LP制作費用の相場|依頼先別の料金比較と予算の決め方

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/18

LP制作を依頼したいけれど、費用がいくらかかるか分からない...

BtoB企業のマーケティング担当者や経営者の多くが、「LP制作を外注したいけれど、相場が分からない」「予算をどう決めればいいか分からない」「安い業者と高い業者で何が違うのか分からない」と悩んでいます。LP(ランディングページ)制作の費用は、5万円から300万円以上まで幅広く、何を基準に選べばいいのか迷うのも当然です。

本記事では、2024年の最新調査データに基づくLP制作費用の実態から、価格帯別の特徴、依頼先別の料金比較、費用を抑える方法までを徹底解説します。

この記事のポイント:

  • 2024年調査によるLP制作の平均費用は55.4万円、中央値は40.0万円
  • 約7割が60万円以内で発注しており、30万円~60万円の価格帯が最も需要が高い
  • 10万円以下はテンプレート使用が前提で自由度が低く、30万円~60万円は戦略設計も含む包括的支援が受けられる
  • フリーランス(10万円~30万円)、中小制作会社(30万円~60万円)、大手制作会社・代理店(60万円以上)で料金が異なる
  • 費用を抑えるには、自社での作業範囲拡大、テンプレート活用、フリーランス活用が有効

1. LP制作費用の実態|2024年調査結果

まず、LP制作費用の実態を2024年の調査データから見ていきましょう。

(1) 平均55.4万円、中央値40.0万円

2024年7月に実施された調査によると、LP制作の実際の発注金額は以下の通りです:

  • 平均金額: 55.4万円
  • 中央値: 40.0万円

平均と中央値に差があるのは、一部の高額案件(100万円以上)が平均を押し上げているためです。実際には、多くの企業が 40万円前後 で制作していることが分かります。

(2) 約7割が60万円以内で発注

発注金額の分布は以下の通りです:

価格帯 割合
10万円未満 14.6%
10万円~30万円 26.0%
30万円~60万円 28.2%(最多)
60万円~100万円 16.4%
100万円以上 14.8%

約7割(68.8%)が60万円以内 で制作しており、中でも 30万円~60万円の価格帯が最も需要が高い ことが分かります。

(3) 業界別の費用差(BtoB 79.8万円、生活関連 36.6万円)

業界によってLP制作費用には大きな差があります:

平均費用が高い業界:

  • 情報処理・SIer(BtoB): 79.8万円
  • マスコミ・広告・デザイン: 75.8万円
  • 金融・保険: 70.5万円

平均費用が低い業界:

  • 生活関連: 36.6万円
  • 小売: 42.3万円
  • サービス: 48.1万円

BtoB企業、特にSaaS・IT系企業では、平均79.8万円 と高めの予算を確保している傾向があります。これは、BtoB向けLPが長文構成・事例掲載・ホワイトペーパー連携など、複雑な要素を含むためと考えられます。

2. LP制作費用の相場|価格帯別の特徴

価格帯によって、受けられるサービス内容が大きく異なります。

(1) 10万円以下:テンプレート使用、素材は発注者側で用意

特徴:

  • あらかじめ用意されたテンプレートから選択
  • デザインの自由度は低い
  • 原稿(テキスト)・写真素材は発注者側で準備
  • コーディング・公開設定のみを依頼

向いているケース:

  • 予算が限られている
  • デザインにこだわりがない
  • 原稿・素材を自社で用意できる

注意点:

  • テンプレートのため、競合と似たデザインになる可能性がある
  • ブランドイメージに合わせたカスタマイズは困難

(2) 10万円~30万円:フリーランスに依頼、基本的なオリジナルデザイン

特徴:

  • フリーランスデザイナー・コーダーへの依頼が中心
  • 基本的なオリジナルデザインが可能
  • 原稿・素材は発注者側で準備するケースが多い
  • 戦略設計・競合調査は含まれないことが多い

向いているケース:

  • ある程度オリジナリティのあるデザインにしたい
  • 自社でマーケティング戦略を立てられる
  • フリーランスとのやり取りに抵抗がない

注意点:

  • フリーランスの品質・対応スピードにばらつきがある
  • 戦略的な部分は自社で考える必要がある

(3) 30万円~60万円:制作会社に依頼、戦略設計から包括的支援

特徴:

  • 制作会社による包括的なサービス
  • 顧客調査・競合調査など戦略的な部分の支援
  • オリジナルデザイン・コンテンツ制作まで対応
  • レスポンシブデザイン(PC・スマホ対応)標準

向いているケース:

  • 戦略設計から依頼したい
  • プロの知見を活かしたい
  • BtoB向けの長文構成・事例掲載が必要

メリット:

