リード創出とは?BtoBマーケティングの基本手法・成功のコツを解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/20

リード創出で見込み顧客を効率的に獲得したい...

B2B企業のマーケティング・営業担当者の多くが、「どうやって見込み顧客を集めればいいのか分からない」「リード獲得手法がたくさんあって、何から始めるべきか迷う」といった悩みを抱えています。リード創出(リードジェネレーション)は、BtoBマーケティングの出発点であり、売上を伸ばすための最重要活動です。

この記事では、リード創出の基本から具体的な手法、成功のポイントまで、BtoB企業の実務担当者が実践できる情報を網羅的に解説します。

この記事のポイント:

  • リード創出は見込み客を獲得する活動で、BtoBマーケティングの第一ステップ
  • オンライン手法(Web広告、SEO、SNS、ウェビナー)とオフライン手法(展示会、セミナー、テレマーケティング)を組み合わせて実施
  • BtoB企業のリード獲得コストはWeb広告で1件1万〜3万円、SNS広告で5千〜2万円が相場
  • リード数と質のバランスが重要で、リードクオリフィケーション(絞り込み)で受注確度の高い見込み客を選別する
  • 2024年はオウンドメディアで月間4,000件のリードを創出する事例も登場

1. リード創出(リードジェネレーション)とは?

(1) リード創出の定義

リード創出(リードジェネレーション、Lead Generation)とは、自社の商品・サービスに興味関心のある見込み客(リード)を獲得するマーケティング活動です。

リード(Lead) とは、自社の製品・サービスに興味を持ち、将来的に受注につながる可能性のある見込み顧客を指します。具体的には、名刺交換、資料ダウンロード、セミナー参加などで連絡先情報を取得した企業・担当者のことです。

リード創出は、BtoB・BtoC問わず、マーケティング活動の出発点として重要視されています。

(2) 新規リード獲得と休眠リードの再活性化

リード創出には、大きく分けて2つの活動が含まれます。

①新規リード獲得:

  • 展示会、Web広告、コンテンツマーケティングなどで、初めて接点を持つ見込み客を獲得する活動

②休眠リード・休眠顧客の再リード化:

  • 過去に接点があったが、長期間連絡がなかった企業・担当者に再度アプローチし、興味を再喚起する活動

BtoB企業の場合、過去に名刺交換した企業が後日ニーズを持つケースは珍しくありません。新規獲得だけでなく、既存の休眠リードを再活性化することも効率的なリード創出の手段です。

(3) BtoBとBtoCのリード創出の違い

BtoBとBtoCでは、リード創出の特性が大きく異なります。

項目 BtoB BtoC
意思決定プロセス 複雑(複数の関係者が関与) シンプル(個人で決定)
購買サイクル 長期化(数ヶ月〜数年) 短期(数日〜数週間)
リード獲得コスト 高め(1件1万〜3万円) 低め(1件数百〜数千円)
重視するポイント リードの質(受注確度) リードの数(母数の拡大)

BtoB企業では、リード数のみを重視すると、質の低いリードが増えて営業効率が低下するリスクがあります。リード創出後のナーチャリング(育成)とクオリフィケーション(絞り込み)を組み合わせて実施することが重要です。

2. BtoBマーケティングの3ステップとリード創出の位置づけ

BtoBマーケティングは、以下の3ステップで展開されるのが一般的です。

(1) リードジェネレーション(獲得)

見込み客を獲得する活動です。展示会、Web広告、SEO、ウェビナーなど、さまざまな手法で連絡先情報を取得します。

(2) リードナーチャリング(育成)

獲得したリードに対して、メール配信、コンテンツ提供、セミナー案内などを通じて、購買意欲を高めるプロセスです。BtoBは購買サイクルが長いため、継続的な情報提供が必要です。

(3) リードクオリフィケーション(絞り込み)

