LP(ランディングページ)のSEO対策|検索流入を増やす実践手法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/22

LP(ランディングページ)のSEO対策、本当に効果があるのか?

Webマーケティング担当者として「LPを作ったのに検索流入が全然ない」「LPのSEO対策って意味があるの?」と感じたことはありませんか。LPはコンバージョン獲得を第一目的とするため、SEO(検索エンジン最適化)と相性が悪いとされてきました。実際、1ページ完結型のLPは文字数や内部リンクが不足し、検索エンジンから評価されにくい構造を持っています。

しかし、適切なSEO対策を施すことで、LPでも検索流入を増やし、長期的なリード生成が可能になります。この記事では、LPがSEOに弱い理由を明らかにし、サイト一体型LPの活用や、CVRとSEOを両立する実践的な最適化手法を解説します。

この記事のポイント:

  • LPがSEOに弱い主な理由は「文字数不足」「内部リンク不足」「被リンク獲得困難」の3点
  • サイト一体型LPは1ページ完結型よりSEOに有利で、内部リンクと文字数を確保しやすい
  • タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化が基本施策として重要
  • CVR(コンバージョン率)とSEOを両立するには、ファーストビューの設計とフォーム最適化(EFO)が鍵
  • 効果測定にはCVR(業界平均2-3%)、CPA、フォーム放棄率を継続的に確認する

1. LP(ランディングページ)のSEO対策とは

LP(ランディングページ)のSEO対策とは、検索エンジンからの自然流入を増やすために、LPのコンテンツや技術面を最適化する施策のことです。通常のSEO対策と同様に、タイトルタグやメタディスクリプションの最適化、コンテンツの質向上、ページ速度改善などが含まれます。

LPは本来、広告やメールマガジンからの流入を想定し、訪問者を効率的にコンバージョン(CV)へ導くことを目的に設計されます。そのため、1ページ内で訴求を完結させるシンプルな構造が一般的で、SEOは後回しにされがちです。

しかし近年、広告費の高騰や長期的なリード獲得の必要性から、LPにもSEO対策を施し、検索流入を確保する動きが広がっています。特に「サイト一体型LP」は、通常のWebサイト構造と統合されているため、SEOとCVRの両立がしやすいと言われています。

2. LPがSEOに弱いと言われる理由

LPがSEOに弱いとされる背景には、以下の3つの構造的な理由があります。

(1) 文字数と内部リンクの不足

1ページ完結型LPは、訪問者の離脱を防ぐため、ページ内のリンクを極力減らし、コンバージョンボタン(CTA)への導線を明確にします。このため、他ページへの内部リンクがほとんど存在しません。検索エンジンは内部リンクの構造をクロールの手がかりとするため、内部リンクが少ないとサイト全体の評価が下がりやすくなります。

また、LPは訴求をシンプルにまとめる関係上、文字数が1,000字未満に収まることも珍しくありません。Googleは高品質なコンテンツを評価する際、十分な情報量(文字数)を重視する傾向があるため、文字数が少ないLPは検索順位が上がりにくいのです。

(2) 被リンク獲得の困難さ

LPは特定の商品・サービスの訴求に特化しているため、第三者が「参考になる」と感じて自然に被リンクを貼る機会が少なくなります。一方、ブログ記事やノウハウ系コンテンツは情報提供を主目的とするため、他サイトから引用・参照されやすく、被リンク獲得に有利です。

被リンク(外部サイトからのリンク)はGoogleの評価指標の中でも重要な要素であり、被リンクが少ないページは検索順位が上がりにくい傾向にあります。

(3) 1ページ完結型の構造的制約

1ページ完結型LPは、訪問者をスクロールさせながらストーリーで訴求し、最後にコンバージョンへ誘導する設計です。この構造はCVR向上には効果的ですが、SEOの観点では以下の制約があります。

  • 複数キーワードに対応しづらい: 1ページで複数のキーワードを狙うと、検索意図がぼやけ、どのキーワードでも上位表示が難しくなる
  • サイト全体の情報量が不足: 1ページしかないため、サイト全体のコンテンツ量が少なく、ドメイン全体の評価が上がりにくい

これらの理由から、LPはSEOに不利な構造を持つと言われています。

3. LP向けSEO対策の基本施策

LPの構造的な弱点を理解した上で、以下の基本施策を実施することで、検索流入を増やすことが可能です。

(1) タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化

タイトルタグ(title要素)は、検索結果に表示される最も重要な要素です。以下のポイントを押さえて最適化しましょう。

  • ターゲットキーワードを含める: 検索ユーザーが使うであろうキーワードをタイトルタグに入れる
  • 文字数は30-35文字程度: 長すぎると検索結果で省略される
  • クリックしたくなる魅力的な表現: 「〇〇の選び方」「徹底解説」などの訴求を入れる

