リード獲得KPIの設計・運用ガイド|MA/SFAで可視化して成果につなげる

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/198分で読めます

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リード獲得KPIが「設定しただけ」で終わってしまう理由

リード獲得KPIは、目標数値を設定するだけでなく、MA/SFAで可視化しマーケティング・営業間で共通認識を持てる形に落とし込むことで、PDCAを回し成果につなげることができます。

「リード獲得のKPIは設定したが、数値を追えていない」「マーケと営業でKPIの認識がずれている」——こうした課題を抱える企業は少なくありません。2025年の調査によると、リードの「質」の観点で理想を達成できていないと感じる企業は48.6%にのぼり、2024年比で7.6pt増加しています。また、リード獲得の課題トップは「施策がターゲットに刺さっていない」で40.9%という結果も報告されています。

**KGIからKPIへの逆算式を作って満足し、MA/SFAでの可視化やマーケ・営業間の共有設計をせずに放置すると、KPIは形骸化し改善に活かせない状態に陥ります。**本記事では、KPIを「設定して終わり」にしないための設計から運用までを解説します。

この記事で分かること

  • KGIとKPIの違い、逆算法による目標設計の基礎
  • 施策別に追うべきKPI指標と設定のポイント
  • リード獲得率・リード単価の業界相場
  • KPIをMA/SFAで可視化しマーケ・営業で共有する方法

KGIとKPIの違い|逆算法でリード獲得目標を設計する基礎

KGI(Key Goal Indicator) とは、重要目標達成指標であり、最終的な成果目標そのものを示す指標(例:年間売上目標)です。KPI(Key Performance Indicator) とは、重要業績評価指標であり、目標達成に向けたプロセスや中間成果を測定する指標を指します。

リード獲得KPIの設計では、KGI(売上目標)から逆算してリード獲得数を算出する「逆算法」が一般的です。2024年の調査によると、BtoBマーケティングで最重要KPIとされているのは「新規リード獲得数」で32.1%を占め、2位の「受注率」11.1%を大きく引き離しています。「新規リード獲得数」が重視される理由として、「マーケティング施策でコントロール可能」という点が58.0%で最多となっています。

ただし、リード数だけを追いかけると質が伴わず、商談化率が低下するケースがあります。そのため、リードの質を測る指標(MQL→SQL転換率など)も併せて設定することが重要です。

MQLとSQLの違いを理解する

MQL(Marketing Qualified Lead) とは、マーケティング部門が一定基準を満たすと判断した見込み客であり、営業に引き渡す前段階のリードを指します。SQL(Sales Qualified Lead) とは、営業部門が商談可能と判断したリードで、MQLから営業がフォローアップして認定します。

MQL→SQL転換率の業界平均は10〜30%程度が目安とされていますが、業種・商材・リードの定義により大きく変動します。自社の過去データを基準に目標を設定し、継続的に追跡することが重要です。

施策別に追うべきKPI指標と設定のポイント

施策ごとに追うべきKPIは異なります。調査によると、KPI達成企業ではSEOが成果チャネルとして41.3%を占めており、未達企業と比べて25.1ポイント高い結果となっています。チャネル選定がKPI達成率に影響するため、自社に適した施策を見極めることが重要です。

また、受注率を向上させるための施策として、コンテンツ見直しが50.5%、営業への情報共有が34.7%、高受注チャネル強化が34.2%という調査結果もあります。

【比較表】施策別KPI一覧表

施策 主要KPI CPA目安 備考
SEO/コンテンツ オーガニック流入数、CV数、CV率 測定困難(積み上げ型) 達成企業で成果チャネル41.3%
リスティング広告 クリック数、CV数、CPA 業種により変動 短期でリード獲得可能
ウェビナー 申込数、参加率、商談化率 1〜1.5万円/件 共催で単価抑制可
オンラインカンファレンス リード獲得数、CPA 成功例で900円/件 規模により変動大
メールマーケティング 開封率、クリック率、CV率 既存リスト活用で低コスト ナーチャリング施策
SNS フォロワー数、エンゲージメント率、CV数 施策により変動 2025年最多施策36.4%

※CPA(Cost Per Acquisition)とは、顧客獲得単価、つまり1リード獲得にかかるコストを示す指標です。数値は目安であり、実施規模・ターゲット・業種により変動します。

リード獲得率・リード単価の業界相場と目標設定の考え方

KPI目標を設定する際、業界相場を参考にすることは有効ですが、あくまで目安として捉える必要があります。すべて民間調査ベースのデータであり、自社の状況に合わせた調整が必要です。

