SNSコンサルとは?サービス内容・選び方・費用相場を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/19

BtoB企業においてSNSコンサルが注目される背景

「SNSでの発信を強化したいが、社内にノウハウがない」「投稿しても反応が少なく、効果が見えない」——こうした悩みを抱えるBtoB企業の担当者は少なくありません。

SNSコンサルとは、企業のSNSアカウント運用における戦略立案や分析、改善提案などを行う専門家またはサービスです。2024年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆2,038億円(前年比113%)に達し、2029年には2兆1,313億円に拡大する見通しです(サイバー・バズ/デジタルインファクト調査)。

この記事では、SNSコンサルの基礎知識、費用相場、選び方を解説します。

※この記事は2024年11月時点の情報です。市場データや費用相場は変化するため、最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。

この記事のポイント:

  • SNSコンサルは戦略立案・分析が中心、運用代行は実務作業が中心
  • 費用相場はフリーランス月3-5万円、企業月10-25万円、フルサービス月40-100万円
  • BtoB企業はLinkedIn・X(Twitter)重視、リード獲得・採用ブランディングが主な目的
  • 目的設定・対応プラットフォーム・実績を基準に選定
  • 内製化支援の有無も選定ポイント

1. BtoB企業においてSNSコンサルが注目される背景

(1) SNSマーケティング市場の成長(2024年1.2兆円→2029年2.1兆円)

SNSマーケティング市場は急速に成長しています。

市場規模の推移:

  • 2024年:1兆2,038億円(前年比113%)
  • 2029年予測:2兆1,313億円

成長要因:

  • AIを活用した広告配信の最適化
  • クリエイティブフォーマットの進化
  • Eコマースとの連携強化
  • 企業のSNS活用率の向上(36.7%、総務省調査)

SNSアカウント運用支援市場:

  • 2024年:283億円(全体の2.4%)
  • 企業のSNS運用代行・コンサルティングへのニーズが増加

SNS市場の成長に伴い、SNSコンサルティングサービスの需要も拡大しています。

(2) BtoB企業特有のSNS活用課題(リソース不足・ノウハウ不足)

BtoB企業がSNS運用で直面する課題は以下の通りです:

リソース不足:

  • 専任担当者を置けない
  • 他業務と兼務で時間が取れない
  • 継続的な投稿が難しい

ノウハウ不足:

  • どのプラットフォームを使えばよいか分からない
  • 何を投稿すれば良いか分からない
  • 効果測定の方法が分からない

BtoB特有の課題:

  • BtoCのようなバズ狙いではなく、専門性の発信が求められる
  • LinkedInやX(Twitter)など、BtoB向けプラットフォームの活用ノウハウが必要
  • リード獲得・採用ブランディング・ソートリーダーシップ確立など、目的が多様

これらの課題を解決するために、外部のSNSコンサルを活用する企業が増えています。

2. SNSコンサルの基礎知識(定義・運用代行との違い)

(1) SNSコンサルとは何か

SNSコンサルとは、企業のSNSアカウント運用における戦略立案や分析、改善提案などを行う専門家またはサービスです。

SNSコンサルの役割:

  • SNS運用の戦略設計
  • ターゲット設定・ペルソナ設計
  • 投稿企画・コンテンツ戦略
  • 効果測定・分析レポート
  • トレンド調査・競合分析
  • 社内チームへの助言・教育

SNSコンサルは、企業のSNS運用を成功に導くための「参謀」的な役割を果たします。

(2) SNS運用代行との違い(戦略立案 vs 実務作業)

SNSコンサルとSNS運用代行は、以下のように役割が異なります:

項目 SNSコンサル SNS運用代行
主な役割 戦略立案・分析・改善提案 日々の投稿作業・管理
業務内容 戦略設計、効果測定、レポート作成、助言 投稿作成、画像編集、投稿スケジュール管理、コメント返信
関与の仕方 定期的なミーティング・レポート提出 継続的な実務作業
費用相場 月3-25万円程度 月10-100万円程度(投稿頻度により変動)

選び方の基準:

  • 戦略が必要なら「SNSコンサル」
  • 実務が必要なら「SNS運用代行」
  • 両方必要なら「フルサービス型」(コンサル+運用代行)

(3) SNSコンサルの主なサービス内容

SNSコンサルの主なサービス内容は以下の通りです:

戦略設計:

  • 目的設定(認知拡大・ファンづくり・コミュニティ醸成等)
  • ターゲット設定・ペルソナ設計
  • プラットフォーム選定(LinkedIn・X・Instagram・YouTube等)
  • KPI設定(フォロワー数・エンゲージメント率・リード獲得数等)

投稿企画:

  • コンテンツカレンダー作成
  • 投稿テーマ・ネタ出し
  • トーン&マナー設計

効果測定・分析:

  • 定期レポート作成(月次・週次)
  • インサイト分析(リーチ・エンゲージメント・クリック数等)
  • 競合分析・ベンチマーク

助言・教育:

  • 社内チームへの定期ミーティング
  • トレンド情報の共有
  • アルゴリズム変更への対応策提案

内製化支援:

  • 運用マニュアル作成
  • 社内研修・ワークショップ
  • ツール導入支援

サービス内容は会社により異なるため、契約前に詳細を確認することが重要です。

3. SNSコンサルのメリット・デメリット

(1) メリット:専門ノウハウの活用・客観的な分析・最新トレンド対応

SNSコンサルを活用するメリットは以下の通りです:

専門ノウハウの活用:

  • プラットフォーム別の最適な運用方法を知っている
  • 成功・失敗事例に基づいた実践的なアドバイス
  • 短期間で成果を出すためのノウハウ

客観的な分析:

  • 社内の常識にとらわれない外部視点
  • データに基づいた改善提案
  • 競合との比較・ベンチマーク

最新トレンド対応:

  • アルゴリズム変更への迅速な対応
  • 新機能の活用提案
  • 業界トレンドのキャッチアップ

リソース不足の解消:

  • 専任担当者を置かなくても運用できる
  • 社内リソースを他業務に集中できる

(2) デメリット:費用発生・社内ノウハウ蓄積の遅れ・コミュニケーションコスト

SNSコンサルを活用するデメリットは以下の通りです:

費用発生:

  • 月額数万円〜数十万円のコストがかかる
  • 成果が出るまで時間がかかる場合もある

社内ノウハウ蓄積の遅れ:

  • 外部に依存すると、社内にノウハウが残りにくい
  • 契約終了後、自社で運用できないリスク

コミュニケーションコスト:

  • 定期的なミーティング・レポート確認の時間が必要
  • 期待と実際のサービスにギャップが生じる可能性

ブランドイメージのリスク:

  • 自社の文化・価値観を理解していないコンサルタントだと、投稿内容がずれる可能性
  • 炎上リスクへの対応が遅れる場合も

デメリットを最小化するには、内製化支援プランのあるコンサルを選ぶ、定期的なコミュニケーションを密に取ることが重要です。

4. SNSコンサルの費用相場とサービスタイプ

(1) フリーランス vs 企業(月3-5万円 vs 月10-25万円)

SNSコンサルの費用相場は、依頼先により異なります:

フリーランスのSNSコンサル:

  • 費用相場:月3-5万円程度
  • サービス内容:戦略立案、定期レポート、月1-2回のミーティング
  • メリット:低コスト、柔軟な対応
  • デメリット:属人的、対応範囲が限定的

企業(代理店・専門会社)のSNSコンサル:

  • 費用相場:月10-25万円程度
  • サービス内容:戦略立案、詳細レポート、定期ミーティング、チーム対応
  • メリット:組織的なサポート、幅広い対応
  • デメリット:コストが高い

選び方の基準:

  • 予算が限られているなら「フリーランス」
  • 組織的なサポートが必要なら「企業」

(2) 投稿特化型 vs フルサービス型(月10-40万円 vs 月40-100万円)

サービスタイプによっても費用は異なります:

投稿特化型(コンサル+投稿代行):

  • 費用相場:月10-40万円程度
  • サービス内容:戦略立案、投稿作成・代行、月次レポート
  • 向いている企業:投稿作業を外部委託したい企業

フルサービス型(コンサル+運用代行+広告運用):

  • 費用相場:月40-100万円以上
  • サービス内容:戦略立案、投稿代行、広告運用、詳細分析、コミュニティ管理
  • 向いている企業:SNS運用を全面的に外部委託したい企業

※Web幹事の調査によると、SNSマーケティング会社の平均費用は月額38.5万円(中央値36万円)です。

(3) 費用対効果の考え方

SNSコンサルの費用対効果を考える際のポイント:

短期的な成果:

  • フォロワー数の増加
  • エンゲージメント率の向上
  • Webサイト流入数の増加

中長期的な成果:

  • リード獲得数の増加
  • ブランド認知度の向上
  • 採用応募数の増加

費用対効果の目安:

  • 月額10万円のコンサル費用で、月間10件のリード獲得(リード単価1万円)
  • 月額20万円のコンサル費用で、採用応募数が月5件増加

成果が出るまで3-6ヶ月かかる場合もあるため、短期的な成果を求めず、中長期的な視点で評価することが重要です。

5. SNSコンサル会社の選び方(比較軸・チェック項目)

(1) 目的設定(認知拡大・ファンづくり・コミュニティ醸成)

SNSコンサルを選ぶ前に、自社の目的を明確にします:

目的の3分類:

  1. 認知拡大: ブランド認知度を高める、潜在顧客にリーチする
  2. ファンづくり: 既存顧客との関係を深める、エンゲージメントを高める
  3. コミュニティ醸成: ユーザー同士の交流を促進する、ブランドコミュニティを形成する