メタディスクリプション(meta description)は、検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。90-120文字程度で、記事の要約とユーザーのメリットを簡潔に記載します。

(2) コンテンツの質と文字数の確保

LPでも、ユーザーが求める情報を網羅的に提供することが重要です。以下の工夫で、文字数と情報量を増やしましょう。

  • 「よくある質問(FAQ)」セクションを設ける: ユーザーの疑問を先回りして解消し、文字数を自然に増やせる
  • 導入事例・お客様の声を充実させる: 実績や口コミは信頼性を高めつつ、文字数も稼げる
  • サービス詳細を段階的に説明: 基本機能→上位機能→料金プランなど、情報を階層的に整理

目安として、2,000字以上のコンテンツを用意することで、SEO評価が向上する傾向があります。

(3) ページ速度と技術的SEO対策

Googleはページ速度(読み込み速度)を検索順位の評価要素としています。LPは画像や動画を多用する傾向があるため、以下の対策でページ速度を改善しましょう。

  • 画像の圧縮・最適化: WebP形式の採用、画像ファイルサイズの削減
  • 不要なスクリプトの削減: 利用していないJavaScriptやCSSを削除
  • モバイルフレンドリー対応: スマートフォンでの表示速度と操作性を確保

技術的なSEO対策として、構造化データ(JSON-LD)の実装や、クロール可能なHTML構造の整備も効果的です。

4. サイト一体型LPと1ページ完結型の比較

LPには大きく分けて「サイト一体型LP」と「1ページ完結型LP」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて選択しましょう。

(1) それぞれの特徴とメリット・デメリット

サイト一体型LP:

  • メリット: 通常のWebサイト構造と統合されており、内部リンクを自然に設置できる。文字数も確保しやすく、SEOに有利。長期的なリード生成に向く
  • デメリット: ナビゲーションメニューや他ページへのリンクがあるため、訪問者が離脱しやすく、CVRが下がる可能性がある

1ページ完結型LP:

  • メリット: 訴求がシンプルで直接的。離脱リンクが少なく、CVRが高まりやすい。短期的なキャンペーンや広告流入に最適
  • デメリット: 内部リンクと文字数が不足し、SEOには不利。検索流入を期待する場合は不向き

(2) 目的別の選択基準(SEO重視vs短期CV重視)

SEO重視(長期的なリード生成を狙う場合):

  • サイト一体型LPを選択
  • ブログ記事やノウハウコンテンツと連携し、サイト全体のコンテンツ量を増やす
  • 内部リンクを適切に配置し、クロール性を高める

短期CV重視(広告キャンペーン等で即座に成果を出したい場合):

  • 1ページ完結型LPを選択
  • リスティング広告やSNS広告と連携し、ターゲットを絞った訴求を行う
  • CVRを最大化するため、ファーストビューとCTAボタンのデザインに注力

どちらか一方に絞る必要はなく、目的に応じて使い分けるのが実務的です。たとえば、長期的なSEO施策としてサイト一体型LPを用意しつつ、短期キャンペーン用に1ページ完結型LPを別途作成する、といった併用が効果的です。

5. CVRとSEOを両立するLP設計のポイント

CVR(コンバージョン率)とSEOは、ともすれば相反する要求になりがちですが、以下のポイントを押さえることで両立が可能です。

(1) ファーストビューの設計とF型視線パターン

ファーストビューとは、ページを開いた際にスクロールせずに見える範囲のことで、訪問者の第一印象を決める重要な要素です。最初の10秒で訪問者が「このページは自分に関係がある」と感じなければ、離脱される可能性が高まります。

ユーザーの視線はF型パターン(左上から右へ、次に左下へ、再び右へ)を描く傾向があるため、以下の配置を意識しましょう。

  • 左上に最重要メッセージ: ターゲットキーワードを含む見出しや、ユーザーのベネフィット(得られる価値)を明示
  • CTAボタンは視線の終点付近: 右下または中央下部に配置し、アクションを促す

