Marketoでランディングページを作成したいけれど、どう始めればいいか分からない…
Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)を導入済み、または検討中のB2B企業のマーケティング担当者にとって、ランディングページ(LP)の作成は重要なタスクです。しかし「Marketoでどうやってランディングページを作るのか」「テンプレートの選び方は」「外部LPツールとの違いは」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、MarketoのLP作成機能の基礎から、実践的な作成手順、フォーム連携の活用方法、注意点までを解説します。
この記事のポイント:
- Marketoには「ガイド付き」と「フリーフォーム」の2つのLP編集モードがあり、基本的にはガイド付きがおすすめ
- ガイド付きLPはテンプレートで編集エリアが事前指定され、運用が簡単
- Marketoとのシームレスな連携が強み(フォームデータの自動取込、リードスコアリングへの直接反映)
- テンプレート作成にはMarketo特有のCSS構文(mktoText、変数など)の理解が必要
- レスポンシブ対応は事前設計が重要(後から対応するのは困難)
なぜMarketoでランディングページを作成するのか
マーケティングオートメーション(MA)ツールとしてMarketoを導入している場合、LP作成にもMarketoを使う選択肢があります。
MarketoでLP作成するメリット:
MAツールとのシームレスな連携
- フォームで取得したリード情報が自動的にMarketo内に蓄積
- リードスコアリング・ナーチャリングへ直接反映
- キャンペーン管理との一元化
運用効率の向上
- テンプレート化による再利用
- プログラムテンプレートでLP・メール・スマートキャンペーンを一括管理
- トークン(変数)変更で簡単にセットアップ可能
追加ツール不要
- 外部LPツールの契約・費用が不要
- ツール間のデータ連携設定が不要
デメリット・制約:
- デザインの柔軟性は外部LPツール(Unbounce、Instapageなど)に劣る場合がある
- Marketo特有のCSS構文の学習が必要
- 高度なデザインカスタマイズには制約がある
MarketoのLP作成機能の基礎知識
Marketoでランディングページを作成する前に、基本的な仕組みを理解しておきましょう。
(1) ガイド付きランディングページとは
「ガイド付き」は、テンプレートで編集エリアが事前に指定されている方式です。
特徴:
- ブロック単位で「このブロックはテキストエリア、このブロックは画像エリア」とルールが決まっている
- 運用担当者はテキスト・画像・リンクの変更のみで済む
- デザイン崩れが起きにくい
- 初心者でも操作しやすい
向いているケース:
- 複数のLPを同じフォーマットで量産したい
- 運用担当者が非エンジニアの場合
- デザインの一貫性を保ちたい
(2) フリーフォームランディングページとは
「フリーフォーム」は、ドラッグ&ドロップでコンテンツを自由に配置できる方式です。
特徴:
- コンテンツの配置を自由に変更可能
- デザインの自由度が高い
- 操作に慣れが必要
向いているケース:
- LP ごとにレイアウトを変えたい
- デザインの自由度を優先したい
- 操作に慣れた担当者が運用する
(3) どちらを選ぶべきか
基本的には「ガイド付き」で作成するのがおすすめです。
理由:
- 運用が簡単で、担当者が変わっても引き継ぎやすい
- デザイン崩れのリスクが低い
- テンプレートさえ整備すれば、LP量産が効率的
フリーフォームは、特定のキャンペーン用に特殊なレイアウトが必要な場合などに限定的に使用するのが良いでしょう。
ランディングページの作成手順(ステップバイステップ)
MarketoでのLP作成手順を解説します。
(1) テンプレートの選択・作成
ランディングページはテンプレートをベースに作成します。
テンプレートの入手方法:
- Marketoにあらかじめ用意されているテンプレートを使用
- 自社でHTML/CSSテンプレートを作成してインポート
- 既存のランディングページをテンプレート化
テンプレート作成時の注意点:
- Marketo特有のCSS構文(mktoText、変数など)を記述する必要がある
- これらの構文がないと、ガイド付きLPの「要素」や「変数」が正しく扱えない
- レスポンシブ対応にするにはテンプレート側で設計しておく必要がある
