応募フォームを作りたいけれど、どこから手をつければいいか分からない...
B2B企業の人事担当者や採用担当者の多くが、「応募フォームをどうやって作ればいいの?」「無料ツールと有料ツールの違いは?」「応募数を増やすにはどうすればいい?」といった疑問を抱えています。
採用活動やイベント運営において、応募フォームの品質は応募数に直結します。しかし、入力項目が多すぎたり、スマホ対応が不十分だったりすると、フォーム離脱率が40-70%に達することもあります。応募フォーム作成ツールを活用すれば、特別なスキルがなくても簡単に使い勝手の良いフォームを作成できます。
この記事では、応募フォームの基本から、作り方、ツールの選び方、応募率を高める設計ポイント、離脱率の改善方法まで、B2B企業の人事・採用担当者が実務で活用できる情報を包括的に解説します。
この記事のポイント:
- 応募フォームは採用・イベント等で必要な情報を過不足なく取得するツール
- 作成方法は3種類あり、応募フォーム作成ツールの活用が最もスピーディーかつ安価
- 代表的ツールはGoogleフォーム(無料)、formrun(25万ユーザー)、EasyMail、FormMailer等
- フォーム離脱率の平均は40-70%で、入力項目を最低限に絞りスマホ対応することが重要
- EFO(エントリーフォーム最適化)を実施すると、離脱率を激減させCVRを改善できる
1. 応募フォームとは?役割と重要性
応募フォームの定義、採用活動における役割、応募数への影響について理解しましょう。
(1) 応募フォーム(エントリーフォーム)の定義
応募フォームとは、キャンペーンやイベント、採用や求人の応募などに際して、必要な情報を過不足なく取得するためのWebフォームです。エントリーフォームとも呼ばれ、ユーザーが情報を入力して応募・申込を行うための仕組みです。
応募フォームで収集する主な情報は以下の通りです:
採用応募フォームの例:
- 氏名(ふりがな)
- 連絡先(電話番号、メールアドレス)
- 生年月日
- 履歴書/職務経歴書の添付
- 志望動機
- 希望職種・勤務地
イベント応募フォームの例:
- 氏名、企業名、部署名
- 連絡先(メールアドレス)
- 参加人数
- 質問・要望事項
(参考: 採用サイトのエントリーフォームの作り方!必要項目・応募が増えるポイントも紹介 | Tayori Blog)
応募フォームの品質は、応募数に直結するため、使いやすさとセキュリティを両立させた設計が重要です。
(2) 採用活動における役割
採用活動において、応募フォームは求職者と企業をつなぐ最初の接点です。
応募フォームの役割:
- 情報収集: 求職者の基本情報、職務経歴、志望動機を効率的に収集
- 24時間受付: 営業時間外でも応募を受け付け、機会損失を防ぐ
- データ管理: 応募者情報を自動的にデータベース化し、選考プロセスを効率化
- 第一印象の形成: フォームのデザインや使いやすさが企業イメージに影響
求職者の93%がスマートフォンで求人検索を行っているというデータもあり、スマホ対応は必須です。フォームが使いにくいと、優秀な人材を逃すリスクがあります。
(参考: 今応募が集中する採用サイトの最新トレンド徹底解説【2025年版】)
(3) イベント・キャンペーンでの活用
イベントやキャンペーンでも、応募フォームは欠かせません。
活用例:
- ウェビナー参加申込フォーム
- 展示会参加登録フォーム
- キャンペーン応募フォーム
- 資料請求フォーム
- 問い合わせフォーム
これらのフォームでは、必要な情報を効率的に収集し、参加者・応募者への連絡や当選通知をスムーズに行うことが求められます。
(4) フォームの良し悪しが応募数に与える影響
応募フォームの良し悪しは、応募数に大きく影響します。
フォーム離脱率のデータ:
- 一般的なフォーム離脱率: 40〜70%
- 60〜70%という調査もある
(参考: フォーム離脱率とは?平均値や10個の改善策を紹介- TETORI)
離脱の主な原因は以下の通りです:
- 入力項目が多すぎる(ユーザーの負担が大きい)
- スマホ対応が不十分(スマホで入力しづらい)
- エラー表示が分かりにくい(どこを修正すればいいか不明)
- SSL暗号化がない(個人情報の安全性に不安)
これらの課題を解決することで、応募数を大幅に増やすことができます。
2. 応募フォームの作り方(3つの方法)
応募フォームを作成する方法は主に3つあります。それぞれのメリット・デメリットを理解しましょう。
(1) 制作会社への依頼
概要: Web制作会社にフォーム作成を依頼する方法です。
メリット:
- プロフェッショナルなデザイン
- カスタマイズの自由度が高い
