フォーム最適化|離脱率76.9%を改善し商談化まで設計する方法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/149分で読めます

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

フォーム最適化でCV率向上だけでなく商談化まで成果を出すには

フォーム最適化とは何か。BtoB企業のフォーム最適化は、EFO施策によるCV率向上だけでなく、MA/SFA連携によるリード活用とインサイドセールスへの引き渡し設計まで含めて実装することで、商談化という成果につながります。

BtoBフォーム入力経験者の76.9%が途中離脱した経験があるという調査結果があります(2025年、Cone調査N=130。民間調査のため、業界全体の統計ではない点に注意)。一般的なWebフォームの離脱率は70%以上とされており、BtoB領域では特に高い傾向がみられます。

「フォーム改善でCV数は増えたが、その後のリード活用がうまくいっていない」「マーケティング部門と営業部門でデータが分断されている」といった課題を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事で分かること

  • EFO(入力フォーム最適化)の基本と、フォーム離脱を引き起こす主な原因
  • BtoB向けEFO施策の主要ポイントと、具体的な改善手法
  • フォーム獲得後のMA/SFA連携によるリード活用とインサイドセールスへの引き渡し設計
  • EFO施策とMA/SFA連携の両面からチェックできる実践リスト

EFO(入力フォーム最適化)の基本とフォーム離脱の原因

EFOとは、Entry Form Optimizationの略で、入力フォームを最適化し、離脱を防ぎCVR(コンバージョン率)を向上させる施策を指します。BtoB企業において、問い合わせフォームや資料請求フォームの離脱を減らすことは、リード獲得数に直結する重要な課題です。

2025年の調査によると、フォーム離脱の主な原因は以下の通りです。

離脱原因 割合
入力項目が多すぎる 62.9%
必須項目が多い 50.8%
個人情報の入力に抵抗がある 46.8%

フォーム離脱率とは、フォームに到達したユーザーのうち、入力を完了せずに離脱した割合を指します。この数値を改善することがEFO施策の目標となります。

BtoBフォームに特有の離脱パターン

BtoBフォームでは、BtoCと比較して追加で聞きたい情報が多くなりがちです。会社名、部署名、役職、従業員規模、業種、導入検討時期など、マーケティングや営業活動に必要な情報を取得しようとするあまり、項目数が増加し、離脱率が上昇するケースが少なくありません。

また、BtoBでは「会社のメールアドレス」を求めることが一般的ですが、フリーメールで済ませたいユーザーにとってはハードルになることもあります。

BtoB向けEFO施策の主要ポイント

BtoB企業がEFO施策を実施する際には、項目削減、UI改善、入力補助など複数の観点から取り組むことが重要です。フォーム項目を1つ減らすごとに完了率が約2%改善するというデータがあります(ただし調査年は不明のため、あくまで参考値として捉えてください)。

【比較表】BtoB向けEFO施策一覧表

カテゴリ 施策 概要
項目削減 必須項目の精査 本当に必要な項目だけに絞り、任意項目は削除または後から取得
項目削減 段階的情報取得 初回は最小限、興味度が高まった段階で追加情報を取得
UI改善 ステップフォーム化 項目を複数ページに分割し、心理的ハードルを軽減
UI改善 進捗バーの表示 入力完了までの残り項目数を可視化
UI改善 モバイル最適化 スマートフォンでも入力しやすいUI設計
入力補助 プレースホルダーの活用 入力例を表示し、入力形式を明確化
入力補助 リアルタイムエラー表示 送信前にエラーを表示し、修正のストレスを軽減
入力補助 郵便番号からの住所自動入力 入力の手間を削減
信頼性向上 プライバシーポリシーの明示 個人情報の取り扱いを明確にし、不安を解消
信頼性向上 SSL対応の明示 セキュリティ対策を視覚的に伝える

必須項目の絞り込みと段階的入力設計

必須項目は、リード獲得時点で本当に必要な情報だけに絞ることが基本です。たとえば、初回の問い合わせ時点では「氏名」「会社名」「メールアドレス」「問い合わせ内容」程度に抑え、従業員規模や導入検討時期などはフォローアップの過程で取得する設計も有効です。

ステップフォームとは、入力項目を複数ページに分割し、段階的に入力させるフォーム形式を指します。一度に多くの項目を見せると離脱につながりやすいため、2〜3ステップに分けることで心理的なハードルを下げる効果が期待できます。

EFO成功事例と改善効果の実態

EFO施策を実施した企業では、CVR向上の成果が報告されています。ただし、これらの数値は各企業の自己申告に基づくものであり、再現性は運用体制や既存フォームの状況により大きく異なります。

三井ダイレクト損保は、Contentsquare導入によるフォーム改善でCVR2%上昇を達成したと報告されています。また、カインズはEFO施策でCVR150%改善、ウェルクスは会員数167%増加を達成したという事例もあります(いずれも事例報告であり、調査年は不明)。

これらの事例から分かるのは、EFO施策には一定の改善効果が見込めるということです。しかし、効果の程度は業種やフォームの初期状態によって異なるため、自社の状況に合わせた施策設計が必要です。

MA/SFA連携によるリード活用とインサイドセールスへの引き渡し設計

フォーム最適化の効果を最大化するには、獲得したリードをMA(マーケティングオートメーション)やSFA(営業支援システム)と連携し、インサイドセールスへ適切に引き渡す設計が不可欠です。

よくある失敗パターンとして、フォーム改善をCV率向上だけで終わらせ、獲得したリードをMA/SFAに連携せずに放置してしまうケースがあります。 この場合、フォームは改善しても商談化につながらず、マーケティング投資の効果が限定的になってしまいます。

