループウェア機能も統合されています。
グループウェア統合のメリット:
- スケジュール・営業活動・顧客情報を一元管理
- 社内コミュニケーションと営業情報の連携
- 部門間の情報共有がスムーズ
- 別途グループウェアを導入する必要がない
営業管理と社内コミュニケーションを同じプラットフォームで行えるため、情報のサイロ化を防げます。
(3) 中小企業でも導入しやすい価格設定
サイボウズ製品は、中小企業でも導入しやすい価格設定となっています。
価格帯の目安:
- サイボウズOffice: 月額500円/ユーザー(5ユーザーから)
- kintone: 月額780円〜1,500円/ユーザー(10ユーザーから)
- Garoon: 月額845円/ユーザー
専用SFAツール(Salesforce、Mazrica等)と比較すると、比較的低コストで営業管理を始められます。ただし、高度な営業分析機能が必要な場合は、専用SFAの検討も必要です。
2. サイボウズ製品ラインナップと選び方
サイボウズには3つの主要製品があり、企業規模・用途によって選び方が異なります。
(1) サイボウズ Office:中小企業向けグループウェア
サイボウズOfficeは、中小企業向けのグループウェアです。
主な機能:
- スケジュール管理
- 掲示板・ファイル管理
- 報告書(営業報告書・議事録)
- カスタムアプリ(100種類以上のテンプレート)
- アドレス帳
営業管理での活用:
- 報告書機能で営業報告書を共有
- カスタムアプリで「商談進捗管理」「顧客管理」「売上管理」を作成
- アドレス帳と報告書を連動させて、顧客別に過去の報告書を閲覧
向いている企業:
- 従業員5〜30名程度の中小企業
- シンプルなグループウェアと営業管理を一体化したい
- 複雑なカスタマイズは不要
(2) Garoon:大企業向けグループウェア
Garoon(ガルーン)は、大企業向けのグループウェアです。
主な機能:
- スケジュール・施設予約
- ワークフロー(承認・稟議)
- プロジェクト管理
- 外部システム連携(API)
- マルチデバイス対応
営業管理での活用:
- 外部SFA(Senses、JUST.SFA等)とAPI連携
- スケジュールと営業活動の自動同期
- 「カスタマーノート for ガルーン」でスケジュール連動型SFA
向いている企業:
- 従業員100名以上の大企業
- 複雑なワークフロー・承認フローが必要
- 外部SFAとの連携を重視
(3) kintone:カスタマイズ可能な業務アプリ構築プラットフォーム
kintone(キントーン)は、ノーコード・ローコードで業務アプリを構築できるプラットフォームです。
主な機能:
- ドラッグ&ドロップでアプリ作成
- 営業支援パック(顧客管理・案件管理・行動履歴)
- プロセス管理(ステータス管理)
- グラフ・レポート作成
- 外部連携(API、プラグイン)
営業管理での活用:
- 営業支援パックですぐに営業管理を開始
- 自社の営業プロセスに合わせてカスタマイズ
- 独自の営業プロセスをアプリとして構築
向いている企業:
- 営業管理以外の業務もkintoneで管理したい
- 自社でアプリをカスタマイズしたい
- 柔軟な業務アプリを求めている
(4) 企業規模・用途別の選定マトリクス
企業規模と用途に応じた選定の目安は以下の通りです:
| 企業規模 | グループウェア重視 | 営業管理重視 | カスタマイズ重視 |
|---|---|---|---|
| 5〜30名 | サイボウズOffice | サイボウズOffice | kintone |
| 30〜100名 | サイボウズOffice + kintone | kintone | kintone |
| 100名以上 | Garoon | Garoon + 外部SFA | Garoon + kintone |
複数の製品を組み合わせて利用する企業もあります。自社のニーズに合わせて選定してください。
3. kintoneでの営業管理
kintoneを使った営業管理の具体的な方法を解説します。
(1) 営業支援パック:顧客管理・案件管理・行動履歴
kintoneには営業支援パックが用意されており、すぐに使える状態で提供されています。
営業支援パックの構成:
- 顧客管理アプリ: 顧客の基本情報、連絡先、取引履歴を管理
- 案件管理アプリ: 商談の進捗、金額、受注確度を管理
- 行動履歴アプリ: 訪問、電話、メールなどの活動記録を管理
これらのアプリは相互に連携しており、顧客情報と案件情報、活動履歴を紐付けて管理できます。
(2) カスタムアプリでの独自営業プロセス構築
独自の営業プロセスを持つ企業は、kintoneでカスタムアプリケーションを構築できます。
カスタマイズの例:
- 自社の営業ステージに合わせたステータス設定
- 業界特有の項目(製造業の仕様、IT企業の導入フェーズ等)の追加
- 自動通知・リマインダーの設定
- グラフ・レポートのカスタマイズ
プログラミング不要で、営業チーム自身でアプリを改善できるのがkintoneの強みです。
(3) 専用SFAとの違いと使い分け