MQL→SQL転換率:業界平均は10〜30%程度が一般的な目安とされています。ただし、業種や商材、リードの定義により大きく変動するため、自社の過去実績を基準にすることを推奨します。

リード単価(CPA):施策により900円〜1.5万円/件程度が目安とされています。ウェビナー共催では1〜1.5万円、オンラインカンファレンスの成功例では900円/件という報告もあります。ただし、実施規模・ターゲット・業種により変動するため、参考値として捉えてください。

目標設定では、まずKGI(売上目標)を決め、受注率→商談化率→SQL→MQL→リード獲得数と逆算していく方法が実務で有効です。各転換率は自社データがなければ業界目安を使い、運用しながら精度を高めていきます。

KPIをMA/SFAで可視化しマーケ営業で共有する設計方法

KPIは設定するだけでは機能しません。MA/SFAで可視化し、マーケティング・営業間で共有できる状態にして初めて、PDCAを回すことができます。

調査では、受注率向上策として「営業への情報共有」が34.7%で上位に挙がっています。一方、リードの質に課題を感じる企業は48.6%にのぼり、リード数だけでなく質の管理も重要であることがうかがえます。

KPIが形骸化するパターンとして、KGIからKPIへの逆算式を作って満足し、MA/SFAでの可視化やマーケ・営業間の共有設計をせずに放置するケースがあります。この状態では、KPIは「設定しただけ」で改善に活かせない状態に陥ります。

【チェックリスト】リード獲得KPI設計・運用チェックリスト

  • KGI(売上目標)が明確に設定されている
  • KGIから逆算したリード獲得目標が算出されている
  • MQL/SQLの定義が両部門で合意されている
  • 各転換率(リード→MQL→SQL→商談→受注)の目標が設定されている
  • 施策ごとのKPI(CV数、CPA等)が設定されている
  • MA/SFAでKPI数値がリアルタイムに可視化されている
  • マーケ・営業双方がKPIダッシュボードにアクセスできる
  • KPIの定義・計算方法が文書化されている
  • KPIレビューの頻度・参加者が決まっている
  • KPI未達時のアクション基準が定められている
  • 施策別の効果検証が定期的に実施されている
  • MQL→SQL引き渡しのルールが明確になっている
  • 営業からマーケへのフィードバックの仕組みがある

まとめ:リード獲得KPIは設計・可視化・共有の三位一体で成果につなげる

本記事では、リード獲得KPIの設計から運用までを解説しました。

要点の整理

  • KPIはKGI(売上目標)から逆算して設計する
  • 最重要KPIは「新規リード獲得数」だが、質を測るMQL→SQL転換率も重要
  • 施策別にKPIを設定し、自社に適したチャネルを見極める
  • リード単価(CPA)は施策により900円〜1.5万円が目安(参考値)
  • KPIは設定だけでなく、MA/SFAでの可視化とマーケ・営業間の共有が必須

次のステップ

まずは現状のKPI運用を棚卸しし、本記事のチェックリストで自社の状況を確認してみてください。「設定はしたが可視化できていない」「マーケと営業で認識がずれている」という項目があれば、その改善から着手することを推奨します。

リード獲得KPIは、目標数値を設定するだけでなく、MA/SFAで可視化しマーケティング・営業間で共通認識を持てる形に落とし込むことで、PDCAを回し成果につなげることができるのです。

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よくある質問

Q1リード獲得のKPIで最も重要な指標は何ですか?

A1調査によると「新規リード獲得数」を最重要KPIとする企業が最多(32.1%)で、その理由は「マーケティング施策でコントロール可能」な指標だからとされています(58.0%)。ただしリードの質も重要で、MQL→SQL転換率など質を測る指標も併せて設定することを推奨します。

Q2MQL→SQL転換率の業界平均はどのくらいですか?

A2一般的な目安として10〜30%程度とされていますが、業種・商材・リードの定義により大きく変動します。自社の過去データを基準に目標を設定し、継続的に追跡することが重要です。

Q3リード単価(CPA)の相場はどのくらいですか?

A3施策により900円〜1.5万円/件程度が目安とされています。ウェビナー共催は1〜1.5万円、オンラインカンファレンスの成功例では900円/件という報告もあります。ただし実施規模・ターゲット・業種により変動するため参考値として捉えてください。

Q4KPI達成率を高めるためにはどの施策を重視すべきですか?

A4調査ではKPI達成企業においてSEOが成果チャネルとして41.3%を占めており、未達企業と比べて25.1ポイント高い結果となっています。また受注率向上策としてはコンテンツ見直し(50.5%)や営業への情報共有(34.7%)が上位に挙がっています。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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