フラクショナルCMOとは|コンサル・代理店との違いと導入判断基準

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/914分で読めます

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マーケティング支援で「戦略は立派だが実装が進まない」失敗の典型パターン

多くの人が見落としがちですが、フラクショナルCMOの成功は、戦略だけでなくMA/SFA設定から専用ツール開発まで「動くもの」を実装・納品することで初めて実現します。

この記事で分かること

  • フラクショナルCMOとフルタイムCMO・コンサル・代理店の違い
  • フラクショナルCMOのメリット・デメリットと向いている企業
  • 実装まで含むフラクショナルCMO選定の具体的な基準とチェックリスト

BtoB企業のマーケティング責任者の中には、「マーケティング戦略の立案や実行に専門家の支援が必要だが、フルタイムCMOを雇用する予算やポジションがない」という課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。コンサルや代理店に依頼しても、戦略提案のみで終わり、実装が進まず成果が出ないという状況に陥るケースが少なくありません。

フラクショナルCMOとは、時間やプロジェクトベースで複数の企業を支援するパートタイム・契約型の最高マーケティング責任者です。この記事では、フラクショナルCMOと他のマーケティング支援の違いを理解し、自社に最適な支援形態を選択する方法を解説します。

フラクショナルCMOとは?フルタイムCMOとの違い

フラクショナルCMOとフルタイムCMOは、時間・コスト・コミットメントの3つの軸で大きく異なります。

フラクショナルCMOとは、時間やプロジェクトベースで複数の企業を支援するパートタイム・契約型の最高マーケティング責任者です。一方、フルタイムCMOは、企業に専属で長期的な成長を担う最高マーケティング責任者で、週数十時間フル稼働し、雇用形態は正社員が一般的です。

フラクショナルCMOの契約期間は一般的に6〜9ヶ月程度の短期契約で、フルタイムCMOの長期専属と異なります。この短期契約により、企業は必要な期間だけ専門性を確保でき、成果が出れば延長や内製化への移行も検討できます。

コミットメントとは、契約期間や成果への責任の度合いを指します。フラクショナルCMOは短期契約(6〜9ヶ月)が一般的で、フルタイムCMOは長期専属という違いがあります。

フルタイムCMOを雇えないから仕方なくフラクショナルCMOを選ぶという消極的な選択という誤解がありますが、実際にはコスト抑制と専門性確保を両立する積極的な戦略手段として活用されています。

時間・コスト・コミットメントの違い

時間の違いとして、フラクショナルCMOは週数日または月数日の断片的投入であるのに対し、フルタイムCMOは週数十時間フル稼働します。この時間配分の違いにより、フラクショナルCMOは小規模〜中規模の施策に適しており、大規模キャンペーンには不向きと言われています。

コストの違いとして、フラクショナルCMOはフルタイムの1/3〜1/2程度と言われていますが、具体的な数値は相場によって変動します。この相場は推定値で具体数値が欠如しており、業界推測レベルであることに注意が必要です。ただし、フルタイムCMOを雇用するよりも低コストで専門性を確保できる点は、多くの企業にとってメリットとなります。

フラクショナルCMOの契約期間は一般的に6〜9ヶ月程度の短期契約で、フルタイムCMOの長期専属と異なります。ただし、グローバル寄りの事例であり、日本市場の契約期間は異なる可能性があることに留意してください。契約期間が短いため、成果を早期に実感でき、成果が出れば延長や内製化への移行を検討できます。

フラクショナルCMO vs コンサル vs 代理店 vs フリーランス|比較表

フラクショナルCMOは、コンサルや代理店とは異なり、戦略立案から実装・実行まで一気通貫で担う点が特徴です。

【比較表】フラクショナルCMO vs フルタイムCMO vs コンサル vs 代理店

支援形態 コスト 実装範囲 成果コミットメント 適している企業規模・フェーズ
フラクショナルCMO フルタイムの1/3〜1/2程度(推定) 戦略立案から実装・実行まで一気通貫 高(実装まで担うため成果に責任) スタートアップ(シリーズA〜C)、中小企業(従業員50-300名)、マーケティング体制構築期
フルタイムCMO 高(正社員雇用) 戦略立案から実装・実行まで一気通貫 非常に高(長期専属で成果に全責任) 大企業、成長期〜成熟期、マーケティング組織を長期運営
コンサル 中〜高 戦略提案中心、実装は限定的 低〜中(戦略提案のみで実装は別) 企業規模問わず、戦略立案・課題特定フェーズ
代理店 実行支援あり、ただし自社戦略主導が前提 中(実行支援はあるが戦略は自社主導) 企業規模問わず、マーケティング実行リソースが不足している企業

