PardotがAccount Engagementに名称変更|既存ユーザーへの影響は
最も重要なのは、Pardotの名称変更は単なる呼び名の変更ではなく、MA設定を見直し、Salesforce連携を最適化する機会であるということです。
Pardotとは、Salesforce提供のBtoB向けMAツールの旧称で、2022年4月7日にMarketing Cloud Account Engagementに名称変更されました。
Pardotは2022年4月7日に「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更されました。既存Pardotユーザーの中には、「自社のMA設定や運用に影響があるか分からず、対応すべきことが明確でない」という課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事で分かること
- Pardot名称変更の時期と新しい正式名称
- 名称変更で機能面に変更があったのか
- 既存ユーザーが対応すべき移行チェックリストと注意点
- 名称変更を機にMA設定を見直す方法
- Salesforce連携最適化のポイント
この記事では、既存Pardotユーザーのマーケティング担当者・責任者を対象に、名称変更の詳細と既存のMA設定を見直してSalesforce連携を最適化する方法を解説します。
Pardot名称変更の基本情報|いつ・なぜAccount Engagementに
Pardotは2022年4月7日に「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更されました。この変更の背景と新しい名称について、基礎知識を確認しましょう。
Marketing Cloud Account Engagementとは、2022年4月7日にPardotから改称された、Salesforce提供のBtoB向けマーケティングオートメーション(MA)ツールです。通称「Account Engagement」として定着しています。
名称変更の時期と新しい正式名称
Pardotは2022年4月7日に「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更されました。正式名称は「Marketing Cloud Account Engagement」ですが、通称「Account Engagement」として呼ばれることが一般的です。
Salesforce公式ドキュメントやシステム内の表記が段階的に更新されており、古い「Pardot」という名称が一部残存している状況があるため、読者の皆様には混乱を与えないよう、本記事では新旧名称を併記します。
なぜPardotからAccount Engagementに変わったのか
名称変更の背景には、Salesforceが製品ラインナップを「Marketing Cloud」ブランドに統一する戦略があります。BtoB向けMAツールとしての位置づけを明確化し、Salesforce製品ファミリーとの一貫性を高めるための名称変更です。
この変更により、Salesforce製品全体の中でAccount Engagementの役割が明確になり、他のMarketing Cloud製品(Marketing Cloud Engagement、Marketing Cloud Personalizationなど)との連携もわかりやすくなりました。
名称変更で機能は変わったのか|既存Pardotユーザーへの影響
Pardotの名称変更は製品名のみで、「リストメール」や「シナリオ(Engagement Studio)」などの機能面での変更はありません。
既存Pardotユーザーにとって最も気になるのは、「名称変更で機能面に変更があったのか」という点でしょう。結論から言うと、機能面での変更はなく、既存のキャンペーン設定やスコアリングルールも継続利用可能です。
主要機能は変更なし|リストメール・Engagement Studioなど
リードスコアリングとは、見込み客の行動履歴に基づいて購買意欲を点数化し、営業アプローチの優先順位を判定する手法です。
Pardotの名称変更は製品名のみで、リストメール、Engagement Studio、リードスコアリングなどの主要機能は変更ありません。既存のワークフローやオートメーションルールもそのまま継続利用可能です。
具体的には、以下の機能がそのまま利用できます。
- リストメール配信機能
- Engagement Studio(シナリオ設計)
- リードスコアリング
- フォーム作成・埋め込み
- ランディングページ作成
- キャンペーン管理
- Salesforce連携
既存ユーザーが対応すべきこと|移行チェックリストと注意点
既存Pardotユーザーは、基本的な機能は変更なしですが、項目同期設定などの一部仕様に注意が必要です。ここでは、移行チェックリストと注意点を提供します。
項目同期とは、Account EngagementとSalesforce間でリード情報をリアルタイムに連携する機能で、今後のデータのみ適用され、過去データは非対応です。
【チェックリスト】Pardot → Account Engagement移行チェックリスト
システム・設定確認
- Salesforce公式ドキュメントで最新の名称変更情報を確認
- 社内ドキュメント・マニュアルでPardot表記をAccount Engagementに更新
- 項目同期設定の確認(今後のデータのみ適用、過去データ非対応)
- Salesforce連携設定の動作確認
- リードスコアリングルールの動作確認