- 既存システムとの連携が可能
デメリット:
- コストが高い(数十万円〜)
- 納期がかかる(数週間〜数ヶ月)
- 修正に時間とコストがかかる
大規模な採用サイトや複雑な要件がある場合に適しています。
(2) HTML/CSSでコーディング
概要: 自社でHTML/CSSをコーディングしてフォームを作成する方法です。
メリット:
- 完全なカスタマイズが可能
- 外注コストがかからない(人件費のみ)
デメリット:
- プログラミングスキルが必要
- セキュリティ対策(SSL暗号化等)を自前で実装する必要がある
- メンテナンスの手間がかかる
エンジニアリソースがあり、独自の要件がある場合に適しています。
(3) 応募フォーム作成ツールの活用(推奨)
概要: 応募フォーム作成ツールを活用する方法です。
メリット:
- 特別なスキルがなくても簡単に作成できる
- スピーディーに立ち上げ可能(数時間〜1日)
- 安価(無料〜月額数千円程度)
- SSL暗号化、スパム防止機能が標準装備
- 自動データ収集/分析機能
デメリット:
- デザインの自由度に制限がある場合も
- 高度なカスタマイズには限界がある
(参考: 応募フォームを作成する7つのポイント|作成方法からデザインテンプレートまで紹介| Tayori Blog)
ほとんどの企業にとって、応募フォーム作成ツールの活用が最もスピーディーかつ安価で、推奨される方法です。
3. 応募フォーム作成ツールの選び方と比較
主要な応募フォーム作成ツールの選び方と、ツールの比較を解説します。
(1) 無料ツールと有料ツールの違い
無料ツール:
- 回答数や機能に制限がある場合も
- 広告が表示される場合も
- サポートが限定的
- 小規模なイベントやキャンペーンに適している
有料ツール:
- 大量の応募に対応
- 高度な機能(自動応答メール、CRM連携、詳細分析等)
- 専任サポート、導入支援
- 企業の採用活動に適している
無料ツールでも高品質なフォームが作成可能ですが、企業の採用活動には有料ツールが推奨されます。
(2) 主要ツール比較(Googleフォーム、formrun、EasyMail、FormMailer等)
2024年時点で人気の高い応募フォーム作成ツールを比較します。(以下は一般的な情報であり、最新の料金・機能は各公式サイトでご確認ください)
主要応募フォーム作成ツール:
1. Googleフォーム:
- 料金: 無料
- 特徴: Googleアカウントがあれば誰でも利用可能
- メリット: 回答データを素早く分析してグラフ化できる、スプレッドシートと連携
- デメリット: デザインの自由度が限定的、高度な機能は少ない
2. formrun:
- 料金: 無料プラン有り、有料プランは月額3,880円〜
- 特徴: 25万ユーザーが利用する国内人気ツール
- メリット: 使いやすいUI、テンプレート豊富、自動応答メール機能
- デメリット: 無料プランは機能制限あり
3. EasyMail:
- 料金: 無料プラン有り、有料プランは月額1,000円〜
- 特徴: シンプルで使いやすいメールフォーム作成ツール
- メリット: 低価格、SSL暗号化標準装備、スパム防止機能
- デメリット: 高度な分析機能は限定的
4. FormMailer:
- 料金: 無料プラン有り、有料プランは月額1,375円〜
- 特徴: 多機能なフォーム作成ツール
- メリット: カスタマイズ性が高い、添付ファイル対応
- デメリット: 設定がやや複雑
(参考: 【2024年最新版】応募フォームの無料作成ツール15選 | 無料のメールフォーム作成ツール「EasyMail(イージーメール) 」)
各ツールにはメリット・デメリットがあるため、自社の目的・予算・必要な機能に応じて選定することが重要です。
(3) 選定基準(SSL暗号化、スパム防止、自動データ収集/分析)
応募フォーム作成ツールを選定する際の基準は以下の通りです:
1. セキュリティ機能:
- SSL(HTTPS)暗号化対応(個人情報を扱うフォームでは必須)
- スパム防止機能(reCAPTCHA等)
2. 使いやすさ:
- ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるか
- テンプレートが豊富か
- スマホ対応(レスポンシブデザイン)
3. 機能:
- 24時間応募受付
- 自動応答メール機能
- 自動データ収集/分析(グラフ表示、CSVエクスポート等)
- 添付ファイル対応(履歴書・職務経歴書等)
4. サポート:
- 導入支援の有無
- サポート手段(電話、チャット、メール)
