Search ConsoleとGoogleアナリティクスの連携方法・活用術を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/17

なぜSearch ConsoleとGoogleアナリティクスを連携すべきか

SEOとアクセス解析を担当するB2Bマーケターの多くが、「検索順位は上がっているのにコンバージョンが増えない」「どのキーワードが収益に貢献しているか分からない」といった課題を抱えています。Search ConsoleとGoogleアナリティクス(GA4)を連携することで、検索流入からサイト内行動まで一元管理・分析でき、「お宝キーワード」の発見や改善施策の優先順位付けが可能になります。

この記事では、GA4時代の連携手順から、連携後に見るべき指標、よくあるトラブルシューティングまで、実務担当者が判断に必要な情報を整理してご紹介します。

この記事のポイント:

  • Search Consoleは検索「前」のデータ、GA4はアクセス「後」のデータを分析、連携で一貫した分析が可能
  • 連携は5分程度で完了、同一Googleアカウント・編集者権限が必要
  • クエリレポートとGoogleオーガニック検索レポートで、流入キーワードとコンバージョンの関係を把握
  • Looker Studio連携により1,000以上のキーワードの2軸分析が可能
  • 数値の完全一致はないが、計測タイミング・集計方法の違いによるもので正常

両ツールの役割と違いを理解する

(1) Search Console:アクセス「前」の検索データ

Google Search Console(サーチコンソール)は、サイト訪問「前」のデータを提供するツールです。

主な機能:

  • 検索キーワードごとのクリック数・表示回数
  • クリック率(CTR)・平均掲載順位
  • インデックス状況・クローラーエラーの確認
  • サイトマップの送信・クローラー訪問の促進

用途: Search Consoleは主にSEO対策(検索エンジンで順位を上げる)に使われます。どのキーワードで検索されているか、表示回数に対してクリック率はどの程度か、掲載順位はどうかなど、「検索結果に表示される段階」のデータを分析します。

(2) Googleアナリティクス:アクセス「後」のユーザー行動

Google Analytics(GA4)は、サイト訪問「後」のデータを提供するツールです。

主な機能:

  • ユーザー数・セッション数・エンゲージメント率
  • コンバージョン数・コンバージョン率
  • ページビュー・滞在時間
  • ユーザーの属性(地域・デバイス等)

用途: Googleアナリティクスは主にWeb広告担当者が問い合わせや購入率を上げるために使われます。訪問後にユーザーがどのページを閲覧したか、どの経路でコンバージョンに至ったかなど、「サイト内行動」のデータを分析します。

両ツールの違い:

  • Search Console: データ分析だけでなく、サイトに対するアクション(クローラー訪問の促進、サイトマップ送信)も実行可能
  • GA4: 分析のみで、サイトへのアクションは実行できない

連携することで、検索流入からコンバージョンまでの一貫したデータ分析が可能になります。

GA4とSearch Consoleの連携手順

(1) 連携の前提条件(同一アカウント・編集者権限)

連携には以下の条件を満たす必要があります。

前提条件:

  • Search ConsoleとGA4で同じGoogleアカウントを使用している
  • GA4プロパティに「編集者」権限がある
  • Search Consoleプロパティに「オーナー」権限がある

アカウントが一致していない場合、連携できません。複数のGoogleアカウントを使用している場合は、権限の確認が必要です。

(2) 5分で完了する設定手順

連携設定は以下の手順で5分程度で完了します。

手順:

  1. GA4の管理画面にアクセス
  2. 左下の「管理」→「プロパティ」列の「Search Consoleのリンク」をクリック
  3. 「リンク」ボタンをクリック
  4. 連携したいSearch Consoleプロパティを選択
  5. 「次へ」→「送信」で連携完了

(3) レポートメニューへの表示設定

連携設定後、レポートメニューに表示する追加設定も必要です。

表示設定の手順:

  1. GA4の「管理」→「Search Consoleリンク」を確認
  2. 連携が「リンク済み」になっていることを確認
  3. 「レポート」→「ライブラリ」→「コレクションを編集」で「Search Console」を有効化

設定しないとGA4でSearch Consoleデータが確認できないため、必ず実施してください。

連携後に見るべき指標とレポート活用

(1) クエリレポートで「お宝キーワード」を発見

GA4とSearch Consoleを連携すると、流入クエリとコンバージョンの関係を把握でき、収益性の高い「お宝キーワード」を発見できます。

クエリレポートの活用:

  • 検索キーワードごとのクリック数・表示回数・クリック率・平均掲載順位を確認
  • コンバージョンに至ったキーワードを特定
  • 表示回数は多いがクリック率が低いキーワードを改善対象に

分析例:

  • 「クリック数は少ないがコンバージョン率が高いキーワード」→ SEOで順位を上げる
  • 「表示回数は多いがクリック率が低いキーワード」→ タイトル・ディスクリプションを改善
  • 「クリック数は多いがコンバージョン率が低いキーワード」→ ランディングページを改善

(2) Googleオーガニック検索レポートの活用

Googleオーガニック検索レポートでは、ランディングページごとのアクティブユーザー数やエンゲージメント率も確認可能です。

レポートの見方:

  • GA4の「レポート」→「集客」→「Googleオーガニック検索」を開く
  • ランディングページごとにアクティブユーザー数・エンゲージメント率を確認
  • Search Consoleを開かずにGA4で流入クエリを確認でき、検索データとサイト内行動データを一元管理・分析できる

(3) Looker Studio連携による2軸分析

Looker Studio(旧Data Portal)と連携することで、1,000以上のキーワードの2軸分析が可能です。

2軸分析の活用:

  • 横軸に「掲載順位」、縦軸に「クリック率」を設定し、改善優先度を可視化
  • オウンドメディアの改善箇所をひと目で特定
  • Search Consoleの標準インターフェースでは999行までしかダウンロードできないが、Looker Studio連携で制限を超えて分析可能

注意点: 大規模サイトでは「Search Analytics for Sheets」アドオンを使用すると999行制限を超えてデータをスプレッドシートに自動反映できますが、設定が必要です。

トラブルシューティングと注意点

(1) 連携できない場合の対処法

連携できない主な原因と対処法は以下の通りです。

原因と対処法:

  • 同じGoogleアカウントでない: Search ConsoleとGA4で同じアカウントを使用しているか確認
  • 編集者権限がない: GA4プロパティの「編集者」権限、Search Consoleの「オーナー」権限を確認
  • 複数のプロパティがある: 正しいプロパティを選択しているか確認

連携設定が完了しても、レポートメニューへの表示設定が別途必要である点に注意してください。

(2) クリック数が一致しない理由と許容範囲

Search ConsoleとGA4でクリック数が完全に一致しないのは正常です。

一致しない理由:

  • 計測タイミングの違い: Search ConsoleはGoogle検索結果のクリック、GA4はサイトへのアクセスを計測
  • 集計方法の違い: Search Consoleはクリック数、GA4はセッション数で集計
  • データの反映タイミングのずれ: 両ツールのデータ反映タイミングが異なる

許容範囲: 数値の差が10-20%程度生じる場合がありますが、計測方法の違いによるものです。大きな乖離がある場合のみ、GA4のトラッキングコードの設置確認やSearch Consoleのプロパティ設定を確認してください。

まとめ:連携によるデータ活用の第一歩

Search ConsoleとGA4の連携は、検索流入からコンバージョンまでの一貫したデータ分析を可能にし、SEOとコンバージョン改善の両面で効果を発揮します。

連携のメリット:

  • 検索流入データとサイト内行動データを一元管理
  • 「お宝キーワード」の発見とSEO施策の優先順位付け
  • Looker Studio連携による大規模データの2軸分析
  • GA4で完結するため、Search Consoleを開く手間が削減

次のアクション:

  • 同一Googleアカウント・編集者権限を確認する
  • 5分の連携設定を実施する
  • レポートメニューへの表示設定を忘れずに実施
  • クエリレポートで流入キーワードとコンバージョンの関係を分析
  • Looker Studio連携で大規模データの2軸分析を実施

連携は5分程度で完了しますが、データ活用による改善効果は継続的に得られます。まずは連携設定を済ませ、「お宝キーワード」の発見から始めましょう。

※この記事は2025年1月時点の情報です。Google公式ヘルプで最新の設定方法をご確認ください。

よくある質問

Q1GA4とSearch Consoleで数値が一致しないのはなぜ?

A1計測タイミングと集計方法の違いによるもので正常です。Search ConsoleはGoogle検索結果のクリックを計測し、GA4はサイトへのアクセスを計測します。また、Search Consoleはクリック数、GA4はセッション数で集計しています。数値の差が10-20%程度であれば正常範囲内です。

Q2Search Consoleのデータは何件までダウンロードできますか?

A2標準インターフェースでは999行までです。大規模サイトで制限を超えるデータを取得したい場合は、Googleスプレッドシートのアドオン「Search Analytics for Sheets」を使用することで、999行制限を超えてデータを自動反映できます。ただし、アドオンの設定が必要です。

Q3連携後、GA4でSearch Consoleデータが表示されない場合は?

A3連携設定後にレポートメニューへの表示設定が別途必要です。GA4の「管理」→「Search Consoleリンク」で連携が「リンク済み」になっていることを確認し、「レポート」→「ライブラリ」→「コレクションを編集」で「Search Console」を有効化してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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