GoogleアナリティクスとSearch Consoleの違いと連携方法を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/22

GoogleアナリティクスとSearch Console、どちらを使えばいいか分からない...

B2Bデジタルプロダクト企業のWeb担当者の多くが、GoogleアナリティクスとSearch Consoleの違いや使い分けに悩んでいます。「両方必要なの?」「何が違うの?」「連携するメリットは?」といった疑問は尽きません。

この記事では、両ツールの役割の違いと連携方法を、B2Bサイト運営の視点から実践的に解説します。

この記事のポイント:

  • アナリティクスはサイト訪問後、Search Consoleは訪問前の分析に特化
  • 連携することで検索キーワードと成果(CV)を紐付けて分析可能
  • 連携設定は管理者権限があれば5分程度で完了
  • アナリティクスはCV改善、Search ConsoleはSEO対策に使い分ける
  • 両ツールのデータを組み合わせることで効果的なマーケティング戦略を構築できる

1. Googleアナリティクスとサーチコンソールの基本的な役割

まず、両ツールの基本的な役割を理解しましょう。

(1) Googleアナリティクス(GA4)とは

Googleアナリティクスは、サイトへのアクセス後のユーザー行動を分析する無料のウェブ解析ツールです。

主な計測項目:

  • ページビュー数・セッション数
  • サイト内での滞在時間
  • 直帰率・離脱率
  • コンバージョン(問い合わせ、資料請求など)
  • ユーザー属性(地域、デバイス、流入元)

現在主流のGA4(Google Analytics 4)は2023年7月にUAから完全移行しており、イベントベースの計測が特徴です。

(2) Googleサーチコンソールとは

Googleサーチコンソールは、サイトへのアクセス前の検索行動を分析する無料のSEOツールです。

主な計測項目:

  • 検索クエリ(ユーザーが入力したキーワード)
  • 検索結果での表示回数(インプレッション)
  • クリック数とクリック率(CTR)
  • 検索順位
  • インデックス登録状況

Search Consoleでは分析だけでなく、サイトマップ送信やインデックス登録リクエストなど、SEO施策の実行も可能です。

2. 両ツールの機能比較:何ができて何ができないか

両ツールの違いを明確にするため、機能を比較してみましょう。

(1) アナリティクスでできること(アクセス後の分析)

できること:

  • サイト訪問後のユーザー行動の詳細分析
  • コンバージョン(目標達成)の計測と分析
  • 流入元ごとの成果比較(自然検索、広告、SNSなど)
  • ユーザー属性(地域、デバイス、新規/リピーター)の把握
  • ページごとのパフォーマンス測定

できないこと:

  • 検索キーワードの詳細分析(自然検索からの流入キーワードは大半が「not provided」)
  • 検索順位の確認
  • インデックス登録状況の確認
  • サイトの技術的なSEO問題の検出

(2) サーチコンソールでできること(アクセス前の分析)

できること:

  • 検索キーワードごとの表示回数・クリック数・順位の確認
  • インデックス登録状況の確認とリクエスト
  • サイトマップの送信と管理
  • 技術的なSEO問題の検出(モバイルユーザビリティ、Core Web Vitalsなど)
  • 手動ペナルティの確認

できないこと:

  • サイト訪問後のユーザー行動の分析
  • コンバージョンの計測
  • ページごとの詳細な滞在時間・直帰率の確認
  • 流入元別の成果比較(広告やSNSからの流入は計測不可)

(3) それぞれでできないこと

アナリティクスの弱点:

  • 自然検索からの流入キーワードの詳細が分からない(セキュリティ上の理由で「not provided」と表示される)
  • SEO施策の効果測定が困難

Search Consoleの弱点:

  • クリック後のユーザー行動が分からない
  • どのキーワードからの流入がコンバージョンにつながったか不明

この弱点を補完するために、両ツールの連携が推奨されます

3. 連携するメリットと活用シーン

両ツールを連携することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

(1) 流入キーワードと成果の紐付け

連携することで、Search Consoleで取得した検索キーワードのデータとアナリティクスのコンバージョンデータを紐付けて分析できます。

具体例:

  • 「MA ツール 比較」からの流入:表示回数500回、クリック数50回、CV率10%
  • 「マーケティングオートメーション 導入」からの流入:表示回数200回、クリック数30回、CV率15%

このように、どのキーワードから流入したユーザーがコンバージョンしやすいかを把握でき、SEO戦略の優先順位付けが可能になります。

(2) SEO対策とCV改善の統合

Search Console: 検索順位向上のためのSEO施策 アナリティクス: コンバージョン率向上のためのサイト改善

この2つを連携することで、SEO施策の効果をCV(ビジネス成果)で評価できるようになります。

例:

  • 特定キーワードの順位が10位→5位に上昇(Search Console)
  • そのキーワードからの流入が増加し、CV数が月間5件→12件に増加(アナリティクス)

このように、SEO施策のROI(投資対効果)を具体的に測定できます。

(3) B2Bサイトにおける具体的活用例

B2Bデジタルプロダクト企業での活用例を紹介します。

ケース1: リード獲得施策の改善

  • Search Consoleで「ホワイトペーパー 作り方」のクリック率が低いことを発見(順位5位、CTR 3%)
  • タイトル・ディスクリプションを改善してCTRを3%→8%に向上
  • アナリティクスでCV数が月間3件→8件に増加したことを確認

ケース2: SEO施策の優先順位付け

  • Search Consoleで検索ボリュームが多いキーワードを特定
  • アナリティクスでCV率の高いキーワードを特定
  • 両方を満たすキーワードを優先的にSEO施策の対象とする

