SNSコンサルとは?サービス内容・費用相場・選び方のポイントを解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/21

SNSコンサルとは何か

SNS運用を始めたものの、「投稿しても反応が薄い」「フォロワーが増えない」「どのプラットフォームに注力すべきか分からない」といった課題を抱えているB2B企業は少なくありません。こうした課題を解決する専門家として、**SNSコンサル(SNSコンサルティング)**の活用が注目されています。

この記事では、SNSコンサルの定義やSNS運用代行との違い、サービス内容、費用相場、選び方のポイントを詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • SNSコンサルは戦略立案・分析が中心、運用代行は実務代行が中心という違いがある
  • サービス内容は戦略立案、分析・レポーティング、施策実行支援の3つが主軸
  • 費用相場は月額3万円〜100万円と幅広く、業務範囲により大きく変動
  • 選定時は同業界での実績、B2B特有の課題への理解、予算に応じたサービス範囲を確認
  • 明確な定義も資格もないため、実績と過去の成功事例を重視すべき

(1) SNSコンサルの定義

SNSコンサルとは、企業のSNSアカウント運用における戦略立案、分析、改善提案など、目的達成に貢献する専門家によるマーケティング活動のサポートを指します。

主な役割:

  • 戦略立案: 目標設定、ターゲット選定、コンテンツ方針の策定
  • 分析・改善: KPI設計、効果測定、データに基づく改善提案
  • 施策設計: キャンペーン企画、インフルエンサー連携の設計

実務(投稿作成・投稿・コメント返信等)は基本的にクライアント側または運用代行会社が担当し、SNSコンサルは「戦略・分析・アドバイス」を提供する役割が中心です。

(2) SNSコンサルが必要とされる背景

SNSコンサルが必要とされる背景には、SNSマーケティングの複雑化があります。

2024年現在のSNS環境:

  • プラットフォームの多様化: Instagram、X(旧Twitter)、LinkedIn、TikTok等、選択肢が増加
  • アルゴリズムの変化: 2024年4月のInstagramアルゴリズム変更で、リール活用が重要に
  • B2B企業の参入増加: リード獲得・ブランディング目的でSNS活用する企業が増加
  • 効果測定の難しさ: SNS運用の成果を定量的に測定し、改善する専門知識が必要

こうした環境の中で、専門家による戦略・分析サポートの需要が高まっています。

SNSコンサルとSNS運用代行の違い

SNSコンサルとSNS運用代行は、サービス範囲と業務内容が大きく異なります。

(1) サービス範囲の違い(戦略 vs 実務)

SNSコンサル:

  • 戦略・分析が中心: 「何をすべきか」を設計・アドバイス
  • クライアント側が実務を担当(または運用代行会社と連携)
  • 定期的なレポート・改善提案がメイン

SNS運用代行:

  • 実務が中心: 「実際に手を動かす」作業を代行
  • 投稿作成、投稿、コメント返信、広告運用などを担当
  • クライアント側は承認・確認のみ

(2) 業務内容の違い

SNSコンサルの業務内容:

  • 目標設定・KPI設計
  • ターゲット分析・ペルソナ設定
  • コンテンツ方針の策定
  • 効果測定・レポート作成
  • 改善提案・戦略見直し
  • キャンペーン企画・インフルエンサー連携設計

SNS運用代行の業務内容:

  • 投稿コンテンツの作成(テキスト・画像・動画)
  • SNSアカウントへの投稿
  • コメント・DM返信
  • ハッシュタグ選定
  • 広告運用(予算管理・クリエイティブ作成)
  • レポート作成(運用実績の報告)

(3) 費用の違い

SNSコンサル:

  • 月額10〜50万円が一般的(戦略立案・分析のみ)
  • 高度な分析・複数プラットフォーム対応で月額50〜100万円

SNS運用代行:

  • 月額3〜20万円(基本的な投稿代行)
  • 月額20〜50万円(広告運用・複数プラットフォーム対応込み)

両方を組み合わせる場合:

  • 月額30〜100万円(戦略立案 + 実務代行)

SNSコンサルのサービス内容

SNSコンサルのサービス内容は、大きく3つに分類されます。

(1) 戦略立案(目標設定・KPI設計)

目標設定:

  • SNS運用の目的を明確にする(認知拡大・リード獲得・ブランディング等)
  • B2B企業の場合、「月間リード獲得30件」「Webサイト流入月間3,000件」等の具体的な数値目標を設定

KPI設計:

  • フォロワー数、エンゲージメント率、ウェブサイト流入数、CV数などの指標を設定
  • プラットフォーム別の目標を設計(例: LinkedInはリード獲得、Instagramはブランド認知)

ターゲット・ペルソナ設定:

  • ターゲット層の明確化(業界、役職、課題等)
  • コンテンツ方針の策定(どんな情報を発信すべきか)

(2) 分析・レポーティング(効果測定・改善提案)

効果測定:

  • 投稿ごとのエンゲージメント率、リーチ数、クリック率を分析
  • フォロワーの属性分析(年齢、性別、地域、興味関心)
  • ウェブサイト流入数、CV数の測定

改善提案:

  • データに基づく改善策の提示(投稿時間、コンテンツ形式、ハッシュタグ等)
  • A/Bテストの設計・実施
  • 競合アカウントの分析と差別化提案

レポート作成:

  • 月次・四半期レポートの作成
  • 経営層向けサマリーレポート

(3) 施策実行支援(キャンペーン企画・インフルエンサー連携)

キャンペーン企画:

  • ハッシュタグキャンペーン、プレゼント企画等の設計
  • キャンペーン効果の測定・分析

インフルエンサーマーケティング:

  • 自社に適したインフルエンサーの選定
  • インフルエンサーとの連携設計・効果測定

広告運用戦略:

  • SNS広告(Instagram広告、X広告、LinkedIn広告等)の戦略設計
  • クリエイティブの方向性提案

SNSコンサルの費用相場

(1) 業務範囲別の費用相場(月額3万円〜100万円)

SNSコンサルの費用は、業務範囲により大きく変動します。

戦略立案のみ(月額10〜30万円):

  • 初期戦略設計(目標・KPI・ターゲット設定)
  • 月次レポート・改善提案
  • 四半期ごとの戦略見直し

戦略立案 + 分析・レポーティング(月額30〜50万円):

  • 上記に加え、詳細な分析・競合調査
  • A/Bテスト設計・実施
  • 複数プラットフォーム対応

戦略立案 + 実務支援(月額50〜100万円):

  • 上記に加え、コンテンツ制作アドバイス
  • キャンペーン企画・実行支援
  • インフルエンサー連携・広告運用戦略

スポット契約(初回のみ):

  • 初期戦略設計のみ: 10〜50万円
  • SNS診断・改善提案: 5〜20万円

(2) 個人・中小企業・大手企業の費用比較

個人フリーランス:

  • 月額3〜20万円
  • 戦略立案・アドバイスが中心
  • 小規模案件向け

中小企業のSNSコンサル会社:

  • 月額20〜50万円
  • 戦略立案 + 分析・レポーティング
  • 中規模案件向け

大手企業のSNSコンサル会社:

  • 月額50〜100万円以上
  • 包括的なサポート(戦略・分析・実務支援)
  • 大規模案件・複数プラットフォーム対応

(3) 費用対効果の考え方

SNSコンサルの費用対効果は、以下の観点で評価します。

評価基準:

  • リード獲得コスト: SNS経由のリード1件あたりのコスト
  • ウェブサイト流入: SNS経由のサイト流入数の増加
  • CV数: 資料請求・問い合わせ数の増加
  • ブランド認知: フォロワー数・エンゲージメント率の向上

目安:

  • 月額30万円のコンサル費用で、月間リード30件獲得なら、リード1件あたり1万円
  • 既存のリスティング広告のリード獲得コスト(1件あたり3〜5万円)と比較して評価

SNSコンサル会社の選び方

(1) 実績・事例の確認(同業界・類似商品での成功事例)

SNSコンサル会社を選ぶ際、最も重要なのは実績の確認です。

確認すべきポイント:

  • 同業界での成功事例: B2B SaaS、製造業、人材サービス等、自社と同じ業界での実績
  • 類似商品での成功事例: 高単価商品、複雑な商品等、自社商品と似た特性での実績
  • 成果の具体性: 「フォロワー3倍」だけでなく、「リード獲得月間50件」等のビジネス成果