SEOの観点では、ファーストビューにもターゲットキーワードを自然に含めることで、検索エンジンが「このページは〇〇について書かれている」と認識しやすくなります。

(2) フォーム最適化(EFO)による離脱率低減

EFO(Entry Form Optimization)とは、入力フォームの項目や表示方法を最適化し、離脱率を下げる施策です。以下の工夫が効果的です。

  • 入力項目を削減: 必須項目を最小限にし、ユーザーの負担を減らす(例: 「住所」を「都道府県のみ」にする)
  • 入力補助機能を追加: 郵便番号から住所を自動入力、入力例を表示するなど
  • エラーメッセージをリアルタイム表示: 送信ボタンを押す前に、入力ミスを知らせる

フォーム最適化はCVRに直結するため、Google Analyticsやヒートマップツールでフォーム放棄率を確認し、継続的に改善しましょう。

(3) 効果測定と継続的改善(CVR・CPA・フォーム放棄率)

LPは「制作して終わり」ではなく、継続的な効果測定と改善が必須です。以下の指標を定期的に確認しましょう。

  • CVR(コンバージョン率): 訪問者のうち、コンバージョンに至った割合。業界平均は2-3%だが、業界・商材により大きく異なる
  • CPA(顧客獲得単価): 1件のコンバージョンを獲得するのにかかった広告費用。CPAが高すぎる場合はLPの改善が必要
  • フォーム放棄率: フォームに到達したが送信せずに離脱した割合。高い場合はEFOが不十分

これらの指標を元に、ABテスト(2パターンのLPを用意し、どちらがCVRが高いか検証)を実施し、データドリブンな改善を進めましょう。Google Analyticsとヒートマップツールでユーザーの行動を可視化することで、改善の優先順位が明確になります。

6. まとめ|LP SEO対策の優先順位と実践手順

LP(ランディングページ)のSEO対策は、1ページ完結型の構造的制約を理解し、適切な施策を優先順位をつけて実行することが重要です。

優先順位の高い施策:

  1. タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化(即効性あり)
  2. コンテンツの質と文字数の確保(2,000字以上が目安)
  3. ページ速度改善(画像圧縮、不要スクリプト削減)
  4. サイト一体型LPの検討(長期的なSEO効果を狙う場合)

実践手順:

  • 現状のLPがSEOに弱い理由を分析する(文字数不足、内部リンク不足など)
  • 目的を明確にする(SEO重視か、短期CV重視か)
  • サイト一体型LPへの構造変更を検討する(SEO重視の場合)
  • Google AnalyticsとヒートマップでCVR・CPA・フォーム放棄率を測定
  • ABテストで継続的に改善し、PDCAを回す

LPのSEO対策は、CVRとのバランスを取りながら進めることが成功の鍵です。一度に全てを完璧にする必要はありません。まずはタイトルタグの最適化やコンテンツ増強から始め、効果測定を繰り返しながら、自社に最適なLP運用を見つけていきましょう。

よくある質問

Q1なぜLPはSEOに弱いと言われるのか?

A1LPがSEOに弱い主な理由は、文字数や内部リンクが少なく、被リンク獲得も難しいためです。特に1ページ完結型LPは、訪問者の離脱を防ぐため他ページへのリンクを極力減らしており、検索エンジンがクロールしにくい構造になっています。検索流入を重視する場合は、サイト一体型LPへの構造変更を検討すべきです。

Q21ページ完結型とサイト一体型、どちらが良い?

A2SEO重視ならサイト一体型(内部リンクと文字数を確保可能)、短期CV重視なら1ページ完結型(訴求がシンプルで直接的)が適しています。長期的なリード生成を狙う場合はサイト一体型が推奨されますが、目的に応じて使い分けるのが実務的です。たとえば、長期的なSEO施策としてサイト一体型を用意しつつ、短期キャンペーン用に1ページ完結型を併用する方法が効果的です。

Q3LPの効果測定で見るべき指標は?

A3CVR(コンバージョン率:業界平均2-3%)、CPA(顧客獲得単価)、フォーム放棄率の3つが重要です。Google Analyticsとヒートマップツールでユーザー行動を分析し、ABテストで継続的に最適化しましょう。これらの指標を定期的に確認し、データドリブンな改善を進めることがLP運用の成功に不可欠です。

Q4LPのSEO対策で最優先すべき施策は?

A4タイトルタグとメタディスクリプションの最適化が最優先です。ターゲットキーワードを含め、ユーザーがクリックしたくなる魅力的な表現を心がけましょう。次に、コンテンツの質と文字数の確保(2,000字以上が目安)、ページ速度改善(画像圧縮、不要スクリプト削減)を実施します。長期的なSEO効果を狙う場合は、サイト一体型LPへの構造変更も検討してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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