フラクショナルCMOをコンサルと同じと考えてしまうことは、よくある誤解です。コンサルは戦略提案中心で実装が限定的ですが、フラクショナルCMOは実装・実行まで一気通貫で担います。戦略のみで終わるコンサルではなく、MA/SFA設定や専用ツール開発まで一気通貫で対応できるフラクショナルCMOへのニーズがあります。

コンサル:戦略提案中心で実装は限定的

コンサルの特徴は、戦略提案中心で、実装は限定的、成果コミットメントは低めという点です。

メリットとしては、専門知識が豊富で、客観的な視点から戦略を提案できる点が挙げられます。一方、デメリットとしては、戦略と実装が乖離しやすく、実装は別途内製または外注が必要になる点があります。コンサルに戦略を提案してもらっても、実装フェーズで別の業者や内部リソースに引き継ぐと、戦略の意図が正しく伝わらず、成果が出にくくなるケースがあります。

代理店:実行支援はあるが自社主導が必要

代理店の特徴は、実行支援はあるものの、自社のマーケティング戦略主導が前提という点です。

メリットとしては、広告運用やコンテンツ制作の実行力があり、マーケティング施策の実行をアウトソースできる点が挙げられます。一方、デメリットとしては、戦略立案は自社主導が必要であり、代理店依存で内製化が進まない場合がある点があります。代理店はあくまで実行支援であり、マーケティング戦略の立案や全体設計は自社で行う必要があります。

フラクショナルCMO:戦略から実装まで一気通貫

フラクショナルCMOの特徴は、戦略立案から実装・実行まで一気通貫で担う点です。

メリットとしては、戦略と実装の乖離が少なく、外部視点と現場実行力を兼ね備える点が挙げられます。フラクショナルCMOは、戦略を提案するだけでなく、MA/SFA設定から専用ツール開発まで「動くもの」を実装・納品するため、戦略が絵に描いた餅で終わらず、成果につながりやすくなります。

一方、デメリットとしては、週数日の断片的投入のため、大規模キャンペーンには不向きという点があります。フルタイムCMOのように週数十時間フル稼働するわけではないため、規模の大きいキャンペーン施策では対応が難しい場合があります。

フラクショナルCMOのメリット・デメリット

フラクショナルCMOのメリットは、コスト抑制と専門性確保の両立、外部視点と現場実行力の兼備、しがらみのない客観的な評価にあります。

フラクショナルCMOは、フルタイムCMOを雇用するよりも低コストで専門性を確保できます。複数企業を支援するフラクショナルCMOは豊富な経験と知見を持ち、外部視点からしがらみのない客観的な評価ができる点が強みです。

BtoB企業では、セールスイネーブルメント(営業組織の成果を最大化するための仕組みづくり。ツール導入、プロセス整備、トレーニング提供などを含む)の観点でフラクショナルCMOを活用することで、マーケティングと営業の連携強化が期待できます。

一方、デメリットとしては、週数日の断片的投入のため大規模キャンペーンには不向きであり、職務定義・情報共有・KPI整備が不十分だと成果が出にくい点があります。

メリット:コスト抑制と専門性確保の両立

コスト抑制の面では、フルタイムCMOを正社員として雇用する場合と比較して、フラクショナルCMOは低コストで専門性を確保できます。

専門性確保の面では、複数企業を支援するフラクショナルCMOは、さまざまな業界・企業規模での経験を持ち、豊富な知見を提供できます。外部視点からしがらみのない客観的な評価ができる点も、マーケティング部門の課題特定や改善提案において有効です。

