サイボウズ製品で営業管理|kintone・Garoon活用ガイド

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/25

サイボウズ製品で営業管理を始めたいけれど、どれを選べばいいか分からない...

サイボウズは複数の製品を提供しており、営業管理に活用したいと考えている企業の多くが、どの製品を選ぶべきか悩んでいると言われています。「サイボウズOfficeとGaroonの違いは何か」「kintoneで営業管理は十分にできるのか」「自社の規模に合った製品はどれか」といった疑問は、業務改善担当者にとって一般的なものです。

この記事では、サイボウズ製品(kintone・Garoon・サイボウズOffice)での営業管理について、製品の違い・活用方法・導入事例を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • サイボウズには3つの主要製品があり、企業規模・ニーズによって選び方が異なる
  • サイボウズOfficeは中小企業向け(月額500円/ユーザー)、Garoonは大企業向け(月額845円/ユーザー)
  • kintoneはカスタマイズ可能な業務アプリ構築プラットフォーム(月額780円〜1,500円/ユーザー)
  • Garoonは外部SFA(Senses、JUST.SFA等)とAPI連携が可能
  • 専用SFAと比較すると、高度な分析機能は劣るが、グループウェアとの統合が強み

1. サイボウズ製品で営業管理を行うメリット

サイボウズ製品を営業管理に活用することで、いくつかのメリットが得られます。

(1) 日本企業の業務文化に適した設計

サイボウズは日本企業向けに開発されたグループウェア・業務アプリケーションです。

日本企業向け設計の特徴:

  • 日本語UIと日本語サポートが充実
  • 稟議・承認ワークフローなど日本企業の業務慣行に対応
  • 報告書・議事録など日本企業で一般的な機能を標準搭載
  • 国内データセンターでの運用(セキュリティ面で安心)

海外製のSFAツールと比較して、日本企業の業務文化にマッチした設計となっているのが特徴です。

(2) グループウェアとの統合による情報共有の効率化

サイボウズ製品は、営業管理だけでなくグループウェア機能も統合されています。

グループウェア統合のメリット:

  • スケジュール・営業活動・顧客情報を一元管理
  • 社内コミュニケーションと営業情報の連携
  • 部門間の情報共有がスムーズ
  • 別途グループウェアを導入する必要がない

営業管理と社内コミュニケーションを同じプラットフォームで行えるため、情報のサイロ化を防げます。

(3) 中小企業でも導入しやすい価格設定

サイボウズ製品は、中小企業でも導入しやすい価格設定となっています。

価格帯の目安:

  • サイボウズOffice: 月額500円/ユーザー(5ユーザーから)
  • kintone: 月額780円〜1,500円/ユーザー(10ユーザーから)
  • Garoon: 月額845円/ユーザー

専用SFAツール(Salesforce、Mazrica等)と比較すると、比較的低コストで営業管理を始められます。ただし、高度な営業分析機能が必要な場合は、専用SFAの検討も必要です。

2. サイボウズ製品ラインナップと選び方

サイボウズには3つの主要製品があり、企業規模・用途によって選び方が異なります。

(1) サイボウズ Office:中小企業向けグループウェア

サイボウズOfficeは、中小企業向けのグループウェアです。

主な機能:

  • スケジュール管理
  • 掲示板・ファイル管理
  • 報告書(営業報告書・議事録)
  • カスタムアプリ(100種類以上のテンプレート)
  • アドレス帳

営業管理での活用:

  • 報告書機能で営業報告書を共有
  • カスタムアプリで「商談進捗管理」「顧客管理」「売上管理」を作成
  • アドレス帳と報告書を連動させて、顧客別に過去の報告書を閲覧

向いている企業:

  • 従業員5〜30名程度の中小企業
  • シンプルなグループウェアと営業管理を一体化したい
  • 複雑なカスタマイズは不要

(2) Garoon:大企業向けグループウェア

Garoon(ガルーン)は、大企業向けのグループウェアです。

主な機能:

  • スケジュール・施設予約
  • ワークフロー(承認・稟議)
  • プロジェクト管理
  • 外部システム連携(API)
  • マルチデバイス対応

営業管理での活用:

  • 外部SFA(Senses、JUST.SFA等)とAPI連携
  • スケジュールと営業活動の自動同期
  • 「カスタマーノート for ガルーン」でスケジュール連動型SFA

向いている企業:

  • 従業員100名以上の大企業
  • 複雑なワークフロー・承認フローが必要
  • 外部SFAとの連携を重視

(3) kintone:カスタマイズ可能な業務アプリ構築プラットフォーム

kintone(キントーン)は、ノーコード・ローコードで業務アプリを構築できるプラットフォームです。

主な機能:

  • ドラッグ&ドロップでアプリ作成
  • 営業支援パック(顧客管理・案件管理・行動履歴)
  • プロセス管理(ステータス管理)
  • グラフ・レポート作成
  • 外部連携(API、プラグイン)

営業管理での活用:

  • 営業支援パックですぐに営業管理を開始
  • 自社の営業プロセスに合わせてカスタマイズ
  • 独自の営業プロセスをアプリとして構築

向いている企業:

  • 営業管理以外の業務もkintoneで管理したい
  • 自社でアプリをカスタマイズしたい
  • 柔軟な業務アプリを求めている

(4) 企業規模・用途別の選定マトリクス

企業規模と用途に応じた選定の目安は以下の通りです:

企業規模 グループウェア重視 営業管理重視 カスタマイズ重視
5〜30名 サイボウズOffice サイボウズOffice kintone
30〜100名 サイボウズOffice + kintone kintone kintone
100名以上 Garoon Garoon + 外部SFA Garoon + kintone

複数の製品を組み合わせて利用する企業もあります。自社のニーズに合わせて選定してください。

3. kintoneでの営業管理

kintoneを使った営業管理の具体的な方法を解説します。

(1) 営業支援パック:顧客管理・案件管理・行動履歴

kintoneには営業支援パックが用意されており、すぐに使える状態で提供されています。

営業支援パックの構成:

  • 顧客管理アプリ: 顧客の基本情報、連絡先、取引履歴を管理
  • 案件管理アプリ: 商談の進捗、金額、受注確度を管理
  • 行動履歴アプリ: 訪問、電話、メールなどの活動記録を管理

これらのアプリは相互に連携しており、顧客情報と案件情報、活動履歴を紐付けて管理できます。

(2) カスタムアプリでの独自営業プロセス構築

独自の営業プロセスを持つ企業は、kintoneでカスタムアプリケーションを構築できます。

カスタマイズの例:

  • 自社の営業ステージに合わせたステータス設定
  • 業界特有の項目(製造業の仕様、IT企業の導入フェーズ等)の追加
  • 自動通知・リマインダーの設定
  • グラフ・レポートのカスタマイズ

プログラミング不要で、営業チーム自身でアプリを改善できるのがkintoneの強みです。

(3) 専用SFAとの違いと使い分け

kintoneと専用SFA(Salesforce、Mazrica等)には、それぞれ特徴があります:

kintoneのメリット:

  • 営業管理以外の業務にも対応可能
  • ノーコードで自社カスタマイズが容易
  • 比較的低コスト(月額780円〜1,500円/ユーザー)

kintoneのデメリット:

  • AIによる売上予測など高度な分析機能は劣る
  • 専用SFAほどの営業特化機能はない
  • 大規模な営業組織には機能が不足する場合がある

予算を抑えながら柔軟にカスタマイズしたい場合はkintone、高度な営業分析が必要な場合は専用SFAを検討してください。

4. Garoonでの営業管理

Garoonを使った営業管理の具体的な方法を解説します。

(1) カスタマーノート for ガルーン:スケジュール連動型SFA

Garoon用のSFAオプションとして「カスタマーノート for ガルーン」があります。

主な機能:

  • スケジュールと顧客情報の連動
  • 訪問予定と顧客情報を一画面で表示
  • 案件管理・商談履歴の記録
  • 営業活動レポートの作成

スケジュール管理と営業管理を統合することで、営業担当者の入力負担を軽減できます。

(2) 外部SFA(Senses、JUST.SFA)とのAPI連携

Garoonは、外部SFAシステムとAPI連携が可能です。

連携可能なSFA例:

  • Senses(現Mazrica Sales)
  • JUST.SFA
  • その他API対応SFA

連携のメリット:

  • SFAに登録した営業活動履歴がGaroonのスケジュールに自動同期(5分ごと)
  • 二重入力の解消
  • スケジュールのダブルブッキング防止

連携にはAPI設定の技術的知識が必要なため、導入時はサイボウズパートナー企業への相談を推奨します。

(3) 白鶴酒造の導入事例:二重入力解消

白鶴酒造株式会社では、GaroonとJUST.SFAを双方向連携した事例が報告されています。

導入前の課題:

  • GaroonとSFAの両方にスケジュールを入力する手間
  • スケジュールのダブルブッキング発生
  • データ不整合による業務効率の低下

導入後の効果:

  • 双方向連携により二重入力が解消
  • スケジュールのダブルブッキング防止
  • 営業活動の可視化が向上

このように、Garoonと外部SFAを連携することで、グループウェアと営業管理の両方のメリットを享受できます。

5. サイボウズOfficeでの営業管理

サイボウズOfficeを使った営業管理の具体的な方法を解説します。

(1) 報告書機能:営業報告書・議事録の共有

サイボウズOfficeの報告書機能は、営業報告書の共有に活用できます。

報告書機能の特徴:

  • 営業報告書のテンプレート作成
  • チームメンバーへの共有・コメント
  • アドレス帳と連動して顧客別に報告書を閲覧
  • 過去の報告書を検索・参照

担当者変更時の引き継ぎにも活用でき、顧客との過去のやり取りを簡単に確認できます。

(2) カスタムアプリ:商談進捗管理・顧客管理

サイボウズOfficeには100種類以上のカスタムアプリテンプレートが用意されています。

営業管理に使えるテンプレート例:

  • 商談進捗管理(顧客管理パック)
  • 顧客管理
  • 売上管理
  • クレーム管理

商談進捗管理の機能:

  • 案件のステータスをチームで可視化
  • フォロー漏れ防止のアラート設定
  • 進捗レポートの作成

(3) 100種類以上のテンプレート活用

サイボウズOfficeでは、営業管理以外にも多くのテンプレートが提供されています。

テンプレートの活用メリット:

  • ゼロから作成する手間が不要
  • 業務に合ったテンプレートを選んですぐに開始
  • 必要に応じてカスタマイズ可能

適切なテンプレートを選ぶことで、短期間で営業管理を始められます。

6. まとめ:企業規模・ニーズ別の選定基準

サイボウズ製品は、企業規模・ニーズによって最適な選択肢が異なります。自社の状況に合わせて選定してください。

サイボウズOfficeが向いている企業:

  • 従業員5〜30名程度の中小企業
  • シンプルなグループウェアと営業管理を一体化したい
  • 予算を抑えたい(月額500円/ユーザー)

Garoonが向いている企業:

  • 従業員100名以上の大企業
  • 複雑なワークフロー・承認フローが必要
  • 外部SFAとのAPI連携を重視

kintoneが向いている企業:

  • 柔軟なカスタマイズが必要
  • 営業管理以外の業務もkintoneで管理したい
  • 自社でアプリを作成・改善したい

選定時の注意点:

  • 用途や企業規模によって選択を誤ると、機能不足または過剰投資になる
  • ITリテラシーが高くないチームでは、kintoneのカスタマイズが難しい場合がある
  • 高度な営業分析(AI予測等)が必要なら、専用SFAとの併用を検討

次のアクション:

  • 自社の企業規模と営業管理のニーズを整理する
  • 各製品の公式サイトで機能と料金を確認する
  • 無料トライアルで実際に操作性を試す
  • 必要に応じてサイボウズパートナー企業に相談する

サイボウズ製品を活用して、営業チームの生産性向上と情報共有の効率化を実現しましょう。

よくある質問

Q1サイボウズOffice、Garoon、kintoneの違いは?どれを選ぶべきですか?

A1サイボウズOfficeは中小企業向けグループウェア(月額500円/ユーザー)で、報告書・カスタムアプリが充実。Garoonは大企業向けグループウェア(月額845円/ユーザー)で、ワークフロー・外部SFA連携が可能。kintoneはカスタマイズ可能な業務アプリ構築プラットフォーム(月額780円〜1,500円/ユーザー)。10名以下の中小企業ならOffice、100名以上の大企業ならGaroon、柔軟なカスタマイズが必要ならkintoneが向いています。

Q2サイボウズ製品の料金はいくらですか?企業規模別の目安を教えてください

A2サイボウズOfficeは月額500円/ユーザー(5ユーザーから)、Garoonは月額845円/ユーザー(大規模契約で割引あり)、kintoneはライトコース月額780円/ユーザー、スタンダードコース月額1,500円/ユーザー(10ユーザーから)です。小規模(5〜30名)はOffice、中規模(30〜100名)はkintone、大規模(100名以上)はGaroonまたはkintoneの組み合わせが一般的です。

Q3サイボウズ製品と専用SFA(Salesforce、Mazrica等)の違いは?併用すべきですか?

A3サイボウズ製品はグループウェアと業務アプリの統合が強みで、情報共有と営業管理を一体化できます。専用SFAはAIによる売上予測や高度な営業分析機能が充実。中小企業で予算重視ならサイボウズ製品のみ、大企業で高度な分析が必要なら専用SFAとGaroonの併用(API連携)を推奨します。白鶴酒造の事例では、GaroonとJUST.SFAを連携して二重入力を解消しています。

Q4GaroonとkintoneをSFA用途で使い分ける基準は?

A4Garoonは大企業向けグループウェアで、既存の外部SFA(Senses、JUST.SFA等)とAPI連携して使うのが一般的です。kintoneは自社でSFAアプリを構築したい場合に向いており、営業支援パックですぐに始められます。グループウェア機能(スケジュール、ワークフロー)を重視するならGaroon、柔軟なカスタマイズを重視するならkintoneを選択してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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