(2) ランディングページエディターでの編集
テンプレートを選択したら、ランディングページエディターで編集します。
作成場所:
- プログラムのローカルアセットとして作成
- デザインスタジオから作成
編集項目(ガイド付きの場合):
- テキストの編集(見出し、本文、ボタンテキストなど)
- 画像の差し替え
- リンクの設定
- フォームの配置
- メタ情報(タイトル、ディスクリプション)の設定
(3) テンプレート化による再利用
作成したランディングページをテンプレート化することで、再利用可能なアセットとして効率化できます。
テンプレート化のメリット:
- 同じフォーマットのLPを簡単に複製可能
- デザインの一貫性を保てる
- 新規LP作成の工数削減
フォーム連携とリード管理への活用
MarketoのLP作成機能の強みは、フォームやリード管理との連携です。
(1) フォームの設置とデータ連携
Marketoで作成したフォームをランディングページに設置することで、リード情報を自動取得できます。
連携のメリット:
- フォーム送信データが自動的にMarketoのリードデータベースに蓄積
- 外部ツールとのデータ連携設定が不要
- フォーム項目とリードフィールドのマッピングが簡単
(2) リードスコアリング・ナーチャリングへの活用
LP経由で獲得したリードは、Marketoのスコアリング・ナーチャリング機能と連携できます。
活用例:
- 特定のLPに訪問したリードにスコアを付与
- フォーム送信をトリガーにしたナーチャリングメール配信
- 商談化までのリード育成の自動化
(3) プログラムテンプレートでの一括管理
2024年時点では、プログラムテンプレートを活用することで、ランディングページ、スマートキャンペーン、メールテンプレート、スマートリスト、レポートをまとめて管理できます。
例:Webinarキャンペーンテンプレート
- 登録用LP、確認メール、リマインドメール、フォローアップメールなどを一括セットアップ
- トークン(変数)を変更するだけで、新しいWebinarキャンペーンを簡単に作成
LP作成時の注意点と効果測定
MarketoでLP作成する際の注意点と、効果測定について解説します。
(1) Marketo特有のCSS構文の理解
ガイド付きLPテンプレートを自作する場合、Marketo特有のCSS構文の理解が必要です。
主な構文:
mktoText: テキスト編集エリアを定義mktoImg: 画像編集エリアを定義- 変数: エディターで編集可能な値を定義
これらの構文を記載しないと、ガイド付きLPの「要素」や「変数」が扱えません。公式ドキュメントやサポート記事を参照しながら学習することをおすすめします。
(2) レスポンシブ対応の事前設計
レスポンシブ対応(スマートフォン・タブレット対応)は、テンプレート側で事前に設計しておく必要があります。
注意点:
- 後からレスポンシブ対応に変更するのは困難
- テンプレート作成時にレスポンシブ設計を組み込む
- モバイルデバイスでの表示確認を怠らない
(3) A/Bテストと効果測定
MarketoではLP のA/Bテストや効果測定が可能です。
測定項目の例:
- 訪問者数
- フォーム送信率(コンバージョン率)
- 直帰率
- 滞在時間
A/Bテストでは、見出し、画像、ボタンテキスト、フォーム項目数などを変えたバリエーションを用意し、どちらがより高いコンバージョンを得られるか検証できます。
まとめ:効果的なLP運用のポイント
Marketoでのランディングページ作成は、MAツールとのシームレスな連携という強みがあります。一方で、Marketo特有の構文の学習やデザインの制約という課題もあります。
効果的なLP運用のポイント:
- ガイド付きテンプレートを基本に - 運用効率とデザイン一貫性を両立
- テンプレートの事前設計を丁寧に - Marketo構文、レスポンシブ対応を組み込む
- プログラムテンプレートを活用 - LP・メール・キャンペーンの一括管理で効率化
- 効果測定とA/Bテストを継続 - データに基づいた改善を実施
次のアクション:
- 自社のLP運用体制と課題を整理する
- ガイド付き・フリーフォームのどちらが適切か判断する
- Marketo公式ドキュメントでテンプレート作成の基礎を学ぶ
- 既存LPがあればテンプレート化を検討する
- 効果測定の指標(KPI)を設定する
MarketoのLP作成機能を活用することで、リード獲得からナーチャリングまでを一気通貫で管理できます。まずは小さく始めて、運用しながら改善していくアプローチがおすすめです。