個人情報を扱う応募・問い合わせフォームはSSL(HTTPS)暗号化が必須で、セキュリティとSEOの両面で重要です。
(4) サポート体制と使いやすさ
ツール選定時に見落としがちですが、サポート体制と使いやすさも重要なポイントです。
サポート体制:
- 初心者向けのチュートリアル・ヘルプセンターの充実度
- 電話・チャットサポートの有無
- 導入支援の有無
使いやすさ:
- 直感的に操作できるインターフェースか
- フォーム作成にかかる時間(数分〜数時間)
- プレビュー機能で完成イメージを確認できるか
無料トライアルを活用し、実際の使用感を確認してから導入することが推奨されます。
4. 応募率を高める7つの設計ポイント
応募率を高めるための具体的な設計ポイントを7つ解説します。
(1) ポイント1:入力項目を必要最低限に絞る
入力項目が多すぎると、ユーザーの負担が増え離脱率が上がります。
推奨される対応:
- 必須項目と任意項目を明確に区別
- 初回応募時は最低限の情報のみ収集(氏名、メールアドレス、電話番号等)
- 詳細情報は面接時や二次選考時に収集
入力項目を必要最低限に絞ることで、離脱率を大幅に削減できます。
(2) ポイント2:スマホファースト設計(求職者の93%がスマホ検索)
求職者の93%がスマートフォンで求人検索を行っているため、スマホ対応は必須です。
スマホファースト設計のポイント:
- レスポンシブデザインで、スマホ・タブレット・PCすべてに最適化
- ボタンサイズは指で押しやすい大きさ(最低44×44ピクセル)
- 入力フィールドを大きく、タップしやすくする
- 入力支援機能(郵便番号から住所自動入力等)
スマホで入力しやすいフォームにすることで、応募数を大幅に増やすことができます。
(参考: 今応募が集中する採用サイトの最新トレンド徹底解説【2025年版】)
(3) ポイント3:UI/UXを重視したフォームデザイン
2025年のトレンドとして、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)を重視したフォームデザインが重要視されています。
UI/UX改善のポイント:
- 視覚的に分かりやすいデザイン
- 明確なエラー表示(どこを修正すればいいか一目で分かる)
- 入力完了までのステップ数を表示(「3ステップ中2ステップ目」等)
- 入力補助テキスト(「例: 03-1234-5678」等)
ユーザーが迷わずスムーズに入力できるデザインが重要です。
(4) ポイント4:SSL(HTTPS)暗号化の実装
個人情報を扱う応募・問い合わせフォームはSSL(HTTPS)暗号化が必須です。
SSL暗号化のメリット:
- ユーザーとサーバー間の通信を暗号化し、個人情報を保護
- セキュリティ面での信頼性向上
- SEOにも好影響(Googleは暗号化されたサイトを優遇)
ほとんどの応募フォーム作成ツールはSSL暗号化に対応しているため、ツール選定時に必ず確認しましょう。
(5) ポイント5:リアルタイムエラー表示
ユーザーが入力中にその場でエラーを表示し、修正を促す機能です。
リアルタイムエラー表示の効果:
- ユーザーが入力完了してから初めてエラーが分かると、修正が面倒で離脱しやすい
- 入力中にリアルタイムでエラーを表示することで、その場で修正できる
- 離脱率の削減に効果的
EFOツールを導入すると、リアルタイムエラー表示を簡単に実装できます。
(6) ポイント6:進捗の可視化
入力完了までのステップ数を表示し、ユーザーに「あとどれくらいで完了するか」を伝えます。
進捗可視化の例:
- 「3ステップ中2ステップ目」
- プログレスバー(入力完了率を視覚的に表示)
進捗が見えることで、ユーザーは最後まで入力を続けやすくなります。
(7) ポイント7:フォームページ内のリンク最小化
フォームページ内に設置するリンクは最小限に抑えるべきです。
理由:
- リンクをクリックすると、他のページに遷移して離脱するリスクが高まる
- フォーム入力に集中させるため、余計な導線を減らす
推奨される対応:
- フォームページにはフォーム以外の要素を最小限にする
- 必要なリンク(プライバシーポリシー等)のみ配置
5. フォーム離脱率の改善とEFO対策
フォーム離脱率の定義、計算方法、EFO(エントリーフォーム最適化)の基本について解説します。
(1) フォーム離脱率とは?(平均40-70%)
フォーム離脱率とは、Webサイトで入力フォームまで到達したユーザーが、最終的に入力を完了せずにフォームを離脱してしまう割合です。
平均的なフォーム離脱率:
- 一般的に40〜70%程度
- 60〜70%という調査もある
(参考: フォーム離脱率とは?平均値や10個の改善策を紹介- TETORI)