BtoB企業の主な目的:

  • リード獲得
  • 採用ブランディング
  • ソートリーダーシップ確立(業界の専門家としての地位確立)
  • 既存顧客との関係強化

目的により、選ぶべきプラットフォームやコンサルの専門性が異なります。

(2) 対応プラットフォーム(LinkedIn・X・YouTube等BtoB向け)

BtoB企業では、プラットフォームの選定が重要です:

BtoB向けプラットフォーム:

  • LinkedIn: BtoB企業に最適。意思決定者(経営層・部門長)にリーチできる
  • X(Twitter): リアルタイム性の高い情報発信、業界ニュースの共有
  • YouTube: 製品デモ、ウェビナーアーカイブ、解説動画
  • Facebook: 幅広い年齢層。イベント告知、コミュニティ形成

BtoC向けが中心のプラットフォーム:

  • Instagram、TikTok(BtoB企業には向かない場合が多い)

初めてSNSコンサルを依頼する場合は、幅広いプラットフォームに対応できる会社を選ぶのが安全です。

(3) 実績・サポート体制・契約形態の確認

SNSコンサル会社を選ぶ際は、以下をチェックします:

実績:

  • 同業種・同規模企業での実績
  • 具体的な成果(フォロワー数増加率、エンゲージメント率、リード獲得数等)
  • 事例の公開有無

サポート体制:

  • 担当者の専門性(プラットフォーム別の知識、業界理解)
  • レスポンスの速さ(緊急時の対応)
  • 定期ミーティングの頻度(週次・月次)

契約形態:

  • 最低契約期間(3-6ヶ月が一般的)
  • 契約更新条件
  • 解約条件

複数社を比較検討し、見積もりと提案内容を確認することが重要です。

(4) 内製化支援の有無

将来的に自社で運用したい場合は、内製化支援プランのあるコンサルを選びます:

内製化支援の内容:

  • 運用マニュアル作成
  • 社内研修・ワークショップ
  • ツール導入支援(予約投稿ツール、分析ツール等)
  • 定期的なQA対応

内製化支援のメリット:

  • コンサル契約終了後も自社で運用できる
  • 社内にノウハウが蓄積される
  • 長期的なコスト削減

2024年以降、内製化支援のニーズが増加しており、多くのコンサル会社が内製化支援プランを提供しています。

6. まとめ:目的別おすすめのコンサルタイプ

SNSコンサルは、BtoB企業のSNS運用を成功に導くための有力な選択肢です。戦略立案・分析・改善提案を通じて、効果的なSNS運用を実現できます。

ポイントの整理:

  • SNSコンサルは戦略立案・分析が中心、運用代行は実務作業が中心
  • 費用相場はフリーランス月3-5万円、企業月10-25万円、フルサービス月40-100万円
  • BtoB企業はLinkedIn・X(Twitter)重視、リード獲得・採用ブランディングが主な目的
  • 目的設定・対応プラットフォーム・実績を基準に選定
  • 内製化支援の有無も選定ポイント

目的別おすすめのコンサルタイプ:

  • 予算が限られている: フリーランスのSNSコンサル(月3-5万円)
  • 組織的なサポートが必要: 企業のSNSコンサル(月10-25万円)
  • 投稿作業も外注したい: 投稿特化型(月10-40万円)
  • 全面的に外部委託したい: フルサービス型(月40-100万円以上)
  • 将来的に内製化したい: 内製化支援プランのあるコンサル

次のアクション:

  • 自社のSNS運用の目的を明確にする
  • 予算とリソースを確認する
  • 複数社に見積もりを依頼し、提案内容を比較する
  • まずは3-6ヶ月の契約でテストし、効果を評価する
  • 中長期的な視点でSNS運用を継続する

SNSコンサルを戦略的に活用し、BtoB企業のマーケティング目標達成を目指しましょう。

よくある質問

Q1SNSコンサルと運用代行の違いは何ですか?

A1コンサルは戦略立案・分析・改善提案が中心で、運用代行は日々の投稿作業や管理が中心です。戦略が必要ならコンサル、実務が必要なら運用代行を選びます。

Q2内製と外部委託のどちらが良いですか?

A2社内にSNSノウハウがない、専任担当者を置けない場合は外部委託が有効です。将来的な内製化を目指すなら、内製化支援プランのあるコンサルを選びます。

Q3契約期間の目安はどれくらいですか?

A3一般的に3-6ヶ月が最低契約期間です。SNS運用は中長期で成果が出るため、短期契約は効果測定が難しいです。まずは6ヶ月を目安に契約し効果を評価します。

Q4BtoB企業特有のSNS戦略はありますか?

A4LinkedInやX(Twitter)を重視します。リード獲得、採用ブランディング、ソートリーダーシップ確立が主な目的です。BtoCのようなバズ狙いではなく、専門性の発信が重要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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