注意点:

  • 実績がない、または公開していないコンサル会社は避けるべき
  • BtoC事例のみの会社は、BtoB企業には不向きな可能性がある

(2) 業界知識・専門性(B2B特有の課題への理解)

B2B企業のSNS運用には、BtoCとは異なる課題があります。

B2B特有の課題:

  • ターゲットが狭い: 特定の業界・役職に絞られる
  • 購買サイクルが長い: 認知から契約まで数ヶ月〜1年
  • 複数の意思決定者: 担当者・上司・経営層など複数の関与者
  • 専門性の高いコンテンツ: 業界用語や専門知識が必要

確認すべきポイント:

  • B2B企業での実績があるか
  • LinkedInなどB2B向けプラットフォームに精通しているか
  • リード獲得・育成(ナーチャリング)の知見があるか

(3) 予算に応じたサービス範囲の選択

予算に応じて、適切なサービス範囲を選択することが重要です。

予算別の選択肢:

月額10万円以下:

  • 個人フリーランスによるスポットコンサル
  • 初期戦略設計のみ
  • その後は内製で運用

月額10〜30万円:

  • 戦略立案 + 月次レポート
  • 1〜2プラットフォーム対応
  • 改善提案のみ(実務は内製)

月額30〜50万円:

  • 戦略立案 + 詳細分析・レポーティング
  • 複数プラットフォーム対応
  • キャンペーン企画支援

月額50万円以上:

  • 包括的なサポート(戦略・分析・実務支援)
  • 運用代行との連携
  • インフルエンサーマーケティング・広告運用戦略

まとめ:SNSコンサルを依頼すべき企業・シーン

SNSコンサルは、戦略立案・分析・改善提案を専門家に任せることで、SNS運用の成果を最大化する手段です。運用代行とは役割が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。

SNSコンサルを依頼すべき企業:

  • SNS運用の戦略が不明確で、何をすべきか分からない企業
  • 投稿しているが成果が出ず、改善方法が分からない企業
  • 月間予算10万円以上を確保でき、専門家の知見を活用したい企業
  • B2B特有の課題(狭いターゲット、長い購買サイクル)に対応したい企業

次のアクション:

  • SNS運用の目的を明確にする(認知拡大・リード獲得・ブランディング等)
  • 予算を設定する(月額10万円〜100万円の範囲で検討)
  • 同業界での実績があるコンサル会社を3〜5社リストアップ
  • 実績・費用・サービス範囲を比較し、自社に合った会社を選定
  • スポット契約でまず試し、効果を確認してから継続判断

SNSコンサルは、明確な定義も資格もないため、選定には慎重さが必要です。実績と過去の成功事例を重視し、自社の目的・予算に合ったパートナーを見つけましょう。

※この記事は2024年12月時点の情報です。費用相場やサービス内容は変動する可能性があるため、最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1SNSコンサルとSNS運用代行はどう使い分けるべきですか?

A1戦略立案や分析が必要ならSNSコンサル、日々の投稿や返信など実務を任せたいならSNS運用代行が適しています。両方を組み合わせることも可能です(月額30〜100万円)。

Q2SNSコンサルの料金相場はどのくらいですか?

A2業務範囲により月額3万円〜100万円と幅広く変動します。戦略立案のみなら月額10-30万円、分析・レポーティング込みなら月額30-50万円、実務支援込みなら月額50-100万円が目安です。

Q3個人フリーランスと企業、どちらに依頼すべきですか?

A3小規模案件・低予算(月額3-20万円)なら個人フリーランス、大規模案件・組織的対応が必要(月額30万円〜)なら企業が適しています。実績と過去の成功事例を確認して選定してください。

Q4SNSコンサルタントに必要な資格はありますか?

A4特に必須の資格はありません。実績、過去の成功事例、業界知識(特にB2B企業での経験)を重視して選定すべきです。同業界での成果が確認できるかが重要です。

Q5B2B企業がSNSコンサルを選ぶ際の注意点は?

A5BtoC事例のみの会社は避け、B2B特有の課題(狭いターゲット、長い購買サイクル、複雑な意思決定)への理解があるか確認してください。LinkedInなどB2B向けプラットフォームの知見も重要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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