  • CV(コンバージョン)を最大化するための設計が期待できる
  • 競合との差別化がしやすい

最も需要の高い価格帯 で、費用対効果のバランスが良いと考えられています。

(4) 60万円以上:大手制作会社・代理店、フルスクラッチ開発

特徴:

  • 大手制作会社・広告代理店による高品質なサービス
  • 徹底的な市場調査・ユーザー調査
  • フルオリジナルデザイン・独自システム開発
  • A/Bテスト設計・LPO(ランディングページ最適化)支援
  • プロカメラマンによる撮影・動画制作

向いているケース:

  • 大規模なプロモーションの一環
  • ブランディングを重視したい
  • 独自のシステム・機能が必要

注意点:

  • 予算が限られている中小企業には過剰投資になる可能性
  • 制作期間が長い(2~3ヶ月以上)

3. 依頼先別の料金比較

依頼先によって、料金と提供されるサービスが異なります。

(1) フリーランス(10万円~30万円)

メリット:

  • 費用が比較的安い
  • 制作会社より柔軟な対応が期待できる
  • デザイナーと直接やり取りできる

デメリット:

  • 品質・対応スピードにばらつきがある
  • 戦略設計・マーケティング支援は期待できないことが多い
  • 突然連絡が取れなくなるリスク(ごく稀)

選び方のポイント:

  • ポートフォリオ(過去の制作実績)を確認
  • レビュー・評価を参考にする
  • 事前に納期・修正回数・対応範囲を明確化

(2) 中小制作会社(30万円~60万円)

メリット:

  • 戦略設計から包括的な支援が受けられる
  • 品質が安定している
  • BtoB向けLPのノウハウを持つ会社も多い

デメリット:

  • フリーランスよりは費用が高い
  • 対応スピードは会社により異なる

選び方のポイント:

  • BtoB・SaaS業界の実績があるか
  • 戦略設計・競合調査が含まれるか
  • 修正回数・追加費用の条件を確認

(3) 大手制作会社・広告代理店(60万円以上)

メリット:

  • 高品質なデザイン・コンテンツ
  • 徹底的な調査・分析
  • プロモーション全体の戦略立案

デメリット:

  • 費用が高い
  • 制作期間が長い
  • 窓口担当者との認識のズレが生じやすい

選び方のポイント:

  • 大規模なプロモーションの一環か
  • ブランディングを重視するか
  • 予算が十分に確保できるか

4. LP制作費用の内訳

LP制作費用がどのような項目で構成されているかを理解しておきましょう。

(1) 戦略設計・ヒアリング費用

含まれる作業:

  • ヒアリング(目的・ターゲット・競合・課題の整理)
  • 顧客調査・競合調査
  • コンバージョンの設計(何をゴールにするか)
  • ワイヤーフレーム作成(ページ構成の設計図)

費用目安: 5万円~20万円

この部分をしっかり行うかどうかで、LP完成後のコンバージョン率が大きく変わります。

(2) デザイン費用(テンプレート vs オリジナル)

テンプレート使用:

  • 費用目安: 3万円~10万円
  • あらかじめ用意されたデザインから選択
  • カスタマイズの自由度は低い

オリジナルデザイン:

  • 費用目安: 10万円~30万円
  • ゼロから設計するデザイン
  • ブランドや商材に合わせた自由度の高いデザイン

BtoB SaaSでは、信頼感・専門性を伝えるためにオリジナルデザインが推奨されます。

(3) コーディング・実装費用

含まれる作業:

  • デザインをHTML/CSS/JavaScriptで実装
  • レスポンシブデザイン対応(PC・スマホ・タブレット)
  • アニメーション実装
  • フォーム設定(お問い合わせ・資料請求)
  • Google Analyticsなどの計測タグ設置

費用目安: 5万円~20万円

コーディング品質が低いと、ページ表示速度が遅くなり、離脱率が上がります。

(4) 素材制作費(写真撮影・イラスト)

含まれる作業:

  • プロカメラマンによる撮影
  • イラスト制作
  • 画像編集・加工

費用目安:

  • プロ撮影: 5万円~20万円
  • イラスト制作: 1点あたり1万円~5万円

素材を自社で用意できれば、この費用を削減できます。

5. 費用を抑える方法と注意点

LP制作費用を抑えるための具体的な方法と、注意すべきポイントを解説します。

(1) フリーランスへの依頼で費用削減

フリーランスは制作会社より費用が安い傾向があります。

費用削減の目安: 30万円 → 15万円程度

注意点:

  • 品質にばらつきがあるため、ポートフォリオを必ず確認
  • 戦略設計は自社で行う必要がある
  • 納期遅延・連絡不通のリスクを想定

(2) 自社での作業範囲拡大(原稿・素材準備)

原稿(テキスト)・写真素材を自社で準備することで、費用を削減できます。

費用削減の目安: 10万円~20万円

準備すべきもの:

  • 見出し・本文の原稿
  • 商品・サービスの写真
  • 会社ロゴ・ブランドガイドライン

注意点:

  • ライティングスキルが不足すると、コンバージョン率が下がる
  • プロのコピーライターに依頼した方が、長期的にはコストパフォーマンスが高い場合もある

(3) テンプレート活用によるコストダウン

テンプレートを使用することで、デザイン費用を大幅に削減できます。

費用削減の目安: 30万円 → 10万円以下

注意点:

  • デザインの自由度が低く、競合と似たページになる可能性
  • ブランドイメージに合わせたカスタマイズは困難
  • BtoB SaaSでは、テンプレートで差別化が難しい

(4) 低価格帯のリスク(品質・自由度の制約)

10万円以下の価格帯のリスク:

  • デザインの自由度が低い
  • 戦略設計・競合調査が含まれない
  • 発注者側の作業負担が大きい
  • コンバージョン率が低くなる可能性

重要な視点: LPは「作って終わり」ではなく、コンバージョン(資料請求・問い合わせ)を獲得するためのツールです。安さだけで選ぶと、結果的にコンバージョンが取れず、広告費が無駄になるリスク があります。

推奨される考え方:

  • 初期投資として適切な予算を確保する(30万円~60万円が目安)
  • 完成後にA/Bテストで改善し、コンバージョン率を最大化する
  • 長期的な費用対効果で判断する

6. まとめ|適正予算の決め方

LP制作費用の相場は、平均55.4万円、中央値40.0万円で、約7割が60万円以内で制作しています。価格帯によって受けられるサービス内容が大きく異なり、30万円~60万円の価格帯が、戦略設計から包括的支援を受けられる費用対効果の高い選択肢とされています。

適正予算の決め方:

ステップ1: 目的を明確にする

  • 何を成果とするか(資料請求・問い合わせ・購入)
  • 広告予算はいくらか(広告費の10~20%をLP制作費に充てるのが目安)

ステップ2: 自社の状況を確認する

  • 原稿・素材を自社で用意できるか
  • 戦略設計を自社で行えるか
  • 長期的にスキルを蓄積したいか(内製化)

ステップ3: 依頼先を選定する

  • 予算10万円~30万円 → フリーランス
  • 予算30万円~60万円 → 中小制作会社(推奨)
  • 予算60万円以上 → 大手制作会社・代理店

ステップ4: 見積もり時のチェックポイント

  • 戦略設計・競合調査が含まれるか
  • デザイン修正回数の上限は何回か
  • レスポンシブデザイン対応か
  • 納期はいつか
  • 追加費用が発生する条件は何か
  • A/Bテスト・LPO支援があるか

次のアクション:

  • 広告予算から逆算してLP制作費を決める(広告費の10~20%が目安)
  • 3社程度に見積もりを依頼し、作業範囲・料金を比較する
  • 過去の制作実績(ポートフォリオ)を確認する
  • 原稿・素材を自社で準備できるか確認し、準備できるものは事前に用意する
  • 完成後のA/Bテスト・改善を前提に予算を確保する

LP制作は「作って終わり」ではなく、継続的に改善してコンバージョン率を最大化することが重要です。初期投資として適切な予算を確保し、長期的な費用対効果で判断しましょう。

※本記事で紹介する費用相場は2024年時点のもので、今後変動する可能性があります。見積もり時には作業範囲を明確化し、追加費用の条件を確認してください。

よくある質問

Q1LP制作の費用相場はいくらですか?

A12024年の調査によると、平均55.4万円、中央値40.0万円です。約7割が60万円以内で制作しており、価格帯により受けられるサービス内容が大きく異なります。30万円~60万円が最も需要の高い価格帯です。

Q210万円以下でLP制作は可能ですか?

A2可能ですが、テンプレート使用が前提でデザインの自由度は低くなります。原稿や写真素材は発注者側で用意する必要があり、発注者の作業負担が大きい点に注意が必要です。

Q3外注と内製のどちらが良いですか?

A3専門知識や時間が不足している場合は外注が適しています。長期的なスキル蓄積を目指す場合は内製が有効ですが、内製は自社目線が強くなり、ユーザー視点が欠けるリスクがあります。

Q4フリーランスと制作会社の違いは何ですか?

A4フリーランスは費用が安い傾向(10万円~30万円)ですが、戦略設計は自社で行う必要があります。制作会社は戦略設計も含めた包括的なサービス(30万円以上)が特徴で、費用対効果が高いとされています。

Q5業界によって費用は異なりますか?

A5はい、業界により大きく異なります。情報処理・SIer(BtoB)は平均79.8万円、生活関連は平均36.6万円など、BtoB企業では高めの予算を確保する傾向があります。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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