- Engagement Studioシナリオの動作確認
- フォーム・ランディングページの動作確認
運用・体制確認
- 社内メンバーへの名称変更周知
- 外部パートナー・ベンダーへの名称変更通知
- ユーザーコミュニティ情報の確認(Account Engagement User Communityへの統一)
- トレーニング資料・操作マニュアルの更新
最適化機会の検討
- MA設定の見直し(リードスコアリング基準、シナリオ設計)
- Salesforceとのリアルタイムデータ同期設定の最適化
- Data Cloud統合の検討(360度顧客ビュー実現)
- WordPressプラグイン活用の検討(フォーム埋め込み)
【比較表】旧称・新称の用語対応表
| 旧称(Pardot) | 新称(Account Engagement) |
|---|---|
| Pardot | Marketing Cloud Account Engagement |
| Pardotフォーム | Account Engagementフォーム |
| Pardotランディングページ | Account Engagementランディングページ |
| Pardot Engagement Studio | Account Engagement Engagement Studio |
| Pardotキャンペーン | Account Engagementキャンペーン |
| Pardotリードスコアリング | Account Engagementリードスコアリング |
| Pardot-Salesforce連携 | Account Engagement-Salesforce連携 |
項目同期設定の注意点|過去データ非対応
Account Engagementの項目同期更新は今後のデータのみ適用され、過去データは非対応のため、設定ミスでデータ不整合発生の可能性があります。
具体的には、項目同期設定を変更した場合、その変更は新規に作成・更新されるリードデータにのみ適用され、既存の過去データには遡って適用されません。このため、既存データの確認と、必要に応じて手動でのデータ修正が推奨されます。
設定変更前には、以下の点を確認してください。
- 既存リードデータの件数と状態
- 項目同期の対象フィールド
- 過去データで不整合が発生する可能性のあるフィールド
- データ修正が必要な場合の対応計画
名称変更を機にMA設定を見直す|Salesforce連携最適化のポイント
名称変更だけで終わらせ、既存のMA設定をそのまま放置してしまうという失敗パターンは避けるべきです。機能は変わらないが、設定の見直しで活用度を高める機会を逃してしまいます。
Pardotの名称変更は、MA設定を見直し、Salesforce連携を最適化する絶好の機会です。ここでは、具体的な最適化ポイントを紹介します。
リアルタイムデータ同期でリード情報の自動連携
Account EngagementとSalesforceのリアルタイムデータ同期により、リード情報自動連携で営業ハンドオフを高速化できます。
項目同期機能を使った具体的な設定方法として、以下が推奨されます。
- Account Engagementで取得したリード情報をSalesforceにリアルタイム同期
- Salesforce側で営業担当者が商談情報を更新すると、Account Engagement側にも反映
- リードスコアが一定値を超えたら自動的に営業担当者に通知
- 営業活動履歴をAccount Engagement側で確認し、次のマーケティング施策に活用
これにより、マーケティングと営業の情報共有がスムーズになり、リードの取りこぼしを防ぐことができます。
Data Cloud統合で360度顧客ビューを実現
2025年のトレンドとして、Data Cloud統合で360度顧客ビューと自動キャンペーンが実現できる点が注目されています。
Data Cloudとは、Salesforceが提供する顧客データプラットフォームで、複数のデータソースを統合し、顧客の全体像を可視化するサービスです。Account EngagementとData Cloudを統合することで、以下のような高度な活用が可能になります。
- Webサイト訪問履歴、メール開封履歴、商談情報、カスタマーサポート履歴などを統合した360度顧客ビュー
- 顧客行動に基づく自動キャンペーン配信
- リアルタイムなパーソナライゼーション
これは今後の活用可能性として検討する価値があります。
まとめ|Pardot名称変更はMA設定見直しの機会
Pardotの名称変更は単なる呼び名の変更ではなく、MA設定を見直し、Salesforce連携を最適化する機会です。
この記事では、以下の要点を解説しました。
- Pardotは2022年4月7日に「Marketing Cloud Account Engagement」に名称変更された
- 名称変更は製品名のみで、リストメール、Engagement Studio、リードスコアリングなどの機能面での変更はない
- 項目同期設定は今後のデータのみ適用され、過去データは非対応のため、既存データの確認が推奨される
- 名称変更を機にMA設定を見直し、Salesforceとのリアルタイムデータ同期やData Cloud統合を検討することで、活用度を高められる
次のアクションとして、移行チェックリストを活用し、MA設定を見直してSalesforce連携を最適化することを推奨します。名称変更だけで終わらせず、既存のMA設定を見直して、Account Engagementの活用度を高めましょう。