フォーム獲得から商談化までの流れを設計する際には、以下の観点を押さえておくことが重要です。

  1. フォーム送信データのMA/SFA自動連携: 手動でのデータ入力を排除し、リアルタイムでリード情報を反映
  2. リードスコアリングの設計: フォーム入力内容やその後の行動に基づき、購買意欲を数値化
  3. 引き渡し基準の明確化: スコアが一定以上になったタイミングでインサイドセールスへアラート
  4. 営業・マーケ間のフィードバックループ: 引き渡し後の商談結果をマーケティング側にフィードバック

【チェックリスト】EFO+MA/SFA連携チェックリスト

  • フォームの必須項目を5項目以下に絞り込んでいる
  • 入力例(プレースホルダー)を全項目に設定している
  • リアルタイムエラー表示を実装している
  • モバイルでの入力しやすさを確認している
  • プライバシーポリシーをフォーム近くに明示している
  • フォーム送信データがMAに自動連携される設定になっている
  • フォーム送信データがSFA/CRMにも自動連携される設定になっている
  • リードスコアリングのルールを定義している
  • フォーム入力項目ごとのスコア配点を設定している
  • フォーム入力後の行動(資料DL、ページ閲覧)もスコアリング対象にしている
  • インサイドセールスへの引き渡し基準(スコア閾値)を明確にしている
  • 引き渡し時のアラート通知を設定している
  • 引き渡し後のフォローアップ期限を設定している
  • 商談結果をマーケティング側にフィードバックする仕組みがある
  • フォームのCVRを定期的に計測している
  • リードから商談への転換率を定期的に計測している
  • フォーム離脱率を分析し、改善施策を検討している
  • A/Bテストでフォーム改善効果を検証している

リードスコアリングと引き渡し基準の設計

フォーム入力だけでなく、その後の行動(資料ダウンロード、特定ページの閲覧、メール開封など)を含めたスコアリング設計が効果的です。

たとえば、以下のようなスコア配点の考え方があります。

  • フォーム入力内容: 役職が決裁者層であれば加点、従業員規模がターゲットレンジであれば加点
  • 行動スコア: 料金ページ閲覧で加点、事例ページ複数回閲覧で加点、資料ダウンロードで加点
  • 減点要素: 一定期間アクションがない場合は減点

引き渡し基準は、「スコアが一定以上」かつ「直近で特定のアクションがある」といった複合条件で設定することが一般的です。基準が曖昧だと、まだ検討段階の浅いリードが営業に渡されてしまい、営業効率が低下する原因になります。

まとめ|フォーム最適化から商談化まで一気通貫で設計する

BtoB企業がフォーム最適化に取り組む際には、EFO施策によるCV率向上だけでなく、獲得したリードをどのように活用し、商談化につなげるかまでを一気通貫で設計することが重要です。

本記事で紹介したEFO施策を実施することで、フォーム離脱率の改善が期待できます。しかし、それだけでは不十分です。MA/SFAとの連携設計、リードスコアリングの仕組み、インサイドセールスへの引き渡し基準の明確化まで含めて実装することで、はじめて商談化という成果につながります。

まずは本記事のチェックリストを活用し、自社のフォーム最適化とMA/SFA連携の現状を確認してみてください。改善すべきポイントが明確になれば、優先順位をつけて施策を進めることができます。

BtoB企業のフォーム最適化は、EFO施策によるCV率向上だけでなく、MA/SFA連携によるリード活用とインサイドセールスへの引き渡し設計まで含めて実装することで、商談化という成果につながります。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

この記事の内容を自社で実践したい方へ

リード獲得〜商談化の課題を診断し、設計から実装まで支援します。
戦略だけで終わらず、作って納品。まずは30分の無料相談から。

よくある質問

Q1フォームの離脱率はどのくらいが一般的ですか?

A1一般的なWebフォームの離脱率は70%以上とされています。BtoB特化では76.9%が途中離脱した経験があるという2025年の調査結果があります(Cone調査N=130)。ただし、この数値は民間調査に基づくものであり、業界全体の統計ではない点に留意してください。

Q2フォーム項目を減らすとどれくらいCV率が上がりますか?

A2フォーム項目を1つ減らすごとに完了率が約2%改善するというデータがあります。ただし、これは調査年が不明の参考値であり、業種や既存フォームの設計状況によって効果は大きく異なります。自社でA/Bテストを実施して効果を検証することをおすすめします。

Q3フォーム離脱の主な原因は何ですか?

A32025年の調査によると、フォーム離脱の主な原因は「入力項目が多すぎる」(62.9%)、「必須項目が多い」(50.8%)、「個人情報の入力に抵抗がある」(46.8%)が上位に挙げられています。これらの原因に対応するEFO施策を優先的に実施することが効果的です。

Q4EFO施策でどのくらいの改善が期待できますか?

A4事例ではCVR150%改善(カインズ)、会員数167%増加(ウェルクス)、CVR2%上昇(三井ダイレクト損保)などが報告されています。ただし、これらは各企業の自己申告ベースの数値であり、効果は業種・既存フォームの状態・運用体制によって大きく異なります。参考程度にとどめ、自社での効果検証を行うことが重要です。

B

B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

「B2Bデジタルプロダクト実践ガイド」は、デシセンス株式会社が運営する情報メディアです。B2Bデジタルプロダクト企業のマーケティング・営業・カスタマーサクセス・開発・経営に関する実践的な情報を、SaaS、AIプロダクト、ITサービス企業の実務担当者に向けて分かりやすく解説しています。