離脱率が高い場合は、フォームの設計を見直す必要があります。
(2) 離脱率の計算方法
計算式: フォーム離脱率 = フォーム離脱数 ÷ フォーム訪問者数 × 100
例:
- フォーム訪問者数: 1,000人
- フォーム離脱数: 600人
- フォーム離脱率: 600 ÷ 1,000 × 100 = 60%
離脱率を定期的に測定し、改善施策の効果を検証することが重要です。
(3) EFO(エントリーフォーム最適化)の基本
EFOとは、Entry Form Optimization(エントリーフォーム最適化)の略で、フォームの使いやすさを高めてユーザーの入力完了確率を向上させる手法です。
EFOの主な施策:
- 入力項目の最適化(必要最低限に絞る)
- リアルタイムエラー表示
- 進捗の可視化
- 入力補助機能(郵便番号から住所自動入力等)
- スマホ対応
(参考: EFOとは?仕組みと導入効果を解説。国内6,000フォーム改善実績のGyro-n EFO)
EFOを実施すると、フォーム離脱率を激減させ、CVR(コンバージョン率)を改善できます。
(4) EFOツールの活用(Gyro-n EFO、GORILLA EFO等)
EFOツールを導入すると、フォームの使いやすさを自動的に改善できます。
主要EFOツール:
- Gyro-n EFO(国内6,000フォームの改善実績)
- GORILLA EFO
- SiTest EFO
EFOツールの機能:
- リアルタイムエラー表示
- 入力アシスト機能
- 進捗バー表示
- 離脱防止アラート
(参考: 『フォーム離脱率を激減させるツール』内部施策として今、注目されているEFOについて詳しく解説! | デジタルマーケティングブログ)
離脱率が高い場合は、EFOツールの導入を検討しましょう。
(5) ヒートマップツールでの分析
ヒートマップツールを使うと、ユーザーのクリック位置やスクロール停止位置を可視化できます。
ヒートマップツールの活用:
- ユーザーがどこでクリックしているか(クリック位置の可視化)
- ユーザーがどこでスクロールを停止しているか(離脱ポイントの特定)
- どの入力項目で離脱しているか(問題箇所の特定)
ヒートマップでユーザーの行動を分析し、フォームレイアウトやCTAボタン配置を改善できます。
(6) チャットボットによる離脱防止
2025年のトレンドとして、チャットボットをフォーム周辺に配置し、リアルタイムで質問対応することで離脱率を削減する手法が注目されています。
チャットボットの効果:
- ユーザーの疑問にリアルタイムで回答
- 入力方法が分からない場合にサポート
- 離脱しそうなユーザーに声がけ
主要チャットボットツール:
- Yahoo!チャットボット
- チャットプラス
チャットボットを活用することで、ユーザーの不安を解消し、入力完了率を向上させることができます。
6. まとめ:目的別おすすめツールと運用のコツ
応募フォームは、B2B企業の採用活動やイベント運営において、応募数を左右する重要な要素です。フォームの品質を高めることで、応募数を大幅に増やすことができます。
目的別おすすめツール:
無料で手軽に始めたい:
- Googleフォーム(回答分析機能付き、スプレッドシート連携)
企業の採用活動に本格的に使いたい:
- formrun(25万ユーザー、月額3,880円〜、自動応答メール機能)
- EasyMail(月額1,000円〜、SSL暗号化標準装備)
- FormMailer(月額1,375円〜、添付ファイル対応)
運用のコツ:
- 入力項目を必要最低限に絞る(離脱率を下げる)
- スマホファースト設計(求職者の93%がスマホ検索)
- SSL(HTTPS)暗号化を実装(セキュリティ・SEO)
- リアルタイムエラー表示を導入(EFOツール活用)
- ヒートマップで離脱ポイントを分析し、継続的に改善
- チャットボットで離脱防止
フォーム離脱率の平均は40-70%ですが、EFO(エントリーフォーム最適化)を実施することで、離脱率を激減させCVRを改善できます。無料トライアルで複数ツールを試してから、自社に最適なツールを選定しましょう。
2025年のトレンドとして、UI/UXを重視したフォームデザイン、チャットボット活用、スマホファースト設計が重要視されています。自社の目的と予算に合ったツールを選定し、応募数の最大化を目指しましょう。
※この記事は2025年12月時点の情報です。応募フォーム作成ツールの料金・機能、統計データ等は変更される可能性があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