育成したリードの中から、受注確度の高い見込み客を絞り込むプロセスです。以下の2つの段階があります。

  • MQL(Marketing Qualified Lead): マーケティング部門が営業に引き渡すべきと判断した見込み客
  • SQL(Sales Qualified Lead): 営業部門が商談化すべきと判断した見込み客

リードジェネレーション単体では成果が出ず、ナーチャリングとクオリフィケーションを組み合わせることで、受注率が向上します。

(4) デマンドジェネレーションとの関係

デマンドジェネレーション(Demand Generation) とは、リードジェネレーション、ナーチャリング、クオリフィケーションの3ステップを含む包括的な需要創出活動を指します。

リード創出はデマンドジェネレーションの第一ステップであり、全体の流れを理解した上で実施することが重要です。

3. オンライン手法によるリード創出

オンライン手法は、BtoB企業で広く活用されているリード創出手法です。

(1) Web広告(リスティング・ディスプレイ)

Google広告、Yahoo!広告などのリスティング広告やディスプレイ広告を活用し、検索ユーザーやターゲット属性のユーザーにリーチする手法です。

メリット:

  • 即効性が高く、すぐにリードを獲得できる
  • ターゲティング精度が高い

デメリット:

  • 獲得コストが高め(1件1万〜3万円)
  • 広告予算が必要

(2) コンテンツマーケティング(SEO・オウンドメディア)

ブログ記事、事例紹介、ノウハウ記事などのコンテンツを公開し、検索エンジン経由で見込み客を集める手法です。

メリット:

  • 長期的に安定したリード獲得が期待できる
  • 獲得コストが低い(コンテンツ制作費のみ)

デメリット:

  • 成果が出るまで時間がかかる(3ヶ月〜1年)

最新トレンド: 2024年はオウンドメディアで比較検討段階のユーザーを中心に、月間4,000件のリードを創出する事例も登場しています。

(3) SNSマーケティング

LinkedIn、Twitter(X)、Facebook、noteなどのSNSで情報発信し、フォロワーを獲得してリードに転換する手法です。

メリット:

  • ターゲット層と直接コミュニケーションが取れる
  • 拡散により認知度が向上する

デメリット:

  • 継続的な運用が必要
  • 成果が出るまで時間がかかる

獲得コスト: SNS広告を活用した場合、1件5千〜2万円が相場です。

(4) ウェビナー・オンラインセミナー

Zoomなどのオンライン会議ツールを活用し、セミナーや勉強会を開催してリードを獲得する手法です。

メリット:

  • 参加者の関心度が高く、質の高いリードが獲得できる
  • 全国どこからでも参加可能

デメリット:

  • 企画・準備に時間がかかる
  • 参加者数が限られる

(5) ホワイトペーパー・資料ダウンロード

ダウンロード可能なPDF資料(ホワイトペーパー)を作成し、ユーザーの連絡先情報と引き換えに提供する手法です。

メリット:

  • 高品質なリードが獲得できる
  • 一度作成すれば継続的に活用できる

デメリット:

  • 制作コストが高い(外注で30万〜50万円程度)

4. オフライン手法によるリード創出

オフライン手法は、対面での接点を持つことで、信頼関係を構築しやすい特徴があります。

(1) 展示会・イベント出展

業界の展示会やイベントに出展し、名刺交換を通じてリードを獲得する手法です。

メリット:

  • 短期間で大量のリードを獲得できる
  • 対面で製品・サービスをデモできる

デメリット:

  • 出展費用が高い(数十万〜数百万円)
  • 獲得したリードの質にばらつきがある

(2) セミナー・講演会

自社主催のセミナーや業界イベントでの講演を通じて、リードを獲得する手法です。

メリット:

  • 参加者の関心度が高い
  • 専門性をアピールできる

デメリット:

  • 企画・準備に時間がかかる

(3) テレマーケティング

電話で見込み客にアプローチし、アポイントを取得する手法です。

メリット:

  • 直接会話できるため、ニーズを把握しやすい

デメリット:

  • 人件費がかかる
  • 断られるケースが多い

(4) 紹介・リファラル

既存顧客や取引先から、新規見込み客を紹介してもらう手法です。

メリット:

  • 信頼性が高く、受注率が高い
  • 獲得コストが低い

デメリット:

  • 紹介依頼のタイミングが難しい
  • 紹介数が限られる

5. リード創出を成功させるポイント

(1) リード数と質のバランス

BtoB企業がリード数のみを重視すると、営業効率が低下し、受注率が下がる可能性があります。リードクオリフィケーション(絞り込み)で受注確度の高いリードを選別し、営業に引き渡すことが重要です。

(2) 獲得コストの目安(Web広告1-3万円、SNS広告0.5-2万円)

リード獲得コストは手法により大きく異なります。

  • Web広告: 1件1万〜3万円
  • SNS広告: 1件5千〜2万円
  • ホワイトペーパー外注: 30万〜50万円程度(獲得数により1件あたりコストが変動)

自社の予算と目標リード数に応じて、適切な手法を選択することが重要です。

(3) 業界・企業規模別の手法選定

BtoB企業の場合、業界や企業規模によって最適な手法が異なります。

IT・SaaS業界:

  • Web広告、SEO、ウェビナーが有効

製造業:

  • 展示会、紹介、テレマーケティングが有効

小規模企業(従業員50人未満):

  • 低コストのSEO、SNS、紹介が推奨される

大企業(従業員500人以上):

  • 展示会、Web広告、ウェビナーなど複数の手法を組み合わせる

(4) 積極的な情報提供と体験の設計

積極的に有益な情報や体験を提供しないと、リード創出は成功しません。ユーザーが「この企業から情報を得たい」「この製品を試してみたい」と思える価値提供が重要です。

(5) 2024年の最新トレンド(オウンドメディアで月間4,000件創出事例)

2024年最新のリード獲得施策では、以下が主流です。

  • Web広告
  • ウェビナー
  • ホワイトペーパー
  • SNSマーケティング
  • オウンドメディア(SEO)

特にオウンドメディアで比較検討段階のユーザーを中心に、月間4,000件のリードを創出する事例も登場しており、コンテンツマーケティングの重要性が高まっています。

※この記事は2025年12月時点の情報です。最新の手法や費用感は各種メディア・ツールの公式サイトをご確認ください。

6. まとめ:効果的なリード創出戦略

リード創出は、BtoBマーケティングの出発点であり、売上を伸ばすための最重要活動です。

オンライン手法(Web広告、SEO、SNS、ウェビナー、ホワイトペーパー)とオフライン手法(展示会、セミナー、テレマーケティング、紹介)を組み合わせて実施することで、安定したリード獲得が期待できます。

次のアクション:

  • 自社の予算と目標リード数を明確にする
  • 業界・企業規模に適した手法を選定する
  • リードナーチャリング(育成)とリードクオリフィケーション(絞り込み)の仕組みを整える
  • 獲得コストと受注率を定期的に測定し、PDCAを回す

リード数と質のバランスを取りながら、自社に最適なリード創出戦略を構築しましょう。

よくある質問

Q1リードジェネレーションとリードナーチャリングの違いは?

A1リードジェネレーションは見込み客を獲得する活動、リードナーチャリングは獲得したリードを育成して購買意欲を高める活動です。BtoBマーケティングでは、両方を組み合わせて実施することで受注率が向上します。

Q2BtoBのリード獲得コストの相場は?

A2Web広告で1件1万〜3万円、SNS広告で5千〜2万円が相場です。ホワイトペーパーを外注する場合は30万〜50万円程度の制作費がかかります。手法により大きく異なるため、自社の予算と目標に応じた選択が重要です。

Q3リード数と質のバランスをどう取るべき?

A3BtoBはリード数のみを重視すると営業効率が低下します。リードクオリフィケーション(絞り込み)で受注確度の高いリードを選別し、MQL(マーケティング適格リード)として営業に引き渡す仕組みを整えることが重要です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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