kintoneと専用SFA(Salesforce、Mazrica等)には、それぞれ特徴があります:
kintoneのメリット:
- 営業管理以外の業務にも対応可能
- ノーコードで自社カスタマイズが容易
- 比較的低コスト(月額780円〜1,500円/ユーザー)
kintoneのデメリット:
- AIによる売上予測など高度な分析機能は劣る
- 専用SFAほどの営業特化機能はない
- 大規模な営業組織には機能が不足する場合がある
予算を抑えながら柔軟にカスタマイズしたい場合はkintone、高度な営業分析が必要な場合は専用SFAを検討してください。
4. Garoonでの営業管理
Garoonを使った営業管理の具体的な方法を解説します。
(1) カスタマーノート for ガルーン:スケジュール連動型SFA
Garoon用のSFAオプションとして「カスタマーノート for ガルーン」があります。
主な機能:
- スケジュールと顧客情報の連動
- 訪問予定と顧客情報を一画面で表示
- 案件管理・商談履歴の記録
- 営業活動レポートの作成
スケジュール管理と営業管理を統合することで、営業担当者の入力負担を軽減できます。
(2) 外部SFA(Senses、JUST.SFA)とのAPI連携
Garoonは、外部SFAシステムとAPI連携が可能です。
連携可能なSFA例:
- Senses(現Mazrica Sales)
- JUST.SFA
- その他API対応SFA
連携のメリット:
- SFAに登録した営業活動履歴がGaroonのスケジュールに自動同期(5分ごと)
- 二重入力の解消
- スケジュールのダブルブッキング防止
連携にはAPI設定の技術的知識が必要なため、導入時はサイボウズパートナー企業への相談を推奨します。
(3) 白鶴酒造の導入事例:二重入力解消
白鶴酒造株式会社では、GaroonとJUST.SFAを双方向連携した事例が報告されています。
導入前の課題:
- GaroonとSFAの両方にスケジュールを入力する手間
- スケジュールのダブルブッキング発生
- データ不整合による業務効率の低下
導入後の効果:
- 双方向連携により二重入力が解消
- スケジュールのダブルブッキング防止
- 営業活動の可視化が向上
このように、Garoonと外部SFAを連携することで、グループウェアと営業管理の両方のメリットを享受できます。
5. サイボウズOfficeでの営業管理
サイボウズOfficeを使った営業管理の具体的な方法を解説します。
(1) 報告書機能:営業報告書・議事録の共有
サイボウズOfficeの報告書機能は、営業報告書の共有に活用できます。
報告書機能の特徴:
- 営業報告書のテンプレート作成
- チームメンバーへの共有・コメント
- アドレス帳と連動して顧客別に報告書を閲覧
- 過去の報告書を検索・参照
担当者変更時の引き継ぎにも活用でき、顧客との過去のやり取りを簡単に確認できます。
(2) カスタムアプリ:商談進捗管理・顧客管理
サイボウズOfficeには100種類以上のカスタムアプリテンプレートが用意されています。
営業管理に使えるテンプレート例:
- 商談進捗管理(顧客管理パック)
- 顧客管理
- 売上管理
- クレーム管理
商談進捗管理の機能:
- 案件のステータスをチームで可視化
- フォロー漏れ防止のアラート設定
- 進捗レポートの作成
(3) 100種類以上のテンプレート活用
サイボウズOfficeでは、営業管理以外にも多くのテンプレートが提供されています。
テンプレートの活用メリット:
- ゼロから作成する手間が不要
- 業務に合ったテンプレートを選んですぐに開始
- 必要に応じてカスタマイズ可能
適切なテンプレートを選ぶことで、短期間で営業管理を始められます。
6. まとめ:企業規模・ニーズ別の選定基準
サイボウズ製品は、企業規模・ニーズによって最適な選択肢が異なります。自社の状況に合わせて選定してください。
サイボウズOfficeが向いている企業:
- 従業員5〜30名程度の中小企業
- シンプルなグループウェアと営業管理を一体化したい
- 予算を抑えたい(月額500円/ユーザー)
Garoonが向いている企業:
- 従業員100名以上の大企業
- 複雑なワークフロー・承認フローが必要
- 外部SFAとのAPI連携を重視
kintoneが向いている企業:
- 柔軟なカスタマイズが必要
- 営業管理以外の業務もkintoneで管理したい
- 自社でアプリを作成・改善したい
選定時の注意点:
- 用途や企業規模によって選択を誤ると、機能不足または過剰投資になる
- ITリテラシーが高くないチームでは、kintoneのカスタマイズが難しい場合がある
- 高度な営業分析(AI予測等)が必要なら、専用SFAとの併用を検討
次のアクション:
- 自社の企業規模と営業管理のニーズを整理する
- 各製品の公式サイトで機能と料金を確認する
- 無料トライアルで実際に操作性を試す
- 必要に応じてサイボウズパートナー企業に相談する
サイボウズ製品を活用して、営業チームの生産性向上と情報共有の効率化を実現しましょう。