4. 連携設定の具体的手順(GA4版)

連携設定は管理者権限があれば5分程度で完了します。

(1) 事前準備(管理者権限の確認)

連携には以下の権限が必要です:

  • Googleアナリティクス: 編集者以上の権限
  • Search Console: 所有者または完全な権限

権限がない場合は、管理者に設定を依頼してください。

(2) GA4での連携設定手順

ステップ1: GA4にログインし、左下の「管理」(歯車アイコン)をクリック

ステップ2: 「プロパティ」列の「サービスのリンク」をクリック

ステップ3: 「Search Consoleのリンク」を選択

ステップ4: 「リンク」ボタンをクリック

ステップ5: 連携するSearch Consoleのプロパティを選択

ステップ6: 「次へ」→「送信」で完了

(3) 連携の確認方法

連携が正しく設定されたか、以下の手順で確認できます:

確認手順:

  1. GA4の「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開く
  2. セカンダリディメンションで「Google オーガニック検索クエリ」または「Google オーガニック検索トラフィック」を選択
  3. Search Consoleのデータ(検索クエリ、クリック数、表示回数)が表示されれば成功

※データが表示されるまで24-48時間かかる場合があります。

5. 連携後の効果的な活用方法とよくあるトラブル

連携後にGA4で利用できるレポートとトラブル対処法を紹介します。

(1) GA4で見られるSearch Consoleレポート

連携後、GA4で以下の2つのレポートが利用可能になります:

レポート1: Google オーガニック検索クエリ

  • 検索キーワードごとのクリック数・表示回数・CTR・平均順位
  • キーワードごとのセッション数・コンバージョン数

レポート2: Google オーガニック検索トラフィック

  • ランディングページごとのクリック数・表示回数
  • ページごとのセッション数・コンバージョン数

これらのレポートを活用し、キーワードとページのパフォーマンスを一元的に分析できます。

(2) クリック数が合わない理由と対処法

Search ConsoleとGA4でクリック数が一致しない場合があります。

主な原因:

  • 計測タイミングの違い: Search Consoleは検索結果のクリック時、アナリティクスはページ読み込み完了時に計測
  • 除外条件の違い: アナリティクスでは特定のIPアドレスやボットを除外設定している場合がある
  • 集計期間の違い: データの反映タイミングにずれがある(Search Consoleは約2-3日遅延)

対処法:

  • 完全一致は期待せず、傾向の把握に活用する
  • 大きな乖離(50%以上の差)がある場合は設定を再確認

(3) 連携エラーのトラブルシューティング

問題1: Search Consoleのデータが表示されない

  • 連携設定から24-48時間経過しているか確認
  • 両ツールの管理者権限があるか確認
  • Search Consoleにデータが蓄積されているか確認(新規サイトはデータが不足している場合がある)

問題2: 一部のプロパティが選択できない

  • Search Consoleで「所有者」権限があるか確認
  • ドメインプロパティとURLプレフィックスプロパティの違いを確認(GA4ではURLプレフィックスのみ連携可能)

問題3: UA(旧アナリティクス)で連携していたが、GA4で見られない

  • UAとGA4は別のプロパティのため、GA4で改めて連携設定が必要
  • UAは2023年7月にサポート終了しているため、GA4への完全移行を推奨

6. まとめ:B2Bサイト運営における使い分けのポイント

GoogleアナリティクスとSearch Consoleは、それぞれ異なる役割を持つ補完的なツールです。

使い分けのポイント:

  • Search Console: SEO対策(検索順位向上、インデックス管理、技術的問題の検出)
  • アナリティクス: CV改善(サイト内行動分析、コンバージョン最適化、ROI測定)
  • 連携活用: 検索キーワードと成果の紐付け、SEO施策の効果測定

次のアクション:

  • まだ連携していない場合は、今すぐ5分で設定を完了する
  • 連携後は「Google オーガニック検索クエリ」レポートでキーワードごとのCV率を確認
  • CV率の高いキーワードを優先的にSEO施策の対象とする
  • 月次でSearch ConsoleとGA4のデータを統合し、マーケティング戦略を改善

両ツールを効果的に使い分け、B2Bサイトのリード獲得とCV最大化を目指しましょう。

※この記事は2025年11月時点の情報です。設定方法や機能は変更される可能性があるため、最新情報はGoogle公式ヘルプをご確認ください。

よくある質問

Q1Googleアナリティクスとサーチコンソールの違いは何ですか?

A1アナリティクスはサイト訪問後のユーザー行動(ページビュー、滞在時間、コンバージョン)を分析し、サーチコンソールは訪問前の検索行動(検索キーワード、順位、表示回数)を分析します。前者はCV改善、後者はSEO対策に使用します。

Q2連携するとどんなメリットがありますか?

A2検索キーワードごとのCV率やサイト内行動を一元的に分析できます。どのキーワードから流入したユーザーがコンバージョンしやすいかを把握し、SEO戦略とCV改善施策を効果的に連動できます。

Q3連携設定は難しいですか?どれくらい時間がかかりますか?

A3両ツールの管理者権限があれば5分程度で完了します。GA4の「管理 > サービスのリンク > Search Consoleのリンク」から設定可能で、初心者でも簡単に実施できます。

Q4サーチコンソールとアナリティクスでクリック数が合わない理由は?

A4計測タイミング(検索結果クリック時 vs ページ読み込み完了時)や除外条件の違いが原因です。完全一致は期待せず、傾向の把握に活用しましょう。大きな乖離がある場合は設定を再確認してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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