HubSpot API入門|連携の基本から活用シナリオまで解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/189分で読めます

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HubSpot API活用で解決できるデータ連携の課題

先に答えを言うと、HubSpot APIを活用したシステム連携は、APIの種類と認証方式を理解した上で、自社の業務課題に合った連携シナリオを設計し、段階的に進めることで成功につながります。

HubSpotを導入している企業の多くは、他のシステムとのデータ連携に課題を抱えています。HubSpot公式の発表によると、HubSpotの100,000社以上の顧客のうち94%はビジネスの成長に向けてさまざまなアプリを活用しているとされています(ただし第三者検証はされていないデータです)。これは多くの企業がHubSpot単体ではなく、複数のシステムを組み合わせて業務を行っていることを示唆しています。

しかし実際には、「HubSpotと他システムのデータが連携できておらず、手作業でのデータ入力や転記が発生している」「せっかくMAツールを導入したのに、営業側でデータが活用されていない」といった課題を抱えている企業は少なくありません。

この記事で分かること

  • HubSpot APIの基本概念と利用可能なAPIの種類
  • APIキーの取得方法とOAuth認証の仕組み
  • API連携のメリットと営業・マーケ部門での活用シナリオ
  • API連携プロジェクトの進め方と失敗パターンの回避方法
  • 自社実装と外部委託の判断基準

HubSpot APIの基本概念と種類

API(Application Programming Interface) とは、異なるソフトウェアやシステム間でデータや機能の交換・統合を実現するためのインターフェース仕様です。HubSpot APIは、HubSpotの機能やデータに外部システムからアクセスするための仕組みであり、HubSpotは1,160種類以上のサービスとAPI連携可能で、無料プランから連携機能を利用できます。

REST APIとは、Representational State Transferの原則に基づくAPI設計方式で、HTTPメソッドを活用しWebと親和性が高いのが特徴です。HubSpot APIもREST APIとして提供されています。

エンドポイントとは、APIがリクエストを受け付けるURLのことで、リソースへのアクセス先を定義します。

【比較表】HubSpot APIの種類と主な用途一覧

API種類 主な用途 連携先の例
CRM API コンタクト・会社・取引情報の取得・更新 SFA、基幹システム
Marketing API メールマーケティング、フォーム、キャンペーン管理 広告プラットフォーム
Sales API 取引パイプライン、タスク、ミーティング管理 カレンダーツール
CMS API ウェブサイトコンテンツの管理 外部CMS
Conversations API チャットボット、チケット管理 カスタマーサポートツール
Webhooks イベント発生時の通知受信 Slack、チームコミュニケーションツール

技術的な詳細については、HubSpot公式の開発者向けドキュメントを参照することを推奨します。

APIキーの取得方法と認証の仕組み

APIキーとは、APIを利用するための識別子で、シークレットキーと組み合わせて認証を行います。

OAuth認証とは、HubSpot APIの主要な認証方式で、セキュリティを確保しながらAPIアクセスを管理する仕組みです。

HubSpot API導入は一般的に以下の4段階で進めます。

  1. 利用登録: HubSpot開発者アカウントの作成
  2. キー取得: APIキーまたはOAuthアプリの設定
  3. 設定: 連携するシステム側での認証設定
  4. 実装: APIリクエストの実装とテスト

セキュリティの観点から、本番環境での利用ではOAuth認証を使用することが推奨されています。APIキーは手軽に利用できますが、キーの漏洩リスクがあるため、アクセス範囲の制限や定期的なキーのローテーションを検討してください。

HubSpot API連携のメリットと活用シナリオ

HubSpot API連携の主なメリットは、手作業でのデータ入力・転記の削減、リアルタイムでのデータ連携、そして業務効率化です。

事例として、あるソーシャルメディア管理ツールとの連携では、回答率22%向上、回答までの時間60%短縮を実現したケースが報告されています(HubSpot公式ブログの事例であり、成果は企業・利用状況によって異なります)。

主なメリット

  • データの二重入力を防ぎ、入力ミスを削減できる
  • リアルタイムでデータが同期されるため、最新情報に基づいた意思決定が可能になる
  • 手作業で行っていた業務を自動化し、担当者がより付加価値の高い業務に集中できる

営業・マーケ部門での代表的な連携パターン

パターン1: チームコミュニケーションツールとの連携

リードの獲得や商談ステージの変更をリアルタイムで営業チームに通知できます。Webhook機能を活用することで、特定のイベント発生時に自動で通知を送信する仕組みを構築できます。

パターン2: 広告プラットフォームとの連携

コンバージョンデータをHubSpotから広告プラットフォームに連携し、広告最適化に活用できます。オフラインコンバージョンの計測により、広告効果の測定精度が向上します。

パターン3: SFA(営業支援システム)との連携

マーケティング部門で獲得したリード情報を営業部門が利用するSFAに連携し、リードの引き渡しを自動化できます。

API連携プロジェクトの進め方と注意点

API連携プロジェクトを成功させるためには、技術仕様の理解だけでなく、自社の業務課題との紐付けを最初に行うことが重要です。

よくある失敗パターンは、HubSpot APIの技術仕様だけを理解しようとして、自社の業務課題との紐付けを後回しにすることです。 このアプローチでは、連携プロジェクトが迷走し、開発コストだけがかさむ結果になりやすいです。