フルタイムCMOを雇えないから仕方なくフラクショナルCMOを選ぶという消極的な選択という誤解がありますが、実際にはコスト抑制と専門性確保を両立する積極的な戦略手段として活用されています。

デメリット:断片的投入と仕組み整備の必要性

断片的投入の面では、フラクショナルCMOは週数日の稼働のため、大規模キャンペーンには不向きです。規模の大きいキャンペーン施策では、週数十時間のフル稼働が必要な場合があり、そのような場合はフルタイムCMOが適しています。

仕組み整備の必要性として、フラクショナル人材活用では職務定義・情報共有・KPI整備が重要です。仕組みが未整備だと成果が出ず失敗しやすいため、フラクショナルCMOを活用する際は、職務範囲の明確化、定期的な情報共有の場の設定、成果指標(KPI)の設定を事前に行うことが推奨されます。

大規模キャンペーンでもフラクショナルCMOで対応できると考えることは誤解です。週数十時間のフル稼働が必要な場合はフルタイムCMOが適しています。

フラクショナルCMO導入判断基準とチェックリスト

フラクショナルCMOが向いている企業は、スタートアップ(シリーズA〜C)、中小企業(従業員50-300名)、MA/SFA導入済みだが活用できていない企業です。

向いているフェーズとしては、成長期、マーケティング体制構築期、内製化移行準備期が挙げられます。フラクショナルCMOの契約期間は一般的に6〜9ヶ月程度の短期契約で、成果が出れば延長や内製化への移行を検討できます。

【チェックリスト】フラクショナルCMO導入判断チェックリスト

  • フルタイムCMOを雇用する予算やポジションがない
  • マーケティング戦略の立案や実行に専門家の支援が必要
  • コンサルや代理店に依頼しても戦略提案のみで終わり、実装が進まない
  • MA/SFA導入済みだが活用できていない
  • マーケティング体制を構築中または再構築中
  • スタートアップ(シリーズA〜C)または中小企業(従業員50-300名)
  • 成長期でマーケティング投資を拡大したい
  • 小規模〜中規模の施策を重点的に実施する予定
  • 6〜9ヶ月程度の短期契約で成果を試したい
  • 成果が出れば内製化への移行を検討している
  • 職務定義・情報共有・KPI整備を行う準備がある
  • マーケティングと営業の連携を強化したい
  • 外部視点からの客観的な評価が必要
  • 戦略立案から実装・実行まで一気通貫で支援してほしい
  • MA/SFA設定や専用ツール開発まで対応してほしい

フラクショナルCMOが向いている企業・フェーズ

フラクショナルCMOが向いている企業は、スタートアップ(シリーズA〜C)、中小企業(従業員50-300名)、MA/SFA導入済みだが活用できていない企業です。

スタートアップ企業では、シリーズA〜Cの段階でマーケティング体制を構築する必要がありますが、フルタイムCMOを雇用する予算やポジションがないケースが多くあります。このような企業では、フラクショナルCMOを活用してマーケティング戦略の立案から実装まで一気通貫で推進し、成果が出た段階で内製化や正社員CMOの採用を検討することが有効です。

中小企業(従業員50-300名)では、BtoB企業を中心に予算制約下でリソースを適切に配分する手段としてフラクショナルCMOが選択肢の一つとなっています。マーケティング部門の客観的な評価や問題解決のためにフラクショナルCMOを期限付きで招聘するケースもあります。

向いているフェーズとしては、成長期、マーケティング体制構築期、内製化移行準備期が挙げられます。成長期にはマーケティング投資を拡大し、リード獲得から商談化までのプロセスを確立する必要があります。マーケティング体制構築期には、MA/SFAの導入や運用体制の整備を進め、内製化移行準備期には、フラクショナルCMOの知見を社内に移転し、内製化を進めます。

実装まで含むフラクショナルCMOを選ぶべき理由

フラクショナルCMOは戦略・助言だけでも十分と考え、実装は内部や別の業者に任せてしまうことは、よくある失敗パターンです。結果的に戦略と実装が乖離し、現場が動かず成果が出ないという状況に陥ります。

戦略と実装の乖離が成果を阻害する典型的な例として、コンサルに立派な戦略を提案してもらったものの、実装フェーズで内部リソースや別の業者に引き継いだ結果、戦略の意図が正しく伝わらず、現場が動かないというケースがあります。戦略を立案した人と実装を担当する人が異なると、コミュニケーションコストが発生し、戦略の細部が失われてしまうことがあります。

フラクショナルCMOの成功は、戦略だけでなくMA/SFA設定から専用ツール開発まで「動くもの」を実装・納品することで初めて実現します。戦略のみで終わるコンサルではなく、MA/SFA設定や専用ツール開発まで一気通貫で対応できるフラクショナルCMOの需要が高まっていると言われています。

実装まで含むフラクショナルCMOを選ぶことで、戦略と実装の乖離を防ぎ、「動くもの」を確実に納品してもらえます。MA/SFA設定、スコアリング設計、メール配信シナリオ、専用ツール開発など、戦略を実現するための具体的な実装物が納品されることで、社内メンバーはそれを運用するだけで成果を出すことができます。

まとめ|フラクショナルCMOは実装まで含む支援を選ぶ

フラクショナルCMOの成功は、戦略だけでなくMA/SFA設定から専用ツール開発まで「動くもの」を実装・納品することで初めて実現します。

フラクショナルCMOは戦略・助言だけでも十分と考え、実装は内部や別の業者に任せてしまうことは、避けるべき失敗パターンです。結果的に戦略と実装が乖離し、現場が動かず成果が出ないという状況に陥ります。戦略のみで終わるコンサルではなく、実装まで一気通貫で対応できるフラクショナルCMOを選定してください。

この記事で提供した比較表(フラクショナルCMO vs フルタイムCMO vs コンサル vs 代理店)と導入判断チェックリストを活用し、自社に最適な支援形態を判断してください。フラクショナルCMOが向いている企業(スタートアップ、中小企業、MA/SFA導入済みだが活用できていない企業)に該当する場合は、実装まで含むフラクショナルCMOを選定し、6〜9ヶ月程度の契約期間で成果を試すことを推奨します。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1フラクショナルCMOとフルタイムCMOの違いは何ですか?

A1フラクショナルCMOは、時間やプロジェクトベースで複数の企業を支援するパートタイム・契約型のCMOです。契約期間は一般的に6〜9ヶ月程度の短期契約で、フルタイムCMOの長期専属と異なります。コストはフルタイムの1/3〜1/2程度と言われており、コスト抑制と専門性確保の両立が可能です。

Q2フラクショナルCMOとコンサルの違いは何ですか?

A2コンサルは戦略提案中心で実装が限定的ですが、フラクショナルCMOは戦略立案から実装・実行まで一気通貫で担います。MA/SFA設定や専用ツール開発まで対応できるフラクショナルCMOであれば、戦略と実装の乖離が少なく、成果につながりやすくなります。

Q3フラクショナルCMOはどんな企業に向いていますか?

A3スタートアップ(シリーズA〜C)、中小企業(従業員50-300名)、MA/SFA導入済みだが活用できていない企業に向いています。マーケティング体制構築期や成長期にフラクショナルCMOを活用し、6〜9ヶ月程度の契約期間で成果を出した後、内製化へ移行するケースも増えています。

Q4フラクショナルCMOのデメリットは何ですか?

A4週数日の断片的投入のため、規模の大きいキャンペーン施策では不向きです。小規模〜中規模の施策に適しています。また、職務定義・情報共有・KPI整備が不十分だと成果が出にくいため、仕組み整備が重要です。

Q5フラクショナルCMOを選ぶ際の重要なポイントは何ですか?

A5戦略・助言だけで終わるのではなく、MA/SFA設定から専用ツール開発まで「動くもの」を実装・納品できるフラクショナルCMOを選ぶことが重要です。戦略と実装を別の業者に任せると、両者の乖離が生じて成果が出にくくなります。実装まで一気通貫で対応できるパートナーを選定してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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