連携プロジェクトの推奨ステップは以下の通りです。

  1. 業務課題の整理: どの業務を自動化・効率化したいかを明確にする
  2. 連携先の優先順位付け: 効果が高い連携から着手する
  3. PoCの実施: 小規模な検証から始め、成功を確認してから本格実装へ
  4. 段階的な展開: 一度にすべてを連携しようとせず、段階的に拡大する

【チェックリスト】HubSpot API連携プロジェクト開始前チェックリスト

  • 連携によって解決したい業務課題が明確になっている
  • 連携対象となるシステムがAPI連携に対応しているか確認した
  • HubSpotのプランとAPIの利用制限を確認した
  • 社内に開発リソースがあるか、外部委託が必要か判断した
  • 連携するデータの項目とマッピングを整理した
  • データの同期頻度(リアルタイム/バッチ)を決定した
  • エラー発生時の対応フローを検討した
  • テスト環境での検証計画を立てた
  • セキュリティ要件(認証方式、アクセス制限)を確認した
  • 運用開始後のモニタリング体制を検討した
  • 関係者(営業・マーケ・IT部門)への説明と合意を得た
  • プロジェクトの成功指標(KPI)を設定した

よくある失敗パターンと回避方法

失敗パターン1: 「API連携すれば自動的にデータが繋がる」という誤解

API連携を実装しても、データ形式の違いやマッピングの不整合により、期待通りに動作しないケースがあります。連携前にデータ項目の対応関係を整理し、テスト環境で十分に検証することが重要です。

失敗パターン2: セキュリティ対策の軽視

APIキーの漏洩やアクセス権限の過剰な付与は、セキュリティリスクにつながります。OAuth認証を使用し、必要最小限のアクセス権限を設定することを推奨します。

失敗パターン3: 運用体制の未整備

API連携は一度構築して終わりではなく、継続的な監視と保守が必要です。エラー発生時のアラートや、定期的なログ確認の仕組みを整えておくことが重要です。

HubSpot API連携を外部委託する場合の判断基準

API連携プロジェクトを自社で実装するか、外部に委託するかは、社内リソースと連携の規模によって判断します。

自社実装が適しているケース

  • 社内に開発リソース(エンジニア)がいる
  • 小規模なPoC(概念実証)レベルの連携から始めたい
  • 将来的に自社で保守・運用を行いたい

外部委託が適しているケース

  • 社内に開発リソースがない、または限られている
  • 本格的な連携を短期間で実装したい
  • 複数のシステムを同時に連携する必要がある

外部委託を検討する場合は、HubSpotの公式パートナーや、API連携の実績がある開発会社に相談することを推奨します。委託先を選定する際は、HubSpot APIの実装経験、保守・運用体制、費用感を確認してください。

まとめ:HubSpot API連携成功のポイント

HubSpot API連携を成功させるためのポイントを整理します。

重要なポイント

  1. 業務課題から逆算する: 技術仕様の理解よりも、解決したい業務課題を先に明確にする
  2. 段階的に進める: 小規模なPoCから始め、成功を確認してから本格実装へ
  3. セキュリティを確保する: OAuth認証を活用し、APIキーの管理を徹底する
  4. 運用体制を整える: 構築後の監視・保守体制を事前に検討する

HubSpotは1,160種類以上のサービスと連携可能で、無料プランからでも連携機能を利用できます。まずは本記事のチェックリストを活用して、自社の連携課題と優先順位を整理することから始めてみてください。

HubSpot APIを活用したシステム連携は、APIの種類と認証方式を理解した上で、自社の業務課題に合った連携シナリオを設計し、段階的に進めることで成功につながります。

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よくある質問

Q1HubSpot APIとは何ですか?

A1HubSpot APIとは、HubSpotの機能や保存されているデータに外部システムからアクセスするためのインターフェースです。CRM API、Marketing API、Sales APIなどの種類があり、1,160種類以上のサービスと連携可能です。REST APIとして提供されており、HTTPメソッドを使ってデータの取得・更新が行えます。

Q2HubSpot APIを使うとどのようなメリットがありますか?

A2主なメリットは、手作業でのデータ入力・転記の削減、リアルタイムでのデータ連携、業務効率化です。事例として、ソーシャルメディア管理ツールとの連携で回答率22%向上、回答時間60%短縮を実現したケースがあります(ただしHubSpot公式ブログの事例であり、成果は企業によって異なります)。

Q3HubSpot APIの利用には料金がかかりますか?

A3HubSpotは無料プランからでもAPI連携機能を利用できます。ただし、連携する外部ツールや開発コストは別途発生します。プランによってAPI呼び出し回数の上限が異なるため、利用規模に応じてプランを検討してください。

Q4HubSpot APIの連携は自社で実装できますか?

A4社内に開発リソースがあれば自社実装も可能です。ただし、API連携には技術的な知識が必要なため、開発リソースが不足している場合は外部委託も選択肢となります。まずは小規模なPoCから始め、検証を経てから本格実装に進むことを推奨します。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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